ONE PIECE 神と友達になり最強へ!   作:ドMを極めし者

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流貴の想い。  エデンの想い。

俺がこの世界に来てからかなりたったな。

 

前世の俺とは全く別のやつになったな。

 

救いたくても、救えない。

 

守りたくても、守れない。

 

愛したいけど、愛せない。

 

欲しいけど、得られない

 

大切なものが存在しない。

 

そんなやつだったな。

 

漫画に憧れがあった。

 

ただ、自由の冒険も憧れたが、やっぱり救いたかったのかな?

漫画に出てくる罪のない被害者を…………

 

どんなことにも仲間がいる主人公を。

 

大切なものを持っている主人公を。

 

慕われる主人公を。

 

モブキャラも羨ましいと思った。

 

主人公の敵にも、味方にもなれる。

 

敵も羨ましいと思う。

 

自分の理想が、夢が、野望がある。

 

俺にはそれがない。

 

モブキャラにすらなれない。

 

ただの傍観者。

 

俺は前の世界で生きてるかわからないような人だったな。

 

家族はいたが、俺は居ないものとして生きてきた。

 

正確には家族が俺を居ないものとして扱っていた。

 

だがら、家族は嫌いだ。

 

才能もない。力もない。見た目も悪い。

 

ネットでは人気だったよ。ただ、俺の姿を知ったら皆消えたよ。

 

性格だけだ。よかったの。

 

自分で言うことではないが、性格だけ人々に認められた。

 

俺は、生まれるときに「優しい性格」以外を全て母親の体に置いてきて妹がそれを持っていった。

君は残念だ。

 

これが親に言われたことだ。

 

納得した。納得してしまった。性格のみだ。私が誇れるのは。

 

だから、憧れの世界がある漫画に憧れて、こそこそと生きていた俺。

 

このまま誰にも気づかれずに幻想卿に行けるんじゃないかってぐらい、存在感がなかったな。

 

…………たぶん死んでも誰も悲しまなかったな。

 

 

死んでも、そっか。ミスで死んだのか…………そっか。

 

しか思わなかった。

 

人生そんなもんさ。としか思わなかった。

 

だから、転生。

 

それも漫画の世界。

 

嬉しかった。

 

だから、望んだ。

 

性格以外のすべてを。

 

自分の大切と思えるような物を。

 

自分の信頼できる仲間を。

 

それを守るだけの力を。

 

そして、自分の………自分だけの「家族」を!

 

そして、手にいれた。

 

俺は、初めて神に、エデンに感謝した。

 

生まれて神に感謝したことないし、恨んだこともない。

 

生まれて初めて神に感謝した。

 

だが、この力を得ても家族を守れるだけ。

 

なら、俺ができる範囲で守ろう。

 

自分が目の届く範囲の全てを守ろう。

 

新しい「家族」を作ろう!

 

 

前世の俺は死んだ。

 

ここからだ。これからだ。

 

そして、自由な海賊になり、七武海になり、国を作り、五皇を作った。

 

だが、これでもまだ苦しむやつがいる。

 

…………世界戦争はしたくない。

 

関係ないやつが傷つくから。

 

だが、そろそろ覚悟がいるかな?

 

…………最終手段として残しとこう。

 

俺は、これからも罪のない人を国に迎える。

 

人々の最後の楽園。

 

このイカルガで!

 

罪のない奴隷や、世界が敵になった人や、戦争に逃れたものも、全てを国民として、俺の大切な「家族」として迎えよう。

 

 

俺ができる前世の願い。

自由に生きて皆との楽しくすごし

そして、今を生きてる俺の願いを

叶えるために!

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エデンサイド

 

私は神だ。

 

神は基本傍観者。

 

別に世界に介入しちゃダメってルールはない。

 

別に世界に混ざってもいいし、好きにしても構わない。

 

ただ、魅力がなく傍観していた。

 

そして、私は世界の漫画にはまった。

 

漫画は人間が作った自分の世界。

 

神の世界作りに似ている。

 

違いは、生命があるか、ないか。程度。

 

その程度の認識。

 

で、漫画の世界は一つの取り柄だけで生きていけたり、主人公になれたものもいた。

 

だから、私は試した。

 

私が作った世界でたったひとつだけしか取り柄のない人間をいくつか作ってそこに産まれさせた。

 

結果。

 

皆、人並みの幸せを手にいれた。

顔だけ、地位だけ、金だけ、身体能力だけ、仲間だけ、運だけ、

そして性格だけ。他にも、やったが、皆人並みの幸せを手にいれた。

 

…………たった一人を除いて。

 

 

その男は、家族にも、仲間にも、世界にすら拒まれた。

 

そして、神に怒りや悲しみを訴えるのかと思った。

 

だが、それすらしなかった。

 

聖人ではない。普通の人としての性格を与えた。

 

だが、報われなかった。

 

そして、私は罪悪感を持った。

 

ずっと傍観していた。

 

申し訳なく思った。

 

だが、それと同時に

 

…………すごいとも思った。

 

与えたとしても性格はすぐに環境でかわる。

 

なのに変わらなかった。

 

そして、大切な物を持っていない。

 

私と似ていた。

 

…………次の来世はよき人生を送らせようとおもった。

 

そんなとき、彼が車に轢かれそうになる。

 

危ない!と思ったら避けた。

 

ほっとしたそのとき。

 

机に置いていた湯飲みがその男の頭に落としてしまった。

 

…………まずい。罪悪感が限界突破した。

 

私の勝手で人生歪ませて苦労させた上に、私のミスで殺してしまった。

 

とりあえず、呼ぶぞ!!

 

で、話して心と思考を読んだら「ワンピース」への憧れがすごかった。私も好きで読んでいた。

 

そして、得られなかったものをすべて望んでいた。

 

話してたの。わかった。かなり気が合う。

 

最強系主人公。私も好きだ。

 

自分のためにも使っていたが、それよりも、他人のためにつかっていた。

 

あいつの前世の知識を無人島の休憩中に覚醒したから、

そこから始まって設定と思っているが、それはちがう。

私は、前世の記憶を封印して新たな生命として産まれさせた。あいつの魂の前世の記憶を封印してる。

 

海賊になり、ある程度たったら返すつもりだ。

 

前世の優しさや、性格を残したまま産まれさせた。

 

…………素晴らしい人になった。

 

仲間を与えたといったが、自分から動かないと手に入らないようにした。

 

スラムの人を見捨てたら、仲間が手に入らないようにしていた。

 

だが、全てを手にいれていた。それどころか、救っている。

 

今までの経験が魂に宿っていたのか?

 

魂に染み込んでいるのか?

 

こんなことは初めてだ。

 

まるで、痛みや、苦しみを理解してるようだ。

 

封印はしっかりされてることから、本能的にやっていると言うこと。

 

この頃からかの。

 

私が惚れたのわ。

 

 

体を作ったらそれが確信にかわった。

 

だから、決めた。私は彼を神にする。

 

そして、共に暮らすと。

 

幸せにすると!

 


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