男子高校生のきんいろな日常   作:牧弥潤巳

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最近になって、きんモザの漫画を買い始めました。



セレブと転校生と鬼ごっこ

 

 

???「やぁ、桐生楓君、八神昴君。それにグリードの一人アンク君だったね。」

 

楓「え?」

 

アンク「何だ?」

 

???「人と人との出会いは何かが誕生する前触れでもある。」

 

昴「は?」

 

???「それは一体なにか。そしてその為に私が作るケーキは一体どれ程の物か・・・期待で胸が膨らまないかい?」

 

その男性はそう言いながらケーキを作っていた。

 

里中「では改めて、こちらは鴻上ファウンデーション会長、鴻上光成。それから・・・」

 

女性は車にモニターを置き、黒い箱に、白いリボンがついていた。

 

里中「これはつまらない物ですが、ご挨拶代わりに。」

 

女性は箱を開けると、赤、青、緑のカンドロイドがそれぞれ3つ入っていた。

 

楓「あっそれ!」

 

楓はカンドロイドを見て、その女性に駆け寄った。

 

楓「じゃあ今まで助けてくれてたのって。」

 

里中「どうぞ。」

 

楓「ありがとうございます。いやーこれホントにスゴいですよね。」

 

楓「あ、この色は初めてだな。」

 

楓はカンドロイドを起動させる。するとバッタに変わった。そのバッタは楓の周りを走り回った。

 

アンク「お前か。人間のクセにメダルを集めてるのは。」

 

鴻上「そう!実は今日は商談を持ってきた。」

アンク「商談?」

 

時を同じくして、金髪の男が楽しそうに街を歩いていた。スケートボードに乗って酒瓶や雑誌などが散らかっている建物の中に入って行った。そこには、黒いTシャツにジーンズ、緑の上着を着ている男性、灰色の服にジーンズを着ている男性がいた。

 

???「フフッいいじゃん。似合うよウヴァ、ガメル。」

 

???「良くはないが、いちいち人間に騒がれないのは面倒がなくていい。」

 

緑の上着を着た男性はそういう。

 

???「そっ。動きやすいよね。」

 

金髪の男性が突然メダルに包まれ、怪物へと変わった。その怪物は以前、楓が戦ったグリード、カザリだった。

 

カザリ「気に食わないけど、アンクが言ってた事は正しいよ。この800年で人間は進化した。僕達も変わらないと。」

 

ウヴァ「アンクか・・・」

 

緑の上着を着てる男性もメダルに包まれて怪物へと変わる。そして灰色の服の男性も。

 

ガメル「メズールはまだ戻らない。何故だ?」

 

カザリ「彼女の事だし、まだ気に入った人間がいないんだよ。それともとっくに手に入れて遊んでるか。でしょ?」

 

そして、高級車が高層マンションに着いた。そこから大量の袋をもった女性が出て来て、そのマンションに入って行った。女性がエレベーターを待っていると、制服を着た中学生くらいの背丈の少女がこう女性に問い掛けた。

 

???「それ・・・全部買ったの?」

 

???「フン。」

 

その少女の問い掛けに、女性は息一つで返す。

 

???「たくさん買うのが好きなの?」

 

???「たくさん?これっぽっちで。」

 

中学生くらいの背丈の少女から少量のセルメダルが落ちる。すると突然少女の体が怪物に変わった。

 

???「その悲しいまでに大きな欲望・・・気に入ったわ。」

 

その怪物は女性にセルメダルを入れた。

突然彼女の意識が戻ると、自分の部屋にいた。

 

???「あれ?何してたんだろ。私。」

 

女性の部屋は服やカバン、雑誌などで散らかっていた。すると突然、彼女の部屋の片隅に蒼い卵が出て来た。

彼女は気配を感じたのか後ろに振り向くが、何もなかつた。

 

???「ま、いっか。」

 

そう言うと女性は先程買ったカバンや服を取り出していた。そんな彼女を見てさっきの少女は笑みを浮かべ、その場を立ち去った。

 

 

 

アンク「メダルの分け前をよこせだと?」

 

鴻上「そう。我が財団は君達にバイクや武器など、貴重な装備を提供する。その代わり君達は戦いで得たメダルを我が財団に提供する。フッ。単純な取引だよ。」

 

そして鴻上は続ける

 

鴻上「全部とは言わない。回収した分の70%だよ。」

 

アンク「ふざけんな!」

 

そう叫びアンクは右腕を戻し、女性に歩み寄る。すると、拳銃の音が響く。するとアンクの足元に銃弾がとんでいた。

 

???「次は外さない。」

 

発砲したのは、時々楓を助けてくれた男性がいた。

 

昴「あ、あの時の。」

 

アンク「お前・・・!」

 

鴻上「氷室君。あまり無礼な態度はよしたまえ。」

 

楓「アンク!すごいよこれ!通信機になる!な?いいよこれ!もしもーし!」

 

楓は完全にカンドロイドを気に入っていた。

 

アンク「楓・・・」

 

その楓の姿にアンクは呆れていた。

 

鴻上「桐生楓君。君なら分かるだろう。我々のメダルシステムの素晴らしさが。グリードとの戦いには必要だろう?」

 

楓「そうですね。あ、そういえば、あの人って・・・」

 

鴻上「あぁ。彼は氷室翔琉君。君と同い年で同じ高校に通ってるはずだよ。」

 

楓「え?じゃあ。」

 

翔琉「俺も最近、県立もえぎ高校に入学した。まさか違うクラスの奴がオーズだったとはな。」

 

楓「へぇ〜。あ、それから、メダルを集めて何するんですか?」

 

鴻上「秘密だ。」

 

楓「なるほど。」

 

鴻上「里中君。今日はここまでにしよう。アンク君。答えはまた後日改めて。」

 

そう言うとモニターからの映像が消え、里中という女性は車を走らせた。すると、後ろから氷室翔琉がバイクで走り去って行った。

 

 

 

時を同じくして、セルメダルを入れられた女性は紅茶を飲みながら、服やカバンなどが載ってる雑誌を眺めてると、

 

女性「あー!これ絶対欲しい。明日買いに行こう。」

 

するとどこかからメダルが溜まっていく音が響き、それを遠くから女性にメダルを入れた少女はそれを見ながら

 

???「ゆっくり・・・じっくりとね・・・子供達。」

 

そう呟いた。

 

休日、アンクはアイスを食べながら鴻上ファウンデーションについてスマートフォンで調べていた。

 

アンク「(鴻上か・・・人間がメダルに手を出すとどうなるか・・・教えてやる。)」

 

楓「ヤバい!ホントにバイトしようかな。」

楓は財布を見ながら、焦りを見せていた。アンクが食べてるアイスのお金は楓が払っているからである。

 

楓「アンク!お前アイス食いすぎ!まだ夏にもなってないんだぞ!どうすんだよ!」

 

アンクに少し自重するように言うと、

 

アンク「邪魔だな。気が散る!」

 

アンクはそう返した。

 

楓「おい!少しは俺の・・・」

 

アンク「お前じゃない。」

 

楓ではないと伝え、こう続ける。

 

アンク「この気配・・・ヤミーか・・・あるいは。」

 

楓「??」

 

楓達は海が近くにある橋まできた。そしてアンクはそこを見渡すと、突然アンクはメダルを楓に投げた。

 

アンク「楓。変身しとけ!」

 

楓「え?」

 

アンク「急げ!」

 

アンクがそう叫んだ瞬間、海から怪物が出て来た。

そこから少し離れ、オースキャナーを通す。

 

楓「変身!」

 

 

タカ トラ バッタ ♪タ ト バ タトバタ トバ♪

 

 

???「まったく、そんな程度の復活なのに、めざとさは変わらないのねアンク。」

 

アンク「お前のじめじめした気配もな。楓、気をつけろ。そいつはグリードの一人、メズールだ。」

 

メズール「よろしく。オーズの坊や。」

 

楓「俺は坊やじゃないぞ。」

 

アンク「メズール。俺の側をうろうろするな。邪魔だ。」

 

メズール「フッ、あなた達こそ目障りよ。散歩もできやしない。」

 

メズールから攻撃を仕掛けてきた。楓はギリギリそれを回避して、メダジャリバーを取り出した。そして攻撃に出るが、ことごとく避けられてしまう。メズールは楓がメダジャリバーを振った瞬間を突き、脚をかけ楓を転倒させる。楓はメダジャリバーでメズールを突きで攻撃しようとするが、それに脚を乗せ、楓の背中を使い高く飛んだ。

 

メズール「オーズの坊や。またね。」

 

そう言い、メズールは立ち去った。

 

楓「グリードが散歩ねぇ。ヤミー仕掛けたのかな?」

 

そう言いながら、楓は変身を解いた。

 

アンク「だとしても、メズールのヤミーはそう簡単に出てこない。どこかに巣を作って、人間の欲望を食ってるかもな。」

 

楓「何だよそれ。どこにあるかわかるか。」

 

アンク「さぁな。」

 

アンクはメズールが出て来た場所辺りを見渡す。そして少し遠い高層マンションに目を付けた。

 

アンク「とにかく、今はこれの勉強だ。」

 

アンクはスマートフォンを取り出し、操作しながら歩き出した。

 

楓「アンク!お前またヤミーがメダル増やすの待つ気か!」

 

楓はアンクにそう叫んだ。そしてこう続ける。

 

楓「おい!教えろって!」

 

楓の言葉にアンクは無視した。だが、楓は気づいていた。ここから離れる前に少しだけ凝視した場所があった事に。

 

楓「フフ、なーんてね。今あいつあそこ見たよな。」

 

楓はアンクが凝視していた高層マンションを見た。

 

時を同じくして、グリード達のアジトにメズールが戻っていた。

 

ウヴァ「なに!?オーズとアンクが!?」

 

メズール「えぇ。さっさと引き上げてきたけど、せっかく仕掛けたヤミーに気づいたかもしれない。うまく育てば、あなた達にもたっぷりセルメダルを分けられるのに。横取りされたんじゃたまらないわ。」

 

メズールの言葉に緑のグリード、ウヴァが激昂した。

 

ウヴァ「俺が行く!オーズもアンクもこの手で叩き潰す!」

 

そう言いウヴァはアジトを出た。

 

ガメル「ウヴァ・・・怒ってる。」

 

白のグリード、ガメルがそう言った。

それに続き黄色のグリード、カザリが、

 

カザリ「メダルを取られてるからね。僕も同じだから、気持ちはよくわかる。」

 

メズール「あら、あなたがそんな同情的な事を言うなんて、珍しいわねカザリ。」

 

カザリの言葉に青のグリード、メズールはそう言った。それに続けて、

 

メズール「その悲しい姿のせいかしら?」

 

その言葉にカザリは少し離れて

 

カザリ「かもね。」

 

と言う。

 

一方、メダルを入れられた女性は今、高級な店に訪れていた。そして服を着比べしながら店員にこう言う。

 

女性「雑誌に載ってたバックとワンピース、それとブーツ、やっぱり欲しくなったから買ってきて。」

 

━━━━━━━

 

翌日、いつも通り学校に向かうアリスと忍、その時、駅前で友達と会ってから一緒に行っている。だが、今日は少し違っていた。

 

陽子「おっはよう!アリス、しの!あれ?楓は?」

 

陽子はいつもなら忍達と一緒に来ているはずの楓の姿が見当たらなかったのを不思議に思ったのかそう聞いた。

 

アリス「行くとこがあるから先に行っててって。」

 

綾「行くとこ?」

 

綾が疑問を持っていると、

 

???「アリス!」

 

アリスはどこからか自分の名前を呼んでるのを聞いて、辺りを見渡す。

 

アリス「?」

 

???「アリス!アリース!」

 

アリスの名前を呼んでた金髪の少女はアリスに抱き付いた。

 

アリス「カレン!?」

 

と、アリスは驚きの表情をみせる。

 

???「誰?」

 

と、何故か関係ない忍が二人に抱きついていた。

 

陽子「おい!しのは関係ないだろ!」

 

と、陽子は忍を引き剥がすと、金髪の少女自己紹介を始めた。

 

カレン「九条カレンと申すデス。」

忍「金髪の美少女です!」

 

アリス「カレン。何で日本に?制服まで・・・」

 

カレン「ブーンブーン!」

 

と、両手を広げて走り出した。

 

アリス「乗って来た乗り物じゃなくて!」

 

後でカレンに聞くと、旅行から帰って来たときに、アリスは日本に行ったと聞き、追って来たらしい。

 

綾「そんな簡単に!?」

 

後でカレンはいわゆるお嬢様だとしる。

 

一方、先日ヤミーがいそうなマンションに高校生の制服を着た男性がいた。

 

楓「(寝坊って事にしとけば問題ないし、放課後にまたきて、ヤミーが出て来ても迷わないようにちゃんと覚えとかないと。)」

 

そこにいたのは、用事だと言って遅れると言った楓だった。少し下調べをしようと中に入ろうとしたら、黒いTシャツにジーンズ、緑の上着を着ている男性、グリードウヴァがいた。

 

ウヴァ「オーズだな。」

 

と言った。当然、グリードだと気づいていない楓は少々戸惑い、こう問いかける。

 

楓「え?えっと、どこかで会いました?」

 

ウヴァ「初めてだ。どっちの顔も。」

 

楓「?」

 

ますます訳がわからなくなる楓。すると、とうとうウヴァはグリードとしての姿を見せた。

 

楓「まさか・・・グリード!?」

 

ウヴァ「返してもらうぞ。俺のコアメダル。」

 

そう言うと、ウヴァは楓に襲いかかった。楓はそれをよけ、オーズドライバーをつける。だが、コアメダルが手元に三枚ないので変身ができない。

 

楓「あ、あれ?」

 

ウヴァ「どうした?メダルを出せ。アンクはどこだ!」

 

楓「へ?えーっと。あいつどこだ?」

 

ウヴァ「貴様・・・ふざけてるのか。」

 

そう言うとウヴァは右腕の爪らしきもので、楓に襲いかかる。楓は変身できない為ギリギリで回避するのが精一杯だった。その時、楓はポケットの中にカンドロイドがあることを思い出した。

 

ウヴァ「まずはお前を潰す。オーズをなくしたアンクなど、どうにでもできる。」

 

再びウヴァは楓に攻撃を仕掛ける。それを回避し、カンドロイドを起動させた。

 

楓がグリードに襲われている中、アンクは鴻上が何処にいるのかを探っていた。

 

アンク「ここじゃない。さすがに鴻上の居場所は早々漏れてこないな。」

 

そう言いアンクはスマートフォンで情報を得ようとしていた。そこへ、タカのカンドロイドがバッタのカンドロイドを持ってアンクの元へ飛んで来た。

 

楓「アンク!?」

 

その二つのカンドロイドはウヴァに襲われてる時に、楓が起動させたカンドロイドだった。

 

アンク「お前遊ぶのもいい加減にしろよ。」

 

それを知らずにアンクはまた遊んでると思ったのか少し強めに言葉を放った。

 

楓「グリードとの鬼ごっこが遊びなんて笑えねぇよ!」

 

アンク「なに?」

 

楓「うわぁ!こっち来た!」

 

楓の悲鳴にアンクは大体の状況を把握し、こう言う。

 

アンク「楓。俺が行くまでとにかく逃げろ。」

 

そう言いアンクは近くにあった自販機にセルメダルを入れ、バイクに変形させた。それに乗ろうとした時、

 

鴻上「アンク君。」

 

アンクのいた建物のモニターに鴻上光生の姿が映った。

 

鴻上「我々のシステムはかなり役立っているようだが。」

 

その言葉を無視し、アンクはバイクを走らせた。

 

━━━━━━

 

アリス「なるほどー。」

 

綾「アリス、何メモしてるの?」

 

アリス「学校で聞いた難しい日本語。後で忘れないように書いておくんだよー。」

 

綾「なるほど。メモしてたら忘れないわね。」

 

アリス「ところでアヤ、何持ってるの?」

 

綾が持っているカバンが気になったのか、アリスはそう問い掛けた。

 

綾「ジャージだけど、一時間目体育よ。」

 

アリス「忘れた!」

と、アリスは言っているが、メモ帳にはジャージと書かれていた。

 

綾「ばっちりメモしているけど。」

 

アリス「忘れないように玄関の目のつく所に置いておいたのに!」

 

そう言い、アリスはガクリと膝をついた。

 

綾「アリスも結構ドジなのね・・・」

 

陽子「しのは気づかなかったの?一緒に住んでるのに。」

忍「そう言えば、アリス、体育なのにジャージ持ってないなーとは思いました。」

陽子「確信犯!?」

 

知ってて黙ってた事に陽子は驚きを隠せなかった。

忍「でも中に着てるのかもと思いまして。」

 

陽子「水着じゃないんだから。」

 

陽子はそうツッコムと、何か閃いたのか、陽子はアリスに近づいた。

 

陽子「アリス!大丈夫だ!」

そう言いながら、何故か烏丸先生を連れてきた。

 

陽子「こう言う時の為にカラスちゃんのジャージがあるんだ!」

 

アリス「えーー!?」

 

さすがに先生から貸りるのはマズイと言うように叫んだ。

アリス「で・・・でも先生だし・・・」

 

さくら「大丈夫よ。デザインはほぼ当時のままだから、バレないバレない!」

 

アリス「え・・・いや、先生!?」

 

先生も貸す気満々だった事にアリスは驚いてしまった。

そして、更衣室で着替えるのだが、当然アリスは上のジャージだけだった。

 

アリス「上は貸してもらったけど、下がないよ・・・」

 

陽子「大丈夫!無くても行ける!シャツ一枚的な!」

 

綾「えぇ。違和感0だわ。」

 

陽子と綾は大丈夫だと言っている。

 

アリス「ええぇ!大丈夫じゃないよ!」

 

忍「あっ、私、夏用の短パン持ってますよー。」

陽子「それだ!」

 

結果、上はジャージ、下は短パンという、格好になってしまった。

 

アリス「(さ、寒い・・・)」

 

まだ、寒さが少し残っているせいか、アリスは全身が身震いしていた。

 

綾「体育なんて科目、この世から無くなればいいんだわ。」

 

陽子「何言ってんだよ。見学すんな。」

 

陽子は、体育座りをしながら変な事を口走る綾に参加するように言う。

 

綾「痛い・・・痛い・・・やめて・・・!」

 

柔軟体操で何故か綾は、変な声を出していた。

 

陽子「変な声出すな。」

 

綾「私体硬いんだから、あんまり力入れないで!」

 

背中伸ばしをするがこれでも綾は痛がる。

 

綾「痛たたたた!!!」

 

柔軟体操のはすが、陽子は関係ない関節技を綾に食らわせる。

 

綾「ギブギブ!これ柔軟じゃないー!」

 

陽子「うるさい。」

 

昴「陽子、程々にな。」

 

そう言いながら、昴は海翔と体操をしていた。こちらはどちらも柔軟は人並み、それ以上なので、スムーズに進んでいた。

 

━━━━━━

 

一方、楓はウヴァから逃げ続けていた。その時、フェンスを飛び越え撒こうとしたが、すぐに見つかってしまい、ウヴァはフェンスを蹴飛ばして向かってくる。なんとか走っている楓は自販機を見つけ、バイクに変形させる。その間にウヴァは走って攻撃を仕掛けようとする。

 

楓「来るなー!」

 

するとウヴァはとてつもないジャンプ力で、車の上に飛び乗る。楓は出来る限りの速さで、距離を開けようとするが、ウヴァは車に飛び移って行く。そして、頭から緑の雷らしき物を放った。楓はそれを回避しながらバイクを走らせる。すると、前にアンクがいた。

 

楓「アンク!それにここ・・・」

偶然か、楓が走ってた場所は楓が通ってる高校の近くだった。とうとうウヴァは楓が乗ってるバイクに飛び乗り、首を絞める

 

楓「ぐっ!」

 

楓は職員用の門が開いていることに気づき、スピードがついた状態で飛び降り、学校に入った。

 

陽子「あれ?楓だ!」

 

アリス「ホントだ!」

 

体操中に楓が来たことに、クラスの人達は困惑を見せていた。

 

アンクはウヴァをバイクで吹き飛ばし、楓に続いてバイクに乗ったまま学校へと入った。

 

綾「ちょっと!バイクで入ってきたわよ!?」

 

当然、それは常識的には考えられない事なので、楓のクラスの人達は更にパニックになっていた。

 

楓「あいつ・・・言ってる場合じゃないか。アンク、メダル!」

楓がそう言うと、アンクはすれ違い様にメダルを渡した。楓はもう一度オーズドライバーを付け、オーカテドラルにタカトラバッタのメダルを入れ、オーカテドラルを傾ける。そしてオースキャナーを取り、メダルに通す。

 

楓「変身!」

 

タカ トラ バッタ タ ト バ ♪タトバタ ト バ♪

 

陽子「なんだあれ!?」

 

楓が変身したことに、陽子だけじゃなく、クラスの人達も驚いていた。

 

そして、ウヴァが学校に入って来て、楓にこう言う。

 

ウヴァ「俺のメダルを勝手に使うな。」

 

その言葉を楓は聞かず、バッタの部分を光らせ、跳躍力を高める。そして楓は攻撃を仕掛ける為に高く飛び上がる。と同時にウヴァもジャンプし、互いに攻撃を仕掛けるが、ウヴァの攻撃が通り、楓が落ちてしまう。

 

それをすかさずウヴァが攻撃を仕掛ける。

 

ウヴァ「俺のメダル!俺のメダルを!返せ!」

 

そう叫び、オーカテドラルに攻撃を仕掛けるウヴァ。それを防ぎつつ、攻撃を仕掛ける楓だが、中々攻撃は通らない。だが、その中アンクの中で一つ疑問を浮かんだ。

 

アンク「(ウヴァの奴、もしかして知らないのか。)」

 

その中、楓はどんどん追い込まれる。すると、

 

アンク「ウヴァ!お前のメダル一枚はカザリが持ってったって聞いてるか!」

 

アンクがそう言うと、ウヴァはアンクの方を見た。

 

ウヴァ「なんだと!」

 

アンク「やっぱりな。あのカザリが言うはずもないか。持ってったんだよ。俺達は一枚取られた! 」

そう。以前のカザリとの戦いで、カマキリのメダルを失った代わりに、カザリのメダル三枚を奪ったのだ。本当なら、それはウヴァの手に渡っているはずが、それをウヴァは知らなかった。

 

ウヴァ「まさか、カザリの奴が・・・カザリの奴が・・・」

 

アンクの言葉に、ウヴァは動揺を隠せずにいた。その状況を見て、

 

アンク「楓!今だ!」

と言い、チーターのメダルを楓に投げた。楓はそれを受け取る。

 

楓「なんかやり方がよろしくないような。」

 

オーカテドラルにチーターメダルとバッタメダルと入れ替えて再びオースキャナーを通す。

 

タカ トラ チーター

 

脚がチーターに変わったのに気づいたウヴァは再び楓の方を見る。楓は攻撃を仕掛ける体勢をとっていた。

 

ウヴァはもう一度楓に攻撃を仕掛ける。だが、チーターの足の速さを利用して、連続で蹴りを入れる。ウヴァはそれにより、軽く飛ばされる。そして楓は高速でウヴァとの距離を詰め、今度は勢い良く蹴りを入れる。するとウヴァの体から多少のセルメダルと二枚のコアメダルが出てきた。

 

アンク「!!」

 

それに気づいたアンクは腕と体を切り離し、コアメダルのみを掴んだ。そして体に戻って行った。

 

ウヴァはコアメダルを失った事で、カザリ同様肩の部分がセルメダルになって外れた。

 

そしてアンクはウヴァから奪ったコアメダルを見てこう呟いた。

 

アンク「揃ったな。三枚。」

 

 




原作から大分離れていると、気づいてしまいました。
けどこれからこういう風にやっていくので、何卒よろしくお願いいたします。

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