男子高校生のきんいろな日常   作:牧弥潤巳

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溜め録りしてたアニメを休日に見るのはとてもいいですね。(非常にどうでもいい話題)


グリード登場

ウソだろ!?俺の打った手がまさかの1日で砕け散ったとは。いや違う。そんな事はどうでもいい。今のこの状況下で一番アンクに会わせたくない人が目の前にいる。

勇「悠木何してるの?仕事じゃなかったの?」

アンク「(何だ。この女。)」

突然アンクはこめかみに指を当てる。すぐ後に不敵に笑う。

アンク「(そういう事か。)」

勇「悠木。どうしたのその手。」

するとアンクは勇さんの首を絞めた。

勇「うっ・・・」

楓「やめろ!アンク!」

俺が止めに入ると、勇さんは無意識なのかアンクを背負い投げで飛ばした。そして飛ばされたのは兄さんの体だった。えっ?てことは・・・

勇「あ・・・あ・・・」

アンクの腕だけが勇さんの手に掴まれた状態でいた。勇さんの顔が青ざめている。

アンク「お前・・・何なんだ。」

勇「キャーー!!」

勇さんは悲鳴を上げ気絶してしまった。

楓「ちょっ!勇さん!大丈夫ですか!?」

アンク「おい。こいつ人間か?」

楓「当たり前だろ!それよりお前なに考えてんだよ!付き合ってんだぞこの二人!」

アンク「だからだ。こいつに付きまとわれたら困る。だからその前に消したほうが面倒がない。」

平気でそんな事を口走るアンク。そうか、そっちがそうならこっちだって考えはあるんだぞ。俺はアンクの案を否定すると同時にベルトを取り出した。

楓「駄目だ。もし、勇さんに手を出そうとしたら・・・このベルト、捨てるぞ?」

俺はそう言い川にベルトを落とそうとした。

アンク「チッ・・・。」

どうやらアンクはあきらめたようだ。こいつは本当に物騒な考えしかないな。

とりあえず俺達は自宅へと帰ることにした。アンクは当然俺の家に入れた。母さんに事情を話すと、

「なんかよくわからないけどとりあえずようこそアンクちゃん。」

と言っていた。ホントにこの人軽いんだよな。

さて・・・明日からどうしようかな?

翌日。結局俺は普通に学校へと向かった。ホームルームの時間になると、

フェイ「今日からこのクラスに入ることになりました。八神フェイです。よろしくお願いします。」

あれ?フェイって他の高校に行ってるんじゃないんだ。

さくら「ではフェイ君は八神君の隣に座ってください

。」

フェイ「なぜ彼女は僕を名前で呼んだんだろうか?」

昴「どっちも八神だからこんがらがるんだろ。」

確かに両方名字が八神じゃどっちかわからないからな。

そう思いながら俺は後ろを見ていると、しのがとんでもないことを口にした。

忍「アリスは今年でいくつになるんですか?」

楓「おい。同い年に決ってるだろ。」

アリス「そうだよ!同じクラスでしょ!」

忍「そうでした。でもその割には地位さですね。私が155㎝ですので、アリスは50㎝くらいですかね。」

アリス「それはないよ!」

授業の準備が終わった俺達は昴達のいる後ろの席に行った。因みに席の配置は教卓の目の前にしのとアリスが俺はしのの後ろ。窓側の席の後ろに綾、陽子の順番、綾の隣に海翔、陽子の隣に昴、そしてその隣にフェイとなった。

陽子「背が低いのがコンプレックス?」

アリス「うん・・・」

陽子「何で?小さいのかわいいじゃん。」

海翔「成長期が来てないだけだろ。」

綾「そうよ。これから伸びるわ。」

アリス「でも私、小学生の時から3㎝くらいしか伸びてなくて・・・」

アリスがそう言うと、ここのグループに静寂が走る。俺達はあることを察し、顔を伏せた。

海翔「それはもう・・・」

忍「はい・・・」

陽子「ダメかも・・・」

アリス「そんなー!そんな事ないって言ってー!」

俺達が黙っているのを見てアリスはガクリと膝を崩した。俺はせめてもの励ましの為にこう言った。

楓「けどさ、そこまで気にするか?俺だって男子のなかじゃ中の下くらいだけど気にしないぞ。」

そう。俺はクラスの中なかじゃ中の下くらい。つまり低い方なのだ。

陽子「そうそう。気にしなくていいって。」

アリス「ヨーコ・・・」

するとアリスは陽子にゴニョゴニョと話している。すると陽子が、

陽子「ん?背が低いから胸も小さいって?」

アリス「(コクッ)」

おいおい。そんな事をこんな場所で口走るなよ。

昴「そんな事をここで言うな。」

どうやら昴も同じ事を考えていたようだ。

陽子「ハハハッ!それは身長関係ないって!」

綾「そうよ。それこそ気にしないでも・・・」

陽子「いい例がここに!」

あ〜あ。綾を例えにしたか。見事に墓穴を掘ったな。

海翔「おいそれ、地雷だぞ。」

陽子「ん?なんで?」

綾「・・・いわよ。」

陽子「?」

綾はガシッと陽子の肩を掴んで思いっきり揺らした。やはりぶちギレたか。

綾「どうせないわよ!悪かったわねー!!」

陽子「冗談!冗談なのに!」

キーンコーンカーンコーン

フェイ「おや、授業が始まるようだ。」

忍「やった!一時間目英語です!」

アリス「シノブ、英語が好きなの?」

陽子「からすちゃんが好きなんだよねー。」

アリス「カラス?」

楓「烏丸先生だぞ。担任の。」

アリス「あのメガネの?」

忍「そうです。優しくて笑顔で、英語ペラペラで、大人でジャージで。あんな人になりたいです。」

昴「ジャージはよくないような。」

俺もそう思う。と心で思っていると、突然アリスが「あ・・・あ・・・」と言いながら震えている。どうかしたのか?俺がアリスに声を掛けようとした時アリスが突然叫んだ。

アリス「だ、ダメだよシノブ!カエデがいるのにそんな事したら!」

忍「わぁーーー!アリスダメです!!///」

そう叫んでアリスの口をふさいだ。俺がいるのに?どういう意味だ?しかも顔が赤い。熱あるのか?

楓「どうした?顔赤いぞ。」

忍「き、気にしないでください!///」

フェイ「ニヤニヤ」

楓「何だよ。」

フェイ「楓は以外と鈍感なんだよね。」

楓「な!どういう事だよ!」

海翔「さぁて授業の準備するか。」

楓「おい!・・・まぁいいか。とりあえず席に戻ろう」

英語の授業。黒板に英語を書いている烏丸先生。

烏丸先生「っと、ここはこうなります。ん?」

アリスはずっと烏丸先生を見ていた。

烏丸先生「本場の方が居ると緊張しますね。先生の英語はどうかしら?」

忍「先生の英語は日本一です!!」

突然しのが立って高らかに言い放った。

さくら「まあ!ありがと!」

おいおい。さすがにそれは・・・しのってホント烏丸先生好きだな〜。

アリス「(ラ、ライバル!)はい!」

突然アリスが挙手して立ち上がった。どうしたんだ?

烏丸先生「アリスさん。」

アリス「Miss Karasuma,Your English sounds Little awkward(ミス・カラスマ!あなたの英語はちょっとだけ変です)!!」

・・・はい?

全員「おおおお!!」

まさか英語を見せてきたとは、しかも少しドヤ顔だし。それに周りも歓喜していた。

昴「本場の人の英語、初めて聞いた。」

陽子「すげぇ!」

と、アリスを称賛する声が多かった。

烏丸先生「凄いわアリスさん!皆さん、アリスさんがお手本を見せてくれますよ。」

アリス「え!?」

周りから拍手されてアリスは赤面する。

さくら「それでは、40ページの最初から。」

アリス「あ、はい!」

そう返事するとアリスは教科書を持つ。

アリス「(な、何でこんな事に!?)」

なんて思ってるんだろうな。アリスって思ってる事が顔に出るタイプだな。アリスが教科書を読んでいる中、教室に赤い腕が入ってきた。ってマジ!?俺は驚いてるがそれ以外の人達は悲鳴を上げている。当然だよな。腕だけなんだし。

陽子「腕だけ!?すげぇ!」

綾「陽子!感心してる場合じゃないでしょ!」

・・・どうやら例外がいるようだ。っと、その前にアンクを追い出さないと!

楓「なにしてんのお前!」

アンク「いいからこい!ヤミーだ。近くにいる。」

楓「え?・・・わかった。」

俺は昴にアイコンタクトでそれを伝えた。すると、

昴「オーケー。」

どやら昴は理解してくれたようだ。

楓「先生!ちょっとこいつを追い出してきます。」

昴「そういう訳で失礼します!」

さくら「桐生君!八神君!」

陽子「気になる。・・・行ってみよ!」

綾「駄目よ!授業中でしょ!」

アリス「シノブ、もしかして、」

忍「・・・」

俺達はアンクに案内され、とある倉庫へと来た。すると、食べ物を運ぶために用意してあった場所から食べ物を食べる体格のよい男がいた。

持ち運ぼうとした男は気づいてそれを止めようとする。

楓「アンク、あれがヤミーなのかよ?どう見ても人間だろ。」

その男を指差しながら困ったように笑う。

アンク「ああ、そうだ。しかもただのヤミーじゃない、人間に寄生するタイプだ」

そう言いながら3枚のコアメダルを上に投げたりキャッチしたりしてあそんでいる。

昴「一般人が巻き込まれてるわけね。止めるぞ楓。」

楓「当然。」

アンク「いや、あれはもっと育てたほうがいいな。もっとメダルでぶくぶくに太らせて・・・」

と言うアンク。しかし、俺はそれを聞き捨てるわけもなく、もてあそばれてる3枚を手のひらの上に再び落ちる前に手に取り、俺はベルトを取り出す。

楓「そんなに待ってられないね。行こう昴。」

昴「よし。」

俺と昴がベルトを着け、俺はメダルをはめオースキャナーを通す、昴はガイアメモリ?を使うらしい。

 

ジョーカー

 

楓・昴「変身!」

 

タカトラバッタ タ ト バ♪タトバタトバ♪

 

サイクロンジョーカー

〜♪

 

楓「おい!その人から離れろ!」

昴「離れな・・・ってうわっ!」

そう言いながら駆け寄り、相手の近くへと行く。

しかし、炎のようなものを直線に3発自身へと放たれ、避ける暇もなくあたる。

昴「おい待て!こいつ火吹くぞ!?」

そのせいで後ろへと軽く下がってしまう。

楓「そうか、寄生ってことは、その人の状態で力が使えるかも。とりあえず引き剥がさないと。」

あの剣がちょうどいいと思い出すと即座にそれを取り出す。前に軽く構えるようにして前に進む。

その間もまた炎のようなものを放ってくる男。

剣のおかげで防げたはそれをその男と軽くもみあいになった。

それをなんとかしようとは男に剣を振りかざすが、相手が人間だと言うことに躊躇いを感じ、切りつけることができなかった。

楓「こらっ!早く離れろ!戦えないだろ!」

そう男の中にいるヤミーに言ったつもりで叫ぶ。

それでなにもしなかったので飛ばされるが、そこは。

こけそうになるのをなんとか防いで後ろへと後退するかのように動くだけに収めた。

アンク「チッ・・・寄生してるヤミーはそう簡単には出てこない。やるなら本体ごとやれ!」

楓「いや、そんな事言ったって!」

言った後に男が迫ってきたので避けるが、つかみかかられてしまう。

それからある程度もめて後ろにバックステップして避けたりをしていた。

上からその様子をみていたアンクは不満そうに顔をしかめ、右手を赤い腕に変えるとそこから降りると俺と男性との間に入りその男のあごを掴み、壁にぶつけた。

アンク「まだパワーは成長してないようだな」

と言った矢先に男性を軽く空中で回転させると男は背中から地面に落ちた。

それになにかをしようとして近づくアンクを俺が後ろから羽交い絞めにしながらアンクにこう言った。

楓「言ったよな!メダルを命より優先するなって!」

アンク「そんなもん知るか!いい加減どっちが命令する立場なのか覚えろ!」

に両肩を軽く押されながらもそう叫び返したアンク。

そうしている最中にも男が立ち上がり俺達に向けて炎のようなものを吐く。

男「うがぁ!」

と叫びながら。

昴「マズイ!」

フェイ「任せたまえ。」

するとフェイ?は緑のメモリを抜き取り、黄色のメモリを取り出した。そしてそれを押すと、

 

ルナ

 

それをベルトの右側に差し込み、バックルを開けた。

 

ルナジョーカー

 

〜〜♪

 

音楽が鳴ると、右半身が緑から黄色に変わった。そして腕が突然延びだし、炎の攻撃を防いだ。

・・・だが、肝心のヤミーが逃げてしまった。

アンク「チッ、逃げたか。」

楓「サンキュー昴、助かったよ。」

昴「気にすんな。」

楓「にしても、どこに行った?」

と呟いた。そこへ1人、バイクに乗って現れる男性がいた。

近くに横になるように止めると2人に近づき、それからヘルメットを取った。

そしてそのバイクのとあるボタンを押すと自動販売機のようなものへとなった。

???「これを使え」

それを聞くとは、

楓「あ!そうか!バイクで!」

と言いながらそれに近づいき、セルメダルを入れ、バイクに変形させた。

???「何故戻す。タカでヤミーを追跡させろ。」

楓「あぁ。そういう事。」

その人に言われてもう一度自販機に戻す。

アンク「おい!それ以上メダルを使うな!今の取り消せ!無効だ。」

???「一回は一回だ。」

アンクが何か抗議している間に俺はセルメダルを入れて上のほうの赤い色の缶のボタンを試しに押した。

するとタカ・カンと言う機械に近い音声と共に赤い缶が出てきた。

楓「確か、この人こうやってたよな。」

それを手にし、開け逆さにする。

逆さにされた赤い缶はタカのようなメカ?になった。

楓「すげぇな。悪いけど、ヤミー探してくれない?」

と言った。そのタカのようなアンドロイドは理解したらしく二度首を上下に動かすと飛んでいった。

アンク「お前なにもんだ!どうして人間がメダルの力を使える!」

そう言いながら男を睨みつけるようにして言う。

???「お前たちが眠っていたのは800年。その間に人間も進化したってわけだ。お前たちグリードに対抗できるほどにな!」

と言うと銃をアンクに向ける。え?あれって本物!?

アンク「フン!進化っていうのはデカ過ぎる自信のことか!」

皮肉のように聞こえたが、これはマズイ状況だな。

昴「一触即発ってこのことだな。」

その間に変身を解いた俺が入る。

楓「ち、ちょっと落ち着いてください。」

そう言うと2人は暫くにらみ合った。

男が銃を降ろすとバイクで走り去っていった。

昴「ふぅ。大事にならなくて済んだな。」

そう言い、昴は変身を解いた。

アンク「どうやらこっちにもそうする必要があるようだな。」

と言うアンク。またなんか企んてんのか。

楓「てかさ、あの緑のメモリ、どこから?」

昴「あぁそれは学校にいるフェイからだよ。これ二人で変身するんだ。」

楓「そういえば、昨日昴が変身した時、フェイ倒れてなかった?」

昴「・・・パニックになってなきゃいいんだけど。」

俺達は学校へと戻る。

アリス「シノ!二人帰ってきたよ!」

綾「何してるのよ!もう授業終わったわよ!」

昴「悪い悪い。ってアリスいつから大宮さんの事しのって呼んでるんだ?」

綾「あぁ。それはね・・・」

綾が言うには、授業が終わった後、移動教室だったので、しの達が移動するときに烏丸先生がいたからアリスが「シノブの事をシノって呼びます!」と言ったらしい。皆はほんわかしてアリスを見て、当の本人は顔を真っ赤にしていたらしい。どうやらアリスにとってライバル宣言だったようだ。

楓「にしても、かわいらしい宣言だな。」

アリス「だってシノが仲良しのあだ名だって!」

 

そこからは何事もなく授業が進み、放課後になった。俺はアンクに呼ばれ、とある場所に来た。

楓「なぁアンク、ここって。」

アンク「俺の家だ」

平然とそう語っているアンクだがこいつは何言ってるんだ。ここは・・・

楓「いや、どっからどう見ても兄さんが借りてるアパートだろうが。お前の家じゃねぇよ。」

そう。兄さんは元々アパートを借りて一人暮らしをしているのだ。

アンク「こいつは俺だ。だから俺の家だ」

楓「別人だろうが。全く違ぇよ。つか何でここがわかったんだよ。」

とアンクに問い掛けた。するとアンクはこう答える。

アンク「自由にできるのは体だけじゃない。頭の中身もだ。」

楓「なんとすごいことだか。」

もう凄くて呆れてきた。俺はアパートを改めて見上げたらアンクが追いかけた。

中にずけずけと入っていくと、

アンク「調べないとな、セルメダル集めてる人間と封印されてる間に無くなったコアメダル。進化した方法で」

と言いながらその中にあったパソコンに目をつけた。

 

海翔side

俺は瀬戸海翔。楓達と同じクラスだ。俺は今考え事をしている。それは昨日と今日の楓達の事。恐らく楓達が学校を出た理由はヤミー・・・あの怪物共だ。あんな事が起こりかねない。だから俺は・・・

綾「あれ?海翔?」

海翔「!・・・綾。」

綾「偶然ね。今帰り?」

海翔「まぁ、ちょっと。」

できることなら綾達を巻き込みたくない。

けど、もう俺には・・・

綾「ちょっと!あれ!」

海翔「ん?・・・!?」

俺が見たのは、楓が男と取っ組み合いになってる場所だった。

 

 

楓side

 

アンクは今パソコンをいじっている。というかどこで覚えたのかが気になって仕方ない。そのためアンクにこう聞いた。

楓「おい、なんでお前がそれ使えんだ?」

アンク「こいつの記憶を使えばすぐ覚える」

いや、そんな当たり前のように言われると一層困惑するんですけど

アンク「趣味だったらしいな。昨日の女に説教されるくらいに。」

楓「確かにたまに勇さんが注意するけど。」

そう言うと再び記憶を探るアンク。

アンク「なるほど・・・。最近貰ったもんがここにあるのか」

呟きながらタンスを漁る。奥の方に誰もいない部屋があるのを見ては違和感を覚える。

アンクはいつの間にかスマートフォンを取り出していた。そして箱から取り出し、眺めた。

それからタカが窓をつついていた。

楓「ヤミー、見つけた?」

俺はタカに案内されヤミーの元へ向かった。俺が見たら男性は缶を捕まえている。だが、男性が掴んだのはカンドロイドだったため、タコに変形する。なるとそこから墨をはく。目潰しされた男を羽交い締めをするとタカのアンドロイド(通称:カンドロイド)が食べ物を持ったまま動く。するとヤミーは寄生者から出てこようとした。

楓「いいぞ、このままっ・・・!」

中からヤミーが出てくるのをみてそう呟く。

しかし、アンクによって邪魔されたあげく、その食べ物を男に投げ渡してしまう。

男は受け取ると食べ始める。

楓「おい、なにしてんだよアンク!」

アンク「言っただろう?このヤミーはまだでかくなれる」

とアンクが言った。

楓「まだそんなことを?」

呆れたように言うと

アンク「問題あるか?食ってるだけなら周りで誰も死なない。」

説明するようにアンクが答える。

楓「この人はどうなるんだよ!」

俺は少しキレ気味でアンクに問い掛けた。

アンク「フン!これは自業自得だ。いいか、ヤミーのせいでこうなったんじゃない。この人間の持っている欲望のせいでこうなったんだ。欲望にまみれて死ねれば本望だろう」

当たり前のようにそう言った。

楓「だからって・・・」

男は腹部が更に膨れてうめき声を上げている。

楓「マズイ。いいからメダル出せって!」

と言いながらアンクの腕をつかんで言うが、アンクに離されたあげく突き飛ばされてしまう。

それから上半身を軽く起こすとアンクが近寄ってきて、

アンク「いい加減覚えろ!命令するのは俺だ!言っておくが、ベルトを捨てたらそれこそ人は助けられない!」

そう大きな声で叫ばれる。

俺はそそくさと立ち上がり、まだ食べようとしている男に近づいて止めようとした。

楓「やめろって!それ以上食ったら死ぬぞ!」

と言いながら食べ物を取り上げようとした。

しかし、反対側へと放り投げられてしまう。それから立ち上がるのと同時に男せも立ち上がった。俺はわき目もふらず男の方へと向かう。

アンク「馬鹿が・・・」

と独り言のように呟く。だが俺はヤミーを引き剥がそうと必死だった。

アンク「やめとけ!お前の方が先に死ぬぞ!」

と叫ばれ、忠告されるが、

楓「なにもしないで見殺しにするよりは全然マシだね!」

と叫び返した。すると男からヤミーが出てきて脱皮するかのように姿が変化した。

するとヤミーが襲いかかる。変身してないため、攻撃を避けるしかない。

海翔・綾「楓!」

楓「え?海翔と綾、何で・・・うわっ!?」

あいつらいつからここにいたんだ?というかこれ以上友人を巻き込む訳には・・・

アンク「チッ、またこのパターンか・・・おい楓!」

アンクは俺にメダルを投げてくる。俺はヤミーを蹴り飛ばし、メダルを受け取りベルトをつけた。そして左右に同時に、真ん中にメダルを入れた。ヤミーが攻撃するが、それを避ける。そしてオースキャナーと手に取ると同時にバックルを傾け、メダルにオースキャナーを通す。

楓「変身!!」

 

タカトラバッタ タ ト バ ♪タトバタトバ♪

 

綾「え!?何あれ!?」

海翔「・・・」

今度は最初から剣で行くか!俺は剣を取り出し、ヤミーに斬りかかったが弾力のよい肉体のせいで攻撃がはじかれる。

ヤミーの攻撃を避けてから切ろうと横にしてやってみるがそれもはじき返されてしまう。

楓「はぁ!?こいつプヨプヨしてる!」

と思わず叫ぶ。そしてそれから再度切ろうとするがやはりはじきかえされる。

それを後ろに行きながら繰り返すが後ろのめりになったせいで剣を手放してしまう。

そのため、トラのかき爪を出してヤミーに向かった。

最初は避けられてしまうがそのあとは当てたが、なかなか通じない様子。

楓「もう!めんどくさいな!こいつの体!」

それを何度やっても無駄だったため、かき爪をそのままに少しうろたえた様子で叫ぶ。

それから突き飛ばすようにしてヤミーをつく。

ヤミーはそのまま突き飛ばされて建物の柱へとぶつかり、そのままの方に戻って来て俺にぶつかってきた。

楓「ぐぁっ!」

こいつ・・・めんどくさい体だな。

すると、緑色のほうから足へと光が進んで行く。

それからジャンプし、軽く足をあてるとセルメダルが少量出てきた。

俺は何度もヤミーを蹴った。そのたびにそこからセルメダルが出てくる。

外の見晴らしのいいところまで進むと攻撃をしてくるが、それを簡単に避けてそのまま飛び蹴りをしようとするが軽く避けられてしまう。

俺は気にせずそのまま再び何度も蹴る。ヤミーはそれで軽く転がるようにして後ろへと移動する。

剣が行けたんなら、ベルトでもできるはず。俺はそう思い、オースキャナーをもう一度メダルに通すと、

 

スキャニングチャージ

 

メダルが突然光だし、光が足の方へと移動すると足の形がまるでバッタの後ろ足のように変化する。俺はそれを使って高く飛んだ。

楓「フッ、はぁぁぁ!はっ!」

俺の前に赤・黄・緑のリングが現れる。俺はそこを通り抜け、ヤミーを捕らえる。 最初のリングを抜けた時、赤い羽が生える。あれ?柱が浮かんでる。けど構ってられるか!俺は柱を破壊しながら進んだ。

楓「はぁぁぁぁ!!せいやーー!!」

俺が三つのリングを通り抜けると、オーズみたいにリングが並んだ。俺は地面に着いた。

楓「っと!やったか!」

セルメダルを多少落としていたがヤミーはまだ生きていた。

楓「嘘!?何で!?」

海翔「マジかよ・・・」

綾「倒したんじゃ・・・」

アンク「お前を邪魔したやつがいたんだ。」

楓「え?」

アンク「カザリ、お前だな。」

カザリ「フフフッ。久しぶりだね。アンク。」




今回はオリキャラの紹介はしません。
それではまた。

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