男子高校生のきんいろな日常   作:牧弥潤巳

3 / 16
このシリーズは投稿できる時に投稿します。いわゆる不定期投稿と言うものです。

それでもよろしければご閲覧よろしくお願いいたします。


ダブル誕生

昴side

俺の名前は八神昴。県立もえぎ高等学校に通い始めた。

突然で話が変わるが、俺の家には居候と呼べる奴がいる。

???「やっと帰って来たね。昴。」

昴「フェイ、お前本気で高校行く気なにのかよ。」

フェイ「僕はここで本を読むのがすきなんだよ。ここの本は実に興味深い。」

昴「そういう問題じゃないんだがな。とりあえず、母さんに相談するから。行くつもりでいろよ。」

フェイ「ふむ、わかった。」

こいつが居候のフェイ。小さい頃に色々あったらしく、俺が子供の時に母が引き取った。読書が好きな好奇心旺盛な奴だ。中学までは一緒に通ってたんだが高校になってからどこの高校にも入っていない。それは母は知らず、俺が苦労してるのである。

って、誰に説明してんだ俺は。

ピンポーン

昴「?」

俺の家のインターホンが鳴った。誰かが来たみたいだ。

昴「はーい。」

旭「やぁ、昴君。久しぶりだね。」

昴「お久しぶりです旭さん。」

望月旭さん。彼は研究員で、小さい時から色々と世話をしてもらってた。因みにフェイとも面識がある。

昴「それで、今日は用事ですか?」

旭「まぁ、ちょっとね。細かい話は間を挟んで話すとしよう。まずはこれを見たまえ。」

旭さんがアタッシュケースからUSBメモリ?らしき物を6本見せてきた。

昴「あの、旭さん。これは一体?」

旭「これはガイアメモリ。地球に記憶された現象・事象を再現するプログラムが組み込まれている。」

昴「は、はぁ。それで、これをどうすればいいんでしょうか?」

旭「次にこれだ。」

そういうと旭さんがメモリの差し込み口が二つある何かを見せてきた。

昴「これは?」

旭「これはダブルドライバー。さっきのガイアメモリを差し込むことで力を発揮する。」

昴「じゃあ、なんで差し込み口が二つも?」

旭「あぁ。それは、君達二人で使ってもらいたいんだよ。ダブルドライバーは元々二人で使うものだからね。詳しいことはこのマニュアルブックをみて確認したまえ。」

昴「え?ちょっと。まだ使うなんて言ってないんですけど。」

旭「おおっと、もうこんな時間か。悪いね昴君。じゃあそういうことで頼んだよ。」

昴「ちょっと旭さん!・・・逃げたな。」

フェイ「昴。これは興味深いね。」

昴「何が?」

フェイ「このダブルドライバーはどうやら腰につけるとベルトに変わるようだ。一人がつければ、自動的にもう一人にも装着されるらしい。」

昴「ふーん。で、問題がこのガイアメモリってやつよ。」

 

サイクロン

 

昴「?」

フェイ「昴。これはどうやら中に端末らしきメカが入っている。このボタンを押せば音が鳴るようだ。」

昴「なるほどね。」

俺は黒いメモリを手に取り、ボタンを押すと

 

ジョーカー

 

と、音が鳴った。

昴「ふーん。確かにこれは面白い。」

カチッカチッ

またフェイがなにかいじってるな。

昴「今度はなにしてんだお前。」

フェイ「昴。これを見た限りではどうやらこのメモリをこのベルトに差し込み、二つを左右に同時に開けると、二つのメモリの力を持ち、変身?を遂げるようだ。」

昴「変身だぁ?」

キャーー!!

昴「!なんだ!?」

フェイ「昴。行ってみよう。これの正確な使い方が分かるかもしれない。」

昴「オーケー。」

 

 

楓side

俺は桐生楓。俺は今日赤い腕のアンクって奴に遭遇したり、変な怪物に襲われたり、なんかオーズってやつに変身したり、色々とおかしなことに巻き込まれている。夢なら覚めて欲しい。それだけならまだしも、あの腕が兄さん、桐生悠木に取り憑きやがった。

楓「あいつ・・・好き放題やりやがって。」

忍「か、楓君。アンクさんが・・・あれ見て下さい。」

楓「アンクがどうし・・・」

俺はこの日絶句の意味をその身を持って知った。え?なんでかって?なぜなら、アンクが勝手にアイスキャンディを持った行こうとしてるからだよ!

店員「ちょっと兄ちゃん!なにしてんの!」

楓「おい!お前なにしてんだよ!」

俺はすぐさま店員に謝りに向かい、アンクが持って行った分のアイスキャンディのお金を払った。

楓「えっと、360円でしたよね。どうぞ。」

店員「ちょうどね。ちゃんとあの兄ちゃんに言っといてよ。」

楓「すいません。おいアンク!」

俺は店員に謝罪し、アンクの元へ向かう。

アンク「なんだ。」

楓「なんだじゃないよ。いい加減説明しろって!」

アンク「俺達は800年前に封印されたグリードと呼ばれるコアメダルから作られた・・・」

楓「ちょっ!待て待て待て待て!全然わかんねぇし。俺が聞いてんのは兄さんのことだよ。」

アンク「安心しろ。俺が時々こうして食わせてやる。」

楓「食わせるって・・・」

普通に食べてるだけなのに、なんか感じの悪い言い方だな。

アンク「何だ?俺も味は感じてるぞ。これが冷たくてうまいのは分かる。それとも、こっちのほうがよかったか?」

するとアンクはアイスキャンディを口に含まず、腕、つまりアンクの本体に突っ込んだ。

楓「ああ!なにしてんの!こいつ!離れろ!」

俺がアンクの部分を掴み、兄さんから離そうとするが、中々離れない、勢い良くアンクから兄さんを引き剥がした。

楓「やった!離れた!」

俺が喜んでいると、

アンク「俺が離れると、こいつは十分もしない内に死ぬぞ。」

はぁ!?死ぬ!?

楓「えぇーー!?先に言えよ!このっ!えいっ!くっつけーーっ!!」

今俺達は橋にいた。あの後、なんとかアンクを兄さんに戻し、事なきを得た。

忍「楓君、大丈夫ですか?」

俺がどんよりしていると、しのが話しかけてきた。

楓「あぁ。それにしても、離れたら持たないって・・・じゃあもう兄さんは・・・ん?」

俺がどうするか考えていると、アンクは俺の口にアイスキャンディを入れた。

アンク「食ってろ。お前に倒れられたら困る。メダルを集める為にもな。」

アンクは俺が変身した赤いメダルと、怪物が落とした銀色のメダルを取り出した。

楓「・・・お前もさっきの奴みたいにメダルでできてんのか?」

アンク「あ?ヤミーか。メダルにも二種類あってな。このメダルがコアメダル。この銀色のメダルがセルメダルだ。」

メダルを一枚ずつ見せ、アンクは説明を始めた。

アンク「いいか?このアイスキャンディ、この棒がコアで、アイスがセルだ。コアを中心にセルがくっついてるのが俺達、封印されてたグリード、お前が倒したヤミーは棒のないアイスだと思っとけ!」

そういうとアンクは俺の口にアイスを突っ込み、棒だけを引っこ抜いた。俺は残ったアイスを掴み、

楓「分かりやすいのか分かりにくいのか微妙な説明だな。」

そう呟いた。

アンク「!ヤミーか。早速お出ましだな。楓、行くぞ!」

そう言いアンクは走り出す。

楓「あぁ。しの!アリス!二人はここにいてくれ!」

忍「あ、楓君!」

アリス「カエデ!」

俺はアンクの後をついて行った。

 

 

忍side

私は今何かわからない感情に襲われています。楓君がオーズって言うものに変身して戦う。まだそれはいいんです。ただ、楓君だって無傷で帰ってくるのかわからない。さっきだって、怪物の攻撃を受けていましたし。

私はどうしたらいいんでしょう・・・

アリス「シノブ!」

忍「?」

アリス「行こう!」

忍「!はい!」

私達は楓君達を追いかけました。

 

楓side

 

楓「ここなのか?」

アンク「あぁ。間違いない。あれを見ろ。」

俺達は銀行へと着いた。すると包帯だらけの怪物がいた。

楓「あいつが・・・」

アンク「あぁ。ヤミー、棒のないアイスだ。」

ヤミー・・・絶対止めないと!俺は変身しようとアンクに手を出した。

アンク「あ?なんだ?」

楓「いや、メダルだよ。変身しないと!」

するとアンクは俺の手をのけた。

アンク「まだあいつを倒しても一枚しかメダルを落とさない。」

は?そんな事言ってる場合じゃない。俺はアンクにこう言った。

楓「いや、けどあいつが食ってるのって銀行のお金じゃないか。みんな困るだろ!」

アンク「違う。欲望だ。」

楓「え?」

アンク「コアもセルもメダルの元は、人間の欲望。」

俺はヤミーを見る。

楓「人間の・・・欲望・・・あんなのが」

アンク「待つんだ。あいつが欲望をメダルにして溜め込むまで。」

するとヤミーは包帯を巻いた状態から昆虫のような姿へと変わった。そしてヤミーはビルを登って行く。そのビルはどんどん傾いていく。更にヤミーはどんどん巨大化している。

楓「おい!いい加減止めないと!」

アンク「奴がこのビルを食ってからな。」

楓「食うって、中にいる人達はどうなるんだよ。」

アンク「フン!どうでもいいだろ。」

楓「どうでもいいことあるか!死ぬかもしれないんだぞ!助けないと!」

忍「楓君!」

アリス「カエデ!」

楓「え!?しの達なんで?」

忍「楓君が心配だからですよ!」

昴「楓!」

楓「え!?昴まで。」

昴「楓!なにしてんだよ!早く逃げろ!」

アンク「フン!関係ない奴は引っ込んでろ!」

昴「う、腕が赤い・・・」

フェイ「これは興味深いね。」

アリス「?誰?」

昴「あぁ。こいつはフェイって言って・・・って説明は後な。つか、これどうするよ。」

昴がこの状況をどうするか考えていると、アンクが俺に話しかけてきた。

アンク「おい楓。お前確か楽して助かる命はないって言ったよな。」

楓「それがなんだよ?」

アンク「タダで助かる命もないんだよ。黙って俺の言うことを聞け!」

楓「・・・」

俺はそんな時、今朝の夢を思い出した。あんな事が起こりかねない状況で、じっとしてなんかいられない。手を伸ばさないと、あんな思いはしたくない。俺はビルに走りだした。

アンク「おい!楓!」

忍「楓君!」

昴「なにする気だ!」

所々瓦礫が道を塞いでいて、俺は空いている階段を飛ばして行く。

そして、ヤミーがいる場所に着くと今にもヤミーによって外へと連れて行かれて、そのまま放り出されてしまいそうな男性がいた。

楓「くっ!」

俺はその男性の手を掴み、ヤミーから離した。

楓「早く逃げて!」

そう言って逃げやすいような場所へと押しやった。

ヤミーはそれに気づいてるのか上へと移動する。

そのタイミングで床に亀裂が入り―――そして、崩壊した。俺は落ちかけるが、残った部分をつかみなんとかなった。

それを落とすかのように建物が揺れ、片手を離してしまう。

マズイ、このままじゃ・・・

ガシッ

アンク「お前は本当にバカだな。」

上を見るとアンクが俺の片腕を掴んでいた。

楓「お前、兄さんから離れたら。」

アンク「人の心配してる場合か。さっさと変身しろ!」

そう言い、アンクは俺にベルトを見せてきた。だが、その前に言わないと!

楓「その前に約束しろ。俺が変身したい時は絶対変身させる。人の命よりメダルを優先するな。でなきゃもう二度と変身しない!」

アンク「チッ・・・」

ヤミーが移動したせいでビルが揺れる。すると掴んでいた場所が崩れ、俺は下に落下していく。

楓「うわぁー!」

忍「楓君!」

昴「楓!」

俺が落ちている時に、アンクは俺にベルトを着けた。

アンク「おら!」

俺にメダルを渡してきた。てことは・・・

楓「約束するのか!」

アンク「あぁわかった!早くしろ!」

俺はアンクからメダルを三枚受けとる。そして・・・

楓「変身!!」

 

タ ト バ♪ タトバタトバ♪

俺は変身したと同時に腕のかぎ爪を倒壊していないビルに引っ掛ける。そして瓦礫にぶつかり、地面に着いた。

楓「っと、危ねぇ。」

昴「・・・あれは?」

忍「オーズらしいです。」

俺が安堵していると、大きい箱と小さい箱を持つ黒い服を着た男性が来た。

???「ある方からの誕生日プレゼントだ。」

楓「え?誰か誕生日の人いた?」

???「これを使え。」

俺が小さい箱を開けると、バイクの免許証があった。そこには俺の名前がある。

楓「あれ?何でバイクの免許証?確かにバイクの使い方は知ってるけど・・・こっちは?」

俺が大きい箱を開けると、セルメダル五枚と、剣が入っていた。

楓「剣だ。うわぁ。かっこいい!」

???「メダルを、そこにある自販機に使え。」

その男性は黒い自販機を指差した。

楓「え?大丈夫です。喉乾いてないんで。」

???「早くしろ。」

楓「は、はぁ。」

俺は自販機へと向かった。

楓「これ?」

俺は言われた通りにメダルを入れる。

楓「えっと、ここか。」

俺が黒いボタンを押すと、自販機が突然バイクに変形した。

楓「バイクじゃん。かっこいい!あ、この為の免許証か。」

何で免許証が渡されたか納得していると、

???「これもプレゼントだそうだ。」

男性はバイクだったそれを自動販売機に戻し、セルメダルを入れる。

それから青い缶を選ぶ。そうするとたくさん下から出てくる。

その缶の一つが突然タコになり、大量の缶もそれへとかわり、空へ飛んでいく。

楓「わぁすげぇ!アンク!見て!ほら!タコだタコ!」

昴「あいつ、興奮してる場合か?」

忍「楓君、見たことない物を見るとああなるんですよね。」

昴「あんな楓初めてみた。」

しの達が何か言っているが今はそれよりタコが道を作ってくれたことに俺は興奮状態だった。

楓「うわぁ!すげぇ!!」

???「剣にもメダルを入れておけ。」

楓「剣?これか。」

これにもメダルを?覚えておこう。

楓「誰だか知らないけどありがとうございます。」

俺は男性にお礼を言い、タコが作った道をバイクで進む。ヤミーの元へ着き、ヤミーに攻撃を仕掛けた。するとヤミーは反撃し、バイクと剣が下へと落下した。

楓「あっ!!」

アンク「楓!チッ・・・舐めてんのか。」

そう言うとアンクがカマキリのコアメダルを投げた。

立ち上がり、投げられたメダルを受け取ると

楓「ごめん。ちょっと油断した。」

俺はトラのメダルをカマキリのメダルにかえ、オースキャナーを通す。

 

タカカマキリバッタ

 

カマキリに変わったことを確認して、俺はデカイヤミーの脚一本に斬りかかる。その時に多少のセルメダルがばらまかれ、ヤミーは倒れこんだ。

楓「やっぱりこれいいな。気に入った。」

俺がカマキリのメダルを好評価していると、ヤミーが突然起き上がり、攻撃してきた。ってこれって・・・

楓「うわぁー!」

ヤバいまた落ちるーー!するとタコが足を使って助けてくれた。

楓「ふぅ。助かった〜。」

死ぬかと思った・・・あれ?近くに剣が

楓「ちょっと、タコ君、そのまま待っててそらっ!」

俺は勢い良く剣を引っこ抜いた。

アンク「おい!」

 

タ ト バ♪タトバタトバ♪

 

タコは俺を引っ張り、ヤミーの元へと飛ばしてくれた。

楓「このっ!」

俺は着いた勢いで剣をヤミーに刺した。

楓「ぬぅぅぅ!」

するとヤミーが暴れて下へと落ちる。

タコが今度は一ヶ所に集まってクッション代わりになってくれた。

楓「よし!これならもう一回バイクで!」

アンク「おい!それ以上セルメダルを使うな!」

楓「いや、そんな事言ったって!」

昴「・・・そういう事か。」

 

昴side

 

なるほどね。楓はああいう風に・・・じゃあ

昴「・・・フェイ。大体はわかった。やってみる価値はある。」

フェイ「フフッ。」

忍「?昴君?」

俺は旭さんからもらったダブルドライバーをつける。するとフェイにもベルトがついた。

フェイ「昴。君はこれを使いたまえ。」

そう言いフェイは俺に黒いメモリを渡してきた。

昴「オーケー。」

俺とフェイはメモリのボタンを押す。

 

サイクロン

 

ジョーカー

 

昴・フェイ「変身!」

フェイが右の差し込み口にメモリを差し込む。するとフェイのベルトから俺のベルトにメモリが送られた。

昴「え?うーん。これでいいのか?」

俺は送られたメモリを差し込み、俺が持ってるメモリを差し込んだ。

昴「それでこれを同時に開ける!」

俺がそれを開けると、

 

サイクロンジョーカー

♪〜

音楽が鳴ると同時に風が俺の周りに吹き始めた。そして姿が変わってることに気づいた。

楓「え!?マジ!?」

忍「昴君まで。」

アリス「変わった!?」

昴「ふーん。これが変身か。悪くないな。ん?」

俺がフェイの方を見ると、フェイが倒れていた。

昴「え!?フェイ!大丈夫か!?」

フェイ「僕なら大丈夫だ。」

昴「えっと、どういう事?」

フェイ「説明は後だ。昴!君が差し込んだメモリを右腰に差し込み軽く押したまえ。終わらせるよ。」

昴「了解!楓!一気に決めるぞ!」

楓「わかった!」

俺の黒いメモリを右腰の差し込み口に差し込み、軽く押すと、

 

ジョーカーマキシマムドライブ

すると俺の周りに再び風が吹き始め、俺を浮かす。

 

楓side

 

楓「あ、そう言えば、これにもメダルを入れるんだっけ?」

俺はさっきの男性の言ってたことを思い出し、メダルを三枚程入れる。

楓「これを、こうか?」

そして手前にあるレバーを押すと、メダルが出て来た。

楓「こいつで行けるか?」

俺はオースキャナーを取り出し、剣に通す。

 

トリプルスキャニングチャージ

 

俺が剣を振り抜く体勢を取る。上をみたら昴が変身した姿が二つに分離し、こちらに勢い良く向かっていた。

昴・フェイ「おらぁ!!」

昴がヤミーに蹴りを連続で入れる。そして昴が離れたタイミングで剣を握る手に力を込める。そして・・・

楓「はぁぁ!せいやーー!!」

俺が剣を振り抜くと、ヤミーだけじゃなく、ビルまでも斬ってしまった。斬ったはずが、なぜかビルだけが元に戻った。そして・・・

怪物「ぐああああああああ!!」

巨大な怪物は大量のセルメダルをばらまきながら爆発した。

楓「こんなにメダルがあったんだ。」

俺がメダルの多さにビックリしていると、

アンク「俺のだ!俺のものだ!」

アンクはお構い無しに、メダルを体内に取り込んでいた。

あ、昴は大丈夫かな?

昴「で、これメモリ抜けば戻るか?」

どうやら変身の解き方を考えてたらしいがあっさりと変身を解いた。

昴「よし、戻った。」

すると昴は俺に近づいてきた。

昴「楓、さっきの奴何か説明できるか?」

まぁ、そうなるよな。聞いた範囲で答えるか。あれ?

楓「まぁ、聞いた程度でなら。・・・?」

昴「どうした?」

楓「いや、誰かに見られてたような。」

昴「誰もいないぞ。」

楓「気のせい・・・かな?」

 

海翔side

 

海翔「そんな・・・まさか・・・」

俺はみた。見てしまった、楓達が変身を解いたのを。怪物を。心臓の鼓動が、呼吸が早くなってるのが分かる。これは楓達への興奮ではない。恐怖だ。自分のように楓達がなってしまうかもしれない。このままじゃ・・・

海翔「どうしよう・・・」

 

━━━俺も戦う?

 

 

 

━━━駄目だ。

 

 

━━━━もう俺に、そんな資格はない。

 

 

楓side

 

昴と別れた俺達は家へと向かっていた。

忍「楓君、どうしたのですか?」

楓「いや、兄さんの事。一応手は打ったけど、いつまでもつかを考えたらな。」

俺は兄さんの携帯を見る。俺が打ったメールを見る。そこにはこう書かれていた。

『勇、今俺は大変な事件に関わっているんだ。しばらくは連絡できそうにない。』

俺はそれを送信した。

楓「さて、これがいつまでもつか。」

俺が兄さんの携帯をしまったと同時に、声が聞こえてきた

???「あれ?悠木?」

あれ?おかしいな。どこかで聞いたことのある声だ。ごく最近、しかも今の状況下でマズイ人の声が・・・

忍「お姉ちゃん。」

はい?勇さん?

勇「なにしてるのよ!心配したのよ!」

そう言い勇さんはアンクに抱きついた。

アンク「・・・」

楓「う、嘘だろーーー!?」

 

俺の打った手は一瞬で砕け散った。




ご閲覧ありがとうございます。このシリーズは以前お話した通り、オーズときんいろモザイクの話しを組み合わせて行く予定です。ドーパントやゾディアーツは出さない予定です。もしリクエストがあれば出します。後、「あ、この表現おかしいぞ。」などの事があればコメントをよろしくお願いいたします。それではオリキャラの紹介をします。


八神昴
年齢 15歳
身長 167㎝
体重 61㎏
趣味 読書と人の世話

比較的普通に生活をしているが、居候のフェイとよく一緒にいる。大体は面倒を見る程度。陽子や楓達とは小学校で知り合う。フェイも楓達と同じ小学校、中学校に行ってる為、楓達と顔見知り。


こんな感じです。楓君のプロフィールの訂正ですが、小学校からと書いていたのですが、幼い時からなのでつじつまが合いませんでした。すいませんでした。
それではまたお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。