※タグ編集しました。
男子高校生のきんいろな日常
前回の3つの出来事。
一つ。楓は紫音の知り合いの娘、天々座理世と知り合う。
二つ。楓、昴の後に瀬戸海翔も仮面ライダーに変身。
そして三つ。アンクはグリードの策略にはまり、コアメダルを奪われてしまった。
ウヴァ「コアメダル!!」
アンクからコアメダルを奪ったウヴァ。そこには自分のメダルもあった。
ウヴァ「アンク!出し惜しみせず、全部吐き出して!・・いない!?」
アンク「ウヴァ!お前のその目先の事にとらわれる性格はどうにかした方がいいぞ!」
ウヴァ「貴様!わざとメダルを飛ばしたのか!」
アンク「カザリによろしく言っとけ!じゃあな!」
ウヴァ「待てアンク!!」
ジャンプ力を使ってその場を去るウヴァ。アンクはバッタカンドロイドを使ってなんとかこの場をしのいだ。
ラビットハウスで海翔達とも自己紹介を終え、リゼが話を切り出した。
リゼ「さぁ、説明してもらおうか。」
楓「いや、でもあれが事実なわけだし。」
綾「まさか海翔まで変身するなんて。」
海翔「仮面ライダーって呼ばれてたのか?あれ。」
昴「それ今聞く?こっちはカクカクシカジカで。」
陽子「なるほどなぁ。そういえば、楓がオーズになった経緯はしらないな。」
昴「あのアンクってグリードでしょ。悠木さんに取りついてる」
陽子「悠木兄に!?」
昴と陽子は勇とも顔見知りなため、自然と悠木とも面識がある。
楓「うん。それもあるけど・・・」
一つ楓の中で疑問があった。オーズになったあの日、全ての物がセルメダルとなって消えていく夢がどうしても頭から離れなかった。
忍「どうかしたのですか?」
楓「いや、なんでもない。」
そこに目をキラキラさせココアが楓達を褒め称える。
ココア「でも、変身して戦ってる時カッコよかったよ!ねぇリゼちゃん!・・・リゼちゃん?」
リゼ「え?あ、あぁそうだな。」
楓「リゼちゃん、大丈夫?」
リゼ「だ、大丈夫だ!気にするな!」
楓「?」
ずっとぼーっとしているリゼの顔を見るがすぐにそらされてしまう。
リゼ「(・・・何故だ?楓を正面から見れない。見るとなんだかドキドキする///。)」
楓「あれ?そう言えばアンク来なかったな。」
その頃アンクはその場に倒れこんでいた。
アンク「・・・仕方ない。」
バッタカンドロイドを起動させようとしているが、少し躊躇いがあった。
アンク「(こんなとこを見せたら、調子に乗るだけか)あいつバカのくせに、時々くえない。」
海翔は綾をバイクで送っている。
綾「ありがとう海翔。送ってくれて。」
海翔「別に家が近いし、危ないだろ。こんな時間に一人って。」
綾「・・・ホントに、海翔って優しいのね。中学の時から変わらない。」
海翔「・・・別にそんなんじゃない。」
綾「ううん。私、海翔と会うまではずっと陽子についていってたから。けど、二年になって海翔と知り合ってから、少し変われた気がする。だから・・・」
綾は後ろから抱きしめる力を少し強めた。
綾「ありがとう。」
それに海翔は綾に見えずとも顔が赤くなっていた。
海翔「・・・まぁ、そう言うってことはそうなんだろうな///」
綾「海翔?顔赤・・・」
海翔「ほら、着いたぞ。」
綾「あ、うん。」
海翔と別れ、部屋に入った綾。ベッドに横になり考える。
綾「(やっぱり、何か変。海翔と二人きりの時・・・皆といるときとは別の感じになる。)」
その時忍の言葉を思い出す。
忍『人を好きになることは良いことだと思いますよ?』
綾「私・・・好きなのかな?」
━━━━━
一方、鴻上ファンデーションでは。
翔琉「会長、失礼します。」
氷室翔琉が帰宅しようとしていた。
楓「あ、氷室君。今日はライオンのメダルありがとうね。」
そこに楓が訪れていた。
鴻上「これは意外な客だね。で、用件は?」
楓「ちょっとお願いが。」
━━━━━
海翔「よし。」
準備を整え、ヤミーを倒しに向かう海翔。そこへ昴がやって来た。
昴「やっぱりここだったんだ。」
海翔「なんでここに。」
昴「ま、こっちも聞きたい事があるしね。それに、ヤミーの居場所も特定してる。」
海翔「・・・はぁ。ヤミーを倒したらな。」
観念したのか、海翔はため息をついて、ヤミーの元へと向かった。その中。
アンク「ヤミーか。あいつからメダルを取れれば。」
アンクは立つこともやっとで、足がおぼつかなかった。
楓「ずいぶん面白い絵面だな。」
そこへ楓がきた。
アンク「ほっとけ!なにしに来た!」
楓「鴻上さんから前借りしてきた。多分なんかあったろうと思って。」
鴻上の元へと向かったのは、セルメダルを借りるためだったのである。
アンク「条件は?」
楓「別に。」
アンク「そんなわけあるか!」
楓「お前と約束したところで無駄でしょ?ま、今日で死ねないだろうから。な?」
セルメダルをアンクへ落とす楓。するとアンクの腕が少し回復したようである。
アンク「意味わからんが、お前が使えるバカだと言うことは間違いないなぁ。」
楓「いやぁお前も結構使えるグリードだと思うよ?」
アンク「フン!」
楓「おい、どこ行くんだよ!」
━━━━
海翔「見つけた!」
ヤミーを見つけた海翔と昴。
昴「ま、事情を聞くのは後回し。先にこっちを片付けよう。」
海翔「言われなくても。」
ベルトをつける二人。そこへ楓も着いた。
楓「こんな所にいたんだ。」
オーズドライバーをつけ、オーカテドラルにメダルをはめる。が、ヤミーが攻撃を仕掛けてくる。それをアンクはバイクで弾き飛ばした。
アンク「ガメルのヤミーか。あれは能力を使う度に自分のメダルを消費するんだ。倒してもたいしてメダルは落ちない。」
楓「ああそう。」
メダルを三枚はめる。
アンク「チッ・・・」
Joker
この日、香奈はフェイの家へときていた。これは俗に言うお家デートと呼ばれるものだが、フェイは気にしていない。だが、
香奈「ここがフェイの部屋・・・」
そこへフェイが来る。それと同時にダブルドライバーが装着される。
フェイ「待たせたね。・・・早いね。もう見つけたか。」
香奈「事情はわかった。さぁ!どーんと来て!」
フェイ「・・・そんな構えられると、こっちもねぇ。」
cyclone
昴とフェイはメモリを押し、
Three
Two
One
海翔はスイッチをいれ変身体制に。
そして、楓はオースキャナーを通す。
四人「変身!!」
cyclone Joker
〜♪
タカ トラ バッタ
タ ト バ タトバタ ト バ♪
戦いを挑むが、また瓦礫を操られ、近づけないでいる。
昴「でも、あれをどうするか。」
海翔「簡単だ。」
すると海翔は黄色の10と書かれたスイッチを取り出し、フォーゼドライバーに差し込む。
Elek
海翔「(あの時は逆流したが、今なら!)」
Elek On
すると右腕が金色になり、電流が発生する。
海翔「腕だけで無理なら、コイツの電気を全身を使って受け止める!そうすれば!」
海翔の周囲に電気が発生し、黒いが現れる。それが海翔に纏われ。
〜〜♪
音楽がなり、全身が金色になった。所々に電気のマークがついている。
昴「なにそれ?」
海翔「仮面ライダーフォーゼ、エレキステイツってやつだ。」
海翔はエレキステイツに変わった時に出てきた剣、ビリーザロッドの左側にコンセントを差し込んだ。
海翔「よし!」
それをヤミーにぶつけると、そこに電撃が発生する。攻撃して回避、攻撃して回避を繰り返す。
楓「負けてられないね!アンク、こないだのコンボ行ってみよっか。アンク?」
アンク「コンボは無闇に使うな。こいつだけにしとけ。」
昴「だったらこいつでけりをつける。」
heat metal
heat metal
〜〜♪
タカ カマキリ バッタ
その瞬間にヤミーが殴りかかってくる。
楓「やば!」
すると海翔はコンセントを右側に差し込んだ。
海翔「おら!」
すると電撃でヤミーを縛り付けた。
そして昴は棍棒のような武器、メタルシャフトを使い攻撃する。
アンク「楓、メダル変えろ。」
楓「ちょっと待って。どうせなら、こっちのほうがいい。」
アンク「なに!?」
ライオン カマキリ バッタ
頭をライオンに変え、光を放つ。するとまたヤミーは苦しみ出した。
楓「やっぱり光に弱いんだ。」
だがその中で、アンクは驚愕していた。
アンク「お前、そのメダルどうした!?」
楓「鴻上さんからプレゼント!」
アンク「またあいつか。」
楓「さぁて、そろそろ決めますか。皆!」
昴「了解!」
海翔「コクリ」
スキャニングチャージ
楓はカマキリとバッタの部分を同時に光らせ、高くジャンプする。
海翔はビリーザロッドにエレキスイッチを差し込むと、危険音に近いものが鳴り、電気かたまる。その後、この音がでる。
Limit Break
昴はメタルメモリをメタルシャフトに差し込む。
Metal MaximumDrive
その後、メタルシャフトの両端に炎が発生する。それは段々増幅する。
昴「そら!」
それを昴は遠距離でぶつける。
海翔「おら!」
強烈な電撃でヤミーを斬りつける。
そして楓はライオンで目をくらませた。
楓「せいやぁ!」
カマキリで斬りつけ、ヤミーを倒した。
セルメダルが落ちたが、一枚だけだった。
楓「確かに前借り分には全然足りないなぁ。」
アンクは機嫌を損ね去って行った。
そして、ラビットハウスでコーヒーを飲んでいる楓達。
昴「・・・なるほど。それが理由ね。」
海翔「ま、決めたのはそれだけじゃないがな。」
その中、楓とリゼは。
リゼ「仲直りするよ。親父と。」
楓「ちゃんと受け入れてくれるといいね。」
リゼ「あぁ。・・・なぁ楓。」
楓「ん?」
リゼ「・・・恋ってなんだと思う?///」
顔を赤らめながら問いかけるリゼ。
楓「うーん。あんまりわからないけど、気持ちの問題じゃない?」
リゼ「え?」
楓「だって、自分の気持ちは人に決められないでしょ?だから自分が恋って言うんだったら、それが恋なんじゃないかな?」
リゼ「・・・」
楓「俺はわかんないけどね。でも、ということはリゼちゃんも初恋まだなんだね。リゼちゃんが初恋をしたらどんな顔するのか・・・な?」
リゼ「〜〜///」
顔を下に向けているリゼ。だが顔が真っ赤になっているのを隠していた。
楓「?」
リゼ「べ、別にそう言うんじゃないからな!」
楓「え?何が?」
理解が出来ず首を傾げる楓だった。
その日の夜。
リゼ父「・・・リゼ!帰ってきたか。」
リゼ「あぁ。すまない。勝手に出ていって。」
リゼ父「気にするな。それに、リゼの進路を笑ってしまった俺にも責任がある。」
リゼ「親父・・・」
リゼ父「紫音の所に泊まったんだろう?紫音の息子とも会ったのか?」
リゼ「ブフッ」
それを聞き、吹き出すリゼ。
リゼ父「ど、どうしたリゼ!?いきなり!」
リゼ「いや、なんでもない。」
そそくさに部屋を出ていき、部屋に入る。
リゼ「(・・・少しの間だが、楓といるとき何かが満たされていく。温かい気持ちになる。
そうか・・・
これが・・・
【好き】なのか。)」
後日、楓は忍の家で忍達と話していた。
楓「それで仲直りできたって。リゼちゃん。」
忍「良かったですね。ところで家出していたって、何処に泊まっていたのですか?」
楓「ん?うち。」
忍「・・・へ?」
楓「だから、俺ん家。」
忍「そ、そうですか・・・もしかしてリゼちゃんも。」
楓「リゼちゃんもどうかした?」
忍「な、なんでもないです!」
アリス「カエデって、本当に無自覚なのかな?」
楓「?」
ただ首を傾げるしかない楓だった。
次回予告
綾「前から思ってたんだけど、楓は無自覚に人を口説くタイプだと思うの。」
忍「そうですかね。」
綾「だってあそこに。」
女子「ごめんなさい!」
楓「気にしないで。やりたくてやってることだし。怪我してなくて良かった。」
女子「え・・・///」
綾「ほら!」
忍「もー!」
楓「え?」
昴「はぁ。」
次回『事情と説明と誕生日』
アリス「See you next time」
ヤミー編に入る時は前回のタイプで、日常に入る時にはこれを使おうと思います。それではまた!