男子高校生のきんいろな日常   作:牧弥潤巳

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初投稿です。どうぞよろしくお願いいたします。


復活の兆し

???「?ここどこだ?」

俺はどこかわからない場所に立っていた。ただただ歩き、周りを見回すと、

???「なんだよこれ!?」

俺は街が銀色のメダルになってどこかに吸い込まれていったのを見た。俺は急いでいつもの場所に向かうと、

???「陽子!綾!こっちだ!」

俺の友達の女の子を助けようと手を伸ばしたら、その二人までもがメダルになってしまった。

???「あ・・・あぁ・・・」

俺は辺りを見回した。そしたら街のほとんどが消え去っていた。俺は人の気配がして振り向くと友達の女の子がいた。

???「・・・しの!こっち!」

俺は女の子に手を伸ばした。するとその女の子は俺に微笑んで・・・

メダルになって消えていった。

 

 

 

???「あああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

???「・・・ハッ!はぁはぁはぁ・・・」

息を切らしながら俺、桐生楓は夢から目を覚ました。

楓「なんだ。夢か。・・・ん?なんだこれ。メダル?」

手に何か違和感を持った俺は手を見たら、赤いメダルを握っていた。

楓「夢で見たのと似てるな。何に使うんだ?」

俺がこれの使い方を考えていると、

???「楓!早く降りなさい!遅刻するわよ!」

楓「あ、はーい!」

俺は制服に着替え、リビングに向かった

楓「おはよう。母さん。」

紫音「おはよう楓。」

母の桐生紫音は時に厳しく時に優しいというのにふさわしい人だ。母さんはモデルのような体型なのに、柔道の有段者なのだ。

悠木「おはよう。母さん。楓。」

楓「おはよう兄さん。」

紫音「おはよう悠木。」

兄の桐生悠木は成人していて、今は昔からの夢だった警察官になっている。

紫音「悠木。今日も遅いの?」

悠木「うん。あ、今日は会議があるから、もう行くよ。昼は適当に済ますから。じゃあ行ってきます!」

紫音「行ってらっしゃい。」

楓「大変だねぇ。警察官は。」

紫音「あんたもそろそろ時期が来るんだから、ちゃんと進路決めときなさい。」

楓「分かってるよ。今日午前中だから弁当いらないよ。じゃあ行ってきます。」

紫音「いつも忙しいわね。色々と。」

楓「まぁね。」

そうして俺は自宅を出て、隣の家に向かいインターホンを鳴らした。

ピンポーン

???「あら、楓君。おはよう。」

楓「おはようございます勇さん。しの起きてますか?」

勇「起きてるけど、玄関にいるわ。ドア開けていいわよ。」

楓「はい。ありがとうございます。」

俺はドアを開けると、何かを読んでいる小学校からの幼馴染がいた。

楓「しの、なにしてんの?」

忍「あ、楓君。おはようございます。」

楓「あぁ。おはよう。じゃなくて、なにしてんの。」

忍「いえ、お手紙を読んでいまして。」

楓「なんで今読むんだよ!遅刻するぞ!」

忍「でも読みたいんですよ。」

楓「あーもう!学校着いてから読みなさい!行くぞ!」

俺はしのの手を引いてあいつらのいる駅前に向かった。

???「それでさー。」

楓「おはよう。」

忍「おはようございます。陽子ちゃん、綾ちゃん。」

陽子「しの、楓遅い!」

楓「悪い!しの連れてくのに時間食った。」

綾「時間食ったって、今まではそんな事なかったわよね?」

忍「実はお手紙を読んでいたんですよ。」

陽子「あ!エアメール!」

楓「そういや、しのってイギリスにホームステイしたことあったっけ?」

忍「はい。アリスからです。」

陽子「おぉすげぇ!不思議の国か!」

綾「イギリスね。」

楓「読んでたまではいいけど、読めたのか?」

忍「いえ、一文も。」

陽子「読めてないのか。見せて。」

陽子「おぉ、英語だ!ディアシノブ。」

忍「私は大宮忍ですよ。」

楓「おい、高校生でそれはないだろ。」

しのの発言に通りすぎた女性が笑っていた。

すると綾が顔を真っ赤にしながら

綾「ちょっと後にして!」

と言ったので、俺達は学校へ向かった。

学校に行く途中、陽子がいきなり

陽子「あれ、楓。胸ポケットにあるそれなんだ?」

楓「え?あぁ。これ?」

俺は今朝のメダルを見せた。

綾「何?それ?」

楓「知らん。なんかあった。」

忍「何に使うんですかね?」

楓「まぁ一応持っとくよ。」

俺達は学校に着き、下駄箱にいた。

忍「楓君英語得意でしたよね?」

楓「まぁある程度は。・・・わーったよ。ちょっと見せな。」

俺はしのから手紙を受け取った。

楓「えっと、日本に来るって書いてあるな。」

忍「本当ですか?」

楓「あぁ。それから・・・」

さくら「大宮さーん。ちょっといいかしらー?」

俺達のクラスの担任の烏丸先生がしのを呼んでいた。

忍「あ、はーい。今行きます。先に行ってて下さい。」

陽子「じゃあ行こうか。」

綾「そうね。」

???「あのー。そこの方?」

陽子「おー!金髪少女!」

楓「初めて見た。」

???「シノブという女の子を知りませんか?」

楓「え?しの?」

???「最近の写真がなくて申し訳ないのですが、この人形にそっくりな子です。」

と言いながらこけしを見せてきた。

陽子「失礼だなおい。」

???「あ、そろそろ行かないと、失礼しました。」

陽子「なんだったんだ?」

綾「さぁ。」

???「あ、楓達だ。」

???「ほんとだ。おはよう。」

楓「昴、海翔。」

陽子「おっはよう!」

綾「おはよう。」

昴「あれ?大宮さんは?」

楓「しのならさっき烏丸先生によばれてていないぞ。」

海翔「じゃあ教室行こう。」

綾「えぇ。」

こうして俺達は教室へと向かった。

忍「あ、昴君と海翔君。おはようございます。」

昴「おはよう、大宮さん。」

海翔「うっす。」

俺達は全員同じクラスだ。だが俺としのが前の席で、綾達が後ろの席なので離れている。

楓「そういや、さっき金髪少女に会ったぞ。」

忍「え!?本当ですか!?詳しく教えて下さい!」

しのが目をキラキラさせながら言ってきた。しのは外国と金髪が好きだからである。

楓「背はそこまで高くなかったな。金髪をツインテみたいにしてて、かんざしつけてたな。あと、しのに用があったっぽいぞ。」

忍「え?そうなんですか?」

楓「あぁ。」

さくら「皆さん。おはようございます。」

俺達の担任の烏丸さくら先生。英語の教師で、ほんわかした人だ。なぜかいつもジャージを着ている。

忍「先生!おはようございます!」

さくら「大宮さん。今日も元気ね。」

忍「はい!」

さくら「いらっしゃい。」

先生がそう言うとさっき会った金髪少女が入ってきた。

陽子「あ!」

綾「さっきの。」

忍「アリス?」

楓「え?あの子が?」

しのがアリスと言ったその子はこちらを向くと、あからさまに明るくなって、しのに抱きついた。

アリス「シノブ!シノブ!」

忍「お久しぶりです。本当に来たんですね。」

アリス「うん!シノブに会いに来たよ。」

忍「アリス。日本語。」

アリス「勉強したよ。」

忍「すごいです!でもどうしてここに?」

さくら「カータレットさん。まず自己紹介からね。」

アリス「あ、ごめんなさい。」

そう言うと少女は自己紹介を始めた。

アリス「はじめまして。アリスカータレットと申します。イギリスから編入してきました。」

忍「・・・えー!?」

綾「気づくの遅!」

アリス「手紙に書いたよ?」

忍「英語だったので。」

アリス「そう思って二枚目はローマ字で書いたよ?」

楓「あぁ。何か違和感あるなって思ったら、ローマ字だったのか。」

アリス「皆さん。よろしくお願いします。」

放課後、俺達はまだ教室にいた。

陽子「いやーまさか高校入学して間もない時にイギリスの子が編入してくるとはねー。」

昴「人形みたいだな。」

綾「かわいいわね。」

忍「わかります。ドレスを着せて小ケースに入れて一日中眺めたいですよね。」

忍以外「・・・」

俺達はしのの発言に絶句してしまった。

もうアリスは顔が青ざめている。

忍「え?ジョークなので笑って下さい。」

楓「本気かと思った。」

忍「へ?」

アリスはゆっくりだが、俺達の名前と誰がそうなのかを確認していた。

アリス「コミチアヤ。」

綾「よろしく。」

アリス「イノクマヨウコ。」

陽子「猪に熊で猪熊。なんか強そうでかっこいいだろ?」

アリス「あ、あぁ・・・ワタシタベテモオイシクナイノデ。」

陽子「片言!?」

アリス「ヤガミスバル。」

昴「どうも。」

アリス「セトカイト。」

海翔「うっす。」

アリス「キリュウカエデ。」

楓「よろしくな。」

陽子「そうだ。アリス、そのかんざしかわいいな。」

アリス「あ、これはホームステイの時にシノブがくれたものなの。」

忍「あ!あの時の物を今も大事に。けど私かんざしって刺すものだと思ってました。人を。」

昴「怖いよ。」

綾「仕事人?」

楓「そういや、日本にいる間はどこに住むんだ?」

海翔「一人できたんだろ?」

アリス「うん!えっと、シノブの家に。」

忍「アリス!」

アリス「?」

忍「かわいそうに。たった一人、住むところもなく・・・」

楓「あれ?」

忍「私の家にきていいんですよ!何もない家ですが!」

アリス「え!?えーっとそのつもりであああの!」

昴「面白いコンビだね。」

陽子「そうだな。」

綾「あはは。」

昴と陽子が面白がる中、綾は苦笑いをしていた。

海翔「じゃあ。」

陽子「またなー!」

綾「またね。」

アリス「バイバーイ!」

別れ道が来たので、俺達は昴達と別れた。

アリス「カエデはどこに住んでるの?」

楓「ん?しのん家の隣。」

忍「楓君とはお隣さんなんですよ。」

アリス「へぇー。そうなんだ。」

楓「じゃあな。」

忍「また明日。」

アリス「バイバーイ!」

〜忍side〜

アリス「アリスと言います。お世話になります。」

忍「お母さん。アリスが来るのを知ってて内緒にしてたんですよ?プチドッキリです。」

忍母「驚かそうと思って黙ってたの。ごめんなさい。それにしても日本語上手ね。」

忍「正座も上手です。」

アリス「日本のこといっぱい勉強したよ。それと、一度だけ着物を着たことあるよ。正座も苦しいけど、着物も重くて暑くて辛かった。十二単の重さは凡そ10キロにもなるという。これに耐えたら大和撫子になれると信じて・・・」

アリスが正座の状態で震えています。足がしびれてしまったようです。

忍「苦しいなら我慢しなくていいんですよ!?どうぞ。くつろいで下さい。遠慮は無用ですよ。」

アリス「あの。お土産ですが。」

忍「まぁご丁寧に。」

アリス「空港で買ったどら焼きです。」

忍「日本産!?」

私、てっきりイギリスで買ってきたものかと思ってました。

忍母「あ、そうだ。忍。楓君と遊んで来たら。アリスちゃんと一緒に。」

忍「そうですね。アリスはどうします?」

アリス「私はいいよ。」

忍「じゃあ行きましょうか。」

アリス「うん!」

桜の咲く頃、我が家にイギリス人少女がやって来ました。

〜楓side〜

楓「ただいま。・・・って昼頃だし誰もいないよな。さぁて、これからどうするかな。」

ピンポーン

楓「?はーい。」

俺がドアを開けると、

忍「こんにちは。」

アリス「カエデ!遊ぼう!」

隣に住んでるしのとアリスがいた。

楓「えっと、どうした?」

忍「お昼は特にやることがないので、お母さんが楓君と遊んだらと勧められたので。」

アリス「忙しかった?」

楓「いや、別に暇だったけど、なにするんだ?」

忍「ショッピングモールに行きたいです。生地がそろそろ切れそうなので。」

楓「俺はいいけど、アリスは?」

アリス「私もいいよ!」

忍「じゃあ行きましょう!」

アリス「おおー!」

楓「行くのはいいが・・・」

忍・アリス「?」

楓「しの、まともな格好をしろよ。」

忍「?私はちゃんと着ていますが?」

楓「いや、そのゴスロリみたいな格好のどこがまともなんだ?」

忍「外国人ですよ!」

楓「ざっくりだなおい!・・・まぁいいや。じゃあ行くぞ。」

こうして俺達はショッピングモールへと向かった。あの事件に巻き込まれ、あの赤いメダルの使い方を知るとは思いもせずに・・・

 

 

〜???side〜

ショッピングモールの地下に赤い腕が浮遊していた。幸い誰も人がいない為、騒ぎになっていない。

???「はぁはぁはぁ・・・クソッ!なんでこれだけしか復活しないんだ。おまけに俺のコアメダルがたったの一枚。加えてこの二枚とはな・・・」

その腕は楓が持ってるメダルに似ている黄色と緑色のメダルを握っていた。

???「仕方がない・・・こうなったらやるしかないか。」

赤い腕は持ってるメダルが入るくらいの差し込み口が三つある石を握っていた。

???「800年前に俺達を封印した・・・

 

 

 

 

 

オーズを復活させる!」




ご閲覧頂きありがとうございます。この作品はなるべくきんいろモザイクと仮面ライダーオーズの話をベースにしながら書いて行きたいと思います。オリジナルを書くときもあると思います。至らないところがありますが、どうぞよろしくお願いいたします。それではまた。






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