俺ガイルの最新刊の発売日に道路に飛び出してしまった犬を助けようとして、車にはねられて死んでしまった。
そして・・・・・、
俺は、神様だと言い張る子供の前に居る。
「やり残した事は無いかな?1つだけ願いを叶えてあげるよ」
どういう理由か願いを叶えてあげると言う神様に、
「それじゃあ、俺ガイルの続きが知りたいんですけど」
パッと頭に思い浮かんだ事を口に出す。
「そんな事でいいの?君は欲が無いんだね」
アホな子を見る様な目をして、神様は言う。
「死んだ日が最新刊の発売日だったんで、それで」
「了解。それじゃあ、その物語の中に記憶を持ったまま転生させてあげるよ」
急にぶっ飛んだ事を言い始める神様。
「えっ、続きを教えてもらうだけでいいんですが?」
「嫌だよ、面倒臭いもん」
俺は負けじと、
「それじゃあ最新刊を下さい。自分で読むんで!」
「もう手続きしちゃったから、自分の目で物語の続きを見てくるといいよ」
「そんなぁー」
情けない声を出してしまう。
そんな俺に神様は、
「それじゃあ、第2の人生を楽しんでねー」
『ちょっと待って!』と口を動かそうとした瞬間、夢から覚める感覚で視界が開けてくる。
『知らない天井だ』と口を動かそうとするのだが、
「あうあうあう」
うまく発音する事が出来ない。
次に横になっている体を起こそうとしたが、体もうまく動かせなかった。
そうやって必死に自分の体と格闘していると、
「あら、起きちゃったの?」
女性の声が聞こえ、視界の中に20代前半くらいの綺麗な女性が入ってきた。
「ろく君、おっぱいの時間かな?」
その女性に軽々と抱っこされ、それから10分少々、辱しめを受ける事となった。
やっとの思いで解放されて、ある事に気づく。
『赤ちゃんからスタートするの?』
うまく発音出来ない口で、思った疑問を口に出す。
『あの神様なんなんだよー。全然、仕事できないじゃん!』
物語の続きを知りたいという願いに、赤ちゃんから転生させられてしまうという現実で、ここには居ない神様に悪態をついてしまう。
それをきっかけに、物語の続きが始まるまで何年かかるのかとか、色々な不安が押し寄せてきた。
それから数十分経過したのだが、
俺はまだ神様への悪口を止めることが出来ないでいた。
するとそこに、
「んー、今度はオムツかな?」
先ほど聞いた女性の声が聞こえ、また視界の中へと入ってくる。
俺に向かってニッコリ微笑むと、女性の手が俺の下半身に伸びていき、
『ちょ、ちょっと、待ってー!』
理解出来る筈がない俺の言葉は無視をされ、女性に辱しめられる作業を進んでいく。
その最中、頭の中には「ざまぁ」と言う、神様の声が聞こえてきた様な気がした。
俺は、こうして俺ガイルの世界に転生してしまったのだ。
初めて書きました。
よろしくお願いします。