ファンタジー世界を現代兵器チートが行く。   作:トマホーク

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魔王城の裏手の一番端にある処刑場。

 

断頭台や絞首台が置かれ時折、罪人の処刑に使われる程度でいつもなら近寄る者など居らず閑散としているはずのその場所に大勢の妖魔族が集まっていた。

 

「……」

 

……まったく、嫌な気分だねぇ。

 

特設の観覧席に用意された豪華な椅子に深く腰掛け、ムスッとした険しい表情で両手を後ろ手に縛られている300人程のエルフ達を見下ろしているアミラ。

 

そんなアミラの周りには側近の部下や近衛兵、そして各種族の族長達が一堂に会していた。

 

しかしいつもならエルフの族長、ロドニー・ザルツが座っている場所には新顔のエルフが座っている。

 

何故なら――。

 

「ザルツ、最後に……何か釈明はあるかい?」

 

「……何もありませぬ。全ては我が愚息、ネルソンが引き起こしたこと。事の重大性を考えれば一族郎党皆殺しでも何も言えますまい」

 

これから行われるのが祖国である妖魔連合国を裏切り帝国に与したどころか、妖魔連合国に多大な援助を行っている同盟国、パラベラムの国家元首。引いてはカズヤの暗殺を目論んだネルソン・ザルツの責を問われたザルツ一族の処刑だからだ。

 

「そうかい……連れて行きな」

 

不老長寿の種族同士であるがゆえに長い時を共に過しアミラの親しい友でもあったロドニーは沈痛な面持ちで最後にアミラに向かって一礼し、そして処刑台に連れていかれた。

 

致し方のないこととはいえ……国の為に友を殺す……嫌なもんだよ。

 

晒し首にするために断頭台に連れられていくロドニーや縛り首にするために首に縄を掛けられ絞首台に上げられたザルツ一族の老若男女達を眺めながらアミラはギリッと歯を噛み締める。

 

そしてこれから処刑されるエルフ達の悲嘆や絶望に満ちた泣き声を聞きながらアミラが処刑の実行を命じようとした時だった。

 

「魔王様!!」

 

慌てた様子で走ってきた近衛兵がアミラに駆け寄り耳打ちをした。

 

「……何だって?カズヤが?」

 

憎からず想っている相手の来訪の知らせを聞いて、瞳にどこか嬉しそうな色を浮かばせながらも首を捻りアミラは近衛兵が走ってきた方に視線を向けた。

 

するとそこには護衛の親衛隊の他に満足そうな満ち足りた顔をして腕に抱き付くリーネとリーネに何かを言いながら恥ずかしそうに顔を赤らめているもののしっかりと袖の端を掴むフィーネ。そしてそれを鬼の形相で睨みつつもどこか羨ましそうにしている千歳達を引き連れたカズヤが処刑場に向かって歩いて来ていた。

 

……あンのバカ娘達。

 

自分の娘達に軽い嫉妬を抱きながらもアミラは席を立ち、観覧席から降りるとカズヤを出迎えた。

 

「カズヤ、どうしたんだい?突然」

 

「いや、なにエルフの処刑をするって聞いてな」

 

「あぁ、そうだよ。とんでもないことをしでかしてくれたネルソンの責任を取ってもらわないといけないからねぇ。けどそれがどうかしたかい?」

 

「いや、そのことでちょっと頼みがあって来たんだ」

 

「ん?なんだい、頼みってのは」

 

「あぁ、どうせ殺すなら全員俺にくれないか?」

 

カズヤがそう言った瞬間、アミラとカズヤの会話を興味津々で聞いていた族長達はもちろん当のエルフ達さえも、えっ?という顔で固まる。

 

「……それはちょっと難しいねぇ。これは見せしめでもあるからさ」

 

「うーん。そうか……じゃあ女だけでも」

 

アミラが渋る様子を見せるとカズヤがすかさず妥協案を提示した。

 

「それなら……構わないけどさ……けど連れて帰ってどうする気だい?」

 

「なに、いろいろと楽しむだけだ」

 

真意を隠すために最もらしい理由を言ってカズヤはわざと好色そうな目でエルフ達を舐め回すように見ていた。

 

「「「「ヒッ!!」」」」

 

カズヤの言葉や視線の意味に気が付いたエルフの女達が自らの悲惨な未来を勝手に予想し小さく悲鳴を上げる。

 

ふん……よく言うよ、楽しむ気なんてさらさら無いくせにこの嘘つきめ。

 

大体、楽しむことが目的なら最初から女だけを寄越せと言えばいいだけ、それを全員……まったく優しすぎるよアンタは。

 

カズヤがこの場に来た真意をあっさりと見抜いたアミラは内心で笑いを押し殺していた。

 

「(ククッ、千歳も大変だねぇ)」

 

「(大変?フン、これが私のご主人様だ)」

 

アミラは視線をカズヤから千歳に移し目だけで語りかけた。すると千歳は鼻を鳴らし当然といった顔で返事を返す。

 

「じゃあ交渉成立ということで」

 

「あぁ、分かったよ。さてお前達!!話は聞いていたね、女をカズヤ達に渡しな!!」

 

「「「ハッ!!」」」

 

アミラが近衛兵に向かって叫ぶとすぐに近衛兵によってエルフの女達、百数十人がカズヤ達に引き渡された。

 

「それじゃあ俺達はこれで」

 

「あれ、もう帰るのかい?」

 

「あぁ、用事も終わったしな」

 

「そうかい」

 

じゃあまた。と言って手を振って帰っていくカズヤ達をアミラは手を振り返して見送った。

 

「……」

 

我が娘達を助けて頂き感謝致します。

 

その後ろではアミラと同じくカズヤの意図を見抜いていたロドニーが去っていくカズヤの背に向けて万感の思いを込め深々と頭を下げていた。

 

「あの、母様?それで大事な話とは」

 

カズヤ達の姿が見えなくなるとアミラに言われこの場にリーネと共に残ったフィーネが口を開く。

 

「あぁ、後で言うから先に部屋に帰ってな」

 

「えっ、あ、はい。分かりました」

 

「はぁーい。あーあ、カズヤともっと一緒に居たかったのになぁー」

 

フィーネは素直にリーネはブツブツと文句を言いながらもアミラの言葉に従い魔王城の中に入って行った。

 

「ふぅーん、あれがパラベラムの総統。噂には聞いていたけど面白そうな男ね」

 

フィーネとリーネが去るとアミラの隣にスッと誰かが寄ってきた。

 

「……メルキアかい。はぁー悪い事は言わない止めときな。あれは私の獲物だよ」

 

「あら、獲物は早い者勝ちでしょ?フフッ」

 

アミラの鋭い眼光にも臆した様子もなく、いやそれどころかアミラの態度でより一層カズヤへの興味心をくすぐられたその女は赤い唇を色っぽくペロリと舐める。

 

それに、うちの子達――淫魔の館の情婦達があんなに興奮して報告してくるぐらいだからあっちのほうもさぞかし……クフッ、クフフッ、さぁどうやって食べちゃおうかしら。

 

露出狂が着るようなきわどいボンテージでムッチリとした肉付きのいい太股やお尻、豊かに実る胸をより一層淫らに強調し、辺り一面に妖艶で淫猥な色香を振り撒くサキュバスは妖しげな企みを脳裏に描く。

 

そして男という生物の全てを狂わせ堕落させる程の美貌と性技を持っているといわれていると言われているサキュバスの族長、メルキア・ジキタリスはどうやってカズヤを落とそうかと悩んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

[兵器の召喚]

2014年までに計画・開発・製造されたことのある兵器が召喚可能となっています。

 

[召喚可能量及び部隊編成]

現在のレベルは67です。

 

歩兵

・20万人

 

火砲

・2万5000

 

車両

・2万5000

 

航空機

・1万

 

艦艇

・9500

 

※火砲・車両・航空機・艦艇などを運用するために必要な人員はこれらの兵器を召喚する際に一緒に召喚されます。

 

※後方支援の人員(工兵・整備兵・通信兵・補給兵・衛生兵等)は歩兵に含まれておらず別途召喚可能となっており現在召喚できる後方支援の人員は『総軍』規模までとなっています。

 

※歩兵が運用できる範囲の重火器・小火器の召喚の制限はありません。

 

[ヘルプ]

・[能力の注意事項]

メニュー画面を使わずとも声や思考で召喚は可能です。

 

1度召喚した軍需品・資源・施設は消すことが出来ますが、人(兵士)は消すことが出来ません。

(死亡した兵士の死体も消すことは不可能。また死亡した兵士と同じ人物を再度召喚することは出来ません)

 

『戦闘中』は召喚能力が使えません

 

後方支援要員の積極的な自衛戦闘が可能になりました。

 

 

……ふむ。戦力は整いつつあるな。

 

ザルツ一族の処刑から数日後、当初より予定されていたアミラとの会談を終えたカズヤは魔王城のメイドに案内され貸し出された一室で空いた時間を使って能力の確認をしていた。

 

ちなみにこの場にいるのはカズヤとメイドのエルとウィルヘルム、そして数名の親衛隊の隊員だけだ。

 

千歳や他の随伴員はといえば今後、予定されている帝国への反攻作戦や今回のカズヤとアミラの会談で取り決められた新たな協定の細部について煮詰めるため別室で妖魔連合側の外交官と話し合いを続けている。

 

――コンコン。

 

「失礼致します。ナガト様、アミラ様が御呼びです。申し訳ありませんがご足労の程をお願い致します」

 

「ん?分かった」

 

千歳達の話し合いが終わるのをカズヤが大人しく待っていると部屋に案内してくれたメイドとは違う、えらく露出の激しいメイド服を着たメイドがカズヤを呼びに来た。

 

問題でもあったのか?……それとも別の話か?

 

突然アミラに呼ばれたことに疑問を抱きつつもカズヤはメイドに返事を返しエル達と共に部屋を後にした。

 

「フフッ」

 

呼びに来たメイドがカズヤを連れ出すことに成功した瞬間、口元に妖しい笑みを浮かべたことに気が付かぬまま……。

「こちらになります。さぁどうぞ」

 

メイドに言われてカズヤ達が部屋に入ると部屋の中は薄暗く、甘い匂いが充満していた。

 

なんだこの部屋……っていうかアミラはどこだ?

 

「っ!?ご主人様っ、ここに魔王は居ません!!それにこの匂い――!!」

 

部屋に入ったカズヤ達が困惑していると、狼人族であるが故に嗅覚が優れ鼻の利くウィルヘルムが一番最初に異変に気が付いた。

 

「あら、もうバレちゃったの?しょうがないわね。『眠りなさい』」

 

しかしウィルヘルムが警告の声を上げている途中に薄暗い部屋の奥から現れた女がそう言って妖しく目を光らせた瞬間、護衛である親衛隊の隊員達がバタバタと音をたて床に倒れてしまう。

 

「なっ!?おい、大丈夫か!!」

 

「あら?2人も残ってるわ。私の魔眼に耐えるなんてなかなかやるじゃない。けど無駄よ。『眠りなさい』」

 

「うっ……ぁ、ご主……人様……」

 

「っ!?ごっ主人……様……逃げて……」

 

「エル!?ウィルヘルム!?クソッ!!」

 

親衛隊の隊員と同じように床に倒れそうになったものの歯を食い縛って踏み留まり女が放った魔眼の効力に逆らっていたエルとウィルヘルムだったが2度目の魔眼を受けたことで遂に睡魔に負け親衛隊の隊員同様、床に倒れてしまった。

 

「さぁ、これで邪魔者は居なくなりましたわ。フフッ、それじゃあ総統閣下?私達と楽しみましょう」

 

隠れていた薄闇の中から進み出てようやくカズヤの前に姿を見せた女――サキュバスの族長、メルキア・ジキタリスは獲物を前にした肉食獣のように微笑みながらカズヤに言った。

 

「お前は確か……サキュバスの族長のジキタリス……だったか?」

 

腰の着けていた2つのホルスターからFive-seveNとM1911――コルト・ガバメントを抜きメルキアや部屋のそこかしこから現れた手練れのサキュバス(淫魔の館で覗きをした者を含む)に銃口を向けながらカズヤはメルキアに問い掛けた。

 

チィ、囲まれた!!後ろの扉は鍵を掛けられたみたいだし、案内役のメイドが立ち塞がってる。どうする?強行突破するか?

 

「あら、総統閣下様に私の名前を覚えて頂いているなんて嬉しいですわ。ですが改めてましてサキュバスが族長、メルキア・ジキタリスです。以後よしなに……」

 

ニンマリと笑い上下に大きく揺れる胸を強調しカズヤに見せ付けながらメルキアは頭を下げた。

 

「挨拶は要らないし普通に喋れ。で、俺に何のようだ。いや、それよりエル達に何をした?」

 

「あら、そう?じゃあお言葉に甘えて……。あぁ、その子達の事なら心配しなくても大丈夫よ、ただ私の魔眼で“事”が終わるまで眠ってもらっただけだから」

 

「事?何を企んでいる」

 

「企んでいるなんて……そんな、フフフッ、雄と雌がいるならやることは1つだけに決まっているでしょ?」

 

メルキアはそう言って淫靡な笑みを浮かべ他のサキュバス達と共にカズヤとの距離を詰めた。

 

「動くな!!悪いがお前達を抱く気はない」

 

「もぅ……据え膳食わぬは男の恥っていうでしょう?ほら、早くその不粋な物を下ろして私達と気持ちのいいことをしま――しょ?」

 

しまった!?

 

「っ!?ぐっぁ……ぁ……」

 

フフッ……堕ちた♪

 

瞬きをした瞬間に距離を一気に詰められ鼻が触れ合うほどの至近距離で魅了の魔眼を受けたカズヤは呻き声を上げヨロヨロとメルキアの柔らかい胸の中に沈み込んだ。

 

「さぁ、総統閣下を私達の体で骨抜きにしてあげましょう」

 

それにしても簡単だったわね?……まぁいいわ、あとはこの男を私達の体に溺れさせてパラベラムを裏から操ってあげる。

 

アハッ、やり過ぎないように注意しないとね♪

 

「「「「はい、メルキア様!!」」」」

 

カズヤを手中に納めたメルキアは弾んだ声で配下の中でも特に選りすぐったサキュバス達に言葉を掛け奥の部屋へと消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

カズヤの世話を任せていたメイドからカズヤが部屋から消えてしまったという報告を受けたアミラは嫌な予感がし慌ててメルキアの部屋に向かった。

 

「メルキア!!返事しな!!……フン!!」

 

いくら呼んでも返答が無いことに焦れたアミラは鍵の掛かったメルキアの私室の扉をドガンッ!!と蹴破り部屋の中に侵入した。

 

チィ!!遅かった!!

 

部屋中に充満する淫靡な匂いと焚かれていた媚薬の香の香りにここで何が起きたのかを瞬時に悟ったアミラ。

 

マズイねぇ……考えたくはないけどカズヤが万が一メルキアに落とされていたら……いやそれよりこのことが千歳にバレたら……。

 

「メルキア何処だい!?居るのは分かってるんだ!!返事をしな!!」

 

メルキアからの返事が無いことに苛立ちながらアミラはズカズカと部屋の中を進み一番奥にある部屋の扉を開く。

 

「うっ!?なっ!?どうなっているんだいこりゃあ……」

 

アミラが扉を開いた途端、ムワッと一際濃厚な匂いが部屋の中から漂ってきた。

 

思わずむせかえりそうになるほどキツイ精臭に眉をひそめたアミラは部屋の中の様子を見て驚きに目を見張る。

 

「……ッ!!……ッ!!……」

 

「アヒッ、アッ……ハッ……」

 

「エヘッ……エヘヘヘ……最っ高ぉ……」

 

「あぁ、もぅ……ダメェ……そんなにぃ……入らないぃ……」

 

「………ぁ……………ア……ミラ?」

 

許容範囲を越えた過度の快感を味わいピクピクと体を痙攣させている他のサキュバス達と同じく白濁液にまみれ美しい美貌を汚したメルキアが虚ろな瞳でアミラの存在に気が付き掠れ声を出す。

 

「だ、大丈夫かい!?メルキア!!一体どうしたんだい!?」

 

予想外の出来事にカズヤの救出とメルキアを懲らしめに来たことも忘れ、アミラは色々とぐちゃぐちゃになっているメルキアを抱き起こした。

 

「ア……ハハ……落とすつもりが……落とされちゃった……」

 

「え、なんだって?」

 

「ッ……もう……ダメ……私達……あの人ッ……の……物に……奴隷に……なっ……ちゃった……♪」

 

心からの充足感を得たような悦びの表情でそう言い残しメルキアは意識を失った。

 

「メルキア!?メルキア!!ん?……はぁ……なんだい気を失っただけかい」

 

意識を失ったメルキアに一瞬死んでしまったのかと思いドキッとしたアミラはメルキアがただ意識を失っただけだと気付くと呆れたように溜め息を吐いた。

 

「……それにしてもこれをカズヤがやったのかね?」

 

メルキアが焚いていた媚薬の香の匂いと青臭い匂いを吸いすぎたせいでうっすらと下着を濡らしてしまったことに顔を赤らめながらもアミラは部屋の中でグッタリと倒れている数十人のサキュバスに目をやり感心していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

あー疲れた。

 

メルキア達を倒した?カズヤは叩き起こしたエル達と共に最初に案内された部屋に戻り悠々とシャワーを浴びていた。

 

ったく、精神強化(強)がある俺に魅了の魔眼なんて効くわけないのに……掛かったフリをするのが大変だったぞ。

 

それにしてもちょっと溜まってたからってやり過ぎたかな?

 

意趣返しも兼ねて許しを乞うまで徹底的にヤっちゃったけど……まぁ、いいか。

 

シャワーを浴び終わったカズヤは体を拭きながらつい先程の事――圧倒的な快楽に溺れ咽び啼き許しを乞うメルキア達を徹底的に懲らしめた――を思い返していた。

 

っていうか、この能力といい完全治癒能力の副作用といい……奪った能力はなんか洗脳まがいの能力が多いな。

 

……あの渡り人、トリッパーは何がしたかったんだ?

 

絶倫

・精力が今の10倍になる。(抱いた相手を従属させることが出来る)

 

 

カズヤは半裸のまま椅子に座るとウィンドウ画面呼び出し開き今まで棒線が引かれ読めなかった()の中の文字を見て呆れていた。

 

「ただいま戻りました――ご主人様?どうされました」

 

「いや、ちょっと汗かいたからシャワー借りてた」

 

「はぁ、そうですか……」

 

協定の話し合いを終えて部屋に帰って来た千歳達をカズヤは平然と出迎え、何事も無かったかのように振る舞う。

 

そんなに部屋が暑かったのだろうか?

 

カズヤの姿を訝しみながらも千歳は追及の言葉を口にすることは無かった。

 


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