ヒカルの碁に変人がやってきた。 作:焼売
苦手な方はご注意ください。
「ふぁ〜〜〜んん、ネムネム…」
埋は先日行われた天才同士の対局を連日に渡って一人で検討していた。もちろん、普段は学校に行っている埋が検討できる時間はあまり無い。従って、徹夜での検討となり、自然と普段の学校において、その弊害が出てきているのだ。
「眠たいけど…碁も勉強も頑張らないと。前世(?)では何気に大学に行かなかったのちょっと後悔してるし……」
しかし、小学6年生の体において、連日の徹夜は体に毒なようで、
「むにゅーん…」
授業中にも関わらず独特な寝息をたてながら寝てしまっていた。
「こら!天辻さん!起きなさい!そして、この歴史の問題を解いてください!」
「むうぅ……えーと、徳川…」
大学に行かなかったとはいえ、所詮小学校の問題。酔っていない天辻 埋にとって、簡単である。
「正解です。けれど、寝ないようにしてくださいね。」
しかし、寝る。
そして、時間は流れて……
「天辻さん、天辻さん、起きて。放課後だよ?」
「むにゅう…?藤崎さん…?」
「あ、やっとおきた!もう放課後だよ!早く帰ろう?」
「そうだねぇ…起こしてくれてありがと。スヤァ…」
「もう……ヒカルは勝手に帰っちゃったし、天辻さんはまた寝ちゃったし、なんでこう、私のご近所さんって自由奔放な人が多いのかな。プンスカプンスカ」
あえていうなら(将来)棋士だから。
「天辻さん!ほら、早く起きて!私の家に来たらアイス食べさせてあげるよ!」
「アイシュ?食べるー!!早く行こ!」
棋士の反応は早い。プロ棋士とは甘い物に目がない。甘いものは単純に脳の餌である。しかし、どうせ糖分補給するなら美味しいものがいいのだ。
かの棋士は糖分補給の際は板チョコをバリボリするだけでいいらしいが、拘る人はメロンのみしか受け付けないなどという贅沢な人もいる。
「ここまで早くに反応するなんて…まさか狙ってんじゃないでしょうね…?」
inあかり宅
「ただいまー(お邪魔しまーす)」
「あ、うちの家今は親居ないから気楽にしてていいよ!」
「はぁい。」
「それから、はいここ!冷凍庫!好きなの選んでいいよ!」
ジャンジャカジャーンと独特の音を口ずさみながらあかりは冷凍庫の扉を開ける。
「ありがとー。ぬ?まさか、これは…バーゲンダッシ?」
埋が目につけたのは、バーゲンダッシという超高級アイスクリーム。コンビニ等では1つ600円近く、格安スーパーでも400円代前半に行けばいい方と言われている高級品。普通のアイスは1つ100円程度と、普通のアイスの5倍前後以上するにも関わらず、上品な甘さと口溶けで、富裕層からは大人気のアイスなのである!
「そうだよー。うちの叔父さんがそこの工場に勤めてて、よくくれるんだー。」
「バーゲンダッシたべていいの…?」
「もちろん!あ、でもラムレーズン味しかないかな…?チョコは私が、抹茶はお姉ちゃんがよく食べるし…お母さんとお父さんは甘いもの自体が苦手で、ラムレーズン味ばかり残るんだ……」
「それでもいい!あのバーゲンダッシが食べれるなら!」
バーゲンダッシは値段の性質上、一般家庭において、なかなか食べられるものではないのである。
「んー、天辻さんがそれでいいならいっか。私はこのモナカの女王でいっかなー。」
モナカの女王とは、一個150円と少しお高めであるが、クリーミーな口溶けから大人気の商品である。最も、バーゲンダッシよりは価格も品質も落ちるが。
「「いただきまーす!!」」
そして、天辻 埋という酒乱はバーゲンダッシ ラムレーズン味を口にしてしまった。
「ムフフ…」
埋の様子が変わる。
「あれ?天辻さんどうしたの?」
「ヌヘヘ〜。埋って呼んで〜私もあかりって呼ぶから〜。ムフフ。それにしてもあかりっていい感じに育ってるよねぇ。」
埋はあかりの胸に手を伸ばす。
「ふえええ!?急にどうしたの!?てんつ…埋ちゃん!?」
こんな時でも言われたことを守ろうとする藤崎あかりである。
「急にどうしたも何も〜?あかりのお●ぱいを堪能している進藤が羨ましい?って感じかなーモミモミ」
「そんなこと!!してない!!!アッ♡ ンンッ♡ やめて♡!」
「何だって!?ヒカルとBまでまだ行ってないって!?モミモミ」
「Bって何なの!?Bって! ヒャアッ♡ クル♡きちゃう♡」
「Bは…Bだよ!ABCのB!こうやって、異性とおっ●いを揉み揉みしたり、下のお口をいじいじすること!」
「そんな破廉恥なことしません!ンン♡」
「でも、本心ではして貰いたいって思っているだろう…正直に言ってご覧なさい?ヒカルのおち●ぽでメチャクチャにしてほしいって!女の子のアレは来ているんでしょう!?ほら、今もこうして、私にやられてるじゃん?」
「そんな…ンンンンンンッッッ。ちょっと埋ちゃん変だよ!?アッ!」
「変ではない!これが普通なのだぁ…いい反の……スヤァ…」
「ふぇっ!?埋ちゃん!?急に今度はどうしたの!?」
「スヤァ…」
「寝てる…?何で?はっ!とりあえず、埋さんの家に電話しなきゃ!!」
酔った人はいつ寝るかわからないのだ。
プルルルルルル
「はい、もしもしー。天辻碁盤店でございますー。」
「あ、あの!天辻 埋さんのお母さんですか!?」
「は、はい。そうですが…」
「あの!埋ちゃんがちょっとおかしいんです!アイス食べた瞬間…その…エッチな言葉を連発して、そして寝ちゃったんです!!」
「ああ…もしかしてアイスにお酒かなんか入ってるかな?」
「は、はい!ラムレーズン味ですから!」
「あの子ね…お酒に酔うと豹変するのよ。大変だったわね。初めて見てビックリしたでしょ?引き取りに向かうから待っててくれる?」
「は、はい!」
「むにゃぁ…おち●ぽ…お●んぽ…ヌヘヘおっ●いもいいのぉ…」
「あの、大人しそうな埋ちゃんが……」
「でも、ちょっと……あれだったな…もし、これがヒカルにやられてたら…ひょっとしたら……///」
そして、あかりは悶々としながらひたすらに埋の母親を待つ。
そして、救いのベルはなる。
ピンポーンピンポーン
「埋ちゃんのお母さんだ!」
ガチャッ
「こんにちは!」
予想通り埋の母親であった。
「はい、こんにちは。埋は何処にいるかな?」
「あ、今は私の部屋に居ます!こっちです!」
「はぁい。」
あかりは埋の母親を部屋に案内する。
「一応聞いとくけどあかりちゃんは何か埋にされなかったかい?この子本当に見境なくなるから……」
「ふぇっ!?だだだ大丈夫です!!!」
「そうかい?ならいいんだけど…」
部屋に案内された母親は埋を担ぎ上げ、それじゃ失礼するよ。と出ていった。
後話
in何処かの碁盤店
パチン!パチン!と大きな音が響く。
「ヒャアッ!キャッ!痛い〜!!けど辞めないで〜♡」
「この!馬鹿女!私がどれだけ恥をかいたと思っている!!」
「はいっ♡しゅいません!!私は馬鹿女でしゅ!」
「認めるのかい?この変態痴女?こりゃお仕置きが必要だねぇ。」
そして、鞭をとりだし、少女の尻に…バシン!と叩く。
「ヒャア!!はぁい!私は変態痴女でぇす!だからお仕置きしてぇぇぇ!!!ファァァァァァァ!!!!!!!!!」
in純粋な少女の家
「どどどうして!?パンツが濡れてる…私、もしかしたらお漏らししたの!?嫌だよぉ〜もう小学校6年生なのに…グスン…」
埋の親の性格は完全に妄想です。
また、埋さん自身も妄想9割です。
ちなみに、この世界の埋さんは攻めも受けも両方行けます。得意です。
え?何だって?嫌だなぁ、碁の話ですよ?
また、少しある性的な描写ですが、例えば新●魔王の契約者や魔技●の剣士と召喚魔法なども官能小説ではなく、ラノベであるためまぁ大丈夫だろうなぁと考えました。
ですが、危なそうだったら喘ぎ声くらいは消します。
また、後話の会話は、決して虐待ではありません。
お仕置きです。最近、お仕置きと体罰や虐待との選別が曖昧になっているんですよねぇ……困った世の中です。
また、今後もこんな感じで囲碁と日常を1対1位の割合で交互に更新できて行けたらなぁと思います。