ヒカルの碁に変人がやってきた。   作:焼売

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設定少しと第2話

簡潔に設定を。

特段見る必要はないです。

 

シューマイ先生はヒカルの碁の世界に逆行転移した。

時期は進藤(佐為)が塔矢きゅん1回目の撃破の直後位。小6の秋位のつもり。

場所は関西ではなく関東。

天辻一族が東京に支店を開いたという設定。シューマイ先生一家がそれの責任者となった。

本来小学校6年生になった途端に引っ越す予定であったが、諸所の問題(人は御都合主義ともいう)により、何故か小6の秋という中途半端な時期の転校となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは第2話。よろしくお願いします。

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「ここはどこ…?」

本因坊秀埋。本名、天辻 埋は狼狽えていた。

昨日までとは全く違う姿。しかし、この姿は幼い頃の自分にそっくり。

そして、朝にす●たん(関西ローカルの朝の情報番組)がやってない事からここは少なくとも関西ではない。

そして、塔矢 行洋という名も知らない碁のプロ。

全く状況が掴めない。

(すま●んはうちの家族、特に父の影響で毎日見ていた。しかし、今父様がテレビで見ているのはZ●P。確かに関西地方でもZI●は流れる。10チャンネルの朝の番組は●IPとすまた●のリレーのはずだ。そして、少なくともこの時間帯は関西ローカルですま●んが流れるはずだ。という事はここはおそらく関西ではない。けど、父が褌姿であることから父は盤師だと思う…日本刀や天辻碁盤店の資料もあったし。それに塔矢 行洋。テレビの中で一瞬盤面が映ったがまず並みの棋士ではないことはすぐわかる。だが彼を私は知らない。そして…)

自分がわからない状況にいても常に冷静な自己分析を繰り返す。

碁の大天才は訳のわからない状況でも、冷静にわかる情報から整理していく事が出来る。

そして、彼女の出した結論は…

 

「取り敢えず1週間くらい過ごしてみよう。多分なんかわかる。」

 

行き当たりばったり感が凄い。

 

ただ、自身の状況が掴めない中、無理に結論を出すのは悪手と判断したのだ。

 

そして、幼い頃の日常を思い出しつつ朝ご飯の席につく。

(……確か、ちっちゃい頃はソーセージの皮の油が好きで、ペロペロ舐めるように食べていたっけ…)

 

 

はむ、くちゅくちゅ、じるるりゅ♡ ブチュッ♡ブリュリュリュッ♡ビュッ!!

「きゃっ!中の(油が)いっぱい飛んじゃった…」

こんな事をしながらパンやハムエッグなどを普通に食べる

 

 

(後は確か…バナナとミルクアイスをデザートによく食べてたかな…)

基本、棋士の記憶力は半端ない。幼い頃の行動も思い出そうとしたら思い出せる。

埋は家のテーブルの上からバナナを冷凍庫から棒付きのミルクアイスを取り出す。

 

「あーん。このバナナ長い〜反ってる〜♫」

訳のわからない中にいても食欲だけはある埋。大きいバナナを選んだようだ。

 

「あ!バナナゆっくり食べてたらアイス溶けそうになってる!」

じゅうぅくちゅくちゅ、ちゅぅっ…れろれろれろれろれろ

 

こんな時でもマイペースに行動できるシューマイ先生。只者ではない。

 

「こらっ!埋!もうすぐ登校よ!ランドセルは母さん出しとくから早く食べ終わりなさい!転校初日はお母さんもついていくんだからね!」

そして、この映像を見ても何も言わない母も母である。

 

そして、無事にミルクアイスも食べ終えた埋は母が用意したランドセルを背負い、母と一緒に登校する。

「それじゃあお父さん、イッてきまーす!!」

「おう!イッてらっしゃい!!」

「ほら埋さっさとイクわよ。」

「はぁい」

何処と無く字が違う気がしないでもないが、変人集団の棋士達と付き合う盤師達もまた少しオカシイのであろう。

 

 

 

途中親娘して道に迷子になるという事案発生。

しかし、様子を見ていた藤崎あかりという女の子が気づき助けてくれた。

「ごめんね。藤崎さん(主にうちの母のせいで)迷惑かけて。」

( )内の言葉を言う勇気は埋には無い。

「いいよいいよー!これでも6年生ですから!」

「私も同じ6年生なのに…」

「ああっ!でも仕方ないよ初めての人にとってこの道ややこしいし…」

「あらあらフォローもできるなんて本当うちの娘とは大違いだわ。おまけに可愛いしうちのお転婆娘と交換して欲しいわ…」

「ええっ!そんなっ!交換なんて……」

「ふふふ。冗談よ。こんなでもうちの一人娘なんだから。」

「そうですよねっ!ビックリしましたよ!」

 

精神年齢20代後半とリアル年齢30前後(本当は40手前…だなんて言えない)の二人はあかりをからかいつつ案内してもらう。

 

「はい!ここが学校です!!職員室はこっちですからついてきてください!」

 

こんな感じで無事に小学校、職員室へ。

担任の先生と適当に面談を済ませた後、教室へと向かう。配属されるクラスは6年1組らしい。

 

「はい、今日は転校生がやって来ます。後半年もしないうちに卒業ですが、仲良くしてあげてくださいね。それでは天辻さん入ってくれる?」

担任の先生から促され、埋は素直に教室へと入る。埋の母親は参観しても良かったのだが、家の整理の目処がまだついていないのを理由に帰宅している。

母「ヤバイわ。道に迷った…」

 

 

「はい、男子の皆さん良かったですね。可愛い女の子ですよ?それでは天辻さん自己紹介の方お願いします!」

男子はバカなため、可愛い女子が来ると喜ぶ。特にこのクラスではトップクラスの可愛さを誇る藤崎あかりがヒカルの嫁認定されているため、相対的に他のクラスより可愛くてフリーな子が一人減るのだ。

最近の子はませている。

 

「えーと、天辻 埋です。好きなものはおさk…お刺身と父の仕事の影響で将棋盤や碁盤を作ったり、指したりするのが好きです。個人的には将棋より碁の方が得意です。半年間よろしくお願いします。」

小学生女児で好きなものがお酒だなんて言えない。

幸いにして、周りは噛んだものだと思ってくれているようだ。

そして、それ以上に将棋や碁などと古臭い物を嗜んでいる事に驚く。

 

「天辻さんは緊張しているのかな?半年間も過ごすのですからもっとリラックスして大丈夫ですからね。それでは、あそこが天辻さんの席ですから着席してくださいね!」

こんな感じで無事(?)に1日目は過ぎていく。

 

 

 

犬の幽霊「ヒカル!あの女の子も囲碁を指すそうですよ!早くやってもらいましょう!!」

 

 

 

ち…淑女の母「東京という都会にこんな鬱蒼とした森があったかしら?」




ふと思いましたが、ヒカルの碁連載当時はZ●Pやってないですね…
多分、ズー●インです。まあ、あまり気にしないでくれると助かります…

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