これが僕の英雄譚   作:猫と果実

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前回はアイズさんとの出会いでしたね!
さてさてどんどんヒロインが増えてきて嬉しい限りです!

ちょいちょいオリジナルを増やしていきますのであしからず

では兎が織り成す英雄譚お楽しみください。



姉達

「エイナさああああんんんん!!!!!」

事務作業を行っていたエイナの耳聞こえてきたベルの声

(ベル君?)

作業を一旦止め、エイナは顔を上げベルの声がする方を見ると、

「アイズ・ヴァレンシュタインさんのこと教えてくださいーーーーーー!!!」

上半身赤黒く染め上げられたベルがにこやかに走ってくる姿が見えた。

「きゃあああああーー!?」

 

 

「おっ弟君……やっぱりばかでしょ」

「ミィシャ!ベル君事笑わないの!確かに少し常識にかけることではあったけどね」

笑いを堪えるミィシャ、少し不機嫌なエイナ

「すっすみませんでした…」

シャワーを浴びさっぱりしてきたベル

個室の部屋で問いただされてる最中である。

 

「とりあえずベル君!あんな格好で街に出歩くのは二度とない様に!」

「はっはい!!」

まぁまぁとエイナの事をなだめるミィシャ

「でもさなんであんな格好になってたの弟君?」

「じっ実は…」

事の顛末説明すると

「「……なんでそんな危ないことやってるの!!??」」

「すっすみませんでしたたたたぁぁ!!」

「ベル君!私注意したよね!?安易に下層にどんどん行っちゃ行けないって!!」

ぷりぷりと怒り出すエイナ

「ほんとなにやってるんだが弟君…」

呆れるミィシャ

「うぅ…」

「ほんとアイズ・ヴァレンシュタイン氏が来なかったら死んでたかもしれないんだからね!!」

「エイナ落ち着いて、弟君もとりあえず無事に帰ってきたんだし」

エイナを落ち着かせるミィシャが不意に

「そうえば弟君、なんでアイズ・ヴァレンシュタインさんの事教えてくださいって叫んでたの?」

「えっと…僕の事助けてくれたヴァレンシュタインさんのことを知りたくて」

ベルのもじもじする姿を見たミィシャは、にやにやし始めた。

「なるほどね~弟君」

「はっはい?」

「一目惚れだね!!」

「「えっ!!?」」

「なんでエイナまで驚くのよ…」

(ベル君が一目惚れ!??)

(ってことはここに来たのは恋愛相談とか!?)

(べっ別に!!ベル君は私からしたらおっ弟的な存在でまだまだ子どもだし、でもだからって恋愛は少し早いんじゃないかなってお姉ちゃん的な私は少し、少しベル君の事が心配になって少しだけ慌ててるだけ…あっ慌ててない!ここは大人の余裕を見せるのよエイナ・チュール)

(別にベル君がアイズ・ヴァレンシュタイン氏に取られる訳じゃないし!!そらヴァレンシュタイン氏は可愛い上に美人で、しかも第一級冒険者……私勝てるところあるかな…って!?)

「……ナ」

(勝ち負けとか関係ないし!?ベル君は弟であって…)

「エ…ナ」

(ただ姉離れされるのも…嫌かもな…)

「エイナ!!!!」

「ひゃい!?」

「弟君の話聞いてた?」

「……ごめんなさい」

「だっ大丈夫ですよエイナさん」

「とりあえず弟君はアイズ・ヴァレンシュタインさんについて、私達が知ってること教えてもらいたいんだって!」

エイナは少し落ち着き、冷静に考える

「うーん…ギルドとしては、冒険者さん達の情報を他の人に話すのはご法度なんだけど…」

「ベル君まずここは恋愛相談室とかじゃないからね、それはわかってくれるかな?」

「はい…」

「……もう、しょうがないから少しだけなら教えてあげる」

ベルは今にも跳び跳ねたくなる気持ちを抑えビシッと座り直す

「ありがとうございます!」

「やっぱりエイナはお姉ちゃんだね」

「ニヤニヤしないでミィシャ!」

 

とりあえず現在お付き合いしてる男性はいないと聞きほっとするベル

「そうえば私が聞いた話だとじゃが丸君が好きだって話だよ?」

「じゃが丸君ってあのじゃが丸君ですかミィシャさん?」

「そだよ!確か小豆クリーム味が好きだったはず!」

「ミィシャ…そんな情報どっから聞いてくるのよ」

「うーん自然と入ってくるんだよね私のところって」

ミィシャの情報通はギルト内1と称されているらしい、これも噂である。

「でも現実考えたら、他のファミリアとの恋愛はなかなかむ難しいからね~」

「ミィシャ!言い方ってものがあるでしょ!」

「あっごめん」

「だっ大丈夫です……」

(分かってたこと分かってたこと…それでも落ち込むよね…)

「ベっベル君!まずはお礼になにか渡したら?」

「お礼なら別に問題ないだろうしさ!」

「そだよ弟君!まずは弟君の存在をもっと認識させることが大切だよ」

「ヴァレンシュタインさんに僕の存在を認識させる…」

「そそ!ここオラリオじゃ強さがものを言うけど、やっぱり礼儀正しくする人の方がモテるよ!」

エイナ、目線で『強さとか余計なこと言わない!』とか言わなくていいから私に…

「とりあえずお礼になにか渡してみたらベル君?」

僕は二人が励ましめくれているのが伝わってすごく嬉しかった

「そうしてみます!!」

「いい返事だね弟君!またなにかあったらミィシャお姉さんに相談してもいいからね!」

ニカッと笑うミィシャ、それに対抗してか照れながらも

「べっベル君、私も……エっエイナ……お姉さんにも相談してもいっいいからね!」

「はい!!」

ベルは立ち上がり部屋を出ようとドアに前に立ち、小さな声で照れ隠しのように

「エイナお姉ちゃん、ミィシャお姉ちゃんありがとう大好きです」

「ありがとうございました!また来ます!!」

ふたりの反応をみる前に恥ずかしさのあまり逃げ足すように出ていくのである。

バタンっ

 

「「…………」」

「はっ破壊力あるねミィシャ」

「うっうん、弟君ってたまにズルいよね」

「「可愛い過ぎるよ…」」

姉二人して顔を真っ赤にするのであった。

 

 

姉達(ヒューマンとエルフ)が改めて()の良さに気づく話である。




今回は短めにいかせて頂きました!
個人的にエイナを少しブラコン気味にしたいと思っております-w
ミィシャもお姉ちゃんキャラとして話に出したいとおもいますので!

すみません仕事があり更新が遅くなってしまいまして…
今後少し短めではやめに更新出来るようにしていきたいと思います!

ではでは兎が織り成す英雄譚次回もお楽しみください。

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