ソードアートオンライン×比企谷八幡   作:水無月優

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第1章 アインクラッド編
第001話


俺、比企谷八幡は自室のベッドに横たわり、《ナーヴギア》を被っている。

今日、十一月六日は大人気VRMMORPG《ソードアート・オンライン》の正式サービス開始日なのだ。

俺はベータテスターに当選していたので、プレイしたことがあるのだがこれがものすごく面白い。

ベータテスト期間が終わってからは正式サービス開始日が待ち遠しかった。

俺は期待を膨らませながらベータテスト時代何度も口にした言葉を言った。

 

 

「リンク・スタート」

 

 

俺はログインしてすぐに武器屋へ向かい、そこでベータテスト時代使っていた片手直剣を買った。

この手にずっしりくる感じは懐かしい。

ポーションなどの必要な物も揃えて俺はフィールドへ向かった。

しばらく一人で狩っていたら後ろから名前を呼ばれた。

 

「おーい、エイト!」

 

この世界で俺に声をかけてくるやつは二人しかいない。

 

「おう、久しぶりだな。キリト」

 

キリトは黒髪のイケメンアバターだ。俺?俺は目以外はリアルそっくりだぞ。

ベータテスト時代に俺もこいつもボッチだったのでよく二人でパーティーを組んでいた。

そこで俺はキリトの後ろに男のプレイヤーが立っていることに気がついた。

 

「そいつどうかしたのか?」

 

「この人ニュービーだから色々レクチャーしてるところだったんだ。エイトも一緒にどうかな?」

 

「俺もちょうどレベル上げしているところだったからいいぞ。エイトだ。よろしく」

 

すると後ろにいた男が前に出てきた。なんかバンダナ頭に巻いてる。

 

「俺はクラインってんだ。よろしくなエイト!」

 

「お、おう」

 

こいつコミュ力高そうだな

 

 

 

俺は突進してくるフレンジーボアをクラインの方向に受け流した。

 

「クライン、そっち行ったぞ」

 

「おう、今度こそやってやる!」

 

クラインは曲刀のソードスキル《リーバー》を発動させた。見事に命中し、フレンジーボアのHPが0になる。

 

「よっしゃー!」

 

俺は喜んでいるクラインに近づき言った。

 

「スライムレベルの初勝利おめでとう」

 

「おう!って、え?スライムレベル?俺はてっきり中ボス位かと・・・」

 

「んな訳ないだろ」

 

キリトは俺達の会話を聞いて苦笑いしている。

 

「さて、まだ狩るか?」

 

俺がそう言うと、

 

「ったりめぇよ!と言いたいところなんだが、一回落ちて飯食わねぇとなんだよな。五時半にピザの宅配頼んでっから。」

 

と言った。俺とキリトがまたなというと

 

「おう!エイトもキリトもありがとな。」

 

そう言ってクラインは《メニュー・ウインドウ》を呼び出した。するとクラインが

 

「あれ、おかしいな」

 

とつぶやいた。

 

「どうしたんだ?」

 

「いや、ログアウトボタンがねぇんだよ。」

 

ログアウトボタンが無い?そんな訳ないだろ。

俺とキリトが《メニュー・ウインドウ》を開いて確認すると確かに無かった。

 

「確かに無いな」

 

「うん、無いね」

 

「だろ?」

 

おかしい。こんな致命的なバグが確認されているのに運営から連絡がないなんて・・・

その時、リンゴーン、リンゴーンという大ボリュームのサウンドが鳴り響き、俺達の体が青い光に包まれた。

俺はこの現象を知っていた。ベータテストの時に何度も体験した《転移》だ。

 

 

俺達が転移した場所はゲームのスタート地点である《はじまりの街》だった。

 

 

 

 


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