霊歌side
(やっばい、完全にばれてる····紫どうでしょうか?)
(とりあえずそのまま続けて。いざとなったら助けに行くから、今はこの場をまとめるのが先決よ。)
しゃーない、話を続けよう。
「はい、そのとうりです。私は八雲紫から言伝てをたのまれここに来ました。」
「違うでしょう。言伝てではなく実際に今あなたと八雲は通信している。あなたを使って話している。」
「ええ、そうですよ。」
(そんな細かいとこつっこまなくても。)
「ええそんな細かいとこが重要なんです。そうやって揚げ足をとって苛つかせるのも覚の能力です。」
「今のでよく分かりました、そして今まさにあなたたちの能力が必要なのです。
もちろん、ある程度の要求には応えるつもりです。」
(もうこうなったら言うしかない。ここで止めれば後がない。)
さとりside
「あくまで交渉を続ける気ですか。」
「それが私の、彼女にとってのできることですから。」
(少なくとも彼女の言うことには偽りはない、それに、)
「そうですね、じゃあ豪邸が欲しいとでもいったら用意してくれるのですか?」
「はい。どちらにしろ怨霊を鎮めるために敷地は広くとるそうなので必然的にそのような家が建つというそうです。」
「そうですか。」
(どうやら本当に困っているらしい。ある程度無茶な要求も通るか。)
「いいでしょう、いくつか条件を出します、それを呑んでもらえたら受けましょう。」
「いいんですか?(ばれたからだめかと思ったけど)」
「別にあなたたちの使った方法は気にしてませんよ。下手な、それも無意味なのにおかしな方法を使っているやつにも会ったことがありますし、誰もが私たちに何か対策を練ろうとするものです。
それでは条件を言いましょう。」
「はい、(よかったぁ、紫成功したぞ····わかってるよ、今から聞くんだから)」
「(まるで一人ごとを聞いているようだ)まず、先ほど言った豪邸の話ですが西洋風にして欲しいのです。」
「はい?(なんでまたそんな珍妙なことを)」
「まぁ確かに幻想郷とは合わない気もしますがなにぶん本ばかり読んでいるのでその類いのものも多いのです。なので憧れているのですが。」
「別に大丈夫だそうです。なんなら紅茶も付けると。」
「ありがたいですがそれよりかは、ここのペットを連れて行けるほうがうれしいのですが。」
「それもいいそうです。しかし妖怪化する可能性がかなり高いので言うことを聞かない、暴れるようなペットは殺処分するようにと。(あんまりじゃない?あんな可愛い子達を、)」
「別にいいですよ。私の調k·ゴホン、人望はそんなやわなものじゃありません。」
「(調教してるんだ)分かりました、洋館の建設とペットの移住ですね。」
「あともう1つあります。先ほどから触れないようにしてきたのですが、
······妹のこいしには仕事を任せないでほしいのです。」