「朱里と雛里 前・中・後編」を読んだ後におまけを読んでください。
~サークル:伏龍鳳雛について調べた後~
「それにしても、あの二人にこんな趣味があったなんてね…」
{思わず801シーンが頭に浮かんでくる}
「っは!?だ、ダメよ!あんなおぞましい光景、思い浮かべるなんてダメよ!!
ここはお○ボクのワンシーンを思い出すしか…
でも百合も一般的には引かれるものよね。
ここは純愛な光景を…」
{「…本当にいいんだな。華琳」
「えぇ、元カノのことだとか、あの娘たちのことなんか関係ない。
これが私の、あなたに対する純粋な想いよ」
「わかった…ありがとう。それじゃ…いくぞ?」
「ええ。でも、今の私は初めてだから…
優しくしてね………カズト///」}
「っっっっッッッッ!?///
なっ、何故ここでカズトが出てくるのよ!?
と言うより、何を妄想しているのよ、私!?」
『伏龍鳳雛』の活動内容や、これを見たショックの解消のために見たお○ボクのナニしてるシーン、
それに加えて何故か出てきてしまった自分とカズトのナニしてる妄想…
無意味に身体を動かし暴れまわりながらも、打ち消しては沸いて出てくる妄想。
脳内で混沌(カオス)が大乱交を起こし、華琳は限界を向かえて、意識を手放した…
その後、娘の部屋から漏れた奇声と暴れる音を聞いて心配した母親が部屋をのぞくと、
そこには、身体中から汗を流し、着ている服が激しく乱れ、
顔はこれでもかと言うほどに赤くなり、よく見れば涙の跡もあり、
何故か光悦としているようにも見える表情で寝ている華琳を目撃した。
それを見た母親は、そっと音を立てないように扉を閉じてからこう言った。
「華琳ちゃんてば…一人でやるにしても、とても激しいのね///」
それ以降、母親が娘を見る視線に、どこか生暖かいものが混じる日が続いた。
この誤解は解けるのだろうか?それは華琳しだいである…
~打ち上げのための買い物中~
カズト本人から、自分は北郷一刀ではないと断言されていたが、朱里と雛里はどうしても一刀と重ねて見てしまっていた。
と、言うよりも、容姿が前世で接した一刀とほぼ同じであることと、現代ならではの男らしさのような所を見て、カズトが一刀であるなしに関わらず、カズトのことが、なんと言うか…とても魅力的に感じていた。
スーパーで買った四人分の食材と飲み物を自分から進んで全て抱える、その優しいところと力強いところ…
自分以外の三人を乗せた車を手馴れた様子で運転するところ…
タバコを吸う所、料理をする所、酒に紅茶にお茶にコーヒーを入れる所…
見れば見るほどカズトのことが魅力的に見えてくる。
「ね、ねぇ雛里ちゃん…カズトさんはご主人様じゃないって言ってたけど、カズトさんはカズトさんでカッコいいね」
「ポ~///」
「って、雛里ちゃん?はわわ雛里ちゃーん!?」
「(この娘たちのカズトを見つめる視線、北郷一刀と重ねてるだけじゃないわね。…なんだか、面白くないわ)」
~打ち上げの後で~
「確認しとくが、朱里と雛里は着替えとか持ってるのか?」
「はい、元々雛里ちゃんか私の家に泊まることにしてたから」
「そりゃ良かった。で、華琳は?」
「ええ。またカズトのを借りるわ」
「ああ、了か…って何故に!?」
「私は無駄なことは省く主義なのよ。コミケで忙しいのにそれ以外の荷物はかさ張るだけでしょう」
「…ハァ、またk「「は(あ)わわ!?」」ん?どうした二人とも」
「あ、あの!今の会話から察するに、以前もここに泊まってカズトさんの服を借りたということでしゅか!?」
「あ、あぁ。そうだけど…」
「…雛里ちゃん」「うん、朱里ちゃん」
ヒソヒソ…ヒソヒソ…
「あ、あの!私たちお互いの家に着替えが置いてあるのを思い出しまして!
で、でしゅので、着替えを持っているといっても下着くらいしかないから、わ、私たちもカジュトさんの服を貸していただけませんきゃ///」
「コクコク///」
「…ハァ、またこのパターンか。まぁ、別にいいけどよ」
その後、風呂に入る前に寝間着用の服を選んでもらったが、何故か三人ともYシャツを選択した。
朱里と雛里は今のサイズのものを、華琳は以前着ていた1サイズ小さいものを。
裸の付き合いと称して三人で風呂に入り、三人同時に風呂から上がってきた。
その姿は皆破壊力抜群だった。
腕や肩あたりが少々ダボついてるのは良しとしよう。
だが、男女の服の違い。
胸の部分のふくらみは隠せず、しかも生地の関係上うっすらと胸を隠す下着、ブラジャーが透けて見えており、裾の部分は、Yシャツ自体が胸で押し上げられて、ギリギリパンTが見えない位置に。
だが、Yシャツは前開きで一番下の端まではボタンがないのが普通だ。
つまり、今パンTを隠しているのはYシャツのボタンのつけしろの重なり部分。
歩くどころか、少し動くだけで見えてしまうかもしれない。
流石に羞恥心があるのか、三人とも見えないように裾を押さえている。
だが、恥ずかしそうにしながらも、顔を真っ赤にしながらも、感想を求めているのか俺の方を見ている。
その視線に耐えられなかった俺は、逃げるようにその場を去り、即効で風呂に入り、上がり、即効で自室に逃げて寝ることにしたのだった…
~打ち上げの翌日~
コミケ期間中、会場からそれなりに近いと言うことから、華琳・朱里・雛里の三人を自宅に泊めることになった。
寝室は三つあり、俺自身はリビングのソファでも使って、各々ベッドを使ってもらおうとしたが、朱里と雛里は二人で一つでも構わないとの事で、三室で分かれて寝ることになった。
はずなのだが…
朝起きると、俺の両腕に朱里と雛里がしがみつきながら寝ていた!?
すぐに起こそうと考えたが、あって間もない女子を起こすのは気が引ける。
だが、ここで起こさないと大変なことになりそうだ。
時計を見てみると、そろそろ華琳が起きてきて、
「カズト、そろそろ起きて仕度しない、と…」
ノックも無しで入ってきた華琳が俺を見て、両腕を朱里と雛里に抱かれながら川の字で寝ている俺たちを見て、華琳は固まった。
暫く無言で見合ってたが、気のせいか華琳の目からだんだん色が消えて言ってるような…
「…ねぇ、カズト。なんで二人があなたと一緒に寝ているのかしら?」
「い、いや。俺も朝起きて、気づいたらこの状況だったからな(汗」
「ふぅう~~~~~~~ん」
完全に色を失った瞳で見られて、冷や汗が止まらない。
が、何故か華琳は踵を返して部屋から出て行った。
さっさと起こせってか?
「お~い、二人とも。朝だから起きてくれ。今日もコミケに行くんだろ」
「はわぁ~、ごしゅじゃなくてカズトさぁん…ムニャムニャ」
「あわぁ~、だいしゅきでしゅ~…スヤスヤ」
「って、ダメか。てか、マジでさっさと起きてくれ!
何か知らんが起きてくれねぇと華琳が」
「私が…どうかしたかしら?」
不機嫌・不愉快・その他諸々を感じさせる声が響いた。
恐る恐る声の方を向いてみると、そこには笑顔だが目が笑っていない華琳がいた。
しかも、何故かその手にはつるはしが握られていた。
「か、華琳?なして家庭菜園用に買って倉庫にしまっておいたはずのつるはしを持ってるんだ?(汗恐」
「絶に代わる今生の武器が欲しかったのだけれど、これなら銃刀法に違反することなく合法的に持てるわね」
「そ、そうか…で、今この場に持ってくるわけはあるのか(汗汗恐」
「ウフフフフフフフ…手に入った今生の武器。
試すついでに、会ってすぐの女性を自分のベッドに連れ込むような、そんな男…排除した方が世のためだと思わない(ニンマリ」
「ま、待て!俺は本当に気づかなかったし、今起きたばっかで何もしてなっ、アッ―――――――!?」
その後、何が起こったのか、俺は覚えてない。
期間中泊まると言うことで、朱里と雛里が帰ってきてから、なんで俺の部屋、俺のベッドにいたのか聞いてみたが、
「「へ、部屋を間違えました///」」
と、返された。ただ二人の顔はこれでもかってくらいに真っ赤になってた。
真相は謎のままだ…
おっと…華林のカズトに対する好感度が上がっている?(ついでにヤンデレ度も…)
「朱里と雛里」は、時期的に言うと、不定期で開催されていたコスプレイベントの後のコミケって感じです。
それまでに、カズトと華林は何度か会っていることにしてます。
これまでの人生で男友達はあまり作ってなかった華林だが、カズトはかなり好意をもって接してます。
今後、この感情がどうなるかは…