艦これで〇〇が〇〇を隠し持っていたシリーズ。   作:哀餓え男

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ビス子「プリンツが「駆逐艦に○○させる方法」と言うタイトルの本を隠し持っていた」

ビス子「がっかりだわ!!貴女には失望したわプリンツ!!」

 

プリン「誤解です!誤解なんです姉さま!!」

 

ビス子「貴女がこんな姑息なことをしてたなんて・・・!」ブルブル

 

プリン「やめて!」

 

プリン「ご、誤解なんだよ!」

 

ビス子「そうなの……?」

 

プリン「はい……。」 メソラシ

 

ビス子「じゃああの本、貴女のじゃないのね?」

 

プリン「それは間宮さんに借りたんです!」

 

ビス子「借りたの!? こんな悪魔の書みたいなものを借りるなんて貴女正気!?」ガタガタ

 

プリン「悪魔の書!?姉さま何言ってるんですか!?」

 

ビス子「レーベとマックスも年頃だから、そろそろ慣れた方がいいとは私も思ってはいたけど……。」

 

プリン「……はい。」

 

ビス子「大人ぶってそうゆうものに手を出してみたい事も、全然悪い事だとは思わないわ……。」ブルブル

 

プリン「……あの、姉さま?」

 

ビス子「な、何?」

 

プリン「そ、それお料理の本ですよ?」

 

ビス子「料理!?あんな緑色した悪魔を無理やり食べさせる方法が書いてある本なんて悪魔の書そのものじゃない!!」

 

プリン「悪魔!?ピーマンは野菜ですよ!?」

 

ビス子「超細かく刻んで料理に混ぜる気でしょ!!」

 

プリン「してますよ!基本じゃないですか!!」

 

ビス子「きっと明日の献立のハンバーグにも混ぜて合って 『美味しそうですねビスマルク姉さま♪』とか言いながら食べさせるんでしょ!」

 

プリン「想像するのやめて!ピーマンが入ってるのを想像しちゃダメ!」

 

ビス子「なんかピーマン特有のマニアックなレシピで私に食べさせる気なんでしょ!!」

 

プリン「いやするけど!マニアックなレシピとかやめて!」

 

ビス子「『姉さまがピーマン嫌いなの知ってるから間宮さんに頼んで抜いてもらってますから(ヒソヒソ♪』とか言って騙す気でしょう!」

 

プリン「いや、やりますけど!!」

 

ビス子「プリンツが姑息なピーマン責めを身につけてるぅぅ……!」

 

プリン「ピーマン責めって何!?」

 

ビス子「とにかく、そういうマニアックな食べさせ方しようとしてるんでしょ……?」

 

プリン「違うから!そういうんじゃないから!」

 

ビス子「さ、さらに卑怯な……?」

 

プリン「違いますよ!ていうかさっき姉さまが言ったみたいのは『駆逐艦にピーマンを食べさせる方法』では全然マニアックの範疇じゃないですよ!」

 

ビス子「……え?」

 

プリン「……あ。」

 

ビス子「……あ、あれくらいは、基本なのね?」

 

プリン「なんでもない!さっきのなんでもない!」

 

ビス子「正直さっきのでもかなりエグことを想像したつもりだったんだけど……。」

 

プリン「聞いて!さっきのは間違いだから!」

 

ビス子「もうあれくらいじゃ、満足できないのね……?」

 

プリン「やめて!」

 

ビス子「プリンツがどんどん遠くに行く……」

 

プリン「遠くに行ってるの姉さまだよ……物理的に距離とってるじゃない……。」

 

ビス子「だ、だってねじ込まれるじゃない……。」

 

プリン「さすがにしないよ!?ピーマン丸々口にねじ込まれたら私でも嫌だよ!!」

 

ビス子「通ったお店が悪かったのかしら…… 知らず知らずの内に、あなたに大人の味を覚えさせていたのね……。」

 

プリン「やめて!重い感じにしないで!」

 

ビス子「ちゃんとビールで育てたのに……。」

 

プリン「してないよ!?お酒の話は今関係ないからね!?」

 

ビス子「ドイツ人はビール飲んでブルスト食ってりゃどうにかなるのよ!!」

 

プリン「それドイツ人に怒られそうだからやめて!?」

 

ビス子「で、でも飲酒的な見地から言えばビールのおつまみにピーマンを……?」

 

プリン「お店でピーマンが入ってそうなの頼まないじゃないですか!!」

 

ビス子「だ、だってさっき言ったくらいはもう基本なんでしょ?」

 

プリン「間違いでした!さっきの無しで!」

 

ビス子「とするとお酒に酔わせてとかそっち系に行かざるを得ないじゃない……?」

 

プリン「っていうか何でちょっと協力的なの!?さっきまで食べさせられる!とか言ってたよね!?」

 

ビス子「さ、逆らったらもっとわかりづらくされる……。」

 

プリン「そ、そういうことか!いや、しないから!」

 

ビス子「じゃ、じゃあ面と向かって言って……。」

 

プリン「何を?」

 

ビス子「『私は姉さまにピーマンを食べさせようと思っていないし、思ったこともありません』って。」

 

プリン「何その宣言!?暁ちゃんたちでも最近食べれるようになったんですよ!?」

 

ビス子「言わなきゃ信用できない!ピーマンと同じ部屋では寝れないもの!」

 

プリン「私ピーマンなっちゃった!?私はピーマンじゃないですよ!?」

 

ビス子「と、とにかく言ってもらえれば、安心できるかもしれないから……。」

 

プリン「……うーん……。」

 

ビス子「や、やっぱり虚偽の申告はできない?」ビクビク

 

プリン「虚偽じゃないから!ってかそこまで食べたくないんですか!?」

 

ビス子「すごいでしょ?いいのよ?もって褒めても!」

 

プリン「褒めてませんよ!?1mmも褒めてませんからね!?!」

 

ビス子「貴女にその場限りの嘘をつかせるくらいなら、私ドイツに帰るから!」

 

プリン「そこまで嫌!?言います!言いますから帰るとかやめて!」

 

プリン「え、な、なんでしたっけ……『私は』……。」

 

ビス子「『私は姉さまにピーマンを食べさせようと思っていないし、』 」

 

プリン「そ、そうね。『私は姉さまに』……。」

 

ビス子「……ど、どうかした?」ビクビク

 

プリン「あ、あのー、一応、一応確認ね?」

 

ビス子「な、何?」

 

プリン「こ、この『食べさせる』の範囲って……?」

 

ビス子「!!」

 

プリン「い、一応だよ!!」

 

ビス子「そ、それはつまり範囲によっては……。」

 

プリン「一応だって!意外と二人の間で食い違ってるかもしれないじゃないですか!」

 

ビス子「範囲によってはありえるってこと?」

 

プリン「いやだからその確認!」

 

ビス子「そ、そうね。あなたのやり方はちょっとアレだものね。」

 

プリン「アレとかやめて。」

 

プリン「えーと、じゃぁちょっとずつ確認してこう?」

 

ビス子「え、ええ。ここでの『食べさせる』の範囲が広ければ広いほど、その……。」

 

プリン「……うん。」

 

ビス子「あなたがさっきの宣誓をできなくなる可能性が上がるわけね。」

 

プリン(何言われても絶対口に入れさせますけどね……。)

 

ビス子「何か言ってよ!」ビクビク

 

プリン「えー、じゃあ『食べさせる』の基準決めスタート!」

 

ビス子「まずは『刻んで混ぜる』!」

 

プリン「えッ!?」

 

ビス子「えッ!?」

 

プリン「ストップで! 一旦ストップで!」

 

ビス子「怖い怖い怖い怖い!!」

 

プリン「違うって! 普通にするじゃん! 細かく刻んで混ぜるとか基本じゃん! 味わかんないでしょ!?」

 

ビス子「嫌だ嫌だ嫌だ怖い怖い怖い。」

 

プリン「怖いって何!?姉さま前世でピーマンに沈められでもしたの!? 一般的な基準として、刻んで混ぜて食べさせるはセーフだよ!」

 

ビス子「しないでよぉ……。」

 

プリン「アレだよ?ハンバーグとかブルストとかに混ぜるんだよ?生で齧れとかそういうんじゃないんだよ? そのつもりで私はOKにしたんだよ?」

 

ビス子「当たり前だよ……。ていうか今言った方OKにしてたら本当に帰国してたよ……。」

 

ビス子「あの、ていうかじゃあさ、刻んで混ぜるが基準だとアウトなの? よね? あの、言わなくていいけど。」

 

プリン(いい歳した大人が……。)

 

ビス子「うーん……ていうかもう、聞くね…… ど、どこラインにしたらさっきの宣言できるの?」

 

プリン「……えー?」

 

ビス子「あ、貴女が決めてくれていいよ。それを聞いて対処するから。」

 

プリン「……う、ん……。」

 

(五分後)

 

プリン「……。」

 

ビス子「……。」ドキドキ

 

プリン「……あの。」

 

ビス子「ひっ!?」ビクゥッ

 

プリン「そ、そこまで怯えなくても!」

 

ビス子「ご、ごめんね? 驚いちゃっただけだから。ごめんね?食べさせないで?」

 

プリン「どんだけ食いたくないんだよ!駆逐艦か!!」

 

ビス子「……ていうか、これ長考した時点で相当ヤバ……。」

 

プリン「言うから!今すぐ言うから!」

 

プリン「え、えーと……。」

 

ビス子「言ってくれていいから!さあ、かかってらっしゃい!」

 

プリン「えーと……。」

 

ビス子「もう驚かないから!」

 

プリン「えー……多分、何をラインにしても、その、無理……。」

 

ビス子「え。」

 

プリン「あの、だって、克服させたいし……。」

 

ビス子「うわああああああやっぱり食べさせるんじゃないぃぃぃぃ!!!」

 

プリン「ご、ごめんねぇぇぇぇ! でも姉さまのためなのぉぉぉぉ!!」

 

ビス子「最初ので合ってたじゃないぃぃぃ!! 最初のリアクションでむしろ正解じゃない!!!!」

 

プリン「ごめんなさい! 本当にごめんなさい!でもハンバーグとかに混ぜるのはよくやってます!」

 

ビス子「それは聞いてないでしょおおお!!栄養価とかそうゆうのも語る気なんでしょおおお!!!」

 

プリン「作者の人そこまで考えてないと思うよ?」マガオ

 

ビス子「真顔で何てこと言うのオイゲンちゃん!!!」

 

ビス子「細かく刻んで混ぜるのは?」

 

プリン「基本」

 

ビス子「西洋唐辛子と書いて?」

 

プリン「ピーマン」

 

ビス子「レーベとマックスは?」

 

プリン「もう食べれる。」

 

ビス子「私の異名は?」

 

プリン「でかい暁。」

 

ビス子「こわいよぉぉぉ! プリンツが怖いよぉぉぉ!」

 

プリン「う、うるさい! ピーマンにお肉詰めるよ!?」

 

ビス子「なにそれ!?」

 

プリン「おいしいんだよ!」

 

ビス子「おいしいんだ!?」

 

プリン「ピーマンのついでに野菜全般克服させたい!」

 

ビス子「何急に!?」

 

プリン「ご、ごめんなさい、もう我慢しなくていいと思ったら願望出ちゃった。」

 

ビス子「怖い! そんなことを内に秘めてたとか怖い!」

 

プリン「ピーマンの輪切りがのったピザを姉さまに食べさせたい!」

 

ビス子「やめて怖い!」

 

プリン「こういう時レーベとマックスは姉さまをひたすら褒める!」

 

ビス子「細かな設定とか怖い!」

 

プリン「うわあああ願望出るぅぅぅ!!」

 

ビス子「落ち着いて! もうやめて!」

 

プリン「青椒肉絲!を食べながら「このピーマンの苦みがなんともいい感じね」とか言う姉さまを見てみたい!」

 

プリン「ピーマンのチーズ焼きをつまみにビールを飲ませたい!!」

 

プリン「あ、お昼のドライカレー。実はピーマン入ってました♪」

 

ビス子「あれにピーマン入ってたの!?なんでそんな酷いことするの!」

 

プリン「そういうことだから!頑張ってね!姉さま!」

 

ビス子「な、何を頑張るの!?」

 

プリン「……明日からの食事にはすべてピーマンが入ってると思え。」マガオ

 

ビス子「私に何も食べるなって言うの!?無理無理無理!ホントに何も食べれなくなる!!」

 

プリン「それじゃ私間宮さんのところ行ってきますね!」ダッ

 

ビス子「ええー……明日からすべての食事にピーマンが……。」

 

ビス子「本当にヤダ本当に怖い……プリンツをあんなに豹変させちゃうなんてやっぱピーマンは悪魔だわ……。」

 

ビス子「なんであんな本見つけちゃったんだろう……。」

 

ビス子「他のみんなにはなんて言おう……いや、言えないかぁ……こんな恥ずかしい悩み……。」

 

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神風「あれ?妙高型の部屋の前に何か落ちてる……。」

 

神風「……え!?」


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