艦これで〇〇が〇〇を隠し持っていたシリーズ。   作:哀餓え男

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時期がズレてる?
そんなの関係ねぇ!
と、言うわけで、ハロウィン中に思い付いたものの落ちが思い浮かばずに放置していたものです。

けっして、フレッチャーがドロップしないことのやけ酒の勢いで書き上げたものではございません。

メイビー………


ビスマルク「プリンツが対駆逐艦用の〇〇を隠し持っていた」

 

 

 

ビス子「トリックオアトリート!トリックオアトリート!」

 

プリン「あげませんよ!?これは対駆逐艦用ですから!」

 

ビス子「プリンツが意地悪するぅ!」ブルブル

 

プリン「やめて!」

 

プリン「い、意地悪してるわけじゃないんだよ!?」

 

ビス子「そうなの……?」

 

プリン「うん」

 

ビス子「じゃあそのお菓子、私にもくれるの?」

 

プリン「いや、あげませんよ。さっきも言いましたけど駆逐艦用ですから……」

 

ビス子「やっぱり意地悪じゃない!」ガタガタ

 

プリン「ち、違うのぉ!」

 

ビス子「あの、私もいい歳だから、そろそろ貰うのも限界かな?とか思ってたけど」ビクビク

 

プリン「そろそろどころじゃねぇよ」

 

ビス子「私も今年からあげる側かな。なんて考えた事がないわけじゃないし……」ブルブル

 

プリン「……あの、姉様」

 

ビス子「な、何!?」ビクゥッ

 

プリン「な、なんで距離縮めてるの?」

 

ビス子「だって欲しいもん!トリックオアトリートって言ったんだからお菓子貰いたいもん! 」

 

プリン「いい歳した大人が『もん!』とか言いながらダダこねないで!」

 

ビス子「くれないなら、超マニアックな方法でイタズラするもん!」

 

プリン「しないでよそんな事!」

 

ビス子「三角形の特殊な木馬に跨がらせて『ここでしょ?ここが良いんでしょ?』とか言いながらイタズラしてやるもん!」

 

プリン「似合いそうだからやめて!今のボンテージ姿に無駄に似合いそうだから本当にやめて!」

 

ビス子「ハロウィン特有のマニアックな言葉責めとかしてやるんだから!」

 

プリン「そんな事したらハロウィンが誤解されちゃうよ!」

 

ビス子「『ほうぉら、下のお口にトリートよぉ♪!』とか言いながら突っ込んでやるんだから!」

 

プリン「うぉい!それはもうイタズラの域を超えてるでしょ!」

 

ビス子「プリンツがマニアックな言葉責めを求めてるぅぅ……!」

 

ビス子「とにかく、そういうマニアックなイタズラをされたくなかったらお菓子ちょうだい?」

 

プリン「エグいこと言った後に目をキラキラさせて小首傾げながらお菓子ちょうだい?とか言わないでくれない!?」

 

ビス子「さ、さらにマニアックなイタズラがお望み……?」

 

プリン「望んでねぇよ!ていうかさっき姉様が言ったみたいのはハロウィンものでは全然マニアックの範疇じゃないよ!」

 

ビス子「……え?」

 

プリン「……あ」

 

ビス子「……ハ、ハロウィンものってなに?」

 

プリン「なんでもない!さっきのなんでもない!」

 

ビス子「正直さっきのでもかなりエグいイタズラのつもりだったんだけど……」

 

プリン「聞いて!さっきのは間違いだから!」

 

ビス子「もう、あれ以上のイタズラじゃないと満足できないのね……?」

 

プリン「やめて!」

 

ビス子「プリンツがどんどん遠くに行く……」

 

ビス子「遠くに行ってるのは姉様の思考だよ……。って言うかこのやり取り何回目?」

 

ビス子「だ、だってイタズラされたいんでしょ?」

 

プリン「されたくないよ!」

 

ビス子「育ちが悪すぎたのかしら…… 。本人も気付かない内に、人にお菓子を恵むのに抵抗を覚えるようになったのね……」

 

プリン「うぉい!人を貧乏人呼ばわりするな!」

 

ビス子「ちゃんとブルスト食べてたのかしら……」

 

プリン「ブルストばっかり食べてないよ!ドイツ人がブルストばっかり食べてると思ったら大間違いだからね!?」

 

ビス子「で、でもイタズラ的な見地から言えばブルストも興奮ポイントに……?」

 

プリン「ならないよ!?ブルストを何処にどうする気なの!」

 

ビス子「え?ブルストは食べ物なんだから食べるに決まってるでしょ?」

 

プリン「そうだね!間違いでした!ブルストは食べ物!他の使い道はない!」

 

ビス子「も、もしかして下の……」

 

プリン「それ以上言うな!って言うかそういう知識あるよね!?知らないふりしてるけど知ってるよね!?」

 

ビス子「そ、そりゃあ私だっていい歳だし……」

 

プリン「いい歳って自覚あるのにお菓子欲しいの!?」

 

ビス子「じゃ、じゃあ面と向かって言って……」

 

プリン「何を?」

 

ビス子「『私はイタズラされたくないから姉様にお菓子あげます』って」

 

プリン「何その宣言!?」

 

ビス子「言わなきゃイタズラしちゃうぞ♪」

 

プリン「ボンテージ姿で床を鞭で叩きながら言っても可愛くないよ!むしろ卑猥だよ!」

 

ビス子「と、とにかく言ってもらえれば、満足するかもしれないから……」

 

プリン「……うーん……」

 

ビス子「や、やっぱりイタズラされたい?」

 

プリン「されたくねぇよ!」

 

ビス子「いいの!私はあなたを嘘つきにしたいわけじゃないんだから!」

 

プリン「その感じやめて!それじゃ私がドMみたいじゃん!」

 

ビス子「あなたにその場限りの嘘をつかせるくらいなら、私あなたの性的嗜好と向き合うから!」

 

プリン「性的ってつけるな!もしかして姉様、私の事そういう目で見てたの!?」

 

ビス子「だってスカート短いし、プリケツってあだ名で呼ばれてるから……」

 

プリン「そもそもスカートを穿いてない姉様にスカートの丈がどうとか言われたくない!」

 

ビス子「で?どうするの?トリック?それともトリート?」

 

プリン「だ、だからあげませんって……」

 

ビス子「……よし、ならばトリックだ」

 

プリン「ちょっ!ちょっと待って!一応確認したいんだけど」

 

ビス子「何?」

 

プリン「こ、この『イタズラ』の範囲って……?」

 

ビス子「!!」

 

プリン「い、一応だよ!!」

 

ビス子「そ、それはつまり範囲によっては……」

 

プリン「一応だって!意外と二人の間で食い違ってるかもしれないじゃん!」

 

ビス子「範囲によってはイタズラの方がいいってこと?」

 

プリン「いやだからその確認!」

 

ビス子「そ、そうね。あなたの基準はちょっとマニアックだものね」

 

プリン「マニアックとか言うな」

 

プリン「えーと、じゃぁちょっとずつ確認してこう?」

 

ビス子「ええ。ここでの『イタズラ』の変態度が高ければば高いほど、その……」

 

プリン「……うん。うん?」

 

ビス子「私がお菓子を貰える可能性が下がるわけね」

 

プリン「今変態度って言った?」

 

ビス子「えー、じゃあ『イタズラ』の基準決めスタート!」

 

ビス子「まずは目隠し&鼻フック!」

 

プリン「はぁ!?」

 

ビス子「えッ!?」

 

プリン「ストップで! 一旦ストップで!」

 

ビス子「口枷もつけたほうが良かった?」

 

プリン「良くねぇよ!いきなり飛ばし過ぎじゃん!初っ端から落としにかかってるじゃん」

 

ビス子「まだ序の口なのに……」

 

プリン「姉様の常識なんかどうでもいいんだよ!? 一般的にだよ!? 一般的な基準として、目隠し&鼻フックの時点でイタズラの域を超えてるからね!?」

 

ビス子「何言ってるの?まだ笑いながら雑談できるレベルじゃない」

 

プリン「どこ基準だよ!まさかドイツ基準じゃないよね!?日本の変態的文化基準だよね!?」

 

ビス子「世界基準に決まってるじゃない……。この程度で興奮できるのは素人だけよ?」

 

プリン「まさかの世界基準!?こんな世界深海棲艦に滅ぼされちゃえ!」

 

ビス子「あの、ていうかじゃあさ、目隠し&鼻フックくらいじゃ物足りないの? よね? あの、言わなくていいけど」

 

プリン(そもそもそんな趣味はない)

 

ビス子「うーん……ていうかもう、聞くわね…… 。ど、どこラインにしたらお菓子をくれるの?」

 

プリン「……もう自分で買いなよ……」

 

ビス子「あ、あなたが決めてくれていいよ。それを聞いて対処するから」

 

プリン「……う、ん……」

 

(五分後)

 

プリン「……」

 

ビス子「……」ドキドキ

 

プリン「……あの」

 

ビス子「ひっ!?」ビクゥッ

 

プリン「な、なんで怯えるの!?」

 

ビス子「ご、ごめんね? 驚いちゃっただけだから。ごめんね?だからお菓子ちょうだい?」

 

プリン「まだお菓子くれとか言うか……」

 

ビス子「……ていうか、これ長考した時点で相当ヤバ……」

 

プリン「言うから!今すぐ言うから!」

 

プリン「え、えーと……」

 

ビス子「言ってくれていいから!ドンと!」

 

プリン「えーと……」

 

ビス子「もう驚かないから!」

 

プリン「えー……多分、何をラインにしても、その、無理……」

 

ビス子「え」

 

プリン「あの、だって、ハロウィンは子供のお祭りだし……」

 

ビス子「うわああああああやっぱりくれないんだぁぁぁぁ!!!」

 

プリン「ご、ごめんねぇぇぇぇ!だって仕方ないんだものぉぉぉぉ!!」

 

ビス子「最初ので合ってたじゃないぃぃぃ!! 最初のリアクションでむしろ正解じゃない!!!!」

 

プリン「ごめんなさい! 本当にごめんなさい! でもイタズラとかしないでね?私ノーマルだから!!」

 

ビス子「それは聞いてないでしょおおお!!トリックトリックトリィィィィック!!」

 

プリン「し、静かにしてよぉ!!今年はサンタさん来てくれなくなるよ!?」

 

ビス子「サンタさんは今関係ないでしょぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

ビス子「日本人にとってのハロウィンは?」

 

プリン「コスプレパーティーの隠語」

 

ビス子「仮装と書いて?」

 

プリン「コスプレ」

 

ビス子「暴れる?」

 

プリン「それは渋谷だけ」

 

ビス子「軽トラひっくり返す?」

 

プリン「逮捕されたくないからやらない」

 

ビス子「こわいよぉぉぉ! プリンツが怖いよぉぉぉ!」

 

プリン「どこが怖いの!?姉様の思考の方が私は怖いよ!」

 

ビス子「なにそれ!?」

 

プリン「なにそれもなにも言葉通りだよ!」

 

ビス子「よくあるんだ!?」

 

プリン「ちょっと待って。私のセリフに対してのリアクションがおかしい」

 

ビス子「何急に!?」

 

プリン「急にもなにもないよ!姉様いつもの調子でテンプレセリフ言ったでしょ!」

 

ビス子「怖い!そんなメタ的な妄想に駆られてるとか怖い!」

 

プリン「待って待って!妄想じゃないから!」

 

ビス子「やめて怖い!」

 

プリン「怖いのは姉様だよ!もう無理矢理それで通す気でしょ!」

 

ビス子「細かな設定とか怖い!」

 

プリン「細かくねぇよ投げ槍だよ!クオリティ低すぎだよ!」

 

ビス子「落ち着いて! もうやめて!」

 

プリン「姉様が落ち着け!落ち着いてセリフをよぉぉぉっく考えてそれっぽいこと言って!?」

 

プリン「だいたいこれ何度目だよ!私と姉様の回が評判良いからって限度が在るよ!」

 

プリン「たまには逆にして!」

 

ビス子「最後のは普通のこと言ってるはずなのに怖い!」

 

プリン「普通じゃねぇよ異常だよ!」

 

ビス子「何が異常なの?」

 

プリン「……いや、ごめんなさい。久々でおかしなテンションになってたみたい」

 

ビス子「このタイミングで引き下がられるとより怖い! ていうかおかしなテンションって何!?」

 

プリン「なんでもないよぉぉぉぉ!」ダッ

 

ビス子「ええー……すごい勢いで部屋を出ていったけど残された私ははどうしたら……」

ビス子「お菓子食べちゃおうかしら……」

ビス子「でも食べたのがバレたら怒られるし……」

ビス子「グラーフあたりに相談しようかしら……。いや、言えないかぁ……。言ったらお前が悪いとか言われそうだし……」

 

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