艦これで〇〇が〇〇を隠し持っていたシリーズ。   作:哀餓え男

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 富山に出張に行く事になって、富山の事調べてたら思いついちゃった……
 イベント中なのに……。アンドロイド版で頑張るか……。


川内「神通が昔○○だった事を隠していた」

川内「神通がぁ、神通が怖いぃ!」ガタガタ

 

神通「誤解です!誤解ですから!」

 

川内「神通に殴られるぅ!」ブルブル

 

神通「やめて!」

 

神通「ご、誤解なんです!」

 

川内「そうなの……?」

 

神通「はい」

 

川内「じゃああの噂、神通の事じゃないの?」

 

神通「いや、それはまぁ、私とも無関係ではないんですが……」

 

川内「殴られるぅ! 神通にヤキ入れられるぅ!」ガタガタ

 

神通「ち、違うのぉ!」

 

川内「あの、神通も今は大人しいから、そういう過去があったとしてもお姉ちゃんは全然否定したりしません」ビクビク

 

神通「……うん」

 

川内「そういう系の漫画を読んでマネしたくなる事も、全然悪い事だとは思わないし……」ブルブル

 

神通「……あの、姉さん」

 

川内「な、何!?」ビクゥッ

 

神通「な、なんで距離とってるの?」

 

川内「怖いもん!根性焼きとかされるもん!」

 

神通「やめて!」

 

川内「今じゃ想像できない戦い方とか知ってそうだもん!」

 

神通「知りませんよそんなの!」

 

川内「まずは、唇が触れあいそうな距離で『テメェどこ中だコラァ!』とか言いながらメンチ切り合うんでしょ!?」

 

神通「検索するのやめて!わざわざスマホで、不良が言いそうなセリフを検索するのをやめて!」

 

川内「なんか不良特有のマニアックなファッションとかもしてたんでしょ!」

 

神通「してないよ!やめて!」

 

川内「『くるぶしまで隠れそうなロングスカートのセーラー服姿に、ピンク色に染めたパーマにマスク』とかしてたんでしょう!」

 

神通「いつの時代!?さすがに古すぎますよ!」

 

川内「神通がマニアックなファッションに身を包んでいたぁぁ……!」

 

川内「とにかく、そういう黒歴史的な頃があったんでしょ……?」

 

神通「ありませんから!真面目な学生でしたから!」

 

川内「が、学校では猫被ってたとか……?」

 

神通「違います!ていうかさっき姉さんが言ったみたいのは不良の世界では全然マニアックの範疇じゃないです!」

 

川内「……え?」

 

神通「……あ」

 

川内「……あ、あれくらいは、基本なの?」

 

神通「なんでもない!さっきのなんでもない!」

 

川内「正直さっきのでもかなり引く事を言ったつもりだったんだけど……」

 

神通「聞いて!さっきのは間違いだから!」

 

川内「もしかして、さっき言ったよりも凄い事を……?」

 

神通「やめて!」

 

川内「妹のイメージがどんどん壊れて行く……」

 

神通「壊してるのは姉さんですよ……。私を元ヤンにしたいんですか?」

 

川内「だ、だって更生したって……」

 

神通「してないよ!」

 

川内「でも私が聞いた話では……。昔は一度暴れだすと生命・財産を奪い、町や村の姿まで変えてしまうものであったって……」

 

神通「やめて!普段は恵をもたらしていたんです!って言うかソレ、神通川の事でしょ!?」

 

川内「三つのダムに調教されて今みたいに大人しくなったって……」

 

神通「調教されたとかやめて!まるで私が調教されたみたいじゃないですか!」

 

川内「で、でも気が強い女性はお尻が弱いってよく聞くし……」

 

神通「やめて!お尻を開発されたみたいになっちゃった!」

 

川内「で、でも調教されたんでしょ?」

 

神通「されてません!調教から離れて!」

 

川内「不良じゃなかったとしたら、実は調教されてるとかそっち系に行かざるをえないじゃない……?」

 

神通「えなくない!姉さんは私を社会的に殺したいんですか!?」

 

川内「だ、だって気になるし……」

 

神通「そ、そういうことか!いや、気にしなくていいですから!」

 

川内「じゃ、じゃあ面と向かって言って……」

 

神通「何を?」

 

川内「『私は元ヤンでもないし、調教もされてません』って」

 

神通「何その宣言!?」

 

川内「言わなきゃ信用できない!盗んだバイクで走り出したくないもの!」

 

神通「バイク盗まれるの本当にムカつくからやめて!」

 

川内「と、とにかく言ってもらえれば、安心できるかもしれないから……」

 

神通「……うーん……」

 

川内「や、やっぱり虚偽の申告はできない?」ビクビク

 

神通「虚偽じゃないです!」

 

川内「いいの!私はあなたを嘘つきにしたいわけじゃないんだから!」

 

神通「その感じやめて!」

 

川内「神通にその場限りの嘘をつかせるくらいなら、私も一緒に鎮守府の窓ガラスを拭いて回るから!」

 

神通「そこは割るところ!無理にボケようとしなくていいから!」

 

神通「え、な、なんでしたっけ……『私は』……」

 

川内「『私は元ヤンでもないし』

 

神通「そ、そうでしたね。『私は元ヤン』……」

 

川内「……ど、どうかした?」ビクビク

 

神通「あ、あのー、一応、一応確認ね?」

 

川内「な、何?」

 

神通「こ、この『元ヤン』の範囲って……?」

 

川内「!!」

 

神通「い、一応ですよ!!」

 

川内「そ、それはつまり範囲によっては……」

 

神通「一応ですって!意外と二人の間で食い違ってるかもしれないじゃないですか!」

 

川内「範囲によってはありえるってこと?」

 

神通「いやだからその確認!」

 

川内「そ、そうね。隠れヤンキーとかも居たらしいし……」

 

神通「隠れヤンキーとかダサいからやめて」

 

神通「えーと、じゃぁちょっとずつ確認していきましょう?」

 

川内「え、ええ。ここでの『元ヤン』の範囲が広ければ広いほど、その……」

 

神通「……うん」

 

川内「あなたがさっきの宣誓をできなくなる可能性が上がるわけね」

 

神通「いやまぁ多分、ていうか絶対大丈夫ですけどね!!」

 

川内「そうよね!」

 

神通「えー、じゃあ『元ヤン』の基準決めスタート!」

 

川内「まずは『鞄の持ち手にテープ』!」

 

神通「はっ!?」

 

川内「えッ!?」

 

神通「ストップで! 一旦ストップで!」

 

川内「怖い怖い怖い怖い!!」

 

神通「違うって! 普通にするじゃないですか!じゃないとケンカ売っていいのか買えばいいのかわからないでしょ!?」

 

川内「しないしないしない怖い怖い怖い」

 

神通「私がするかどうかじゃないですよ!? 一般的にですよ!?私は白テープで『買います』派でしたから!」

 

川内「普通はしないよぉ……」

 

神通「じゃあ何色ならいいんです?まさか黄色いテープで『仲間募集』とかならOKなんですか?勘弁してくださいよ、群れるとか臆病者のする事ですよ!」

 

川内「なんで詳しいの……? ていうか水雷戦隊率いてる神通がそれ言うの?」

 

川内「あの、ていうかじゃあさ、鞄の持ち手にテープが基準だとアウトなの……よね?あの、言わなくていいけど」

 

神通(面倒くさいから工廠裏に連れて行こうかしら……)

 

川内「うーん……ていうかもう、聞くね…… ど、どこラインにしたらさっきの宣言できるの?」

 

神通「……えー?」ジロリ

 

川内「じ、神通が決めてくれていいよ。それを聞いて対処するから」メコワッ!

 

神通「……う、ん……」

 

(五分後)

 

神通「……」

 

川内「……」ドキドキ

 

神通「……あの」

 

川内「ひっ!?」ビクゥッ

 

神通「そ、そこまで怯えなくても!」

 

川内「ご、ごめんね? 驚いちゃっただけだから。ごめんね?暴れないで?」

 

神通「やめて!」

 

川内「……ていうか、これ長考した時点でやっぱり……」

 

神通「言いますから!今すぐ言いますから!」

 

神通「え、えーと……」

 

川内「言ってくれていいから!ドンと!」

 

神通「えーと……」

 

川内「もう驚かないから!」

 

神通「えー……多分、何をラインにしても、その、無理……」

 

川内「え」

 

神通「あの、だって、昔はヤンチャしてましたし……」

 

川内「うわああああああやっぱり元ヤンじゃないぃぃぃぃ!!!」

 

神通「う、うるせえぞコラァァァァ!昔はブイブイ言わせちょったんじゃぁぁぁ!!」

 

川内「最初ので合ってたじゃないぃぃぃ!! 最初のリアクションでむしろ正解じゃない!!!!」

 

神通「人が大人しゅうしちょったら調子に乗りくさりおって!毎晩毎晩、夜戦野戦ってうっさいんじゃボケェェェ!!」

 

川内「それは今関係ないでしょおおお!! 怖い怖い怖いぃぃぃ!!」

 

神通「静かにせぇや。今何時じゃ思うちょんや?」

 

川内「まだお昼ですけど!?」

 

川内「肩がぶつかったら?」

 

神通「どこ見て歩いてんだテメェ!!」

 

川内「夢見て歩いてるて言ったら?」

 

神通「叶うといいなぁ!コラァ!! 」

 

川内「先輩は?」

 

神通「絶対」

 

川内「挨拶は?」

 

神通「チーっス!先輩チーっス!」

 

川内「こわいよぉぉぉ!色んな意味で怖いよぉぉぉ!」

 

神通「うっさいボケェ!電球咥えさせるぞ!」

 

川内「咥えさせてどうすんの!?」

 

神通「割るんだよ!」

 

川内「口の中が大変な事にならない!?」

 

神通「とりあえず艤装の煙突改造すっか」

 

川内「何急に!?」

 

神通「あん?音がショベェんだよ! 」

 

川内「近所迷惑になるよ!敵にも位置がバレるからやめて!」

 

神通「とりあえず霧島先輩に挨拶しとかねぇとな」

 

川内「あの人もそっち系なの!?インテリ893ってやつ!?」

 

神通「昔は一緒に無茶したもんよ……」

 

川内「史実で絡みあったっけ!?」

 

神通「おっしゃぁぁぁ!気合入って来たぁぁぁぁ!」

 

川内「落ち着いて!キャラ崩壊どころじゃないから!原型留めてないから!」

 

神通「久しぶりにリアンダーとかと殴り合いでもすっか!」

 

神通「そうなると頭数揃えないとな……」

 

神通「ああでも、あっちはリアンダーくらいしかいないか」

 

川内「もしかしてア〇レンにケンカ売りに行く気!?やめなよ!艦艇を擬人化してる事以外共通点ないじゃない!」

 

神通「じゃあそういう事で、晩御飯までには戻ります」

 

川内「急にいつもの神通に戻らないで!?どっちが素なの!?」

 

神通「第二水雷戦隊旗艦神通、出撃致します!かっ飛ばしていくんで夜露死苦!」

 

川内「うわぁ……口でブォンブォン言いながら走って行ったよ……。ていうかなにをヨロシクすればいいの?」

 

 

川内「ええー……噂は本当だったんだ……。からかってやろうと思っただけなのになぁ……」

川内「てっきり神通川の事で元ヤン説出てるかと思ってたよ……」

川内「なんか、パンドラの箱を開けちゃった気分だなぁ……」

川内「那珂にはなんて言おう……いや、言えないかぁ……。那珂にも黒歴史があったら怖いし……」

 

~~~~~

 

ビス子「明日は楽しい楽しいクリスマス・イ~ブ♪靴下用意しとかなきゃ♪」

 

ビス子「え?何この本……」




 
 他の県のヤンキー言葉がわからなかったので、作中の神通のヤンキー言葉は山口弁です。

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