異世界転移はチートと共に   作:水凪刹那

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異世界転移→状況把握

 

前回までのあらすじ

ゲーマー青年の『式波刹那』

オンライン型のゲームと思い作成したキャラの姿になって異世界へ

そこで出会ったのは金髪の女だった

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

「で?あなたは何者?どこから来たの?その服は?」

 

「待て待て待て!質問は一つずつだろうが…はぁ、名前だが人の名前を聞く前に自分の名前を言えよ」

 

「…質問したのは私なのだけど…私の名前はアリス、『アリス・マーガトロイド』よ」

 

「マーガトロイドさんね…俺は刹那だ…よろしく」

「刹那ね…よろしく」

 

お互いが握手を交わしたところで刹那は周りを見渡した

一見すると西洋風の建物が並ぶが所々に見たことのないまたは現代ではありえない店が並んでいた

 

「(なんだよポーションってあれか回復とかのか…それに武具屋って剣とか盾かよ一昔前か…)で、次の質問は?」

 

「どこから来たの?突然現れたように見えたけど?」

 

「ああ…転移直後を見たのか…そうだな別世界…とか言ったら信じるか?」

 

おそらくふざけてるか頭のおかしい奴と思われるだろうと考えていた刹那

 

「信じるわよ?あなたみたいな人はよくいるから」

 

「…は?」

 

よくいる?転移者が?まさか…

 

「よくいるのか…そいつらは何処に?」

 

「基本的には各都市の学園にて保護されているわ」

 

「基本的には …ね。つまりその枠にはまらない奴らもいると…」

 

「ええ、保護を嫌った人たちはギルドに所属しているわ」

 

「ギルド…ねぇ…なんだこの世界には魔物でもいるのか?」

 

ってそんなありきたりな展開があってたまるかっての

 

「…いるわよ…この世界には魔王と呼ばれる者とその国が」

 

「ありきたりか!…すまん…不謹慎だったな」

 

「気にしないわ。貴方のような反応は見て来たわ」

 

「そうか…で、現状俺はどの扱いだ?この都市の学園とやらに保護か?」

 

「…そうな…貴方、転入してみる気は無い?」

 

「…はい?お前にそんなこと出来んのかよ」

 

「いえ、その選択権が貴方にはあるってことよ」

 

「(つまりここで保護か生徒か選べと…しかし、この場合保護という言葉は隔離と同義語だな…なら。)生徒だな…なってやるよ。」

 

「わかったわ、なら今すぐ学園に向かいましょう。丁度いいわ」

 

「丁度いい?何がだ?」

 

「いま丁度進級トーナメント戦中なのそこで貴方を私のパートナーとして登録するわ、そのトーナメントで優勝できれば願いを一つ叶えてもらえるわ」

 

「つまりそこでお前と勝ち上がり学園に入れ…とそして、お前は進級トーナメントで好成績を収められると…」

 

「そうよ…この話のる?」

 

普通ならこんな話になるものは少なく疑い、信じなく話を断るだろう…しかしこの男は違う

何よりも面白いことを願い、楽しみ生きる

その男かこんな博打にならないか?否だのるに決まっている

 

「良いぜ、乗ってやる。」

 

「なら、このカードを持ってて、パートナーとして登録するわ…あと、そこには貴方の力が現れるはずよ」

 

「ステータスプレート代わりか…生徒手帳ってか?…お、来たな…へぇ?…(まんま作ったキャラのままか)マーガトロイド…勝つぞ」

 

「ええ、勝ちましょう」

 

「ただし、足手まといなら置いてくからな」

 

「貴方の方こそ一回戦敗退とかやめてよね?」

 

この出会いは必然か偶然か

刹那の異世界生活をかけた戦いが始まろうとしていた

 

 

 


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