もし聖杯大戦の黒のアサシンとマスターが違ったら 作:HORZON
感想が来たの初めてだったんで、かなりプルプル(緊張)しています。
型月古参ファンでもないですし、何か書いてることおかしい(魔術関連)かもしれませんが、寛容に見ていただけると嬉しいです。
俺が転生してからもう三年もたった。
何をしていたのかって?そんなのずっと寝てたに決まってるじゃないか!…情報収集もしたよ。一応ね。
まず、俺がいる世界はFate/Apocryphaの世界だということが分かった。聖杯戦争は第三次で聖杯が行方知らず。そして今も世界各地で小規模な聖杯戦争が起きている。いやー、親にバレずに魔術の歴史書探すの苦労したよ。
ところで、俺の名前は詞善 戒矢となった。
詞善家は日本の東京に居を構える、1800年程続いている家だ。名家でもなく、時計塔の中での立ち位置は中の下くらい。1800年、という数字は歴史が意味を持つ魔術の世界では大きなインパクトがある。だがしかし、ウチの家系が中の下に甘んじているのは、大きな理由がある。家で極めている魔術は強化とルーン。だが、まともな成果を出しているのは強化だけだ。しかも、強化は魔術の中では基本中の基本。小学生が小学校でカタカナを習うレベル。
詞善家の魔術師は大きく二種類に分かれる。強化を得意とする者と、ルーン魔術を得意とする者たちだ。
そして俺は強化魔術が得意な様だった。体内の各機能の強化が。
つまり、喧嘩に特化してるって事だ。
(最悪だ)
そう、最悪。前世では平和主義者だったし、自慢ではないが喧嘩もしたことが無い。暴力なんて以ての外だ。それに、元々俺が抱いていたイメージとあまりかけ離れているじゃないか。ん?どんなイメージを抱いていたのかって?それはね…もっと知的なイメージだよ!
まあ、強化魔術については仕方ないから我慢するとして、剣道を練習しよう。前世でも剣道は何故か中高両方、インターハイで毎回決勝まで行ってたからね。高校だとインターハイ決勝まで行っただけでちやほやされたっけ。まあ、高3の時は流石に無理だったけど。出来るならもう一度やりたい。
更に、弟が出来た。俺の弟は何処かの妹さんみたいに特異な魔術属性を持たない事を願う。前世は一人っ子だったから、当時の俺にとって弟という生き物は憧れだからだ。これは俺が3歳の時の話。
さらにそこから2年経った。
ここまでくると、さすがに魔術属性と魔術回路の数くらいは分かってくる。どうやら俺は魔術回路がメイン、サブ合計で86本あるそうだ。いや、かなり多くない?確か遠坂凛がメインサブ合計で70本だから、かなり多く魔術回路を持っていることになるよね。そして魔術属性は3つの属性持ち。水、風、空の三重属性だ。その中で特に適性があるのは水属性だって!
そして剣道はマイ流派になってきた。だって親が外の教室行かせてくれないんだもん。神秘の秘匿だとか言って。まあそうなると、マイ流派になってくるのは当たり前な訳で。剣道ではなく剣術と言った方が正確な状態なのだ。今は。
さらに面白い?事も分かった。ウチはキリスト教徒のようだ。キリスト教については詳しい事は分からないから何とも言えないが、どうやら10代くらい前の当主がキリスト教に没頭したからだそうだ。まあ10代前の当主はある意味悪名高い当主だから、どうせ神霊でも召喚しようとしていたのだろう。
俺の得意魔術は強化以外には雷を発生させる魔術。魔術における雷の発生原理は空気中の水蒸気が擦れる事で静電気が発生し、それを集める事で雷という大きな電気の塊になる為。ただ俺の場合は、大量の魔術回路を使って同じ作業をさせる事で、普通なら雲を発生させる手間をかけずに、一瞬で雷を発生させられる。手間を省いて結果を発生させるって…アインツベルンかよ。