霊。それは人の体に宿り、「人生」を経験し、最後には「死」によってこの世から去って行くもの。
科学的法則の連続、あるいは塊かもしれないし、その法則の例外にあるものかもしれない。それが命であり、魂であり、霊である。
天国と地獄。輪廻転生。人類は遥か昔から現代に至るまで『「死」のその彼方』について好奇心を持ち、想像力を発揮し、様々な形の死のその後の世界を作り上げた。
そして、死人は消え去るというルールし従わず未練、恨み、憎しみ故に「あの世」に行かず、「この世」を彷徨い、復讐をしたり、呪いをかけたり、超常現象を起こす存在、つまり「幽霊」というものが娯楽、または科学的現状への無知によって物語が作られ、信じられ、怯えられていた。
しかし、技術の発展、生活水準の上昇によって、だんだんその存在を信じる者は減り続け、今やそんな者が「珍しく」なったのが現代社会の現状である。
艦娘という、艦の魂が宿った鉄で作られた少女たちがあるとはいえ、『死人が幽霊と化した』。それを信じると馬鹿扱いされがちなものだ。
そんな中、ある少年、元々艦娘たちを導く「提督」であった少年が死んでしまい、幽霊と化した。
これはその彼の物語であr…
「いやいやいや、そんな壮大な話じゃねぇし!」
…ナレーション中にいきなり乱入するのは流石にどうかと…
「誰だってこんなとんでもないプローログ見たらこうつっこみたくなるわ!そもそも、そんな言い方したらまるで俺が復讐とかする話に見えるじゃんかよ!」
…反論できないのが辛い…
「もういい!俺が代わりに説明するからな!この作品は幽霊になった提督こと俺が艦娘たちに憑依したりいたずらとかしたりするほのぼの日常系TSF艦これSSです。非定期更新となる予定ではありますが、たくさん読んでいただけますと幸いです…はぁ…こうすれば簡単でいいのに何でわざわざそんなに…」
正直にいうとただこういうのが言いたかっただけd…
「お前これからナレーションの仕事クビな。この作品は俺が一人称視点で展開するぞ。」
ちょっと待って!こいつらどっからやってきた!私は何の罪もない!誰か助けて!キャアアアアアア……
「あっ、そういえば自己紹介まだでしたね。はじめまして、この作品の主人公、
というわけでどうもどうも、Warabeです!
前の活動報告で話した、『艦娘に憑依できる幽霊提督の話』ですが、ついに…というかようやく書けました!
変身のほうもこっちのほうも、どうぞよろしくお願いします!