Diavolo Bianco   作:artisan

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Episode.2 VSユウキ

ユウキ「アーティザン···?どっかで聞いた事があるような·····」

 

 

アート「そうか?別にそれほど有名人じゃないと思うんだが。ま、それよりも早くやろうぜ!!」

 

 

ユウキ「う、うん!行くよ!!」

 

 

アート「おう!」

 

戸惑いながらもユウキは愛剣――“マクアフィテル”――を引き抜く。

対するアートも同様に腰の後ろに装備している両手剣を手に持った。

·····今さらながら彼の服装や装備を見る。

彼の服装は全身真っ白で一繋ぎのコートで、手や足も同じように白の手袋やブーツ。

だが、視認障害の性能を持っているのかフードの奥が全く見えない。何か理由があるのだろうか。

そう思っている内に·····

 

 

 

 

 

 

 

アート「········!」

 

考え事をしているのがバレたらしく物凄いスピードで突進してきた。

 

 

ユウキ「···!ハァッ!!」

 

 

ガキィィィン!!

 

ユウキはほとんど本能で剣を前に構え、何とか鍔迫り合いへ持ち込んだ。

しかし、それは誤った判断だと直ぐに重い知らされる。

何故なら·····

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ「···んにぃぃぃ·····!」

 

とんでもなく()()のだ。

それは彼のALO最強と謳われるユージーン将軍を超えると思うほど。

これでは押し返せないと思ったユウキは剣をずらして攻撃をいなす。

そして、直ぐ様ソードスキルを発動させる。

 

ユウキ「でやあああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“片手剣4連撃SS ホリゾンタル・スクエア”

 

 

しかし、アートも負けじとソードスキルを撃つ。

 

 

 

アート「はああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

“両手剣4連撃SS ライトニング”

 

 

 

 

 

 

 

ドガァァァ!!

 

 

どちらも当てる事は出来ずに剣の打ち合いになる。

アートは体勢を整える為、一旦引き下がる。

しかし·····

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウキ「逃がさないよ!!」

 

 

アート「ッ!?」

 

ユウキはそのまま下がらずに突っ込んだ。

そして、そのままソードスキルを放つ。

 

ユウキ「やぁっ!!」

 

 

 

 

 

 

“片手剣単発SS レイジスパイク”

 

 

 

 

 

ドスッ!

 

 

アート「ぐっ!?」

 

アートは避けきれずにそのままダメージを負う。

ユウキは取り敢えず体勢を整える為に一旦引き下がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ランは·····

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラン「アーティザン···?何処かで聞いたような·····?」

 

ランはどこかで聞いたことがある名前に首を傾げる。

そこへ、

 

 

アスナ「おーい!ランちゃーん!!」

 

ラン「あ、アスナさん!こんにちは!」

 

アスナが到着した。

ランは態々自分達の所に来てくれた事に嬉しくなりながらきちんと挨拶をする。

 

 

アスナ「ふふっ、こんにちは。それでユウキは?」

 

 

ラン「ユウキならあっちで戦っていますよ。」

 

 

アスナ「ホントだ。あ、今攻撃出来たよ!!」

 

 

ラン「はい!今回も勝つと思いますね。」

 

 

アスナ「ふふっ。そういえば彼?彼女?どっちか解らないけど名前は何て?」

 

 

ラン「アーティザンと言っていました。」

 

ランは名前を聞かれたので素直に答える。

すると・・・

 

 

 

アスナ「!?アーティザン!?」

 

 

ラン「?·····どうかしましたか?」

 

アスナが驚いたのでどうしたのか聞いてみる。

そうすると・・・

 

 

 

アスナ「えーと、ちょっと聞きたいんだけどあの人『アート』って言ってなかった?」

 

 

ラン「ええ。長いからそう呼んでくれって・・・・・。」

 

アスナは『アート』という名前を聞いてきた。

ランは彼がそう呼んでいいと言っていたので普通に答える。

すると、アスナは・・・

 

 

 

アスナ「やっぱり。·····実はね、今人探しをしてるんだけどその人の名前が『アート』らしいの。」

 

なんとアスナの探している人が彼らしいのだ。

 

 

 

ラン「!·····と、取り敢えずデュエルが終わったら聞いてみますか·····?」

 

取り敢えずデュエルが終わってから聞いてみるかアスナに聞いてみる。

 

 

 

アスナ「うん。ゴメンね?用事、遅くなっちゃうけど·····。」

 

 

ラン「大丈夫です。一応シウネー達にも知らせたので。」

 

 

アスナ「ありがとうね、ランちゃん。」

 

 

ラン「いえ、どういたしまして。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アート「へへっ、やっぱりスゲーな。()()()()()()()()()()。」

 

 

ユウキ「?どういうこと?」

 

 

アート「いやなに、俺はリアルである仕事をしていてな。目をみればある程度は解るのさ。」

 

 

ユウキ「へぇ~。何か解った?」

 

 

アート「ああ。お前さん、何か()()()()だろ。まるで時間が無いみたいな。」

 

 

ユウキ「ッ!?」

 

 

アート「おっと図星だったか。気に障ったんなら謝る。」

 

 

ユウキ「···ううん、大丈夫。さてと早く続きやろ!!」

 

 

アート「·····そうだな、と言いてぇがまぁ、ちょっと待ってくれ。()()()()()見せてやるよ。」

 

 

ユウキ「?」

 

アートはそう言うと――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――デュエル中だというのに()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ユウキ「!?」

 

ユウキは驚きはしたもののアートに手を出さなかった。

自分の本能が告げていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――『少し待て。出ないと()()()()()。』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして――

 

 

 

 

 

 

 

 

アート「·····ふぅ、終わったぜ。待っててくれてありがとうな。」

 

 

ユウキ「良いよ。何だか面白そうなのが来ると思ったからね!」

 

 

アート「ああ。絶対に楽しめると思うぜ。」

 

そう宣言してからアートはソレを実行するためのボタンを押した。

すると出てきたのは·····

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャラララ·····!

 

 

 

 

アートの手に()()()()()

 

ユウキ「んなっ!?」

 

 

アート「さぁ、蹂躙の時間だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備―――出来てるよな?」

 

 

 

 


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