Diavolo Bianco   作:artisan

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新章開幕!


Episode.35 挑戦

「あー.....終わった.....」

あの出来事から、たったの2ヶ月。

ある施設でその青年━━プレイヤー名をアーティザン━━がプログラムを打ち終えていた。

何故、彼が生きているのか。それは彼から直接聞く事にしよう。

 

 

 

 

 

「.....え、何これ。何でカメラ置いてんの?」

━━A.作者の気分です。気にせずに言ってください。

「あ、ああ。.....さて、何で俺が生きてんのかって話だな。

前に、『Project:Alicization』って紹介したろ?アレに参加する為に態と死を装ったのさ。」

━━Q.死を装う、という事は別にしなくても良かったのでは?

「だから何その聞き方.....ああ、聞くなって事だろ?はいはい。

で、意味あったのかって?いや、効率的で言えば無意味だぜ?寧ろデメリットしかないな。」

━━Q.なら、何故そうしたのですか?

「んー.....アイツらとは馴れ合っちゃいけないから、かな。

だから離れたし、これからも会うつもりは無い。.....ランには悪いけどな。」

━━Q.馴れ合ってはいけない、とは?

「うーん.....まだ言わない、と答えておこうか。軽々しく言ってはいけないからね。」

「おーい、ショウくーん!ちょっと来てくれないかなー?」

「ん、お呼びをくらったから行くわ。もう充分だろ?」

━━A.はい。有難う御座いました。オワッター!ヨルハ、ヤキニクッショー!!

「.....何だアレ。テスト(中間)のお陰で可笑しくなったか.....?

.....まぁいいや。何だー?テンパ野郎ー?」

 

 

 

 

 

「んで、こうやって.....うし、出来たぞ。」

「頼もしすぎる.....!」

「よせやい、照れるじゃねぇか。」

改めておっす、アート君だぜ。.....いや、此処では本名言っていいか。

俺の名前は剣匠って言うんだ。ケンちゃんでもショウくんでも可。彼らからは後者で呼ばれてる。

さっきも言った通り、俺は『Project:Alicization』に参加する為に此処に来た。

此処は、何と海の上に建っている施設。名前は『オーシャン・タートル』って言うらしい。

で、其処で活動しているのが、俺達【ラース】だ。.....そうだ、主メンバーを教えておこうか。

「うわぁ.....書類が多い.....」

項垂れて居る金髪天パは《菊岡 誠二郎》。此処のリーダー的な存在だ。

何かと気楽そうな感じだが実は結構活躍している。俺には違和感に感じて仕方がない。

「菊岡さん.....ドンマイっス。」

「うっ.....ショウくーん.....比嘉君がひd」

「うっせぇ。こっちは説明してるんだからあっち行け。」

「(´・ω・`)」

で、彼にドンマイって言った人が《比嘉 タケル》。見た目はチャラい。

だが、この人は兄さんと一緒に『重村ラボ』で勉強していたらしい。何そのギャップ。

「先生.....年下勢が辛辣すぎるんだけど.....」

「普段の行いの罰と思えばいい。」

「ゴファッ.....」(効果はバツグンだ!)

彼は『ふくろだたき』を受けた!菊岡は倒れた!

.....えー、この強面な人は《重村 徹大》。

少し前に世間を騒がせた『オーディナル・スケール』の張本人。

しかし、根はいい人。良すぎるが故に彼のお悩み相談室みたいな物も出来ている。

因みに菊岡は常連らしい。流石だな。

「そういやショウ、少し聞きたい事があるのだが.....」

「はい?どうしたんですか先生?」

「このAIの設定を設定してほしいんだ。私にはまだ分からなくてね.....」

「ああ.....分かりました。」

兎に角、色々あるがこの生活は意外と楽しい、という事は知っておいてほしい。

 

.....だから俺はビックリした。

まさか、結局アイツらと会うことになるなんてな。




~唐突に思った場面~

ユウキ「ねえねえ、お兄ちゃん!!」


アート「何?」←現在、兄。


茅場「どうした?」←実質、兄。


アート「あ?」


茅場「あ゛?」


ユウキ「何かごめん。」

この後、それは言葉で表せないような修羅場が起こったそうな。

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