今回はキリの悪い所で区切ってしまいますが、あくまで前編なのでご了承を。
アート「うぉらぁぁぁ!!」
どうも皆さん、おはこんばんちは。現在無双しているアートで御座います。
今はダンジョン内でレベル上げをしている。
因みに.....
テッチ「うぉぉぉぉ!!」
.....ギルド全員で来ています。
何故、こんな珍しい面子で来ているのか。
今から説明していこうと思います。
アスナ「はぁ.....」
ユウキ「どうしたの、アスナ。溜め息なんかして。」
アスナの溜め息から始まった。
側で寝転んでいたユウキが問い掛ける。
アスナ「.....なんか、このままじゃダメかも、って思って。」
ユウキ「え、何で?最近、アートっていう心強い仲間が増えたのに?」
そうやって疑問を問うと、アスナは頬杖を解いてユウキの目を見てこういった。
アスナ「それが問題なのよ。確かにアート君が入ってくれたのは心強いよ。
でも、ここ最近彼にずっと任せぱなっしなのよね.....」
ユウキ「ああー...確かに.....アートって何だかんだ言って優しいもんね.....」
うーん、と彼女達は疑問の縁に落ちてしまった。
何とか対策を練らないと。そう思った矢先、
アート「うーす。」
ユウキ「あ、アート!おはよう!!」
アート「おう、おはようさん。」
噂をすれば。
彼がログインしてきた。
そこでアスナは何も思い付かなかったので彼に聞いてみる事にした。
アスナ「.....ということなのよ。」
アート「.....成る程。大体は解った。」
すると、アートは彼女達に向かってこう言った。
アート「別にそんな難しい事じゃないだろ。」
「「え?」」
アート「え?だって考えてみろよ。要は俺にばっか頼ってないで皆で強くならないと、って事だろ?」
アスナ「う、うん。そうだけど.....何かいい考えでもあるの?」
アート「ああ、あるぜ。」
ユウキ「どんなの?」
アート「何、フツーにシンプルだ。
皆でレベル上げに行ったら良いんだよ。」
.....というのが発端だ。
.....そして改めて皆の戦い方を見てみる。
...うん。何か.....連携は取れてるんだけど.....
アート「何か.....違和感が大有りなんだけど。」
彼女達の戦い方を観察してみると、スイッチとかは結構出来てるんだけど、
.....その.....なんか.....
アート「ユウキとジュンしか戦ってなくね?」
そうなのだ。
あれだけの人数が居るのに二人しか前衛がいない。
これは.....教えてやった方が良さそうだな。
アート「おーい!一旦俺の所に来てくれ!」
ジュン「.....で、いきなりどうしたんだ?」
アート「いや、ちょっと助言をしようかと思ってな。」
ノリ「助言?」
アート「ああ。今から俺が教える事はただ一つ。
本当の連携の仕方って奴だ。」