魔法少女リリカルなのは  二人の黒騎士(凍結中)   作:孤独ボッチ

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 まず、最初に申し上げておきます。
 まだ、折れていません。まだまだ!

 投稿が遅れて申し訳ありません。
 単純に書く時間がなかったんです。
 年末年始は、いや、これからちょっと時間が減ると
 思われます。

 書き切る覚悟はありますので、意欲がなくなった訳
 ではありません。

 では、お願いします。


第23話 決戦

              :プレシア

 

 動力炉の消費した魔力を回復させる為に、エネルギーを取り込む作業に追われていた

まさにその時、アラートが鳴り響く。

『転移反応を検知。庭園に侵入者が確認されました』

 来たわね。

 ようやく、ここまできたのよ。誰にも邪魔はさせないわ。

 

 私は手を止めて、魔導兵を侵入してきた連中に送り込む。

 

 魔導の技は、錆び付いていない。大丈夫。

 私は、ジュエルシードに囲まれたアリシアを見詰める。

「行ってくるわ。アリシア。すぐに戻るわ」

 私専用にカスタマイズしたデバイスを手に、私は邪魔者を始末する為に部屋を出た。

 

 歩きながら、状況を確認する。

 外に配置した魔導兵は、もう粗方片付けられていた。

 全くとんでもないわね。

 それでも私は負けない。負ける訳にはいかない。

 

 小娘共が管理局員を引き連れて、庭園内部に侵入してきていた。

 失敗作も一緒だ。今更、何をしにきたのかしらね。

 私の顔に自然と嘲笑が浮かぶ。

 

 小娘共が二手に別れる。

 どうやら、動力炉を押さえに行く担当。私を押さえる担当に別れたみたいね。

 舐めた真似をしてくれるわね。二手に別れて私をどうにか出来るつもりとはね。

 レクシアの小娘なら兎も角、あの連中に私が止められる訳がない。

 

 ならば、各個撃破でいくのがいいわね。

 まずは、向かってくる失敗作と管理局員を始末。動力炉に行った連中を始末して、最後に

レクシアの小娘を片付ける。

 合流が難しくなるよう、特別製の魔導兵をレクシアの小娘の予想進路に配置する。

「大魔導士と言われた私を、舐めるんじゃないわよ」

 私はデバイスを握り締め、懐から痛み止めではない方の薬を取り出す。

 私が犯罪組織の連中用に合成した魔薬だ。

 

 身体に魔薬を打つ。

 弱った身体が悲鳴を上げる。

 私は歯を食いしばって耐える。

 

 あと少し、あと少しよ。お母さんに力を貸して頂戴、アリシア。

 

 私は薬が効いてきた事を確認し、力強く歩き始めた。決着は近い。

 

 

              :なのは

 

 正直、話に付いていけてないんだけど…。

 なんだか、黒幕の人のアジトに突入する事になった。

 ただ、私達でも、悪い事が起こっているのは分かった。

 黒幕さんが、ジュエルシードを使えば大変な事になるという事も。

 

 今、私はあの人…レクシアさんの指示で、この建物?の動力炉を止める為に動いてる。

 少し前まで、フェイトちゃん達やクロノ君もいたけど、手分けする事になっていた

ので、下へ通じる階段と上へ通じる階段で私達は別れた。

 建物の中もロボットが沢山いたけど、クロノ君と飛鷹君がアッと言う間にやっつけた。

 下は黒幕さんがいて、上は動力炉になっていた。

 上に動力があるんだよ?なんか不思議だよね。ここ。

 ともあれ、上にもロボットが湧いてきて、私達は戦闘中です。

 

 私は、まだ事情が分からないけど、飛鷹君もユーノ君も戸惑いはないみたい。

 もしかして、分かってないの、私だけ?

 ロボットを打ち落としながら、そんな事を考えていた時だった。

 

 飛鷹君は、スフォルテンドでアースラと通信する。

 すぐにアースラと繋がり、リンディさんが出る。

「リンディさん。事情の説明を受けてる暇がありませんでした。説明して貰えませんか?」

 私だけじゃなかったんだ。よかった…。

 飛鷹君も楽々ロボットを斬り倒している。

 やっぱり、飛鷹君も強いんだよね。レクシアさんと比べるから悪いんだ。

 復旧作業を大急ぎでやっている最中で、忙しそうでなんか悪いけど。

 実際、フェイトちゃんには、あれ以上訊き辛かった。

「…ごめんなさい。つい言った積もりになってたみたい…」

 リンディさんも顔を赤らめてそう言った。恥ずかしそうだけど、なんか可愛い。

「実際に彼女達に何があったかは、想像の域を出ないけど…」

 そう前置きした後に、リンディさんは知る限りの事を話してくれた。

 

 黒幕さんが、フェイトちゃんのお母さんの可能性がある事。

 

 そのお母さんが、違法な研究をしていた事。

 

 フェイトちゃんは、その成果である可能性がある事。

 

 ジュエルシードを使って、フェイトちゃんの元になった人を、生き返らせようとしている

可能性がある事。

 

 その為に、地球や他の世界を壊しても構わない程、追い詰められている可能性がある事。

 

 

 そして、ジュエルシードの回収に必死じゃなくなったのは、事情を知ったからじゃないか

という事。

 

 飛鷹君は歯を食いしばっていた。

 剣が残光を残して振り切られると、ロボットが3体纏めて真っ二つになった。

 

 ユーノ君は、暗い表情をしていた。

 チェーンバインドでロボットを2体同時に拘束する。

 

「フェイトちゃん…」

 辛い事を我慢して頑張っていたんだ。でも、それは踏み躙られてしまった。

 当のお母さんに。

 フェイトちゃんは優しい子だ。耐えられないくらい辛かっただろうな…。

 

 だから、私は!フェイトちゃんの助けになりたい!!

 

 アクセルシューターを襲ってくるロボット5体に放つ。

 私だって、今までの戦いから何も学ばなかった訳じゃない!

 高速でロボットを打ち抜いていく。

 弾丸を硬く、発射速度を速く。高速で撃ち出す。レクシアさんがやっていた事だ。

 

 弾丸は死んではいない。引き続き操作して、新しく出て来たロボットを打ち抜く。

 まだ、レクシアさんみたいにいかないけど。1歩近付いたと思う。

 

 そして、ジュエルシードを取り返して、ユーノ君に返して上げるんだ!!

 

「余裕、出て来たな!ユーノ!」

 飛鷹君がワザと明るい声を出す。

 その言葉に、ユーノ君がハッとしたような顔をしたけど、すぐに苦笑いになる。

「2人が、話聞きながら余裕で倒してるんだから、安心してるだけだよ!」

 言い終わって、ユーノ君が思い出したように付け加える。

「それに、バインドを破られる前に、倒してくれるでしょ?」

 ユーノ君が私と飛鷹君を見ながら言った。

「「勿論!」」

 偶然、私と飛鷹君の声が重なる。

 私と飛鷹君が視線を交わす。

「じゃあ…」

「こんなところで、もたもたしてられないよね!!」

 

 言い終えると同時に、誘拐の時に見たような巨大なロボットが姿を現す。

 前のより強そう。

 6本の腕に剣を持ち、身体に砲が幾つか付いている。

「なんだ、前のは予行演習か?」

 飛鷹君が冗談を言う。

「予習が出来てるから、完璧だね?」

 私が笑う。

 

「いくよ!!」

「任せろ!!」

「僕も忘れないでよ!!」

 

 私達の魔力光が、輝いた。

 

 

              :フェイト

 

 私の前を執務官とリニスが先行する。

 確か、名前はクロノっていったけ?

 クロノの隣で、同じく先行しているリニスが、見た事のないハルバードを振るっている。

 流石、私の師匠という言葉しかでない。

 ハルバードが振るわれる度に魔導兵が両断される。

 リニスがアタッカーで、クロノがバックスという感じだ。

 リニスの打ち漏らしを、クロノが素早く片付ける。

 クロノは流石に執務官だけあって、魔導兵をものともせずに片付けていく。

 私とアルフは、後ろから付いていくだけの状態だ。

 

 隔壁で閉鎖された通路が見える。

 あの向こうにいつもあの人がいた。

 心臓が早鐘のように脈打つ。

 話すとは言っても、何を話すかは具体的に決まっていない。

 漠然としたものだ。

 それでも、私はあの人の前に立たないといけない。

 私が本当の私になる為に。

 

 クロノが隔壁を魔法で撃ち抜く。

 私達は、そこに迷わずに飛び込んでいった。

 

 飛び込んだ先に、いた。あの人が。

 クロノがデバイスを向ける。

「プレシア・テスタロッサ。時空管理局・執務官 クロノ・ハラオウンだ!」

 クロノが身分証を、あの人に見せる。

 あの人は特に反応を見せない。

「生命倫理法並びに危険魔法の使用、その他諸々で逮捕する!」

 あの人は、クロノの言葉を鼻で嗤った。

「やってみれば、いいわ」

 あの人は、デバイスを私達に向けた。

 

 私は、クロノとリニスの前に庇うような形で立つ。

「あら、全員で掛かってくるのかと思えば、貴女から?失敗作の分際で私と戦うつもり

なの?」

 私は静かに首を横に振る。

「じゃあ、なんなの?」

 あの人が苛立つ。

「私は貴女の言う通り、確かに失敗作だったのかもしれません。でも、私は本物の

フェイト・テスタロッサです」

「わざわざ、そんな事を言いにきたの?」

 あの人は、ウンザリした様子だった。

「貴女は、やっぱり私の母さんなんです。そして、私は貴女の娘です。貴女がそれを認めて

くれるなら、私は貴女を護ります。世間が貴女を、どう非難しようと最後まで貴女の味方で

います。貴女をどんな悪意からも護ります」

 

 私を除く全員の視線が私に集まる。驚きと猜疑の視線。

 猜疑の視線はクロノからだ。今になってあの人に加担すると思ったんだろう。

 あまり、私の中で纏まっていなかったから、正直な気持ちをそのまま言った。

 

 確かに、残酷な真実だった。

 傷付いたし、こんな事なら感情なんてなければよかったと思った。

 何も分からないうちに、殺してくれればよかったと思った。

 でも、そう思ったのは、大切だったからだ。

 例え、それが偽物の記憶であっても。

 間違いなく、この人は、私の母さんだった。

 

 だから、私はこの問いの答えを知らないといけない。

 

「私の答えは変わらない。貴女のような偽物を、私は娘とは認めない。貴女に割く愛情

なんてないわ」

 

 それが絶望的な答えでも。

 それが、予想出来るような答えであったとしても。

 

 ショックではあったけど、耐えられる。レクシアが耐えられるようにしてくれたから。

 

「プレシア!!…貴女って人は!」

 リニスが私の為に怒ってくれる。

「そうですか…。なら、私は貴女を止めます。貴女の娘として、私が出来る唯一の事だと思う

ので」

「あら、断ったら管理局に突き出すの?」

 私は首を横に振った。

「違います。認めてくれるなら、護ると言ったんです。管理局から…現実から逃げ出す手助け

をするとは、言っていません」

 どんな魔法を使おうと、ロストロギアを使おうと、人を蘇らせる事は出来ない。

 だから、あの人はクローンに手を出した筈だ。 

 あの人の顔が怒りに歪む。

「逃げる!?偉そうに何を!?」

「アリシアなら、貴女のやっている事を止めると思うから」

 私の中のアリシアは、少なくとそういう子だと思う。

 憤怒の表情とは、こう言うのだろう。

 あの人の顔が、今までのどの表情より歪んでいる。

「偽物が…偉そうにアリシアを語るなんて!!」

 デバイスが私に向けられる。

 私は冷静な気持ちで、バルディッシュを構える。

「消えてなくなりなさい!!!」

 

 光が爆発する。

 

 全員の防御魔法が、あの人の攻撃を防いでいた。

 シールドで守られていない部分は、抉れて凄い事になっている。

「話し合いは、終わりって事でいいのかい?」

 アルフが私に訊いてくる。

 私は静かに頷いた。

「じゃあ、遠慮はいらないね。ブッ飛ばしてやるよ!!」

 アルフが拳を握り締める。

 リニスは無言でハルバードを構えた。

「逮捕協力という事にしておこう」

 クロノがそれだけボソリと口にする。

 

「アルバザードに辿り着ければ、私の願いは叶えられる!!」

「アルハザードだって!?」

 クロノが驚きの声を上げる。

 確か、アルハザードって…。

 リニスの授業で、次元の狭間に消えたって聞いたけど…。

「滅びた地に行くだって!?正気なのか!?」

 クロノは呆れ交じりに叫んだ。

「アルハザードは滅びていないわ!!今も存在する!!失われた秘術と共にね!!」

 狂気を孕んだ声であの人は言った。

「バカな!!」

「だから、私達は旅立つのよ!!アルハザードへ!!」

 

 あの人が両腕を広げると、庭園全体が振動し出す。

「何をするつもりですか!?プレシア!?」

 リニスが声を上げる。

「知る必要はないわ。すぐに死ぬんだもの」

 

 振動が激しくなる中、あの人は嗤った。

 

 

              :リンディ

 

「艦長!次元震を庭園内から確認!」

 一斉に全員の顔色が青くなった。

「執務官から連絡は?」

 私は辛うじて冷静なフリを通す事が出来た。

「艦長!執務官から、デバイスに記録した映像が届きました!」

「映像を」

 私は言葉少なく指示する。

 ウィンドウが開く。

「アルバザードに辿り着ければ、私の願いは叶えられる!!」

 

「アルハザードは滅びていないわ!!今も存在する!!失われた秘術と共にね!!」

 狂気の言葉が続く。

 

「だから、私達は旅立つのよ!!アルハザードへ!!」

 

 捜査結果から目的は想像出来たけど、ジュエルシードはどう使う気なのか疑問だった。

 まさかアルハザードに行くつもりだったなんてね。

 ジュエルシードの力で、次元に穴を開けて強引にアルハザードが落ちたとされる次元の

狭間へ行こうだなんて、博打どころの話ではない。

 クロノ達は戦闘を開始したようだ。

 

 クロノが、映像記録を送ってきた意図は分かる。

 私にも現場に出ろ、という事ね?

 上官使いが荒いこと。

「エイミィ。私も現場へ行くわ。次元震の進行を抑えます!」

「了解!お気を付けて!」

 私はエイミィに見送られ、時の庭園に乗り込んだ。

 

 

              :なのは

 

 私達は、大きいロボットと戦っていた。

 砲口から砲弾が連射される。

 飛鷹君は、ユーノ君を護りながら、6本の腕が持つ剣を捌き、砲弾を斬り落としている。

 ユーノ君はチェーンバインドで腕の動きを阻害している。

 まずは砲を黙らせないと!

 私はラウンドシールドを構え、ロボットに向かって行く。

 砲弾を躱し、躱し切れない弾はシールドで逸らす。

 逸らすのに失敗して、シールドごと壁に打ち付けられるが、衝撃を緩和させる。

 衝撃の緩和は課題の1つだったから、出来るようになっている。

「なのは!」

 ユーノ君が声を上げる。

「心配すんな!ユーノ!なのははあの程度じゃ、やられねぇよ!」

 飛鷹君の信頼の言葉が聞こえる。

 私は思わず笑みを浮かべてしまった。実際、効いてないしね!

 すぐに再突撃を掛ける。

 今度は1撃も当たらない。

 レイジングハートを接近戦用の棒に変形させ、襲い来る剣を跳ね上げる。

「レイジングハート!」

『オーライ。アクセルシューター』

 改良型の魔力弾が、複数生成すると砲口にピンポイントに放つ。

 高速化した魔力弾は、回避も許さず砲口を撃ち抜く。

 砲口が爆発し、煙を出しているが、まだ動いている。

 そこに、飛鷹君がチャンスを逃がさず、飛び込んでいく。

 2本の手首が飛鷹君の剣で斬り飛ばされる。

「マナバレット!」

 飛鷹君が、剣を振るいながら、魔力弾を造り出す。

 魔力弾がロボットに殺到する。

 ロボットが残りの腕で防御態勢を取る。

 魔力弾が腕に直撃する。

「ブラッディースクライド!」

 飛鷹君が、防御の為に重ねられた腕の盾に、高速回転する突きを放つ。

 魔力弾は腕を纏めて破壊する為の布石。

 あの突き技が本命だったんだ。

 ドリルのように高速回転する剣が、全ての腕を打ち抜き、ロボットの身体を貫通する。

 身体を護る事はもう出来ない。

「なのは!」

「うん!せーのでいくよ!」

「分かってる!」

 飛鷹君が剣を逆手に持ち替える。

 私は砲撃モードに切り替える。

「ディバイ~ン…バスター!!」

「アバン…ストラッシュ!!」

 私達の砲撃と魔力の剣閃が、ロボットを撃ち抜く。

 ロボットは、木端微塵に爆散する。

 

「「イェーイ!!」」

 

 私達はハイタッチする。

 なんか、テンションがおかしいけど、今は気にしない。

「ちょっと!僕は!?」

 文句を言うユーノ君ともハイタッチしたその時だった。

 

 

 建物全体を凄い振動が襲う。

 

「何!?」

「なのは!こりゃ、早いとこ、動力炉を封印しないと不味そうだぜ!」

 飛鷹君が焦る。

「この魔力反応は…ジュエルシードを使ったとしか、思えないよ!!」

 強大な魔力反応が下からする。

「行こう!」

 どこへなんて言う必要はない。

 

 動力炉へ通じる扉は隔壁ロックされていたが、私が魔法で撃ち抜く。

 私達が3人で動力炉へ飛び込んでいく。

 

 動力炉は、明らかに暴走中といった感じで、嫌な音と魔力が漏れ出している。

「ユーノ。動力炉を封印するから、俺達を護ってくれ!」

 ユーノ君が力強く頷く。

「なのは。俺が動力炉の余計な魔力を削ぐ。封印を頼む!」

「任せて!」

 私も力強く頷く。

「じゃあ、いくぞ!マグナブラスト!!」

 炎熱の砲撃が動力炉へ直撃し、覆い尽くす魔力を削ぎ落していく。

「レイジングハート!」

『オーライ、シーリング』

 私は飛鷹君に続いて封印砲を放つ。

 動力炉が軋むような音を立てて、抵抗する。

 私は魔力を更に籠めて、砲撃を押し込む。

 動力炉が、悲鳴のように最後に鋭い音で軋み、停止する。

 

「これで、こっちは終わりだね!」

「ああ、じゃあ、応援に行ってやらないとな!」

 飛鷹君は手を下に翳す。

『おいおい。過激な事やるな?いいのか、それ?』

 飛鷹君の意志を汲み取ったスフォルテンドが、声を上げる。

「当たらなきゃ、問題ないだろ?」

『だといいがね。ま、取り敢えず人は射線上にいないぞ』

 飛鷹君がニヤリと笑う。

「んじゃ、壁貫きいくぞ!マナキャノン!!」

 飛鷹君の砲撃が床を打ち抜いていく。

 煙が凄い。

「ショートカットで行くぜ!」

 ユーノ君は顔が引き攣ってるけど、なんとか頷いていた。

 

 私も頷いたけど、後で絶対、クロノ君が怒ると思うな。これ。

 

 

              :美海

 

 時の庭園内部は、他とは違うロボットが私を邪魔してきたが、問題なく掃除する。

 フェイト達に追い付いたけど、少し考える。

 

 私はプレシア女史とフェイト達の遣り取りを見て、先に行く事にした。

 奇門遁甲で、私は全員の横を素通りする。

 サッサとジュエルシードを、回収してしまった方がいいだろう。

 フェイトとリニスは、プレシア女史に言いたい事も、まだあるだろうし。

 万が一ヤバくなったら、なのは達も参戦するだろう。

 横目でプレシア女史を確認すると、薬でも使ったのか魔力がブーストされていた。

 だが、身体の方は、生きているのが不思議なくらい酷い。

 執念だけで生きているようだ。

 ベルカ時代に、そういう奴がいない訳ではなかったから、特に驚かないけど。

 

 私はアリシアのポッドの前まで、特に障害もなく辿り着いた。

 障害はなくとも、事態は切迫してきた。

 ジュエルシードも動力炉も暴走させたようだ。勘弁してよ。

 

 そして、着いてところで呆れた。

 

 ジュエルシードが13個浮いていて、暴走中だったけど、それはいい。予想出来てた。

 だけどね…。

 

「猿芝居はいいから」

 私は()()()()()()()()()()()()()()

「バレたか。まあ、そうであろうな」

 アリシアは目を見開く。

 だが実態は違う。私の眼は誤魔化せない。

 幼い女の子の声で、アレはそんな事を言った。

「あれで死なないとか、ゴキブリと比べるのも、ゴキブリに失礼な気がするよ」

 アレはニヤリと嗤った。

「貴様の掌から飛び出したようだな」

 私は頷く。

「そうだね。でも、こちらも都合がいい」

 アレは訝しげに眉をひそめる。

 

 そう、ここならある程度、被害は無視出来る。

 

「私もね。あれから上達したんだよ」

 

 私は手を翳す。

 

「出番だ。バルムンク」

 血液の中から蒼い水晶のような物で造られた剣が現れる。

『久しぶりの戦場だ』

 バルムンクの昂ぶりを感じる。

 

 制御は出来るようになっているが、相変わらず不安がある為、私は滅多に使わない。

 でも、今は別だ。

 ここなら、地球にまで被害が及ばない。

 フェイト達も、巻き込まれて死ぬような間抜けじゃない。

 

 これだけ保険があれば、使ってもいい。

 

「今度こそ、間違いなく消してやるよ」

 バルムンクが私の気持ちに応えるように、蒼い光を強く放った。

 

 

              :フェイト

 

 あの人がローブを脱ぎ捨てる。

 痩せ衰えた身体が分かる戦闘服形態のバリアジャケット。

 痩せた身体は頼りなく映らない。

 狂気と執念を感じさせ、それが圧力となって私達に圧し掛かる。

 

 アルフが先陣を切って突撃する。

 その後を、リニスがハルバードを構え追う。

 クロノと私は自然と援護に回る事になる。

 

 あの人のデバイスから閃光のような雷が飛ぶ。

「そんなの食らうか!」

 アルフが余裕で避ける。

 スピードがあるだけの直線攻撃なら、問題なく避けられる。私と訓練してるから。

 しかし、あの人の口が、微かに笑みの形をしたように見えた。

 私は嫌な予感を覚えて声を上げる。

「アルフ!避けて!!」

「!?」

 咄嗟にアルフが床に転がるが、雷がうねるようにアルフを追い、弾き飛ばした。

 床をアルフが滑っていく。

 あの人が素早く()()()()()()

 今度はリニスに雷が振るわれるが、リニスは雷をハルバードで打ち落とす。

「成程。電撃で分かり難くなっていますが、鞭ですか…」

 そうだ。あの人は鞭を使っていた。

 電撃の魔法を鞭に纏わせているんだ。

 あのスピードで動く鞭を制御下に置けるなんて…。

 あの人がニヤリと嗤う。

「気付いたくらいで防げないわよ!」

 雷の鞭を振るう。

 嵐のように雷が私達を襲う。

 そして、あの人の周囲に雷の魔力弾が生成される。

「死になさい!!」

 無数に生成された魔力弾が、鞭の隙間を縫って襲う。

 鞭を避けるのに精一杯の私達を、魔力弾が撃ち込まれる。

 私とクロノ・アルフはシールドで防ごうとしたが、体勢が不安定だったし、魔力弾の威力

もあって吹き飛ばされ、鞭と魔力弾が撃ち込まれた。

 みんななんとかシールドが使えなくなった瞬間に、フィールド系の防御に切り替えていた

から致命傷になっていないけど、既にみんなボロボロになっていた。

「クッソ!腐っても大魔導士と言われただけあるか…」

 クロノが立ち上がる。バリアジャケットはボロボロだけど身体の方は無事みたい。

 凄い。これが執務官の実力なんだ。

 私は、リニスの姿が見えない事に気付いた。

 見回すとリニスはあの人の前に立っていた。

 ボロボロだったけど、立っていた。ハルバードから煙が上がっている。

 殆ど、打ち落としたの!?

「プレシア。どんな魔法を使おうと死者は生き返ったりしません。知っている筈です」

 リニスが静かな口調で、あの人に言う。

「アルハザードの秘術をつ…」

「そんなものでは戻りません!!主の話を聞く限り、そんな秘術があるとも思いません!!」

 リニスがあの人の言葉を遮って言う。

 私達は、その言葉に驚いた。アルハザードに出来ない事はなかったって聞いていたから。

 レクシアは、どうしてそんな事を知っているんだろう?

「戻らない命を悼むのは、構いません。でも!今は生きている命を大切にしてあげる事は、

出来ませんか!?」

「黙りなさい!!答えは変わらないと言ったでしょ!!」

 怒りにあの人の顔が歪む。

 複雑な術式が構築される気配がする。

「プレシア!!」

「レクシアの小娘に取って置きたかったのだけど、仕方ないわね。弾けなさい」

 魔力密度が濃い。この部屋を覆い尽くしている。

 逃げられない!

 

 その時だった。

 

 暴走していた動力炉が停止したのが、感じられる。封印に成功したんだ。

 直後、巨大な魔力反応。

「「!!」」

 あの人とリニスが反応する。

 

 光の柱が天井を突き破って、床を打ち抜いていく。砲撃?

 

 光の柱はあの人とリニスの間を撃ち抜いていった。

 あの人とリニスは飛び退いた。

 術式が霧散する。

 あの人が上をキッと睨み付ける。

 

 天井の穴から3人の人影が現れる。

「フェイトちゃん!大丈夫!?」

「応援に来たぞ!!」

「怪我が酷い人はいない!?」

 確か、なのは…だったよね。後は黒い騎士みないな魔導士と、ジュエルシードを発掘した人。

 そのメンバーが降りてくる。

 

 何気なくクロノを見ると、こめかみの血管がピクピクしていた。

 

 あっ。怒ってる。

 

 

     

              :飛鷹

 

 丁度、プレシアとリニスが対峙している間に、着弾したようだ。

 もうちょっと、安全確認してくれよ。スフォルテンド。

 降り立った時の視線が痛い事、痛い事。

 特にクロノがヤバい。主に血管が。切れないか心配だ。

「取り敢えず、救援には感謝しよう。だが、後で話がある」

 クロノが俺にそう言った。

 よしっ!終わったら逃げる。

 

 なのははフェイトに一直線に向かって、無事を確認している。

 ユーノは、ボロボロのアルフの治療を開始した。

 

 俺は取り敢えずクロノの言葉に頷く。今だけの方便です。

「絶対、逃がさないぞ」

 仄暗い炎がクロノから発せられている。逃げません、サー!

『ユーノ。そっちの使い魔は戦えそうか?』

 俺は冷や汗を流しつつ、ユーノに念話で訊く。

『戦えなくはないけど、止めた方がいいだろうね』

『分かった。お前はソイツに付いててくれ』

 ユーノが頷くのを確認して、俺は前に出る。

 リニスと並ぶように立つ。

「フォーメーションを入れ替えましょう」

 隣にいるリニスに声を掛ける。

「貴方…いいんですか?私は敵ですよ」

「今は味方でしょ?問題ありませんよ」

 俺はそう言って剣を構えた。

 後ろからなのはとフェイトが近付いてくる。

「私も戦うよ!」

「私もまだやれる。私の問題でもあるし…」

 なのはとフェイトは、デバイスを構える。

「雑魚が集まったって、どうしようもないわよ」

 プレシアが女王様みたいに光る鞭を構える。

 それじゃ、試すとするか。

 

 プレシアの鞭が閃光のように迫る。

『スティンガースナイプ』

 光の螺旋が鞭を絡めて、プレシアに返す。

 プレシアも返されたからといって、狼狽えたりしない。

 冷静に手元に鞭を戻す。

「何度も見せられれば、対策くらい立てられる!」

 クロノがデバイスを構え、援護の態勢を取る。

「あらそう。本当に対策出来たか、試してあげるわ」

 再び鞭が振るわれ、クロノが同じ魔法を使うが、今度は絡め捕られない。

 俺とリニスはプレシアに突っ込んでいく。

 黙って見てる訳にいかないぜ!

 閃光のような速度で、蛇のようにうねる鞭が俺達に振るわれる。

 クロノの魔法は、最早掠りもしない。

 さっきのは本気じゃなかったって事か!

 更に雷の魔力弾が追い打ちを掛ける。

 

 俺も剣で、リニスはハルバードを振るい対抗するが、向こうの手数が多い。

 近付こうとすると、狙い澄ましたように鞭の軌跡が変化し、迫ってくる。

 ヤツの剣を受けてなきゃ、とっくにやられてたかもしれない。

 俺もヤツに似たような戦術で戦ったんだ。

 ヤツがやったみたいに、手はある筈だ。

 なのはとフェイトも魔力弾の対応で精一杯。砲撃を撃つ隙が無い。

 クロノも効果が期待出来ない魔法を、そうそうに止め、魔力弾の迎撃に参加している。

 5人いて、攻撃捌くのにやっとかよ!

 チッ!隙がねぇ。

「そろそろ死になさい」

 複雑な術式を構築してるみたいだぞ!

 これだけの弾幕と、鞭の制御までしててよく出来るな!?

 原作じゃ、そんなに強い印象なかったのに、なんだこの強さ!?

 なのはとフェイトに前に出て貰って、俺がレアスキルを使うか?

 ヤツの時は、使う途中で潰されたが、今なら4人に時間稼ぎして貰う事が出来るかも

しれない。

 でも、今使ってしまうとアリシアに使えない。

 それに倒す事が出来ても、無力化する事が出来るか分からない。

 となれば、もう1枚の切札を切るしかない。

 だが、今はプレシアの魔法を防がないとな。

 なら、あれだな。

 プレシアの魔法が完成しそうだ。

「みんな!俺のところに集まれ!!」

 全員が攻撃を受けつつ、俺のところに滑り込む。

「死になさい!!」

「シェルター!!」

 魔力光が部屋を覆い尽くす。

『どうも、雷を使って血液を沸騰させる魔法みたいだな』

 スフォルテンドが魔法を分析する。呑気な感想だな。食らったらリアルにヤバいぞ。

 完全に外界と遮断する、文字通りのシェルターを造り出す魔法。

 選んでよかったぜ。

 原作のシェルターは効果時間がくるまで解除出来ないが、こちらの魔法で再現している

お陰で解除が自由というのがいい。

 俺は解除する前に、みんなに頼み事をする。

「切札を1枚切る。動きが少し悪くなるから、フォロー…頼めるか?」

 俺はみんなを見回す。

「アンタの動きは、アタシがフォローするよ。お陰様で休ませて貰ったしね」

 若干、皮肉が入っているが、有難い。

 ユーノの治療で少しは回復したようだ。

 ユーノは死にそうになってるが、大丈夫か?

「君の切札とやらは、プレシアをどうにか出来るのか?」

 クロノが訊いてくる。

「ああ、やれる。だが、決着は…」

「うん。私がやるよ」

 フェイトが硬い表情で言った。

「フェイトちゃん…大丈夫?」

 フェイトは無言で頷いたが、なのはやリニス・アルフは心配そうだ。

「じゃ、解除するぞ。頼んだ!」

 全員が頷く。

 

 解除するとプレシアは忌々しそう舌打ちした。

 すぐさま、攻撃を再開する。

「目も慣れてきたよ!」

 なのはが前に出ていく。

 フェイトは無言で頷き、同じく前に出る。

 リニスもカバーに入れるような位置取りだ。

「その厄介な防御魔法。今度は発動する暇など与えないわ」

 俺には頼れる仲間がいるが、アンタはどうだ?

 

 少しの睨み合い。

 どこかが崩落したのか、崩れる音がした。

 一斉に動き出す。

 雷の魔力弾が弾幕を張るように迫りくる。

 その隙を縫うように、雷の鞭が振るわれる。

 なのはが魔力弾を棒で、打ち払っていく。フェイトが鞭を捌いていく。

 防護し切れない部分を、リニスが補う。

 本当に対応してるよ。フェイトは俺達が到着まで対応してたが、なのははさっきが初見

だった筈だ。

 

 なら、俺も負けてられねぇな。

 

 気合を入れた、その時だった。

「どこまで、邪魔をするの!!失敗作が!!」

 散々、言ってきた事なんだろう。散々、思っていた事なんだろう。

 だからこそ、スルッと言葉が出てくる。

 フェイトの必死さを思い出す。ここまでの悲しそうな背中を想う。

「失敗作って、何!?」

 なのはが怒気を発する。

「失敗作以外のなんなの?アリシアと同じなのは、見た目だけよ!!あとは違う!!

全部違う!!」

 まだ、何か喚いているが、俺は聞いていなかった。

 

 俺は、生まれて初めてキレた。何かがキレる音がした。

 

「ふざけんじゃねぇ!!」

 

 気が付けば、そう怒鳴っていた。

 みんなが何故か、俺の方を振り返る。

 プレシアも俺を見た。まともに俺を見たのは初めてかもしれない。

 

「アンタの娘ってのは、こんな事する母親を喜ぶ奴だったのか!?自分の血を分けたも同然

の子を、アッサリ見捨てるのを喜ぶ奴だったのかよ!!」

 似てねぇって言うなら、そういう事だろう。

 俺は原作でしか、アリシアを知らない。

 でも、それで見る限りは、そんな子じゃなかった筈だ。

「アンタみた、みたい…いなガキに、何…がが、分かるっていうの!?」

 顔付きがヤバい。変な薬でもヤッたのか、興奮で涎を垂らしながら、喋る。

 怒りと興奮でチャンと喋れてないけどな。

「ああ!分からねぇな!!自分の娘を汚す親の気持ちなんざ!!」

 子を失って、嘆くのは分かる…いや、察する事は出来る。

 俺は、前世で人の親になった事なんてねぇ。

 でも、自分の悪行で、子供を犯罪者の子供にするのは、違うだろうと思う。

 まして、自分の為に頑張る子の気持ちを踏み躙る事なんて、あっていい訳がない。

 プレシアは、泡を飛ばして何か言おうとしているが、言葉になっていない。

 プレシアが喚きながら、魔法を放つ。

 単純な雷撃。

 俺は剣で受ける。剣が雷を纏う。

 

「我・法を破り・理を越え・更なる力を欲す者なり…」

 

 俺は闘志を滾らせたまま、静かに詠唱を開始する。

 ヤツとの戦いで動きながらでも、ある程度使えるようになっている。

 修練の成果だな。

 未だに無詠唱じゃ、無理だけどな。

 

 雷の鞭が滅茶苦茶に振られる。

 さっきまでの精密さがない。

 アルフが魔力の籠った拳で打ち落とす。

「これなら、アタシでもいけるね!!」

 アルフが割って入った事で、他の面々も動き出す。

 

「我は鉄人・我は巨人・我は超人・瞬く間なれど・与えよ・我が身に・人を越える力を・

仮初なれど・我が拳に・万物を粉砕せしめる・奇跡を宿せ!」

 

 なのはとフェイト・リニスがアルフ同様に前に出て、プレシアの攻撃を迎え撃つ。

「シュート!!」

「ファイア!!」

 2人の魔力弾が、プレシアを圧倒し出す。

 リニスは2人の援護に徹している。

 クロノも、デバイスを構えて、ユーノを護っている。

 こちらに任せてくれるようだ。

 

「ソコム・ソコム・ラ・アスプ…ヘルケ・ウント・コッフ・パウ・エイス……アスプ・アスプ・

アスプ・ラン!……」

 

 プレシアが攻撃も食らっていないにも関わらず、鼻血を出しつつ鞭を振るっている。

 クロノの魔法が、プレシアの鞭を捉える。

 ユーノを護りながら、機を窺っていたようだ。

 精密射撃だ。

 鞭は手放さなかったが、プレシアは体勢が崩れた。

 

「アクセラレータ!!」

 

 強化魔法。ただし、最大級のだ。自分の能力をまさに何倍にもする。

 倍率は?決まってる。最大だ!!

 

 俺は全てを置き去りにする。

 苦し紛れに、崩れた体勢で魔法を撃ってくる。

 雷すら遅い。余裕で躱す。

 一瞬で間合いに入る。強化された腕力で剣を容赦なく振るう。

 プレシアはデバイスごと吹き飛ばされる。

「ガっハ!」

 壁に叩き付けられ、プレシアが血を吐く。

 俺はそこに一瞬で辿り着き、連撃。

 壁をプレシアごと斬り砕き、部屋の向こうへと吹き飛ばす。

 非殺傷設定だから、殺す心配はしなくていい。

 レアスキルの方だと、非殺傷設定も効果が怪しくなるからな。

 

「ガアァァァァーーーー!!」

 獣じみた声で、プレシアがデバイスを向ける。

 砲撃。

キィィィィィィィ(マグナブラスト)!!」

 スピード強化の影響で、俺の声も聞き取る事は出来ない。

 

 砲撃がぶつかり合う。

 

 雷と業火が爆発した。

 

 

              :リンディ

 

 次元震を抑えようと時の庭園にきたはいいが、全く抑えられない。

 全ての持てる魔導を駆使しても、手応えがない。

 冷や汗を流す。

 

 庭園内部では、怪しい魔力反応が蠢いている。

 首謀者・プレシア以外でだ。

 

 私は不吉な気配に、身を震わせた。

 

 




 本当はプレシアの件を片付けるくらいは、いきたかったんですが、
 やむなく次回に続きます。

 本当なら、年内に無印終了を目指していたんですが、今年は下手
 をすると年内最後の投稿になりそうです。

 色々、難しいですね。
 
 

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