魔法少女リリカルなのは  二人の黒騎士(凍結中)   作:孤独ボッチ

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 プロローグくらいは本日中に作成したいので
 頑張りました。


プロローグ②

 気が付けば、私は光の空間に戻ってきていた。

 まあ、あれだけゆりかごの集中砲火を喰らえば死ぬのも仕様がないか。

 

「お帰りなさい。アレクシア・レイ・アルジェント」

 私の転生時の名前が呼ばれる。

 原作だと、シュトラのクラウスはやたら長い名前だが、それは嫡男だからである。

 女の私ならこんなもんなのだ。

 まして、私が女王になるなど想定外だったからね。

 しかも、ミドルネームに至っては、私の武が桁外れだった為、周辺諸国から贈られた名前である。ちなみに切り裂く者という意味だそうだ。

 どっかで聞いたような話だったが、やはりスルーだ。

 

 脱線したか。

 

 私は声の方にノロノロ振り向くと、最初に会ったチャラいアンチャンではなく、キッチリビジネススーツを着用したお姉さんがいた。デキル女といった感じだ。

「最初に会った人じゃないけど?」

 デキル女の眉間に皺が寄った。

「その件について、まずはお詫びを申し上げます」

 デキル女はお手本のような所作で頭を下げる。

 30秒程、頭を下げて顔を上げると意を決したように、その一言を言った。

「我々のミスで本来より過酷な世界に送ってしまい、申し訳ございません」

「は?ミス?」

「あなたは本来ならば、現代、つまり原作の時系列に転生する筈でした。担当者が初めてで張り切って空回りしたようでして、時系列の確認ミス、特典の過剰付与などを行ってしまいました」

 

 つまり、あの犠牲は本来必要なかったと?

 

 デキル女は突然ビクッと硬直した。

 それも当然である。

 私は今、本気で殺気を放っているのだから。

 前世では殺気など無縁でいられたが、ベルカではそうはいかない。前世での価値観などすぐに吹き飛んだ。戦乱の前でもそんな価値観を引きずって生きてはいけなかった。

 そして私はベルカで指折りの強者となり、アーヴェントの剣王などと呼ばれたのだ。

 神でもないデキル女くらいはビビらせられる。

「お怒りは分かります。しかしながら、犠牲に関しては…」

「私の失策もあるのは分かる。だが、私がいなければあそこまで酷い事にはならなかったんじゃないのか」

 

 あの国で最後まで生きていたのは、私だったのだ。

 

 民たちですら、国が滅んだ後に希望を見いだせなかったのだ。

 

 生きる事が第一のご時世だったにも関わらず。

 

 中途半端に希望を見せてしまったから。

 

「あなたはよくやったと思いますよ。あなたの成した事は特典とは関係ない、あなた自身の力です。なかなか出来る事ではないと思いますよ」

「やめてよ!!」

 そんな言葉に何の意味もない。

「すみません」

 デキル女に八つ当たりしても仕方ない。

 

 

「で?私は地獄行き?」

 切り替えられたと感じ取ったのだろう。デキル女も調子を戻した。

「いいえ、あなたには本来の時代に転生して頂きます」

 今更、もう一回生きろって?お断りだよ。

 30歳後半で死んだとは言え、前世も合わせれば、80歳くらいいっている。

 十分生きたよ。

「断る」

「申し訳ありませんが、世界にあなたの存在が登録されているのです。ここより出れば魂が引かれ、自動的に転生する事になります」

「オイ!強制かい!!」

「申し訳ありません」

「もういいよ!それは!」

「その代わり、過剰に与えられた特典はそのままで結構です。更にあなたはベルカで最も有名な英霊ですので、その功績により英霊化という特典も追加致します」

 更に追加とかオーバーキルだろう。チート過ぎて何でも出来る気がするわ!

 しかも、英霊って私はサーヴァントか!

 

「それでは、今度こそあなたの人生に幸多くあらんことを」

 光が消え、意識が遠のいていく。

 

 

               :とある転生者

 

 気が付けば光の空間にいた。

 これはまさか、アレか!!!

 遂に、転生きたか。まさか本当にあるとは。

 

 俺は踏み台になんてならないぞ。

 決意を固めていると不意に声を掛けられた。

「ようこそいらっしゃいました」

 そこにはビジネススーツを着た奇麗なお姉さんがいた。

 俺は、気合を入れて挨拶した。

「押忍」

 

 

 

 




焦りのあまり書き忘れましたよ。
次回から始動します。原作にはまだ入りませんが…

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