MUV-LUVALTERNATIVE外伝 黒き戦神   作:kaenn

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今まで作った話を統合した結果生まれた話です

続ける気はありますがあまり時間が取れないため不定期更新になりそうですが気になった方はちょくちょく見て見てください。


エピローグからのプロローグ

MUV-LUVALTERNATIVE外伝

 

エピローグからのプロローグ

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

…………………………此処は何処だろう……………………俺は確か夕呼先生と霞に見送られて……………どうなったんだっけ?………………。

 

 

もうどれくらいの時間が経ったのだろう?意識はあるがその辺りの感覚が全く分からない空間に漂っていると、周りが急に慌ただしくなって来た。

 

すると自分の中に知らない自分が無数に入り込んでくるなんとも言えない感覚に囚われていく、その中には今までには無かった月詠さんや神代・巴・戎、はたまたピアティフ中尉に駒木中尉と関係を持った記憶やユーコン基地やドーヴァー基地群という場所で出会った仲間?の記憶まである。

 

どれくらいの時間が経ったのだろう?やっとインストールが終わったような感覚と共に周囲から話し声が聞こえるようになって来た。

 

「お前のおかげで俺たち自身が因果導体になれたみたいだ。」

 

「俺の記憶と力全て持って行け……あんな未来、俺は認めない!」

 

「もしお前がユーコンに行くことがあったらクリスカを救ってやってくれ、ユウヤには彼女が必要だ。」

 

etc

 

何十、何百の自分から言葉を聞かされ驚いていると今の俺に一番近い姿をした自分が前に出てきて、

 

「幾多の犠牲を乗り越えて、人類生存の道を切り開いたお前にもう一度、あの地獄を味わえとは言いたくはない………だけど俺は…俺達は!!あんな結末は認めたくない!!力があれば助けられる仲間がいた!!まだ救える命があった!!それを知って尚諦めるなんて事は出来ない!!………自分勝手な願いだという事は分かっている、お前さえ良ければもう一度だけあの世界に戻って大切な人達を救ってくれないか?」

 

目の前の自分がそう懇願して来るのを見て俺は、

 

「答えは決まっているさ、俺はお前でお前は俺、という事は考えてる事は一緒だよ。良いさ!救える命があるのなら何度だってあの世界に戻ってやるよ!」

 

そう言い切ると無数の白銀武が集まって光の渦が生まれた。

 

「悪いな…餞別と言ってはなんだが、お前のおかげで断片や欠片じゃなくて今まで全ての白銀武の知識と記憶と能力をお前に託した……………じゃあな、頼んだぜ武!!」

 

最後の1人がその渦に入ると渦が扉に変わった。

 

「よしっ!それじゃあ行くか!」

 

俺は一切の躊躇も無くドアを開け中に飛び込んで行った。

 

 

 

 

 

誰も居なくなった空間で、

 

「……アレには手を出しちゃダメだよ?……だってアレは、ヒトがその想いと力だけで辿り着いた、もう1つの”あいとゆうきのおとぎばなし”なんだから……」

 

という声が響いた直後、その白い空間はガラガラと音を立てて静かに崩壊していった。


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