ダークソウルif 作:コッコ
自分は誕生日の番外編は書いたりしませんが、好きなキャラの誕生日が来るのは嬉しいです
カムイ達が黄泉の階段を抜けて道を進むと、遠くに集落が見えた。
だが、集落は火に包まれており叫び声が挙がっている。
「姉様!集落が襲われています!」
「もしかしたら賊かもしれません。助けに行きましょう!」
カムイ達は走って行こうとした時、レヴァンがカムイの肩を掴んで止めた。
「待て。・・・嫌な予感がする。急ぐのも大事だが、準備を念入りにしておこう」
「・・・わかりました」
カムイ達は準備をし始めた時、レヴァンにはどうしようもない不安に駆られていた。
百戦錬磨のレヴァンでさえ避けて通りたいと思う程の予感、レヴァンは不安を隠せずにいた。
「(何だ、この予感は・・・)」
レヴァンは不安を抱きながらも、準備を終えたカムイ達と供に集落へ走って向かって行った。
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カムイ達が集落に来ると、集落内では兵士と亡者が交戦しており、数で勝る亡者が兵士を次々と殺している光景が広がっていた。
「なんと・・・!亡者がこれ程の数で襲うとは」
「確かにな・・・この地に来てから亡者は多数でいてもここまでの大軍ではなかった。・・・カムイ。気をつけて戦ってくれ」
「はい!」
カムイ達は亡者との交戦を開始した。
亡者の武装は下級兵士や上級兵士等の武装でいる。
数では負けているも、亡者との戦いになれたレヴァン達が亡者を凪ぎ払っていく。
「ふん!」
レヴァンはクレイモアを振るって、カイトシールドで攻撃を防ぎながら戦っていると、向こうに金棒を振るって亡者を凪ぎ払っている男を見つけた。
男は勇敢に戦っていると、後ろから不意を突いた亡者が槍を突き立てようとしていた時、一本の投げナイフが亡者の首に突き刺さった。
「大丈夫か?」
「む?お主はだれだ?」
「私はレヴァン。集落が襲われていたので助けに来た」
「おぉ、お主が噂の怪物殺し・・・わしはフウガ。この風の部族の村の長だ」
「いったい何があった?これだけの亡者は見た事がない」
レヴァンの問いにフウガは集落の中にある城に指を指すと、その城の回りを飛んでいる何かがいた。
「あの竜が突然現れ、襲ってきたのだ。抵抗したが余りに強く、挙げ句の果てにこの様だ」
「あれは・・・まさか、ヘルカイトか?」
「ヘルカイト?」
「私がこの地に来る前にいた竜の名です。中型ですが、竜である事に変わりはない」
レヴァンがそう言った瞬間、ヘルカイトが急に急降下をして来ると、大きく口を開いた。
レヴァンは攻撃を仕掛けてくると感じた。
「来るぞ!」
レヴァンはそう言ってフウガと供に走って避けると、ヘルカイトのブレスが襲った。
ヘルカイトのブレスは回りにいた兵士や亡者関係なく燃やしていき、命を奪った。
「トカゲ野郎が!」
レヴァンは空を飛ぶヘルカイトに弓で狙って放つも、射程外のヘルカイトに当たる事はなかった。
「ちッ、遠すぎるか・・・!」
レヴァンはどう戦うべきか考えていると、向こうから走ってくる音を聞いたレヴァンは振り向いた。
「レヴァンさん!」
そこにはカムイ達が亡者を倒して突破してきていたのだ。
ヘルカイトはカムイ達を見つけたのか、また急降下してブレスを仕掛けようとしている。
「まずい・・・!来るな!!!」
「え?」
レヴァンはそう叫ぶと、カムイは立ち止まった時、ヘルカイトのブレスがカムイから少し離れた場所で炸裂した。
あと少し前に出ていたらカムイ達は死んでいた。
「な、何ですかあの竜は・・・!」
「はわわ!見た事がない種です!」
「あれは・・・ヘルカイトか!」
「知っているのですかソラールさん?」
「あぁ・・・ヘルカイトは竜の中では中型に位置する狂暴な竜だ。私はかつて、ヘルカイトによって道を阻まれていたレヴァンを見た事もあり、その手強さを知っている」
ソラールがそう言うと、カムイ達は飛んでいるヘルカイトを見た。
ヘルカイトは相変わらず飛んでいたが、何を思ったのか城の方へ飛んで行ってしまった。
「・・・成る程、挨拶代わりか。舐めてくれる・・・フウガ殿。私に依頼しないか?」
「依頼だと?」
「あぁ。私は依頼さえされればどんな相手でも倒す。報酬は取らない安心してくれ」
レヴァンはそうフウガに言うと、フウガは暫く考えていたが決断をレヴァンに下した。
「奴の事を知るレヴァン殿なら任せられる。依頼しよう・・・どうか集落の者達の仇を討ってくれ」
「分かった」
「待ってください!」
レヴァンは城へ向かおうとした時、カムイに呼び止められた。
「私達も行かせてください」
「駄目だ。奴は今までの敵ではない。下手をすれば死ぬぞ?」
「カムイ殿。レヴァン殿の言う通りだ。ヘルカイトは熟練した戦士でも苦戦する程の怪物・・・カムイ殿達が行けば犠牲がでるかもしれんぞ」
ジークマイヤーの言葉にカムイは迷った表情になった時、ジョーカーがレヴァンの前に立った。
「俺も行く。確かにあの竜野郎は強いし、俺達が足手まといになはかもしれねぇ・・・でもよ、戦いを補佐する位なら出来る筈だ」
「確かに補佐してくれるのは助かる・・・だが」
「わ、私も行きます!」
サクラがそう言って手を挙げると、スズカゼとサイゾウとオロチ等と次々に手が挙がっていく。
「なら、私も行きます。私の主であるカムイ様が行かれるなら私も付き合うまでです」
「ふん、無謀な戦いはしたくないが・・・あの化け物を人任せにして捨て置く訳にはいかんからな」
「わらわもじゃ」
「皆さん・・・」
仲間達の言葉にカムイはそれでも迷っていると、今度はオスカーがレヴァンに言った。
「・・・レヴァン。カムイ達を信じてくれないか?」
「オスカー殿・・・!?」
「なら、私もだ。此処まで覚悟を決めた者達を阻みはしない」
「ソラールまで・・・」
「・・・なら、私も行くぞ!」
「ジークマイヤー殿・・・震えているが?」
レヴァンの最後の言葉で全員が吹き出すと、笑いに包まれて明るい雰囲気になった。
カムイも決断したのかレヴァンに答えを出した。
「私も戦います。レヴァンさん・・・お願いです」
カムイは真っ直ぐにレヴァンを見つめると、レヴァンは暫く無言でいたが溜め息をついて城の方へ向いた。
「・・・生きて帰れると考えるな。死ぬ気で戦え」
レヴァンはそれだけを言うと、城へ歩いていきカムイ達も続いて行った。