ダークソウルif 作:コッコ
カムイ達はイズモ公国へ向かう為に黄泉の階段を進んでいた。
不気味な場所で何時、何が襲い掛かってきても可笑しくなかった。
「不気味な所ですね・・・」
「あぁ・・・かつて訪れた地下墓地に似た雰囲気だ」
「地下墓地?」
「ある目的で地下墓地と言う場所を訪れたのだが、そこには無数のスケルトンと言う骨の化物達の巣窟だった。まぁ、中には理性的なスケルトンもいたが・・・大半は敵だった」
レヴァンの言葉にカムイ一同は背中に寒気を感じた。
骨の化物スケルトンの話は流石に恐いのだろうとレヴァンは感じた。
「まぁ、幸いにも此所は墓地ではないのだろ?それにスケルトンは単体なら大した事は・・・」
レヴァンがそう言いかけた時、向こうから無数の気配を感じ取って立ち止まった。
「レヴァンさん?」
「・・・何か来る」
レヴァンはそう言うと、バスタードソードを握り警戒すると、向こうの暗闇から多くのカシャッ、カシャッと音を立てて骨が歩いて来ていた。
「ッ!?スケルトン!」
レヴァンはそう叫ぶと、戦闘体勢に入った。
スケルトンはファルシオンと呼ばれる曲刀を片手に突っ込んでくる。
「来るぞ!」
オスカーはそう叫ぶと、スケルトン達は一斉に走り出してきた。
スケルトン達が真っ先に攻撃を仕掛けたのは、レヴァンで無数のファルシオンが一斉に向かってくる。
レヴァンはツヴァイヘンダーを出し、両手持ちで横に振るうと向かってスケルトンを吹き飛ばした。
スケルトンの軍勢はレヴァンの方へ集中攻撃を仕掛け、他の仲間には滅多に目もくれなかった。
「何故レヴァンさんだけが!」
「恐らくレヴァンが持つ強大なソウルに引き寄せられているのだろう・・・」
「ソウル?」
ソラールの言ったソウルについてカムイは疑問の声を挙げた。
ソラールはソウルについて説明する。
「ソウルとは、我々に宿る力の源で生命の源でもある。ソウルは強大であればある程、強い力を持つ事ができるが・・・その分、ソウルを狙う輩に狙われやすくなる」
「つまり、レヴァンさんは今?」
「スケルトンにとって、最高のご馳走だな」
ソラールはそう言うと、攻撃してきたスケルトンを倒した。
レヴァンはツヴァイヘンダーやグレートソードでスケルトンを蹴散らしていくが、数は多く捌き切れずに攻撃を受ける事もあった。
だが、それでもレヴァンはスケルトンを蹴散らし続け、遂にスケルトンの親玉とも言える巨大なスケルトンが現れた。
「ぐおぉ・・・!」
「ふん、こいつか」
「ちょっと、かなりでかいわよ!」
レヴァンは冷静に見ていたが、カザハナは巨大なスケルトンの大きさに驚く。
それはレヴァン達の世界を経験しなければ大きい敵だが、巨大なスケルトンはまだ序の口と言った所だった。
「下がってろ。一撃で沈める」
レヴァンはそう言うと、巨大なスケルトンが柄と刃を持って剣を振り下ろすが、レヴァンはそれを避けて巨大なスケルトンにツヴァイヘンダーを縦斬りで両断して沈めた。
「凄いです・・・」
「いくら何でも一撃は・・・」
レヴァンの攻撃を見た一同は唖然としていたが、レヴァンは仲間の方に向き言った。
「さぁ、行こうか?」
レヴァンはそう言って歩き出す。