ダークソウルif   作:コッコ

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白夜平原の戦い~後編~

レヴァンとソラールはロートレク、クレイトン、ミルドレッドを相手に奮戦し始める。

二人の攻勢に、徐々にロートレク達は押され始めた。

 

「くそ!やはり、こいつらを合流させたのは失敗か!」

 

「そんな事を言ってる暇は・・・きゃぁッ!」

 

ミルドレッドが言い掛けている時、レヴァンの斬撃が襲い、ミルドレッドは倒れた。

 

「・・・ふふ、私の敗けの様ね・・・こんな思いをしたのは久し振り・・・流石は私の惚れた人ね・・・」

 

ミルドレッドはそう言うと消えていき、死んだとレヴァンは考えた。

 

「ちッ・・・ミルドレッドがやられた・・・!」

 

「おい、此所は逃げた方か・・・ぐぉッ!」

 

クレイトンの隙を突いたのはソラールで、クレイトンの腹に剣を突き立てた。

クレイトンはゆっくりと倒れると、消えていく。

 

「残るはお前だけだ・・・ロートレク」

 

「・・・ククク、やはり強いな・・・お前達・・・」

 

「当たり前だ。我々は互いに、強い絆を得た最高の友なのだからな」

 

「そうか・・・戦況は不利。なら、逃げさせて貰うぜ」

 

ロートレクはそう言うと、帰還の骨片を使って消えて行った。

 

「勝負は着いたか・・・」

 

「その様だな・・・」

 

「貴公、無事か!」

 

二人の所にジークマイヤーが走って近づいてきた。

ジークマイヤーも、カークを倒してレヴァン達に合流したのだ。

 

「ジークマイヤー殿も片付いた様だな・・・」

 

レヴァンはそう言うと、カムイ達の方へ向く。

そこには、息を切らすマークスとその側で対峙するリョウマとカムイがいた。

 

「・・・マークス兄さん。兵を退いてください」

 

「くッ・・・やはり、暗夜を、私達を完全に裏切ったのか・・・カムイ」

 

「・・・」

 

マークスの問いにカムイは答えないいや、答えられない。

カムイは暗夜の兄妹を裏切った訳ではなかったが、マークス達から見ればカムイは裏切り者だった。

 

「マークス兄さん、此所はもう退くしかない!軍はもう、ボロボロだ・・・悔しいけど・・・」

 

「そんな・・・カムイがまだ彼処にいるのよ!カムイ・・・!」

 

「カムイお姉ちゃん!」

 

暗夜の兄妹達の悲痛な声に、カムイは顔を辛そうに歪めるしかできない。

だが、カムイはもう決めた事だと割り切って道を変えない。

 

「・・・すみません。もう、決めた事なんです」

 

「・・・全軍、退くぞ」

 

「マークス兄さん!?」

 

「カミラ。退けと言ったのだ・・・行くぞ」

 

マークスはそう言うと、馬を走らせて退いていく。

他の兄妹達も退いていき、暗夜王国軍も完全に退いて行った。

白夜平原の戦いは、白夜の勝利に決した。


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