ダークソウルif 作:コッコ
レヴァンはミルドレッドがいなくなったと分かると、ミコトを見た。
しかし、そこにはミコトの遺体がなく、元から無かった様になっている。
「ミコト殿の遺体が無い・・・!」
「何だと!」
「お母様の遺体が無くなった・・・!」
レヴァンとリョウマ達は辺りを見渡したが見つからない。
リョウマ達は悔しそうな表情を見せる。
「くそ、これも暗夜の仕業か!」
「許せん・・・!」
「まだ決まった訳ではない・・・それよりも今は暗夜を優先せねばならないぞ?」
「・・・そうだな。行くぞ!」
リョウマの言葉に、カムイも含めて白夜軍は戦地である白夜平原に向かう。
レヴァンもカムイ達に続いて行き、白夜平原へと向かって行く。
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レヴァンはカムイ達と白夜平原へ来ると、向こうには無数の暗夜王国軍が待ち受けていた。
リョウマ率いる白夜王国軍は暗夜王国軍と対峙した時、両者は睨みあう。
暫く、睨みあっていたが遂に暗夜王国軍が攻勢に出て向かってきた。
「行くぞ!」
リョウマも部隊を率いて暗夜王国軍へ向かって行き、両者は激しい乱戦になった。
レヴァンもカムイの守りはジークマイヤーに任せ、戦場の前線へ出てクレイモアとバスタードソードを振るった。
レヴァンの攻撃で次々と切り捨てられ、レヴァンは進軍を続ける。
「数が多いな・・・」
レヴァンは辺りを見渡すと、怯えきった暗夜兵がレヴァンに武器を持って囲んでいた。
「逃げるなら今だぞ?私は別に追ったりしないぞ?」
「う、うるせぇ!お、お前を殺して手柄にしてやる!」
暗夜兵達は舐められたと思ったのか、一斉に掛かってきた。
レヴァンはそんな暗夜兵達を凪ぎ払うと、先に進んで行こうとした時、戦場が急に静かになった。
レヴァンは戦場の中央を見てみると、そこにはマークス達とリョウマ達そして、カムイと水色の長髪の少女がいる。
「どうしたんだ?」
レヴァンはそう言いながら歩いて行くと、マークスはレヴァンの存在に気付いて話し掛けてきた。
「レヴァンか。今回はどちらの味方だ?」
「私はカムイの味方をしている。それだけだ」
レヴァンはそう答えると、マークスは難しい顔になる。
「そうか・・・だが、今は・・・」
マークスはそう呟くと、カムイの近くに馬を歩ませる。
そして、マークスは手を伸ばしてカムイに問いかける。
「カムイ。私達は血は繋がってはいない・・・だが、本当の兄妹の様に絆のある兄妹だと私は思っている。戻って来てくれ・・・」
「騙されるな。カムイは俺達の兄妹だ。此方だ、カムイ!」
リョウマはそう言うと、カムイに手を伸ばす。
二人の兄が手を伸ばし、両者の兄妹達は不安そうにカムイを見つめている。
「私は・・・」
カムイはどちらを取るべきかを迷っているのか、答えを出せていない。
レヴァンは溜め息をついて、カムイの元へ歩いた。
「カムイ。言った筈だ・・・好きな道を選べと・・・別に必ずしも戦うとしても、兄妹を殺す訳ではない。お前が正しいと思った道を選べ」
レヴァンはそう言うと、カムイは考える様にうつ向く。
そして、カムイは再び顔を上げると、カムイの顔は決意に満ちた表情をしていた。
「私は・・・」
カムイの決断が今、此所で決まる。