ダークソウルif   作:コッコ

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無限渓谷の戦い~後編~

レヴァンはカムイやギュンター達にツヴァイヘンダーを振るう。

特大剣とも言えるツヴァイヘンダーを片手で軽々と振るう姿にカムイ達は怯む。

 

「どうした?そんなへっぴり腰では私には勝てんぞ?」

 

「くッ・・・せやぁ!」

 

カムイはもう戦うしかないと感じ、ガングレリを振るう。

しかし、レヴァンはカイトシールドで防ぎツヴァイヘンダーをカムイに振るう。

 

「きゃッ!?」

 

「カムイ様!」

 

「運の良い奴だ。あと少し避けるのが遅れていたら死んでいたのにな」

 

「・・・何故、貴方は白夜側に?」

 

「私はどちらにも所属していない・・・この戦いに参加したのはただの成り行きだ」

 

レヴァンはそう言うと、ツヴァイヘンダーを再び振るった。

カムイは避けたが、レヴァンの攻撃を防ぎきるのはギリギリの所で、カムイの腕は痺れていた。

レヴァンはカムイの状態を悟ったのか近づいてツヴァイヘンダーを振り上げた瞬間、カムイのガングレリの刃がレヴァンの胸に向かっていく。

 

「はぁ!」

 

カムイは一筋の希望を刃に託し、レヴァンの胸に突き立てようとしたが、レヴァンはカイトシールドを振って弾き返した。

 

「ッ!?」

 

「終わりだ」

 

レヴァンはそれだけを言うと、ツヴァイヘンダーを振るおうとした瞬間、ツヴァイヘンダーの持つ手に暗器が刺さり落とした。

 

「カムイ様!」

 

「フェリシアさん・・・」

 

暗器を投げたのはフェリシアで、レヴァンは確認すると呻き声一つ立てず暗器を引き抜いて捨てた。

 

「まさか、あのフェリシアが私の腕に暗器を投げてくるとはな・・・」

 

「知り合いなのですか?」

 

「はい・・・昔、氷の部族の村にレヴァン様が訪ねに来たんです。でも、怪異が現れてレヴァン様が討伐した後、いなくなったのですが・・・」

 

「そんな事もあったな・・・」

 

レヴァンはそう言うと、黒騎士の矛を取り出して構えた。

 

「さて、第二回戦を始めようか?」

 

レヴァンがそう言って迫ろうとした時、後ろが何か騒がしかった。

 

「何だ、この騒ぎは?」

 

「レヴァン殿!」

 

レヴァンの元に慌てた様子の白夜兵が知らせにやって来た。

白夜兵の慌てぶりからただ事ではないのは分かる。

 

「か、怪異が・・・怪異が現れました!」

 

「怪異だと・・・特徴は?」

 

「羊の様な頭で、大きな得物を両手に一本持っています!」

 

「まさか・・・」

 

レヴァンには覚えがあった。

その怪異は、山羊頭のデーモンと呼ばれるデーモンの一種だ。

場所によっては手強くなる厄介な存在で、攻撃力もとてつもなく高い。

だが、問題はもっと別の所にあった。 

 

「数は?」

 

「・・・三体」 

 

「やはりか・・・」

 

デーモンは一体だけとは限らない。

昔、デーモン遺跡で学んだのだ。

最初の内に立ちはだかったデーモンは手強いにも関わらず、数を増して立ちはだかってきた。

 

「・・・すぐに行く。カムイ決着はまた今度だ」

 

「あ、待ってください!」

 

カムイの呼び止めようとする声も聞かず、レヴァンは走り出して行った。


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