ダークソウルif 作:コッコ
レヴァンはカムイと別れ三日が経った時、レヴァンは無限渓谷へ赴き亡者を討伐していた。
レヴァンが足止めされていた時、亡者は各地に現れる様になり、人々のソウルを奪うべく村や町等を襲っていた。
レヴァンは亡者討伐を民や国から受ける事があり、亡者討伐に勤しむ様になった。
「ふぅ、終わったか・・・」
「レヴァン殿」
レヴァンは振り替えると、そこには無限渓谷の砦を守る忍びモズがいた。
「此度の異形の者達の討伐、誠にありがとうございます」
「いや、奴等の場合は報酬関係なしに討伐しているだけだ。あれは捨て置く訳にはいかないしな」
「そうですか。では、約束の報酬です」
モズはお金の入った袋をレヴァンに渡すと、レヴァンは受け取って立ち去ろうとした。
しかし、此所で予想だにしない人物達がやって来た。
「モズ様!一大事に御座います!」
「どうした!」
「少数の暗夜王国軍が不可侵の掟を破り迫っております!」
「何だと!くッ・・・今、砦にいる兵は少数・・・ますいな・・・」
モズはどうするべきか考えていると、レヴァンは声を掛けた。
「モズ殿。私も暗夜王国軍の掃討を手伝っても良いか?」
「よろしいのですか?」
「乗り掛かった船だ。手伝うさ」
「おぉ、貴方がいてくだされば戦は勝てます!皆の者!有事に備えて戦の用意だ!!!」
モズはそう叫ぶと、白夜兵達は戦いの準備に入った。
レヴァンは暗夜王国軍が来るであろう道を見ていると、そこにはカムイ達がいたのだ。
「何をやっているんだ・・・カムイ・・・!」
レヴァンはそう呟いた時、カムイの横を見ると見知らぬ悪人顔の男とパッチがいる。
「パッチに騙されたのか?いや、それなら隣にいる男の説明がつかないな・・・」
「どうしました?」
「・・・いや、何でもない。さぁ、戦いに出向くとしよう」
レヴァンはそう言うと、ツヴァイヘンダーを肩に乗せる様に持ってカムイ達を待ち構えた。
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カムイはギュンターとジョーカーとフェリシアを連れて偵察に来ていた。
ガロンからガンズとパッチと呼ばれる男二人を預けられ無限渓谷の無人である筈の砦を向かっていた。
しかし、カムイ達はここで予想だにしない警告を聞く事になった。
「暗夜王国軍よ!此所は暗夜と白夜の不可侵の掟に定められた地だ!戦闘の意志が無ければ退け!」
「ッ!?白夜王国軍が何故此所に!」
「カムイ様!此所は退いた方がよろしいかと!」
白夜王国軍がいる事で、ギュンターは撤退を進言したが、ここでまたトラブルが起きた。
「いや、そうはいかねぇな」
ガンズはそう言うと、経済を発した白夜兵の元に向かっていき、斧を振り下ろした。
「ぐわぁッ!」
「ガンズ、何を!?」
「ぐっはははは!白夜兵は皆殺しだ!」
ガンズの暴走で、もはや白夜王国軍との戦闘は避けられなくなり、カムイ達は戦闘体勢に入った。
「おいおい、これは聞いてねぇぜ・・・これは早々に消えるとするか」
パッチはそう呟くと、逃げる用意をした。
カムイ達はパッチの行動に気付かないまま白夜王国軍との戦いが始まった。
「はぁ!」
老騎士ギュンターが馬上から槍を振るいその身に纏う分厚い鎧で仲間を守り、ジョーカーとフェリシアは暗器で攻撃しつつ傷ついた中間を直していく。
カムイもマークスによって鍛えられた剣術で、白夜兵を倒していく。
だが、劣勢である事は変わらずカムイ達は行き止まりの方へ徐々に追い詰められていく。
「やはり、数が多すぎますな」
「はい・・・ん?彼処に竜脈があります!」
竜脈。
それは王族が発動させる事ができる物で、地形変化や回復等と様々な効果がある。
カムイは竜脈の元に行って発動させると、行き止まりだった場所に白夜王国軍の制圧下にある、砦までの道が出来たのだ。
「馬鹿な!道が出来ただと!」
「皆さん行きますよ!」
カムイ達は橋を渡ろうとした時、カムイの足元に巨大な槍の様な物が刺さった。
カムイは前をよく見ると、そこにはレヴァンが巨大な弓を構えて待ち構えている。
「レヴァンさん!?」
カムイの言葉にギュンターとジョーカーは首をかしげるが、フェリシアはかなり驚いている。
「れ、レヴァン様!?」
「知ってるのかフェリシア?」
「ジョーカーさん、レヴァン様は有名人ですよ!怪物殺しの異名を持つ英雄です!」
「聞いた事がある。かつて、ガロン様が異形の怪物の討伐の途中で出会った放浪者で、怪物を単独で倒した腕を買われてガロン様から臣下の誘いを受けた程の者だ」
ギュンターの説明にジョーカーは驚きを隠せないでいた。
レヴァンは竜狩りの弓をしまうと、ツヴァイヘンダーとカイトシールドを手にした。
「カムイ王女。これはどういう事だ?何故、不可侵の領域に足を踏み入れた」
「それはお父様の命令で・・・無人の砦を偵察に来ました」
「無人?・・・今の奴ならやりかねないか」
「え?」
レヴァンの呟きにカムイは反応するが、レヴァンはツヴァイヘンダーをカムイに向けた。
「・・・掛かって来い。どちらにしろ前にしか行けないのだろ?」
「カムイ様、此所は逃げましょう!レヴァン様の実力は本物です・・・戦っても勝ち目はありません!」
「・・・」
「どうした?来ないなら此方から行くぞ?」
レヴァンはそう言うと、素早い動きで一気に迫った。
「ッ!?」
カムイは咄嗟にガングレリで防ごうとしたが、ツヴァイヘンダーが振り上げられた瞬間、カムイは危険を察知して後ろに飛んだ。
すると、ツヴァイヘンダーの振り下ろされた場所には多きなヒビが入った。
「ちッ、避けたか」
カムイはその言葉を聞いて、背筋が凍った。
あのまま防いでいたら、間違いなく潰されて死んでいた。
それでも、レヴァンとカムイ達の戦いは序章に過ぎない。