ダークソウルif 作:コッコ
マークスに呼び止められたレヴァンは振り向くと、カムイ達に見られている。
レヴァンは誤魔化せないと分かると、溜め息をついて2つの指輪を外した。
レヴァンの姿が現れると、マークスとレオン以外は驚いていた。
「だ、誰ですか!?」
「初めましてかな?私はレヴァン。かつて、マークス王子に剣を教えていた者だ」
「ま、マークス兄さんに剣を・・・」
「あぁ・・・所でマークス王子。何故、私を呼び止めた?」
「・・・王城へ赴く前に、レヴァンから見たカムイの実力を聞きたい」
マークスの言葉にレヴァンはカムイを見る。
レヴァンは静かにカムイを見つめる。
カムイは不安そうにレヴァンを見ておりそれを見たレヴァンは、マークスに結果を伝えた。
「・・・ギリギリ合格だろ。まだ不安な所もあるが、戦えない事はないだろ」
「ッ!?ありがとうございます」
「ふ、別に私は感謝される様な事はしていない。それよりもカムイ王女」
「はい」
「・・・傲れる事なく、その剣を振るい続けろ。傲れれば剣は乱れを起こし、駄目にする。だが、傲れる事なく剣を振るえば・・・自分で築いてきた剣の腕は必ず答える。それを忘れるな」
「・・・分かりましたレヴァンさん」
レヴァンはそれを言うと、また二つの指輪を填めて姿を消した。
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レヴァンが消えた後、カムイ達はレヴァンの事を話していた。
「すごーい!本の人だよねあの人!」
「本の人?」
「うん!フェリシアにこの本を借りたんだ!」
エリーゼは本を取り出して見せると、怪物殺しレヴァンと書かれた題名の本だった。
古びた本を見て、カムイはそうとう前の物だと分かった。
「レヴァンさんはいったい何歳なのでしょうか?」
「ふむ、それは私にも分からん・・・少なくとも父上と同年齢だと思うのだが・・・」
「でも、とても若々しい声だったわよ。マークス兄さん」
カミラの指摘にマークスも深く考え始め、眉間に皺を寄せてしまっている。
「・・・マークス兄さん。聞きたい事が」
「何だ?」
「あのレヴァンと言う奴・・・昔、父上の命を狙った奴じゃないの?」
レオンの言葉に回りは凍り付いている。
ガロンの命を狙ったレヴァンの事を知るマークスは、難しい顔で答えた。
「・・・色々あったんだ。あの事は父上はもう気にしておられない」
「でも、あのまま野放ししていたら」
「レオン」
レオンの言葉を遮る様にマークスはレオンの名前を一言だけ言った。
とても威圧感があり、回りは静かになった。
「・・・ふぅ、もう終わった事なんだ。これ以上は蒸し返すな」
「・・・分かった」
レオンはまだ納得できないと言う顔だが了承する。
マークスはレオンの言葉に頷くと立ち去って行った。