ダークソウルif 作:コッコ
レヴァンはシュヴァリエの篝火で目冷ました。
疑問と後悔と憎しみが、レヴァンの心を包み込み、レヴァンは立ち上がった。
今のレヴァンの姿に温厚さは無く、代わりに憎悪を抱いた威圧感を出していた。
「ガロン・・・今すぐお前を・・・」
"殺しに行く・・・!"
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暗夜の王城ウィンダムでは、兵士二人が欠伸をしながら城へ入る門の守っていると、兵士二人の首に矢が刺さった。
兵士は倒れると、奥から現れたのはファリスの弓を持ったレヴァンだ。
「・・・行くか」
レヴァンは門に来ると、扉を開けた。
中へ入ると、数人の兵士が驚いた様な顔をして槍を構える。
「な、何者だ!」
「門の衛兵は何をしていた!」
「殺した」
「なッ!?」
レヴァンは平然と答えると、クレイモアとグレートアクスを持って歩く。
レヴァンの放つ殺気と威圧に、兵士はたじろぐ。
「さぁ、死にたい奴から掛かってこい」
レヴァンはそう言った時、兵士達は勇気を出して向かっていく。
レヴァンは向かってくる兵士をクレイモアで横に凪ぎ払い、グレートアクスで叩き潰していく。
兵士は殺されていく仲間を見て、怯えるがそれでも食い止めようと必死になった。
「と、止めろ!」
「怯むな!一斉に掛かれ!」
「一斉に掛かられたら面倒だ・・・なら」
レヴァンは一斉に掛かれない様に走りながら近づいてくる敵を斬っていく。
一直線になった兵士を凪ぎ払い、叩き潰し、串刺しにする等して突破していく。
「ひ、ひぃ!」
「助けて・・・助けてくれ!」
レヴァンを相手にして兵士はもはや、搾り取れる勇気すら無くなっていた。
だが、レヴァンは逃げる兵士も容赦なく殺していく。
城の奥へ進むと、貴族なのか華やかな衣装を纏う男女が血だらけのレヴァンを見て逃げている。
「ふん、臆病者供が・・・ガロンは何処だ?」
レヴァンは歩いてガロンの行方を探していると、前を通った扉の奥が騒がしく聞こえた。
レヴァンはクレイモアとグレートアクスをしまい、銀騎士の剣を取り出すと開け放った。
「きゃぁぁぁ!」
「く、曲者!」
部屋にはガロンはおらず、その代わりにメイドと紫の長髪の少女がいた。
回りが混乱する中、少女は落ち着いている。
「貴方は何者なの?」
「・・・話す通りはない。ガロンは何処だ?」
「あら、父を殺そうとする人に居場所を教えると思ってるの?」
相変わらず少女は落ち着いており、レヴァンは時間の無駄だと考えて部屋を出ていく。
「・・・恐ろしい人ね」
少女はその一言だけを言うと、メイド達に連れられて安全な場所へ行く。
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レヴァンは玉座の間の扉まで来ると、多数の兵士とジークフリートを持った青年がいる。
レヴァンは青年を見て、感心の色を見せた。
「ほぉ、ジークフリートを継承したか・・・マークス」
「レヴァン・・・何故、父上を狙う?」
「・・・奴は道を踏み外した。奴が王になる前の約束を果たすべく、殺しに来た」
レヴァンは銀騎士の剣と紋章の盾を手に持って、構えた。
「邪魔をするなら・・容赦はしないぞ?」
マークスはその言葉を聞いて、無言でジークフリートと獅子の盾を構えた。
「・・・そうすると思ったぞ」
「言葉はいらない・・・互いの剣で語ろう・・・」
ここに、後の暗夜王国最強の騎士マークスと名も無き英雄レヴァンの一騎討ちがなった。
二人の気迫に回りはたじろぎ、怯んでいる。
「では・・・始めようか」
レヴァンはそれだけを言うと、戦闘が始まった。