ダークソウルif 作:コッコ
真夜中になり、ミコト達は自分の部屋へ帰っていくと、レヴァンも眠っていた。
長い時間の中、レヴァンは目を覚ますと、立ち上がって戸を開けて外に出た。
庭へ出ると、レヴァンは静かに立って言った。
「いるのだろ?出てこい」
「あら、気づいたの?」
レヴァンは声の聞こえた方を見ると、霊体ではないミルドレッドが現れた。
その手に肉絶ち包丁と木板の盾を持っている。
「・・・何しに来た?」
「決まってるじゃない。私はね・・・貴方と言う一人の男に会いに来たのよ!」
ミルドレッドはそう言って、武器を放り出して抱きついて来ようとしてきた。
レヴァンはミルドレッドの抱きつきを避けると、ミルドレッドは庭に置かれていた大きな岩に諸に当たった・・・顔から。
ミルドレッドは流石に痛かったのか、かなりもがいている。
「そんな理由で生身で来る筈がない・・・本当の理由は?」
「もう、相変わらず釣れないわね~・・・まぁ、私はわざわざ生身で警告に来ただけよ」
「警告?」
「貴方の警戒してるロートレクて、言う男が白夜に現れたわよ」
「ッ!?」
ロートレクが現れた。
その言葉を聞いて、レヴァンは遂に現れたと感じた。
「奴は何処だ?」
「それは私にも分からないわ。だって、見たの一瞬だったもん。警戒してる貴方にとって、一大事でしょ?」
「・・・そうだな。使命を課せられた少女は誰か知ってるか?」
「あら?会ってないの?」
レヴァンの問いを聞いて、ミルドレッドは意外そうにレヴァンを見てくる。
「・・・その様子だと知らないみたいね~。良い?貴方はもう、会ってるのしかも、最近。記憶を探りだして見つけなさいな。でも、早めにね・・・」
ミルドレッドはそう言うと、帰還の骨片を使ったのか光と共に消えてしまった。
レヴァンはミルドレッドの言う通り、記憶を探っていく。
遂、最近会った少女は・・・カムイ一人だ。
「まさか・・・」
レヴァンは気づいた。
使命を課せられた少女は、カムイだったのだ。
レヴァンは急いでカムイの元へ向かおうとした時、城の奥が騒がしくなった。
「しまった!」
レヴァンは急いで走る。
廊下を走っていると、使用人が逃げ惑い、兵士が武器を手に向かっていく。
レヴァンは兵士の向かっていく方へ行くと、所々に死体あった。
「・・・近くにいるな」
レヴァンはそう呟くと、更に奥へ進んでいく。
兵士が何者かと戦っているのか、金属音と怒声が聞こえる。
レヴァンは氷結の剣を手に、向かうとミコトとカムイを庇う様に兵士がロートレクと戦っている。
だが、兵士は一方的にロートレクに殺されている。
「止めろ、ロートレク!」
「・・・やっと来たかレヴァン」
ロートレクは反り血を全身に浴びた状態で振り向く。
レヴァンは氷結の剣をロートレクに向けて警戒する。
「ロートレク。やはり、白夜に来たか・・・」
「ククク・・・此所に獲物がいるんだ・・・来ない訳にはいかないだろ?」
ロートレクはそう言うと、二本のショーテルを構えた。
「構えろ。決着を着ける時だ」
「あぁ・・・」
レヴァンは氷結の剣を構え、ロートレクと対峙した。