NEW GAME!NEW LIVED!!   作:残夏

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ひふみ「さ…さぁ始まるざます…よ!」
青葉「いくでがんす!」
ゆん「ふがー!!」
はじめ「まともに…」
残夏「あぁ…今回の話ギリギリだよね?大丈夫だよね?これR18じゃね?とかならないよね?、あ…NEW GAME!NEW LIVED!!始まるよ!」
一同「残夏さん!?」


休日のヴァルキュリア2

「コウさん、大丈夫ですか?」

ラザニアの材料を買いに行った近所のデパートの帰り道。未だに足元がおぼつかずそのため俺と腕を組んだ状態で歩くコウさんを心配すると、顔を伏せたまま首を僅かに縦にふった。

「だ…大丈夫…」

圧迫感の残る腰とヒクヒク動くお腹を軽くさすり、力の入らない足を動かす。

「激しくしすぎだよ…」

「痛かった…ですか?」

「最初破る時はやっぱりね…でもそれ以外は…察して…」

「良かった…俺とコウさんだと体格差があるから…でも普段聞かないようなコウさんの声聞けて嬉しいです♪とても可愛いかったですよ、因みに俺は凄くき…」

「う…うっさい言うな!!馬鹿…あんなけ出してればわかるよ…」

『…』

先の行為を思い出し、お互い無言になり顔を紅く染めた。

『…』

何も話さないコウさんに組まれた腕から早い鼓動が伝わって来るのが何故か嬉しく思うが、結局無言のままコウさんの部屋に着いてしまった。

「やっぱり…今日だけ何て嫌です…」

「え?ごめん、今何て?…んッ!?」

閉まるドアの音で二葉の声が聞き取れず鍵を閉めたのを確認し終え、二葉の方を向くといきなり唇どうしが重なり塞がった。

「…今日だけは…俺のモノなんですよね?」

「ちょ…待って!!んッ…こ…こで?」

唇が離れると二葉は怪しい笑を浮かべしゃがみこむと、スカートを捲り秘部から薄い布を口で脱がし紅く充血した部位を舌で舐め始めた。

「ふ…二…葉ぁ…」

必死に声を堪え二葉を引き剥がそうとするが全くびくともせず、寧ろ舌が中に侵入し更に声がこみ上げてくるのを堪えるため口を手で覆った。

「二葉…辞めッ…て…」

消えそうな声だが確かに二葉には届いているが、辞める気配はなくまるで飴を舐める様に行為を続ける。

「ふ…ふたばぁ…待っ」

「コウちゃん居る?」

『!?』

自分がもたれかかっているドアの反対側から二葉もよく知る人物の声が聞こえ、思わず2人の動きが止まった。

「コウちゃ〜ん居ないの?」

「出ますか?」

「こ…こんな状況で出れるわけないじゃん!!」

今のコウさんは以上に顔を紅く染め太ももを濡らし、誰が見ても不審に思われてしまう。

「じゃあ居留守ですか?」

「それしかないでしょ!」

「じゃあコウさんのスマホの電源きりますね」

「な!?いつの間に…」

コウさんのポケットからスマホを取り出し、電源をきる。

「電源が切れてる…コウちゃん…電話にも出ないわ…」

「切っといて正解でしたね♪」

「た…確かに…んッ」

スマホを下駄箱の上に置き、立ち上がりながらコウさんの濡れた太ももを舐めると声を堪えながら体がピクピクと痙攣する。

「二葉ってもしかして…太もも好きなの?…」

自分で言っておきながら恥ずかしがり太ももをすり合わせ、スカートを掴み丈を無理矢理伸ばし太ももを隠そうとしている。

「大好きです…太もも…特にコウさんの」

「んんッ…ちょっと…今は!?」

汗などで滑りが良くなったコウさんの太ももを撫で堪能し、上へ行き指を深々と突き立て前後運動を始めた。

「クッ…ッッ…」

先程とは比べ物にならない位に声を出してしまいそうになるのを必死で抑える為会話が出来ず、只二葉の服を掴み堪える事しか出来なかった。

「…音出すとりんさんに気付かれちゃいますよ?…」

「ッッ…」

(我慢しないとりんが…私の後ろに居るのに…二葉とこんな事してるのがバレちゃう)

「ふた…ば…り…んが…りんが……あッ…んんッ〜」

必死に出した言葉は断片的で虚しくもスグに我慢の限界が来てしまい声が溢れ出そうになるが、それを飲み込む様にまた唇が重なり吃った声が多少漏れる程度で済んだ。

「留守かぁ…タイミング悪かったな…帰ろう…」

脱力し俺に寄りかかるコウさんから唇を離し、ドアスコープからりんさんが帰ったの確認する。

「りんさん帰りましたよ」

「ハァ…ハァ…気付かれるかと思ったじゃないか…馬鹿二葉…もう嫌い…」

「俺はコウさんの事大好きです…」

「…バカぁ…」

身長差により俺の胸元に顔を埋めるコウさんの背中に手を回し抱きしめると、何だかんだ言いながら俺の背中にも手を回し互いに抱きしめ合う。

「お腹空いたけど…二葉と触れ合っていたいけど…何か…眠い…」

「疲れたんですね、ご飯出来たら起こしますから寝てて下さい」

「ごめん…手伝えなくて…」

「気にしないでくだはい」

トロンとした眠たそうな上目遣いのコウさんの頭を撫で靴をぬがし、お姫様抱っこをしてベッドに寝かせる。

「何だろ…太ももが敏感になってる…」

「…俺が触り過ぎたからですね…」

「好きな…人に触れられるの…凄く嬉しいから…いっぱい…触って…」

ゆっくり瞼を閉じ、可愛い寝息をたて始めた。

「さて、コウさんの為に美味しい料理を作りますか」

オデコにキスをしてキッチンに向かった。

 

 

「コウさん起きてください!!ご飯出来ましたよ!」

「んん…二葉ぁ…私何の位寝てた?…あれいつの間に着替えたの?」

上半身を起こしベッドの淵に腰掛けた状態になり、寝ぼけ眼を摩る。

「1時間位です、寝てる時に着替えさせました」

「…エッチ…」

「今更ですよ…今更」

「だね…じゃあ、ん…」

「はい?」

両手を俺の方に伸ばしてくる。

「抱っこして運んで」

「え?」

「あんな事するから腰に力入んないし、二葉は私の脚触れるんだよ〜」

脚をわざと開き、綺麗な太ももを見せてくる。

「分かりましたよ…」

「ありがとう二葉♪」

太ももの魅力半分、コウさんの推し半分に負け背中と膝に手を回し持ち上げる。

「どう私の脚は?」

「凄く俺の好みです、ずっと触ってたいです」

「エッチ…」

「え!?…」

「冗談だよ、てか二葉のお姉さんの事は大丈夫なの?今1人なんでしょ?」

「大丈夫ですよ、メールしたら成美…姉さんの面倒見の人が来ているので心配ないです、よいしょっと」

コウさんを座らせ、自分もその反対側に座る。

「え!?これ全部作ったの!?」

「そうですよ!コウさんの為に腕によりをかけて作りました!」

「出来合いのモノは?」

「フランスパンやチーズ等の材料を抜けば全部手作りですよ?」

「え“!?…すご…」

テーブルにはどれもお店で出される料理と見間違える程のクオリティーに言葉を失う。

「今回のメニューはラザニアに鶏肉のバジル焼き、オニオンスープにサラダ、フランスパンとそれに付けるクリームチーズです!」

(何だろ…この圧倒的敗北感は…心の女子の部分がモヤモヤする…)

「どうかしました?」

「な…何でもない…これ写真撮っていい?」

「えぇどうぞ?」

「一応りんに連絡しとかないとね…心配してるだろうし、ちゃんとご飯たべてるよ〜っと送信、それで電源OFF!!」

「え!!返事来るんじゃないんですか!?」

「平気平気〜面倒臭いし気が散るからね、さぁ早く食べようよ〜お腹ぺっこだよ〜」

「大丈夫ならいいんですが…じゃあいただきます」

「ま〜す」

「あ、コウさんはまずスープから飲んでくださいね」

「え“!?」

手を合わせラザニアにフォークを突き立てようとするコウさんを止めると、お預けされた犬の様な顔で見つめられる。

「な…なんで?…」

「昨日から何も食べてないんですよね?いきなり物を入れるのは体に良くないので、スープから飲んで胃を慣らしてください」

「うぅ…ズズ…あ〜スープ美味しい…でも固形物を食べたいよ…」

「飲み終わるまで食べるの待ちますから」

「ズズズゥッ…飲み終わった!!」

「はや!?」

「ねぇ飲み終わったから食べていいでしょ?…」

「ハァ…どうぞ…」

上目遣いに負け仕方なく犬で言う待てを解くと、コウさんはラザニア等の固形物を食べはじめた。

「ん!!凄く美味しい!!」

「良く噛んで食べて下さいね」

空になったスープの皿にお代わりを注ぎ、再びコウさん側のテーブルに置く。

「ありがと♪」

「いえいえ」

コウさんの笑顔を見るだけで許せてしまい、心が満たされる。

大好きな人と共に食べるご飯が何時もより美味しく感じられ、とても幸せな気分だ。

(でも甘やかし過ぎるのは良くないよな…俺)

「りんの作る料理より美味しいよ〜」

「アハハありがとうございます、そう言えば1つ聞いてもいいですか?」

「ん?なに?」

「コウさんの後ろの棚に飾られている写真何ですけど、何かコウさん雰囲気違くないですか?」

「…」

突然料理を食べる手が止まり、俯いてしまった。

(あれ…聞いたら不味かった…かな?)

「あの写真ね…私とりんがイーグルジャンプに入社したばかりの時に撮ったんだ…その時は私は今以上にコミュニケーションが苦手でさ、何時もムスッとしてたんだ…だから色々人付き合いで問題が起ってさ…」

「コウさん…」

(また…またこの感覚…ひふみさんの時にも感じたこの感覚は…)

フォークを置き寂しそうな笑を浮かべる彼女の顔に、何時ぞやの時と同じ虚しさと胸の痛みを感じた。

「意外でしょ?…」

「い…いえ…そんな事は…」

「いいよ、気を遣わなくて…ねぇこんな時にするような話しじゃないけど…私の昔話を聞いてくれる?」

「…俺で良ければ」

「フフありがとう…さっきも言ったけどコミュニケーションが苦手でずっとムスッとしていたんだけど、最初の方はりん意外の人達も気を遣って声をかけてくれたんだけどさ…思っている事をストレートに言ったり、気を遣わなかったりしてたらどんどんその数が減っちゃってさ…そして入社して1ヶ月の頃にフェアリーズ1のキャラデザに私が選ばれたたんだけど…それを境に他のキャラ班のメンバーから色々されてね…実力ない奴は引っ込んでろとか、コネ、とか言われてね…酷い時には手を出されたりしてさ…何人も会社を辞める人がいたんだよ」

「コウさん…」

目の前に、すぐ近くにいるはずのコウさんが何故か遠くにいる様に感じどう声を掛けたらいいのか分からず、ただテーブルの上に置かれた彼女の手を優しく握る事しか出来なかった。

「二葉の手…おっきくて…暖かい…それからね…しばらくして、青葉と同じ高卒で入社してきた子が居てね…丁度その頃にフェアリーズ2の制作が決まって私はADになってさ…厳しくし過ぎたみたいでその子…辞めちゃったんだ」

「…」

彼女の過去を知る度に胸が痛むが、逆に虚しさが消えていく。

(そっか…この虚しさは…俺の知らないコウさん達の話をされたからか…だからコウさんの事を知る度に…)

「って…何で二葉がないてんだよ…」

「え?…あ、俺泣いて…」

虚しさが消えると、自分が無意識に涙が零れていた。

「す…すいません…で…でも…俺…えっと…」

「大丈夫…ゆっくりでいいから落ち着きなよ」

感情が溢れ出て気持ちを言葉に出来ない俺の隣にコウさんが来ると、優しく抱きしめてくれた。

「二葉は…私の部下になってどう?…」

「お…俺…コウさんが…本気でゲーム作ってるって…本当にゲームが好きだって分かってます…その子に厳しくしたのだっていいゲームを作ろうとしたからだって…分かってます…だからコウさんの部下になれて俺良かったって思ってます…きっと青葉ちゃんだって同じ事思ってますよ」

「ありがとう…凄く嬉しい…私も二葉や青葉が部下で良かったって思ってるよ…さぁ辛気臭い話はおしまい、折角二葉が作ってくれたんだから冷めちゃう前に食べちゃおう」

「ですね!…」

 

 

「ごちそうさま〜美味しかったよ二葉」

「お粗末さまでした、食器片付けるんで貸して下さい」

「あ、それ位は私やるよ?」

「でも…」

「作って貰ったんだから最後は私がやる!これ上司命令!!」

「パワハラですかぁ〜」

「訴えても無駄だぞ!」

「アハハじゃあお言葉に甘えて食器洗いをお願いします、シンクまでは運びますね」

「ほーい任せて、二葉は適当に寛いでてよ」

「お任せします!」

食器をシンクに置き洗い物をコウさんに任せ俺はスケッチブックを取り出し、絵を描き始める

「コウさんはクラスで言ったらヴァルキュリアですよね」

「え何で?」

「何時も何かと戦っている感じなので」

「戦ってる…かぁ確かに…」

何時も1人で歩んでいたあの頃は、確かに色々なモノと戦っていた。

りんにも相談はしないでまだ愚痴だけを聞いてもらっていたあの頃に、もし二葉達がいてくれたら、誰も傷つかせないで済んだのだろうか?。

「因みにヴァルキュリアのコウさんの装備はこんな感じです!」

真横に来てスケッチブックに描かれた絵を見て驚く。

「うわ!!私そっくり…でもやっぱり脚が強調された装備なんだ…」

「た…たまたまですよ!」

「へぇたまたまねぇ」

「すいません嘘です…」

「プッ…アハハ全く…二葉はムッツリだな」

「そ…そんな事はないですよ!!」

でも今笑っていられる。

きっとそれは今、二葉達に出会えたからだと思う。




「皆さん元気ですか?司会の二葉です、今年ももうすぐ2ヶ月をきりますね!」
「二葉君もう出ていいかい?」
「あ、姉さんまだちょっと待って!!、えっと今回のゲストはこの方です!」
「どうも二葉の姉の高坂一葉だよ、どうだい二葉君司会には慣れたかい?」
「ようやくね、初めは本当に緊張したよ…」
「アハハ、でも上手くやっているようで安心したよ」
「大変な事もあるけど、確かに楽しいよ!」
「それは良かった、それでは次回儚い夢、お楽しみに」

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