❁❁❀✿✾❁❁残❁❀
❁❁❀✿✾❁❁夏❁❀
❁❁❀✿✾❁❁駄❁❀
❁✿✾❁❁劇❁文❁❀
❁✿✾❁❁場❁❀✿✾
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ゆん「さあ始まるざますよ!」
はじめ「いくでがんす!」
ひふみ「ふ…ふがー!!」
青葉「まともに始めましょうよ…」
「ゆん姉ちゃん起きて!〜あさやで!」
(ん?れんが起こしに来てくれたんか…)
弟のれんに体を揺さぶられ半分目が覚めた状態になったが、今日が土曜日で休日。二度寝をする為目は閉じたままにしてある。
「朝ごはん出来たし、今日はムーンレンジャーの映画を見に連れてってくれるって言うたやん!!」
(行く言うたんは10時からやろ、朝ごはんは…眠いしダイエットにもなるから食べんとこ…ごめんな作ってくれたんにおかん…)
「お姉ちゃん早く起きて!!朝ごはん食べたら映画見に行く前にあ〜そ〜ん〜で!!」
「ん〜!!」
布団を引き剥がそうと思い切り引っ張ってくるが、ゆんも負けじと布団にしがみつく。
「う…うぅっ…お姉ちゃんが起きてくれへん…うわーんお姉ちゃんが嘘ついたァ…うわぁぁぁーん、映画見に連れてってくれへーん」
(アカン!?泣かしてしもうた!!…仕方あらへん…起きるか…)
「うぅっ…頭痛い…分かった!起きるから泣き止んで!」
弟に泣かれてしまい二度寝が出来ないと判断し、仕方なく折れ起きる事にした。
「ほんまに?…朝ごはん食べ終わったら遊んでくれる?」
「ええよ遊んだるわ、布団畳んだらすぐ行くから先に戻っといて…」
「うん!分かった!!」
泣き止んだれんは、駆け足でゆんの部屋から出ていった。
「ほんま元気やな…さて…起きるか…はぁ眠たい…」
半分夢心地で二日酔いのまま布団から這いでて二度寝に後ろ髪を引かれながら布団を畳み、部屋着のジャージのまま家族が集まっている居間に向かった。
「おはようさん〜、ん〜ええ香りやぁ」
『おはよう!』
「あ、おはようございます」
家族と挨拶を交わし、食欲をそそる香りがする朝食が並ぶテーブルに座った。
「ゆんさん、ご飯はどのくらい食べます?」
「ん〜普通ぅ」
「このくらいでいいですか?」
目の前に白米ののった茶碗を置かれ、量を確認する。
「このくらでええよぉ、おおきにぃ」
「それじゃあ皆揃ったし、いただきます!!」
『いただきます!!』
「まーす」
何時もの様に皆で手を合わせ、各々朝食に手をつけはじめた。
「ズズズゥ…あ〜この味噌汁いつもより美味しいわぁ、具は…アサリかぁ?」
「ありがとうございます!それは蜆ですよ、アルコールを分解したり肝臓の働きを高めてくれるんです」
「へー、二日酔い気味やから助かるわぁ」
「あ、みう!二葉兄ちゃんの膝の上に座ってたべるのずるい!!」
「別にずるくないやん!!れんは昨日二葉お兄ちゃんと同じ布団で寝たからおあいこや!」
「アハハれん君もおいで、俺大きいから2人とも乗れるよ」
「わーい!!」
「全く…2人共二葉君に迷惑かけたらあかんよ!…でもほんま助かったわ、早起きして朝ごはん作ってくれて」
「一宿一飯の恩義ですから気にしないでください」
「枝豆とほうれん草の胡麻和えも美味しいわぁ」
「枝豆にもアルコールを分解する成分が含まれているんですよ」
「へー」
「アハハ朝が弱いゆんとは大違いやな!あ、二葉君ポン酢取ってもらってええ?」
「はいどうぞ」
「おおきに」
「おとん、しらすおろしにあんまりポン酢かけたらあかんよ…あぁ…ほんま味噌汁美味しいわぁ…二葉君味噌汁のおか…二葉…君?」
「はい何ですか?」
徐々に脳が活動し始めると、ある疑問に気がついた。
廻らない頭とやたら溶け込んでいるせいで今まで気が付かなかったが、普段絶対にいない人物が自分の右側に座り姉弟達を膝に載せ朝食を食べている。
「な…な…何で!!二葉君が家に居るん!?」
「え!?今更ですか!!普通に会話してたじゃないですか…」
「二日酔いで頭回ってなかったし、溶け込み過ぎて気づかなかったんや!!」
左手をテーブルが壊れそうな勢いでバン!と叩き、人差し指を立てた右手で効果音の[ビシッ!!]が聞こえそうな感じで指を指された。
「じゃあ昨日の事も覚えとらんのか?」
「二次会やった所までは覚えとる…まさかうち何かやらかしたんか…おとん?」
「酔い潰れたゆんを二葉君が家まで送って来てくれたんやで?それで終電逃してしもうたから家に泊まってもらったんや」
簡単な説明をしてまた味噌汁を飲むおとんから二葉君の方に急いで向き、顔の位置で両手を合わせ謝罪をする。
「ごめんなぁ二葉君!!、うちのせいで終電逃させてしもうたり、朝ご飯作らせてしもうたり…着替えとか大丈夫なんか?」
「気にしないで下さい、はじめさん達を送ったのに時間を気にしなかった俺が悪いんですよ…着替えは会社に泊まる時に用に持ってったけど、結局着なかった服を持って帰る時だったので大丈夫です!」
「うぅ…ほんまごめんな…せっかくの休日に…朝ごはん食べたら帰ってゆっくり体休めてな」
『駄目!!』
「へ?」
謝罪中に朝食を食べ終えたらしいれんとみうに否定をされてしまった。
「ご飯たべたら二葉兄ちゃんと一緒に遊ぶって約束したんや!」
「そうや!後お兄ちゃんも一緒に映画見る約束もしたんや!」
「え…えぇ!?二葉君それ本当なんか?」
「アハハ…2人が起きた時に…純粋な目でお願いされたので断れなくて」
と言いながられんとみうの頭を慣れた手つきで撫でる。
「ほんま…ごめんな…」
「いえいえ」
「ゆん姉ちゃん早く早く!!」
「映画行こ〜行こ〜!!」
「ちょ!?待ってれん!みう!車来たら危ないから飛び出したらあかんよ!!」
朝食を食べ終え様々な家事を済ませ時間まで遊んだ後、先に出かけた両親の代わりに玄関の戸締りをしようとした時にれんとみうが勢い良く飛び出してしまった。
「れん君!みうちゃん!危ないから俺と手を繋ごう!」
「わ〜い!!二葉兄ちゃんと手ぇ繋ぐ!」
「みうも!みうも!二葉お兄ちゃんとおてて繋ぐ!!」
まるで犬が投げられたボールをとって飼い主の元に持ってくる様にれんとみうが二葉の元へいき、差し出された両手を握る。
(なんや…2人共二葉君の言う事はちゃんと聞きおって…二葉君も慣れとるし…)
「ゆん姉ちゃん早く早くぅ」
「お姉ちゃん早くしないとうちとれんと二葉お兄ちゃんだけで行っちゃうよ!!」
「あぁもう分かった!今行くから!!」
鍵が掛かった事を確認し、3人の元へ走って向かった。
(―ω―.)貧乳は(―ω―.)ステータスだ!
「ハァ…」
幾つかの映画を見終え、16時の遅めの昼食?をとるためファストフード店に入店し、各々注文したメニューをトレーに載せ席につくとゆんさんが深いため息をはいた。
「ゆんさんどうしたんですか?」
「ちょっとな…映画館でライト配ってたやろ?」
「あぁ、ヒロインがピンチになったら振ってパワーアップさせる事が出来るライトですか?」
「うん…それな普通は子供達にあげるやつなんやけど…配ってたお姉さんがうちにもくれたんや…」
「あ〜貰ってましたね…」
ゆんさんのバックの持ち手に付けられたライトを見つめ、映画館の時の事を思い出す。
「それってうちが子供っぽい言う事なんかな?…チケット買う時も大人1枚に子供3枚ですね?って…随分歳が離れた妹さん達がいるんですね?って言われたし…この服装が駄目なんかな?」
「プッ!!ハハハッ」
堪えていたがチケットの話をされてしまい、我慢の限界が来てしまい笑ってしまった。
「うぅぅぅ…二葉君ひどい!!笑ったな!」
「す…すいません…つい…」
「もぉ…結構気にしてるのに酷いわ…」
「アハハでも気にする事ないとおもいますよ?今の服もジャージ姿のゆんさんも可愛いですよ?」
「えぇぇ!!」
みるみるうちにゆんさんの顔が赤くなっていく。
「で…でも会社の皆には恥ずかしいから秘密にしてな…」
「分かりました!」
「ねぇゆん姉ちゃん」
「どないした?れん、みう」
「あそこで遊んで来てええ?」
2人が指を指さしたのは、子供達が無料で遊べるキッズスペースだった。
「ええけど2人共食べ終わったんか?」
『うん!食べ終わった!』
「じゃあ怪我せえへんように気をつけてな」
『わーい!!』
オマケが貰えるセットに付いてきた玩具を持ち、2人共元気良くキッズスペースに向かって行った。
「あ!!やっぱりゆんさんだ!」
「ん?」
「あ!琴葉ちゃん!」
友達と入店してゆんさんと親しそうに話す黒髪のポニーテールの少女の顔に何処か見覚えを感じていると、ゆんさんがその少女の自己紹介をしてくれた。
「二葉君、この子はトモさんの娘さんの佐伯琴葉ちゃん」
「こんにちは!」
(あ!確かに目とかトモさんにそっくり)
「こんにちは、俺はゆんさんと同じイーグルジャンプで働いている高坂二葉だよ、よろしくね!」
「えぇ!?二葉さんもイーグルジャンプで働いているんですか!!」
「うん、今月入社したばかりだけどね」
「そうなんですか!私今高校3年で来年にイーグルジャンプに入社出来るように色々勉強しているんですよ!」
「へー今高3かぁ、妹と同い歳だしもしかしたら妹と一緒に入社するのかぁ」
「え!?二葉君妹いたの?」
「はい、三葉(みつは)って言ってイーグルジャンプに入社するって言ってるんですよ」
「じゃあ私も二葉さんの妹さんと同期になれる様に頑張らなくちゃ!!っとすいません友達を待たせているので失礼しますね!」
元気良く頭を下げ、友達が注文を決めている注文カウンターに戻っていった。
「来年が楽しみやなぁ」
「ですね!、どうします?そろそろ帰りますか?」
「そうやな、晩御飯の支度もしないとやし…二葉君はまた…家に泊まる?…」
「流石に迷惑だと思いますし、姉が心配なのでゆんさん達を送ってたら帰りますよ」
「…別に迷惑やなんて思わんし…泊まってくれても構わんのやけど…」
「すいません…よく聞こえなかったのでもう一度言って貰っていいですか?」
「い…いや!!なんでもあらへんよ!?れん、みう!!もう帰るで!」
『はーい!』
急に小声になりゆんさんの言葉を拾うことが出来なくなってしまい、もう一度言って貰おうと下がまた赤面し話を逸らされてしまった。
「何でもないなら…いいんですが…じゃあ帰りましょうか」
「やっほー今回の次回予告のゲスト八神コウだよ〜」
「ちょ!?コウさん!ゲストが司会よりも先に出たら駄目じゃないですか!?」
「別にそんなルールないんだからいいじゃん〜」
「まぁそうですけど…」
「そう言えば今回の前書きは残夏さん気合い入ってるね」
「あぁ確かに…ん?残夏さんからカンペ?…なになに?…読んでいる人を飽きさせないように工夫してみました。それとお気に入りの数が100人をこえたからその記念に…だそうです」
「えぇ!?100人こえたの!!凄いじゃん!!」
「本当ですね!!皆さん本当にありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!では次回、休日のヴァルキュリア」
「皆見てね!」