NEW GAME!NEW LIVED!!   作:残夏

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ゆん「さあ始まるざますよ!」
はじめ「いくでがんす!!」
ひふみ「ふがー!!」
青葉「まともに始めなさいよ!」

オリキャラ設定↓
楠本・カータレット・成美 23歳 160cm
日本人の父親とロシア人の母のハーフ。
一葉と同じ職場の後輩でよく一葉の面倒を仕事以外でも見ることがあり、二葉も彼女を頼ることもある。
普段クールで冷たく見られがちだが、実際は面倒見がいい。



血塗れの髑髏

「よし!青葉も村人が全員完成したね!」

「ハア…本当大変でしたよ…」

「んじやぁ次は1からキャラデザお願いね!」

PCの画面に映る青葉が作った村人達を全てチェックし終え、一息つく彼女に次の仕事をふる。

「えー!?ほ…本当ですか!?」

「本当、本当〜これ仕様書ね!因みに二葉は青葉より多く村人を作って貰ってたけど、とっくに終わらせて、青葉と同じようにキャラデザしてもらってるよ〜」

「え!?もうですか?、始めたのは私と同じなのに…」

青葉が来る前にキャラの設定だけを書いた紙を渡す。

「うぅ…なんだが不安です…」

「絵以外経験ないのにここまで出来るなら上出来だよ!二葉の場合は専門学校の時からここと同じ事やってたらしいから」

「そうなんですか!?…二葉さんの通ってた専門学校ってどう言う所なんですか?」

「実は詳しくは知らないんだよね…私も葉月さんから聞いたから…ただかなり有名な所らしよ」

「葉月さんにですか」

「ん?私を呼んだかい」

『うわ!?葉月さん!!』

ブースの入口の壁にもたれ掛かり、脅かした事に満足した様子の葉月さんが青葉の隣にくる。

「二葉君の通ってた専門学校について知りたいんだろ?」

「は…はい」

((一体どこから話し聞いてたんだろ…))

「コホンッ、それじゃぁ聞かせてあげるよ」

葉月さんは咳払いを合図に語り始めた。

「まずキャラットきらら学院って聞いた事あるかい?」

「はい、テレビでよくCM見ます!」

「結構有名でしたよね?」

「あぁゲームを作りたいならキャラットきらら学院って言われてる位だからね、それにプロを育てる、即戦力を造るをキャッチコピーにしているだけあってかなりハイレベルな事を教えているんだ、故にそこの生徒1人1人の技量も高いんだ」

「そんな凄い所なんですね…」

「そうさ、それで私の知人がそこで学園長をしていてねぇ、たまに飲みに行くんだけどその時に私の生徒にイーグルジャンプで働きたいって言う子がいると言われてね、と言われその事について話しこんでいたら分かった事があるんだよ」

「働きたい子ってのが二葉なんですね?それで分かった事ってなんですか?」

八神さんも話の続きに興味がある様で珍しく、話に食い気味になっている。

「そう、それでさっきも言ったけど生徒1人1人の技量が高い中で二葉君は全てにおいて遥かにレベルが高かったんだよ、首席で卒業した二葉君の事を友人が言っていたんだ…天才と…」

「…」

「…」

確かに二葉の技量の高さは理解していたが、話を聞くに彼の実力が想像以上である事に驚き、言葉を失う。

「フフフ、そう言えば涼風君の次の仕事はキャラデザだったよね?」

「は…はい」

((本当に何処まで話聞いてたんだろ?…))

「なら二葉君にキャラデザのやり方を聞いてみるといいよ、二葉君はどう言う風にキャラデザをしているんですか?って」

「それはいいですね!…でも教えてくれますかね?…そしたら参考にさせてもらいたいのですが…」

「別に機密情報って訳じないんだし教えてくれるよ!あと学園祭の為に二葉君が作ったゲームを私持ってるから仕事終わったら私のデスクに取りにくるかい?きっとこれも参考になると思うよ?」

「二葉さんが作ったゲーム…ですか…」

「何か参考になるしいいんじゃないかな、青葉?」

「じゃあお願いします!、仕事が終わったら取りにいきますね!」

「うんうん!それじゃぁ序に少しお話をしようじゃないか!」

「見つけましたよ…葉月さん」

「う…うみこ君…ウグ!?」

何時ぞやの時の様に鬼の様な形相で葉月さんの元にうみこさんが早歩きで近づくと、勢いよく葉月の腕を掴み曲げてはいけない方向に曲げ始めた。

「イタタタタッ関節が!!うみこ君それ曲げちゃいけない方向だから!曲がっちゃ駄目な方向だから!!」

「全く…少し目を離すとすぐ何処で遊び呆けるんですから…一層の事歩けない体にしてしまうと言う選択肢も…」

「うみこ君顔が!顔が本気だから!!」

「まぁ冗談ですが、今日は定時に帰りたいと言いましたよね?だから早く書類をチェックしてください!さぁ自分のデスクに戻りますよ…では失礼しますね、二葉さんのお姉さんもくるそうですね!楽しみにしていますよ八神さん」

「う…うん…分かった」

「イタタタタッ折れる!腕が折れる!助けて〜八神!涼風君〜!」

「腕が折れるのが先か葉月さんのデスクに着くのが先か…楽しみですね♪」

「ぎゃぁぁ!!」

痛みに顔を歪め助けを求めながら、ブースの外に引きずられる葉月さんをただ見ている事しか出来ず、そして葉月さん達はブースの外に消えていった。

「なんかホラー映画っぽかったんですが…大丈夫なんですか?…」

「まぁ葉月さん次第かな?…私達も仕事に戻ろっか」

「はい…分かりました」

「期待してるからな、青葉!」

 

 

「ヘックチッ…ヘックチ…ヘッックチ…」

コウさんから次の仕事を貰い自分のデスクに戻り、早速作業を始めると連続のくしゃみをして鼻をかく。

「風邪…かな?…」

「二葉…君…大丈夫…風邪?…」

「連続くしゃみ大丈夫?」

「アハハ、もしかしたら誰かに噂されとるんかもしれへんよ?」

「大丈夫ですひふみさん、はじめさん、変な事言わないで下さいよ、ゆんさん…まぁ風邪より噂のが…悪口とかでは無かったらマシ…ですかね?」

「そうなん?まぁホンマに風邪やったら大変やし、ちょっとオデコだして」

「え?」

「ええから、早く早く!」

「あ…はい…」

ゆんさんに言われた通りに前髪をかき揚げ、オデコを突き出すと、彼女のひんやりとした手がオデコに当てられる。

「ん〜、熱はあらへんからやっぱり誰かが二葉君の事を噂してたんやね!」

「え〜…俺何か変なことしたかな?…」

「あれ?皆さん賑やかですけど、何かあったんですか?」

キャラのチェックから帰って来た今の状況を理解していない青葉ちゃんが頭に?マークを浮かべ、自分のデスクについた。

「あ、青葉ちゃんおかえり〜今な!二葉君のくしゃみが風邪か噂か調べてたんよ♪結果は多分噂されて出たくしゃみやったけど」

「くしゃみですか…大丈夫なんですか?…」

(それってもしかしてさっき葉月さん達と二葉さんの話しをしてたからじゃ…)

「風邪じゃないみたいだからね、多分平気かな?…それより村人達のチェックはどうだった?」

「全員OK貰えました!それから次は仕様書を貰ってキャラデザをする事になりました…」

「どんな…キャラを…描くの?…」

「えっと…サーカス団に入団したばかりの18歳の女の子で、明るい色のツインテールが特徴で真面目で元気だが少し天然なところがある」

((あれ?…青葉ちゃんの事かな?…))

「主人公一行を次のダンジョンへ案内する途中に…盗賊に襲われて死んじゃうみたいです……」

「なんぎやなぁ…」

「確か二葉君もキャラデザ頼まれたんだよね?どんな仕様書を貰ったの?」

「俺はですね、伝説の魔術師と謳われている21歳位の男性で黒い髪とタレ目が特徴、兄的な立ち位置で主人公を助け正しい道へ歩ませる時もあれば、時たま見せるSな性格や悪戯心で主人公達で遊んでいるが魔術の腕は本物。

マイペースで家事が得意」

((こっちは二葉君のことかな?))

「それで!それで!」

何かを期待している、キラキラとした目をした青葉に見つめられる。

「あ…えっと…ごめんね青葉、このキャラは主人公の仲間になるし、後々操作出来るようになるから死なないんだよ…」

「そうなんですか…」

「アハハ…青葉ちゃんドンマイ、でも21歳で伝説ってちょっと…幾ら何でも若すぎじゃないかな?」

「それなんですが、過去に人魚の肉を食べたから不老不死になったそうです、本当は見た目以上に歳をとってるようです」

「でも死なないんですよね…」

「アハハ、死なないんじゃなくて死ねない、が正しいかな、不老不死だし!」

「ブー!!、二葉さん嫌いです…」

「なんで!?」

「兎に角嫌いです…」

「え〜…」

(どうしよう…俺のキャラが青葉ちゃんのキャラを蘇らせるって言い難くなっちゃった…)

 

それから数時間後。

 

「ん〜初めてのサバゲー緊張するな〜」

「それがきっと良い思い出になりますよ、八神さん」

何とか仕事を終わらせ、定時に上がることが出来き、プログラマー班の方々と合流し目的地に着いたが、また姉さん達は到着していなかった。

「そう言えば私は二葉から鉄砲、阿波根からゴーグルとか借りたけど…二葉は自分の荷物だけで鉄砲とか持ってないけどいいの?」

「うみこと言っているでしょ!!、最悪レンタルすれば大丈夫でしょ?」

「えっと…俺が何時も使ってた装備を姉さん達が車で持って来てくれる筈なんですが…」

駐車場で姉の車を探すが見当たらず連絡をとるためスマホを取り出した瞬間1台の車が近くに駐車し、それが姉の車である事を確認し駆け寄る。

「遅れてしまって済まないね…二葉君」

謝罪の言葉と共に、白いシャツに黒いスキニーパンツ姿の姉が運転席から出てきた。

「遅くなって申し訳ありません…二葉…」

それに少し遅れて白いTシャツに薄い黄色のカーディガンにデニムのショートパンツ姿の外国人風の女性が車から降りてくる。

「大丈夫だよ姉さん、成美さんも気にしないで下さい」

「この方々が二葉さんのお姉さんですか?」

初対面である姉さん達に挨拶をするべく、阿波根さんとコウさんが車の近くにやって来た。

「えっと、俺の姉さんは黒髪の女性の方です、その隣が姉の後輩です」

(え〜…私と一緒でだらしない人って聞いたけど、めちゃくちゃスタイル良くて美人じゃん!?)

「失礼しました…私は二葉さんと同じ会社で働いている、プログラマー班のうみこといいます」

「えっと、私は二葉さんの直属の上司でキャラ班リーダーの八神コウです」

「弟がお世話になっております二葉君の姉、高坂一葉です」

「私は楠本・カータレット・成美です」

「楠本さんは日本語が上手なんですね」

「成美でいいですよ八神さん、私はロシアのハーフですが、日本で産まれたので日本語は得意なんですよ」

「へーだから上手なんですね!私もコウでいいですよ!」

「はい!分かりました!」




「皆さんこんにちは!次回予告のコーナーです!今回のゲストはこの方!」
「皆さんこんにちは、今回のゲストの楠本・カータレット・成美ですよろしくお願いします」
「何時も姉がお世話になってます…」
「気にしないで二葉、一葉さんを1人にしてはいけないと私も知っているわ…本当仕事は出来るのに…」
「本当にすいません…ん?残夏さんからカンペだ…えっと…成美さんと一葉さんはユリカップルで成美さんがうけ…だそうです、成美さんどう言う意味ですか?」
「ッ…次回!血塗れの髑髏2、見てください!!」
「なんか…強制終了多くないかな?…」

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