Side一誠
駒王学園に編入してからの翌日、なんとあの糞兄貴に彼女が出来たとの事でうちのクラスだけでなく余所でも一部話題に上っていた。
どうやらそのお相手は他校の生徒らしい。
俺からしたら心底どうでも良いのだが…何かキナ臭いな。
もしや悪魔以外の何処かの勢力が何かしでかそうとしているのか?
そう感じた俺は悟られぬように気配を消して単身糞兄貴のデートの尾行を敢行する事にしたのだ。
そうしたら…
「ねえ、死んでくれないかな?」
「へっ?…へへへっ…」
ほらね!…でも糞兄貴の奴不気味に笑ってる様な…まるでこうなる事が分かっていたかのように…。
Side成也
「こ、この瞬間を待ってたさ…」
正体を現しかなり際どい恰好になった堕天使であろう女性に光の槍で刺された成也だったがそれとほぼ同時に堕天使の女性を押し倒すかのように伏せかかっていった。
「キャア!?貴方なんで動け!?…そ、その手は!?…」
「そうだよ!コイツは神滅具のブーステッドギアさ!…」
「ブーステッドギア!?…そんなレア神器がこんなガキに!…」
女性堕天使は成也にそんなレア物が宿っておりこんな土壇場で覚醒されるとは予想外だったのか驚愕する。
同時に自分の槍が成也が発現させた赤龍帝の籠手によって致命傷ギリギリの所で逸らされていた事に気が付く。
「こ、この離せ!…」
「離さないぜ?」
『Boost!』
女性堕天使は成也から逃れようと必死になってもがくが更に倍加された先程まで戦いとは無縁だった筈の人間の技とはとても思えない彼の力によって拘束が強められ抜け出せなくなってしまう。
「オイオイ、俺を殺そうとしたんだ…真逆今更嫌だなんてぬかさないよな?」
「ひっ!?…な、何をする気!?…」
「何って決まってるだろぉ?」
逃げ出せず怯える女性堕天使に対し成也が下半身を少しだけ動かすと普段ならば見えてはならない筈のモノが見えてしまう。
「い、嫌ぁ!…」
「お前の体存分に楽しませて貰うぜえー!」
女性堕天使は己に迫ろうとする危険から逃れようと再度もがくが成也の拘束はより一層強まり涙を流す。
成也は彼女の衣装を強引に剥ぎ取りその豊満な体とアソコを弄ぼうと手とアレを伸ばす。
「『ゲイルブロウ』!」
「がっ!?…」
いざ一方的な行為へと及ぼうとした成也だったが突如吹き出してきた突風に煽られて飛ばされ付近の花壇に叩きつけられて気絶した。
Side一誠
「(いくらなんでもやり過ぎだ!)」
事の一部始終を見ていた俺は糞兄貴を止める為に魔法で奴を吹き飛ばして退かせる。
一方の堕天使の彼女は糞兄貴に与えられた恐怖に耐えられなかったのか気を失ってしまっていた。
「!」
どうしたものかと思考していた所に俺達とは系統の違う魔法陣が出現する。
この魔法陣、悪魔の物だな。
「仕方無いな…」
俺は即座に気絶している堕天使を抱え転移した。
例えレイプされかけていたとしても残しておいたら絶対厄介になると思ったからだ。
Side?
「あら?堕天使の気配を感じて急いで来たんだけど…ん?この子は…ってなんでアレが見えてるのよ!?…ふーん成程ね…このままじゃ勿体無いわよね…」
私はリアス・グレモリー。
堕天使の気配を察知してやって来たは良いが既にその気配は無く付近で男の子が気絶していただけだった。
何故かアレが丸出しになっている状態で…私は赤面しながらも彼に近付く。
すると驚くべき力がその子に宿っている事が分かったのだ。
その力のせいで今後も狙われるだろうと思った私は彼、兵藤成也君を回収し彼が目を覚ますのを待つのだった。