彼は絆の繋がりで異世界で成り上がる   作:カオスサイン

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EPⅦⅩⅡ「新たなる旅立ちと…」

Side一誠

「ふう…」

サンドラでの一件が終わり一時の平和を取り戻した二日後、我が公国ではようやく南西同盟国との親善パーティーの開催にこぎつけた。

皆それぞれ楽しんでくれている。

そんな中俺は一人思いにふけっていた。

「このパーティーが終わったら行くんだよな?イッセー」

「ああ、俺自身の問題だからな…」

先日俺は世界神様から引き合わされた破壊神と話をした後彼の後釜として破壊神の座を引き継ぐ事を受け入れた事でようやく俺の元の世界へと帰還可能な手筈が出来た。

「そっか…しばらく寂しくなっちゃうな…それに…」

「フレイズの王の核…」

ついこの間判明した事なのだがベルファスト姉妹の弟であるヤマト王子の体内に何時の間にかフレイズの王の核らしき物体が彼の心臓にガッチリと融合しかけてしまっているのを見て早急に冬夜が神気で強化したアポーツで慎重に核を摘出しひとまずは事無きを得たのだが…そこで予想外の問題が発生してしまった。

なんと摘出して一息置いた瞬間核が二つに分裂したのだ。

何故二つに分裂したのか分からず、エンデが未だに行方不明である今下手に手出しするのは危険だと悟り協議した結果、一カ所に纏めて保管するのは奴等が攻めて来る危険性が高まる恐れがあるとの事で俺と冬夜がそれぞれ厳重に管理する事となったのだ。

これはこの世界の問題を俺の世界にまで持ち込む事となってしまう。

「出来るだけやるさ…」

「もしも何かあったら俺も飛んでいくかな」

「ははは…そんな事態にならないように祈ろう…」

必要に迫られれば向こうの人達にも協力を申し出るかもしれないな。

無論あの馬鹿糞兄貴の手だけは絶対に間違っても借りる事はないがな!

~親善パーティー終了直後~

「皆、準備は良いか?」

「バッチリ出来てるよ!マスター!」

「一誠さんの元居た世界、少し怖そうで不安がありますけど楽しみでもありますね!」

「うん…」

「早く体を動かしたいわ!」

「向こうに帰れたら白音を探すのも協力してよね」

「イザイヤ君、元気で居ると良いな…」

「俺の家族の敵のナイツ探しもお願いします」

俺の嫁達はそれぞれの反応を示し、元々向こうの世界から事故で転移してきた黒歌やユイリちゃんはそれぞれの思い人の名を呟き、別世界から転生した信は桜を撫でながら次元を超える悪霊探しに燃えていた。

「分かっているよ。

それじゃあ出発だ!ようこそ、俺の世界へ!」

俺は皆の言葉を聞き、普段よりも大きなゲートを開き潜って元の世界への帰還を果たしたのだった。

 

いせスマ編初章~ハイスクールDxD編に続く

 

 


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