Side一誠
「人の姿をしたフレイズだと!?…」
「!!☆△@!」
「真逆彼女までやって来るとは参ったね…」
上級種フレイズ二匹を倒したかと思った矢先にエンデが『支配種』だと言った女性型の姿をしたフレイズが現れた。
彼女?はエンデと顔見知りの様で何かを訴えてくるが俺達には全く理解出来ない。
「彼女の相手は僕に任せて君達は下がってくれないか?」
「大丈夫なのか?」
「彼女は敵対している中では比較的まだマシな方だからね…なんとか説得を試みてみるよ」
「そうか…健闘を祈る」
エンデがそういうもので俺達は大人しく引き下がる事にした。
後日…何事も起きず平和な日々だった。
エンデはどうやら戦闘を回避出来たみたいだな。
と思っていた矢先
「何っ!重騎士のパーツが何者かに盗まれたぁ!?」
「そうなのデアリマスヨ…出撃したのと帰還した機体の数が合わないから可笑しいなとは思ったので監視映像を見返してみたのデスが魔力感知システムが反応していたので盗難された事は間違い無いカと…」
「はあー…」
ロゼッタが言うにはどうやら一足先に帰還していた一般兵のFGのパーツが何者かに侵入され盗まれてしまったみたいだ。
火事場泥棒しやがって…。
「冬夜、今すぐオードリー全州総督に連絡を入れてくれ!
犯人に心当たりがある…というか奴以外に恐らくありえん…」
「だよね…」
冬夜も俺と同様に犯人に思い当たったようですぐさまオードリーさんに連絡を入れた。
「『一体どうされたんですか双陛下?』」
「此方のFGのパーツが一部盗まれました」
「『ええ!?…真逆!…』」
「ええ、間違い無く奴を含む数人の犯行とみています。
出来るだけ早く奴等の行方を追ってもらえますか?」
「『わ、分かりました!すぐに足取りを追います!』」
奴の居場所、盗難されたパーツを検索してみたが魔力妨害がされている様で引っ掛からなかったからだ。
恐らく面倒な国に亡命、もしくは逃げ込んだに違いない。
だから此処はオードリーさんに任せる他ないか…あ、同盟国にも盗難の件を伝えとかないとな。
その翌日、ユフィナを含む嫁達がどうやら不思議な力に目覚めたみたいだ。
冬夜の方も同様の様だ。
どうやら世界神様によると俺達の神気が影響した様なのだ。
それについては後日語ろうか。
そのまた翌日、桜と信が病人の魔族が道端で倒れていたというので連れて来た。
「ダークエルフの女性…これは恐らく「魔硬病」だな」
「そう、魔族だけが発症する体が勝手に硬化していく伝染病…」
桜も図書館にあるのを読んで知識としては知っているようだ。
「そんじゃ!」
俺はダークエルフの女性にダ・カーポをかけて治療する。
「うぅ?…私は一体?…」
「魔硬病にかかってしまっていたようでこのブリュンヒルド公国で倒れていたんですよ。
うちの者達が拾って私の治療が間に合って良かったです」
しばらくすると彼女は目を覚まし俺は彼女に告げる。
「ご、御迷惑をおかけしたようで…」
「いえいえ、所で貴方はどうやらフレンネル家の騎士かとお見受けしますが?」
「…」
彼女が所持していた盾の紋章に見覚えがあった。
どうやら魔王国ゼノアスで何かが起きているみたいだな。