ンよくご存じねぇ、正確には紀元前マイナス20世紀のものよ。その時代はお好き?
ええ、ゾッコンですよ
- 引き続き、寮 -
「ジブリル!織斑一夏をルクーゼンブルクに招く。近衛騎士団としてわらわを守ってもらうのじゃ!」
「「「はぁ???」」」
「異議のあるものは名乗り出よ!」
「ある。」
「なんじゃ?申してみるがいい。」
「一夏がルクーゼンブルクを守ってないと思ってるわけだな?」
「?」
「一夏に千ふ・・・織斑先生、それに私がいなければ、今頃、ルクーゼンブルクは海の底だ。分かっているのか?」
「どういう意味じゃ!」
「篠ノ之束を放っておけば、時結晶を掘り尽くしたさ。それを止めたのが俺達だ。」
「「?!」」
「だからまあ、一夏に地上の場所なんて関係ないのよ。」
「ふん!そんなバカな話があるわけがない!わらわに織斑一夏を取られるのが悔しいのじゃな?わらわには分かるぞ!」
「別に?あんた達じゃ連れて行けないし、連れて行けてもすぐに帰ってくるし。」
「よろしい!ならば織斑一夏の所有権をかけて女同士、ISで真っ向勝負じゃ!」
ガシッ!【874/1000】
「痛い痛い痛い!!!」
「俺はものじゃない。」
「分かったから!手を離すのじゃ!!」
ズキズキ
「まあ、勝負するって言うなら受けては立つわよ?」
「舐めおって!格の違いを見せてやる!」
「いけません、王女!このような下せんのものとの決闘など!」
「言葉を慎め!ジブリル!」
「王女殿下!」
「黙れというておる!」
「!!」
「鈴、ハンデをやれ。そっちは二人で来い。」
「舐められたものじゃ!二対二で勝負をするのじゃ!」
「よせ、オーバーキルだ。」
「ふ。泣きを見ることになるぞ?」
「どうしてもって言うなら、セシリアかシャルロットか。」
「いや、私が行こう。いつ、誰が仕掛けて来るか分からん。私達とて、完全ではない。」
「それもそうね。じゃ、決定で。」
「決まったの。では時間は一週間後の日曜日。第三アリーナじゃ。」
- 鈴の部屋 -
ピンポーン
「お届け物です。」
「はいどうも。・・・あ、また追加パッケージ。んー、どらどら?重い割りに微妙ね、これ。」
ポイ・・・ガシャンッ
「あ、壊した。」
「じきに次が来るわよ。」
「あ、来た。」
「早っ!」
「違う・・・プリンセスのスペック・・・。」
「一夏から?」
コクコク
「ん~どらどら?第4世代。勝ったわ。」
「油断は禁物。・・・相手の機体には重力を操る装備や高圧高電流を操る剣に盾がある。」
- モニタールーム -
「久しぶりだな楽さん。」
「少し見ないうちに一段と逞しくなったな。」
「それにしても、随分と急な話だったな。鈴の姿を見たいなんて。」
「あぁ、そのことなだがな。健康診断は?」
「?・・・少し前にやった。」
「筋密度は高かった?」
「あぁ。1000%」
「だろ。実はな・・・・・肺がんが見つかったんだ。かなり悪いらしい。」
「おぉい、本当は?」
「意外も意外だ。」
「・・・それで?どうするんだ?」
「取り敢えずは稼げるうちに稼ぎまくる。鈴のためだ。会ってはないがな。死んだあと、いい父親だったと思われたい。・・・・・哀れだろ?」
「同情するよ、全く。」
「・・・・・何て全部嘘だよ。」
「何?」
「まだ心があったか。へっへっへ。」
「はっは、はは。」
「完璧騙されたろ。」
「あぁ、まんまとやられたよ。もう信じない、なにを言われてもな。」
「おっと、試合が始まりそうだ。」
- 第三アリーナ -
「ルールを確認するわよ。アンタが勝ったら一夏を連れて帰る交渉が出来る。OK?」
「違う!わらわは連れて帰ると言うておるのじゃ!」
「言うは易く行うは難しよ。悪いことは言わないから、交渉権にしときなさい。」
「お断りじゃ!」
『試合始め!』
ヒュンッ
「よく見切ったの!」
「あ、攻撃?挨拶だと思った。」
ドガンッドガンッドガンッ
ヒョイヒョイヒョイ
ドガンッドガンッドガンッドガンッ
ヒョイヒョイヒョイ
「狙ってる?」
「逃げるのは弱者のする事じゃ!掛かってこぬか!」
「それじゃお言葉に甘えて。」
ドンッ!←衝撃砲
「ふっ!わらわには効かぬ!今度はわらわの番じゃ!」
ズシッ
「これが重力攻撃ね。ラウラから聞いたわ。」
「ふ、その余裕がどこまで持つかの?」
ズウゥゥゥゥゥゥンッ!!!【375/2000】←地面
「お、お主人間か?!」
「?まあね。」
「アイリス様!私が参ります!アイリス様はもう一人を!」
「任せたぞ!・・・ジブリルよ、篠ノ之はどこへおるのじゃ?」
「箒?あそこでせんべい食ってるわよ。」
「「」」
「さて。」
シュババババッ!
「う、動けるじゃと?!」
「そりゃ、この程度なら。」
「お下がり下さい!」
「ダメじゃ!引くわけにはいかぬ!」
バキッ!【23874/25000】
「グア!」
「大丈夫か!」
「こ、この程度!」
ドカカカカカカカカッ!!←衝撃砲
「・・・?地面を打ち始めたが、何じゃ?」
「気でも狂ったか?」
「時間の無駄じゃ!一、二の三で突撃して片づけるぞ!」
「はっ。かしこまりました。」
「一、二の三!」
ドカッ!ドカッ!
ベベベベキッ!
ズドォンッ!ズドォンッ!
「せんべい食うか?」
ボリン、ボリン
「ん、あんがと。」
「小学生じゃあるまいし、砂埃を立てるのは寄せ。」
ボリン、ボリン
「常に相手するほどの敵じゃないのよね。」
ボリン、ボリン
「なるほど、同士討ちか。」
ドコッ!【0/25000】
「アイリス様!エネルギーが!」
「ジブリル!大丈夫か!」
「そろそろ戻るわ。せんべいあんがとね。」
「あぁ、怪我させないようにな。」
「おのれぇ、姿を隠しおって!こうじゃ!」
ズシッ!←重力制御
「まだまだね。私の敵じゃないわ。・・・ゲフッ。」
「うぬぬぬぬぬ!もう一度じゃ!」
「アンタ、他に攻撃はないわけ?」
「全力じゃ!」
ヒュンッ!
「あと、攻撃に集中するのは良いけど、足動かした方がいいわよ。」
「?!」
「この距離で打てば私の勝ちだけど、どうする?続ける?終わる?」
「続けるがよい!私を打ち倒すのじゃ!」
「はいはい。」
「!!お主!距離を取るとは舐めておるのか!」
「いや、続けたいって。」
ブチッ!
「ああああああああっ!」
ぴょーん、ぴょーん、ぴょーん
「逃げるでない!」
「はいはい。」
ぴたっ
ズウゥゥゥンッ!!!
「どうじゃ!最大出力じゃ!」
「うん。・・・で?」
「」
「何か忘れてません、か?」
「・・・?え、エネルギーが!」
フッ・・・
『ジブリル、アイリス王女、両名エネルギー切れにより、この試合、凰鈴音の勝利!』
只のカカシですに連絡をとってくれ。組合員と言えば分かる
ふへへっ、只のカカシですだぁ? 寝言言ってんじゃねぇよ