読 名作と、頭の悪い作品
作 そいつは深いな
- 正門にて -
「遅いぞ!織斑一夏!」
「道が空いてた。」
「ならば尚更早く来ぬか!」
「行こう行こう、いつも先を急ぐ。そしてある日死ぬ。たまには足を止めて人生の楽しみを味わうべきだ。」
「そうかも知れぬが、そのせいでわらわは何度も生徒に間違われたのじゃぞ!何度も!それも中学生じゃと!」
「お前の国がどうかは知らんが、日本じゃ一四歳は中学生だ。間違われたくないならドレスを着とくんだな。」
「わらわを馬鹿にするか!死刑にするぞ!」
「やってみろ。返り討ちにしてやる。」
「ふん、嫌みなヤツじゃ!早く車を回せ!」
「OK!」
クルクルクルクル・・・
「」
「喜べ、いつもより速く回してるんだ。」
「お主、人間か?」
「おうともよ。それがどうした。」
「もうよい。歩いて行くぞ。」
「ところで、何と呼べば言い。」
「名前か?いつも姿を隠すときは、アリスと名乗っておる。そう呼べ。」
「あなたは稲妻の~。」
「???」
「何でもない、気にするな・・・。」
- ショッピングモール -
「この城は何じゃ?今からお主が攻め落とすのか?」
「バカ言え。ここはショッピングモールだ。服を買うならレゾナンス。新作!人気作!!!なぁーんでも揃ってる。」
「そうか。随分と大きな施設じゃな・・・。」
「バカ言え。IS学園はもっと大きい。」
「そうか。ところでじゃが、わらわはそばというものを食べてみたいのじゃ。」
「
「随分と気が利くではないか。褒めて使わすぞ。」
ズルッ
ヒョイ
「転けるなよ。脚を痛める。」
「お主、心があったのじゃな。」
「そうみたいだな。」
- そば屋 -
「これがわらわの待ちわびた天ざるそばか!」
「違ぁう!厳選素材の天ぷらと繋ぎなしのグッチョ美味いそばだぁ。激うまだでぇ!」
「なんじゃ、あの店員。」
「気にするな。」
「それよりお主、世界に興味はないか?」
「世界はもう見てきた。」
「そうか。わらわの国に興味はないか?」
「ルクーゼンブルクか?いい国だった。十年前までは、な。」
「わらわの祖国を馬鹿にするのか?」
「違う。」
グイッ!
バタァアンッ!【25669/30000】
「こいつが滅茶苦茶にしたからだ。どうした、やることなくなってこんな所でバイトか?」
「ひぃ!い、いっくん。こ、これは!」
「篠ノ之博士ではないか!久しいのう!」
「は?あんた誰?興味ないんですけど。勝手に話しに入ってこないでくれる。」
「・・・お主には今後一切、時結晶は差し出さぬからな。」
「ひっどぉおい!フローレンスが虐めるよう!」
「気にするな。こいつは名前なんて覚えたことがない。自分のも、な。」
「そうか。」
「ねえ、束さんが呼んだんだから返事をしなよ!」
「死刑にするぞ!」
「できっこないのさ!私はオーバースペックだからさ。」
「織斑一夏!」
「お任せを!」
「わぁ!!なしなし!!謝るよぉう!」
「分かったら店の邪魔をする前に帰れ。」
シュバババババ・・・・・
「折角の美味いそばがのびちまう。早いとこ喰おう。」
「そうじゃな。」←悟った
ずぞぉぉぉぉぉっ
「そうやって音を立てて食べるのか?」
「あぁ、そうだ。日本じゃ、イタリアン以外の麺はこうやって食べる。」
「う・・・むむむ・・・・・。難しい。」
「気にするな。食べ方なんて、美味く食えて人に不快な思いさえさせなければ何だっていい。」
「なるほど。」
クルクル
「美味い!ミヤビじゃなあ!」
「それは良かった。」
「・・・ん?わらわは目が回・・・。」
「・・・。」
バタンッ
チラッ
「お客様、大丈夫ですか?お休みされるなら、どうぞこちらに。」
- 某所 -
「う・・・ここは?」
「お目覚めですか?王女殿下。」
「おぬし、何をしておる。」
「あなたには人質になってもらいます。利用価値が大いにありますからね。」
「どうする気じゃ?」
「心配ご無用です。どうでも良くなりますから。今から、ね。」
「見くびられたものじゃ。最後に三秒だけ時間をくれてやる。」
「?」
「神へのお祈りは済ませたの?では・・・・・参れ!『セブンス・プリンス』!」
ペカー
「あの世で懺悔するがよいぞ!」
「あなたがね。」
「?!」
ドシィンッ!
「神経毒か!!おのれえぇぇぇぇぇ!」
「今からあなたのお気に入りの執事を殺してあげる。目の前でね!連れてこい!」
「遅いじゃないか。待ちくたびれたぞ!」
ズーリ、ズーリ・・・POI☆
「お仲間も寝ちまった。」
「な!貴様、眠っていたはずじゃ!」
「残念だったな、トリックだよ。」
「一夏!気を付けるのじゃ!こやつら毒を!」
「黙れ、裸の王女。さて織斑一夏か。私らだけでケリ付けようじゃないか。どうだおい、ガチの勝負だ。どっちがさっさと相手の背骨をへし折るか、テキパキボキバキと。なんなら、ISでも使うか?」
「いいや、必要ない。」
「では、参る!」
ドベキシ「オフゥイ」 【0/200】
「これで片が付いた。巻き込んでしまってすまないと思ってる。」
「べ、別に構わぬが・・・お主、この数を一人で?」
「まさか。来たときには寝てたのさ。」
- IS学園、寮 -
「なんたる失態!なんたる無様!」
「介錯はしてやる。いつでもいいぞ!」
「その刀は何だ!」
「今から切腹するんだろ?介錯は私がしてやると言ってるんだ。」
「ここだけの話、篠ノ之は剣術の達人だ。」
「お前のことだ!織斑一夏!貴様が付いておきながら、誘拐されるとは!」
「だから事前に伝えたろ!スパイがいると!あぶり出して殲滅するためにはこの手が最善だ。いわゆるコラテラルダメージというものに過ぎない。軍事目的の為の致し方ない犠牲だ。」
「犠牲者は、出てないと思うけど?」
「王女殿下を巻き込んでおいてどの口がほざく!織斑一夏!貴様はルクーゼンブルク本国へ連れて帰り、然るべき罰を受けてもらう。」
「無理無理、無駄なこった!」
「真耶!貴公、IS学園の教師だろう!この生徒を引き渡せ!」
「私如きじゃ、この人達の処遇については対処出来ません。」
「上に取り合うくらい出来るだろ!」
「織斑君達に言うことを聞かせられると思いますか?」
「そうやって逃げるのか!前もそうだった!逃げるというなら、今度は捕まえるまで追い続けてやる!イエェェェェェア!」
ドカ、ベキ、ボキィ!【1/2500】
「私だって、伊達に織斑君達と生活してるわけじゃないんですよ?」
読 けどシリーズものも好き
作 シリーズものは持てはやされすぎだぁ