IS《ISの帝王:MAD版》   作:只のカカシです

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第50話 子守は得意じゃない

-倉持技研の前にて-

 〈ここがそうか。走ってくるにはちと遠いが、いい運動になった。だが・・・面倒だ。〉

 

-3日前の夜-

 「織斑君、倉持技研からオーバーホールの――」

 「山田先生、任せた。」

 POI☆

 「グエッ!?」

 「・・・分かったよ。」

 

-今に至る-

 「ドアノブがないな。・・・OK!」

 ズドォォォォォォォーンッ!【0/200】

 「ん~少年、イイ威力だ。」

 「そう思うか?」

 「もう少し派手な方が好みかな。」

 「俺もだ。」

 「あぁ!?所長!何やってるんですか!!」

 「いやいや、私じゃなくてこの少年が――」

 「いい大人が責任転嫁しないでください!で、君が織斑一夏君だね?大丈夫だっ・・・大丈夫そうだね。」

 「あぁ、早く案内してくれ。不審者の子守は得意じゃない。」

 「すまないね、所長は見ての通り変態で。」

 「私は変態じゃない!」

 ブンッ←モリを投げた音

 パシッ【9999/9999】

 「今度投げてみろ。・・・殺すぞ。」

 「悪い悪い。しかし、少年、イイ反応だったぞ。それより、私の部屋でイイコトしないかい?」

 「断る。」

 「ババ抜きとかさあ?」

 「二人でか?抜いてる暇もねえよ。」

 「じゃあ――」

 「所長黙ってください。申し訳ないね。少し待ってて貰うようになるけど、冷えたジュースでも飲みながら待ってて。」

 「あぁ、できるだけ早くしてくれ。」

 スタスタ

 ベシャベシャ・・・

 「所長!体拭けッてんだこのを!」

 「ヌハハハ!気にしたら負けだ!!」

 「後で掃除しなくちゃいけないでしょうが!」

 「そうかそうか。では乾くまでここにいよう!」

 「どれだけ時間を――」

 「すぐ乾かしてやるよ!」

 ゴォォォォォォォォォォッ!【100/200】←火炎放射器

 「これで乾いた。」

 「おぉ、いい感じだ。採用するよ、織斑君。」

 「少年。女性はもう少し優しく扱うものだ。」

 「そうか、心に誓おう。」

 「心はあるのかい?」

 「実を言うと持ってない。」

 「ふははは、そう言うと思ったよ。」

 「分かったなら、早く来てくれ。」

 「ういー!すぐ行くから待っててナー。」

 

-それから30分後-

 「お待たせ、待った?」

 「遅刻だ。」

 「少年、一つ教えておこう。女性に待ったって聞かれたら、今来たところだって言うものだよ!」

 「本当にそうか?」

 「?」

 「少なくとも俺の知り合いには、そんなヤツはいない。」

 「それは君が思っているだけさ。乙女の美学を分からないやつはモテないぞ?」

 「それで結構。初めてくれ。」

 パアァッ←白式展開

 「ふーん、張り合いがないナァ。」

 「そいつは、お互い様だ。」

 「そう言えば、挨拶がまだだったね。私の名前は――」

 「篝火ヒカルノ。倉持技研、第二研究所で所長を務める。違うか?」

 「んー、惜しい。少し足りない。」

 「千冬姉と天災の同級生ってことか?高校の。」

 「良く知ってるね。どこで仕入れた情報?」

 「手先をチョチョッと動かせば、この程度の情報は手に入る。・・・知り合いが言っていた。誰だったかな。忘れちまった。」

 「まあ、いいかぁ。それよりもISだね。どれどれ・・・セカンドシフトしたって聞いてたけど、まさかここまで変化するかなぁ?」

 「あぁ、重くて使い物にならない。全部取っ払っちまってくれ。」

 「んーダメージの蓄積は・・・ないね。使った?」

 「2~3時間ぐらいは。」

 「」

 「取り外せるか?」

 「できるさ。こっちの技術者を総動員してやるよ。」

 「どのくらい掛かりそうだ?」

 「明日までには余裕っしょ。完徹するからね。」

 「あぁ、余裕だな。帰って良いか?」

 「ン~?ISがなくてもいいなら。」

 「永遠に持っててもいいぞ。・・・暇なら明日取りに来る。」

 

-その頃IS学園では-

 「かったるいわ。」

 「鈴、どうしたの?」

 「シャルロットは分からない?」

 「?」

 ガラガラガラ・・・カシャンッ

 「非常シャッターが!?どういうこと!?」

 「避難訓練の話は聞いてないし・・・。何かしら?」

 「よ、余裕だね。」

 「しっ、千冬さんから指示が出るわよ。」

 『聞こえるか?専用機持ち。地下のオペレーションルームに集合しろ。マップを送る。各自で確認しろ。極力()()は壊すな。OK?』

 「どうしよう・・・。」

 「行くわよ!シャルロット!」

 「行くって、どうやって!?ドアは全部閉まってるよ!?」

 「こうやるのよ!」

 ズドォンッ!【0/500】←衝撃砲

 「こ、壊すなって織斑先生が!!」

 「『ドアは』でしょ?床と壁は言ってなかったわよ。」

 「」

 ガシッ!

 「時間がないわ。行くよ!」

 「あ!?ま、待って!!」

 ピョン!

 「ギャアァァァァァァ!?!?!?」

 「楽しい?」

 「もうごめんだよぉぉぉぉぉ!!」

 

 「更識姉妹。折角の友情を壊したくないが、20秒の遅刻だ。」

 「これでも早いほうです。と言うか!みんな学校を壊しちゃ駄目でしょ!織斑先生が言ったじゃない!」

 コクコク←簪

 「私はドアを壊すなと言った。違うか?」

 「違いが分かりません!」

 「そうか。では教えてやる。ドアは可動する。修理が面倒だ。だが、壁や床はどうだ?所詮鉄筋とコンクリでできている。直すのは容易い。」

 「ケーブルとか切ったらどうするつもりなのですか?」

 「何だ?お前たちは壁の向こうに何があるかも分からないのか?」

 「「」」

 「時間が惜しい。状況を説明する。ハッキングされた。」

 「そりゃ大変ね。」

 「あぁ。どうせあのアホの仕業だ。身内として恥ずかしい。」

 「それより、侵入者の方が問題だな。」

 「「「!?」」」

 「何を驚いている?」

 「お、織斑先生。今侵入者って・・・。」

 「あぁ?前から潜水艦で潜んでたろ。知らないのか山田君。」

 「初耳です!何で言わないんですか!」

 「ぼ、僕も初耳です!」

 コクコク・・・

 「そうか。では更識簪、デュノアはハッキングの対処に当たれ。鈴はここに残ってこいつらの子守だ。」

 「「・・・え?」」

 「得意じゃないけど、しょうがないわね。」

 「残りは私と侵入者狩りだ。行こう。」

 「教官!」

 「先生と呼べ!」

 「ハッ!織斑先生!奴らの場所が分かりません!」

 「学園が無駄に広いせいで私にも分からない。手分けして探す。篠ノ之、お前は区画(仮称)1、オルコットは2、ラウラは楯無と組んで広い3に行け。私は4に行く。歓迎してやれ。七面鳥を撃ちに行くぞ。」




B ここから撃って(コメントに)当たるかなぁ・・・・・?
A こんな作品を読みに来るヤツはいない!
B 組合員は来る!

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