吸血鬼ちゃんとドキ☆らぶ日常生活♡   作:吸血鬼好きのファミマ店長

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俺は冬野 悟(ふゆの さとる)
自称吸血鬼…と付き合っている。
そいつが旭慈奈 凛蝶(あさひな あげは)
ただ一つの問題は…
俺の血が日に日に無くなること。
とりあえず鉄分摂取したい。


~現実編~

一章 『自称吸血鬼現る』

俺は普通に中学生活を送っていた。

ある日、その生活は幕を閉じた

こいつが現れるまでは。

それは唐突だった。

「お前、うちに血をくれないか?」

と、凛蝶と名乗る吸血鬼が俺に言ってきたのだ

感動的な出会い…でも何でもなく

ただ現れただけだ。

なのに、何かを感じた

こいつ…俺に似てるな、と。

「ところで…何でここに?」

俺は質問してみた

「血が欲しいからだ」

即答された。

「いや、ここに来たりゆ」

「血が欲しいからだ」

何を聞いても普通に返された。

(なんでこうなるのおおおお?!)

そして、血を吸われる生活が始まった。

今日もまた、血を吸われている

鉄分をくれええええ

とかずっと思いながら。

「お前美味いなー!」

とか言ってるけど人間にはわからん

「そーなんだー」

とりあえず返しとく

こいつは見事に学校に来た

てか転入してきた

どこのアニメフラグだよ…

と思ったことは静かにしておく

これから先、俺どーなるの?

と思った矢先

隣が凛蝶だった。

とてつもなく嫌な予感しかしない。

どうにかして逃げたい

神様に願った夜が3週間続いたことは

言うまでもない。

「助かりてぇ…」

俺は涙目で、空に言った。

 

 

 

 

 

二章 『平和、行方不明中』

血を吸われながら生活している俺だが、唯一の友達とも遊んでいる。

「よっ!さとっち!」

「おお!健ちゃん!」

こいつの名前は新嶋 健太郎。

小学校からの幼馴染みである彼だがもう1人、幼馴染みがいる。

「あー!さーちゃんだ!」

「一緒のクラスで良かった!」

「あとケンタウロスもいるんだ!」

こいつは清村 理緒。俺達のムードメーカー的存在だ。

面白くて、みんなを明るくしてくれる。

「その名前で呼ぶな!」

健ちゃんが言った。

やはりケンタウロスは嫌なのか。

いや…誰でも嫌か!って納得しとこう。

家に帰った俺は、リビングに行く。

すると後ろから凛蝶が現れ、

「ねぇ!血ぃちょーだい!」

紛れもなく人間離れした話だった。

「嫌だ」

とりあえず断ってみる

「吸わせろ」

即答。

仕方が無いので吸わせる事にした。

必死に吸っている所を見ると、

なぜか可愛いと思えてくる。

それは10分程続くのだが…

こいつの心拍数が上がってる気がする。

「おい、心拍数上がってないか?」

「そぉ〜かもぉ〜」

赤くなった顔で言ってきた

熱かと思ったが、熱はない。

「なんで赤いんだ?」

と、呟いた

すると凛蝶が

「なんか〜君といると〜」

「凄いドキドキして〜」

「身体…熱くなるの〜」

完全なる好意だと察した俺は、

覚悟を決めて聞いてみた。

「お前…俺の事好きか?」

「うん!大好き〜!」

やっぱりか。

なんか驚きすぎて声が出ねぇ。

まず、吸血鬼に惚れられたことが無い。

「ねぇ」

急だった

「何?」

「うちと…付き合って?」

「?!」

あまりに急すぎて反応が遅くなった

だが…断ったら何されるか分かんないので

「いいよ。付き合おう。」

心無しか言っていた。

「やっっったー!」

「よろしくねー!」

「あ、うん。よろし」

ガバッ

(?!)

凛蝶が、抱きついてきた。

こいつ地味に胸がデカいから当たる。

俺は悟った

(こいつ…エロい?!)

こうして吸血鬼との生活、というか

ラブラブと言わざるを得ない生活が始まった。

 

 

 

 

 

三章『恋愛はスタート位置へ』

こうして吸血鬼との恋愛が始まった…のはいいが

とてつもなくべったりだ。

「ぎゅーしてー!」

「子供かっ」

「ねーえ!」

こんな会話が毎日続く。

「むぅ…」

「仕方ないなー」

そして凛蝶に抱きつく。

「はにゃあ~♡」

猫のような声を出して喜ぶのだが…

それがとてつもなく可愛い。

(てか何だよこのいい匂い!)

そして胸が大きい分下を向くと谷間が見える。

どうしてもずっと見てしまう。

とうとう変態になったか、俺。

いやいや、そんなはずはない

自分にツッコミながら凛蝶を離す

すると凛蝶が

「ねぇもっと~」

なんだこのオネダリ星人モットマンは。

1回で終わらせたい俺は聞いた。

「何をすればいい?」

「えーっとー…キス!」

「はぁ?!」

キス?いや何でそうなる?

「やってー?」んー

いやいや準備体制に入るなよ

仕方が無いのでやってやる。

「ぎゅーしちゃえ!」

しまった。罠だった。

その後、遊ばれまくった俺だが

「お風呂入ろー?」

「いってら」

「いや、だから一緒に入ろ?」

「は?」

いやいやいや

何故そうなるんだ吸血鬼よ

思春期の男女が共に風呂に入るって

どういう頭してんだよっ!

「やだ」

「えー!」

「入ろーよー!」

「やだ」

「むぅー…」

よし、諦めた。

さーて俺はスマホでもっとー

テクテク

なんだこの音は

テクテク

RPGみたいな音立てんなよバカ

ポスっ

まて、隣に座ってるの誰だ

この髪の匂い、そしてオーラ

…間違いなく

「凛蝶何してんだ」

「入ろ」

バスタオルを身体に巻いて準備したのか

って待て?バスタオル?

まさか…この下はっ

HA・DA・KA?!

そんな期待は置いといて。

「入らないって言ってるだろ」

「身体で言うこと聞かせる」

むにゅっ

あ、この感触…

そーか。俺の腕は谷間に入ったか。

って谷間?!

見ちゃダメだ、絶対ダメだ。

「あのー…凛蝶ー…」

うるうる

なっ…泣いてる?!

入るしかないのかこれは

「入ってやるから…泣くなよ」

「わーい!」

ペロっ

「待て待て待てタオルが、タオルが!」

「んー?」

「別にいいじゃーん♡」

ぎゅう〜

(やめろ。理性飛びそうになるから。)

…というわけで風呂の中にいる。

やはりタオルだ何だという事より

こいつの胸の大きさが非常に気になる

「お前バストどれくらいだよ…」

「え?」

(しまったっ!口に出たっ!)

「うちねー」

「Gだよー」

「へぇー、Gなんだー」

(ってG?!)

人間じゃねえ…

※そもそも人間じゃないです

「触る?」

「いや、いい」

「おっけー」

それよりも…

耳をかぷってしたい!

可愛い声出そう!

「…」

かぷっ

「ひにゃあっ?!」

はむはむ

「にゃ…ダメぇ…」

やっば…エロいw

「ごめんごめん」

「むー」

「許可とってからやってよー!」

「わかったわかった」

あ、でもやる事に関してはOKなのね

そして、風呂から出て寝ようとしてるのだが…

「ふふーん♪」

「何でお前がここにいんだよ」

「一緒に寝るのも日課だにゃ♪」

とんだ奴と付き合った…

腕に抱きつかれているため

俺は寝れない。凛蝶はぐっすり。

時々顔が耳元に来るのがドキドキする。

一言で表すと理性が飛びそう。

 

 

 

 

 

 

四章『エロと俺と吸血鬼』

光がカーテンから射し込む

「朝か…」

横を見ると吸血鬼が寝ている。

「可愛いなぁ」

俺は呟いた。

こいつの事、好きになりそうだな

自覚してた。さすが俺。

朝ごはんの支度をしていると、凛蝶が起きてきた

「さとる…おはよ…」

「おはよ。」

初めてこいつが俺の名を呼んだ

トコトコ

凛蝶が俺のところに来た。

「何?」

「いや…ねむい…」

「じゃあ寝てこいよ」

「さとると寝たい…」

討論終わり。

「じゃあご飯食べたらな。」

「うん…」

ご飯を済ませて布団に入る。

凛蝶が寝て、俺はそこから離れようとした

その時だった。

「やぁ、恋人さん」

「誰だ?」

「あたしの名はジザベル。」

「闇の女王さ」

「…ごめん話に付いてけない」

「それはすまないね」

「ご飯食べる?」

「是非とも」

そして、闇の女王とやらはご飯を食べた。

「あんた…凛蝶の恋人だって?」

「えぇ、まぁ一応」

「ふぅん」

「付き合ってるのがどんな奴なのか、知ってるの?」

「吸血鬼なんじゃないですか?」

「いや、あの子は魔界の頂点に立つ人だよ」

「へー」

驚くどころか反応ができない。

「凛蝶のこと、好き?」

「ええ、寝てる顔が可愛いですよ」

「あんた…驚かないの?!」

「ええ。冷静さには自信があります。」

「全く驚いたわねー」

いや、実際俺が1番驚いてるわ

「ま、凛蝶をよろしくね」

「あ、はい」

「あと、服装バスタオルにしたから( ̄▽ ̄)」

「え?」

「そゆことで〜」

帰ってった。

どういう意味なのか分からない。

とりあえず凛蝶のところに戻ってみた。

「…なるほど、そういう事か」

凛蝶の寝間着が…バスタオルになってる。

やばいタオル剥がしたい。

「んぁ…」

「あ、起きた?」

「…?!」

「ねぇ何この服装!」

「ジザベルって奴がやってたー」

「あのババァ…」

「( ̄・ω・ ̄)じー」

「な、何?」

「いや、エロいなーって」

「?」

「胸、触りたい?」

「え、いいの?」

こんな事聞かれるのは初めてだ

「ほら」

(さすがに生ではないか)

むにゅっ

「はぁうっ」

「あ、ごめん」

「大丈夫…」

「ちょっと感じちゃっただけ…」

(いや、普通にエロい)

むにゅむにゅ

「いやっ…あっ…」

「そろそろやめるね」

「あ、うん…」

(もっと触って欲しかったな)※凛蝶

「着替えな」

とりあえず服を渡し、俺はリビングに行く

凛蝶はバスタオルのまま俺の手を掴んで付いてくる

「着替えないの?」

「後で着替える」

なんかエロいから着替えて欲しい

「ふー」

「疲れた」

テレビポチッ

「…」

「ん?凛蝶どうした?」

と言った瞬間、凛蝶が膝の上に座ってきた

バスタオルで。

向こう向いて。

「どうしたの?」

「…って」

「?」

「…ってして」

「なに?」

「ぎゅーってして!」

「あ、うんわかった」

言われるままに抱きつく

「ねぇさとる」

「なに?」

「…大好き♡」

「?!」

急すぎてびっくりした

でも落ち着く…

「さとる、ありがとう」

「うち…婚約させられるの」

「な?!」

俺の口から出た

「お前は俺のもんだバカヤロー!」

「っ!?」

「誰にも渡さねぇよ!」

俺は叫んだ

「なんだ…眠い…」

俺は…目を閉じた。

 

 

 

 

 

五章『消えた愛人』

「…?!」

凛蝶が、いない

「凛蝶は?!」

「魔界に連れてかれたよ」

ジザベルが言った

「何で?!」

「婚約させられるって言ってたろ?」

「それでだよ」

驚きと共に悲しみがこみ上げてくる

「助ける方法は無いのか」

「あんたが魔界に行くしか」

「連れてけ」

俺は躊躇なく言った

「あんたの命が無くなるかもしれな」

「連れてけ!」

~魔界~

愛し合うと神に誓いマースか?

王子「はい」

凛蝶「…」

「姫?さぁ。」

「…」

バァンッ※扉を開く

凛蝶「?!」

俺は…最大出力で叫んだ

「俺の恋人を奪う奴は誰だァァァァ!!!」

「さとる!」

「凛蝶…来い!」

「うん!」

王子「待て」

王子「お前は誰だ」

「凛蝶の恋人だよ」

「型にはめられてない」

「本物のな」

王「認めないぞ!」

王「取り返せ!」

「無駄な足掻きを…」

[ザ・ワールド]!!

(時よ、止まれ。)

※兵士蹴散らす

(そして時は動き出す)

兵士「ぐぁぁぁぁぁ!!」

王「なにが起きたっ!!」

「これが、本当に愛してる証拠だよ」

そして俺は…凛蝶にキスをした。

「?!」

そりゃ驚くよな。急にされるんだからw

そのまま舌を入れた。

(完全なディープキスの完成だな)

「さ…とる?」

「連れ戻す。」

「待ってろ。」

「うん…」

そして、指を鳴らし

瞬時的に家にワープした

「さとる…さとるなんだ…」

何言ってんだこいつ。バカか。

「急に消えるなよバカ野郎」

「さとるーーーーっ!」

ぎゅうーーー

「怖かったよ…」

無理もない。無理やり婚約させられるからな。

「多分、追いかけて来るだろ。」

「風呂、一緒に入るか?」

「うん!」

そしていつも通り風呂に入り

いつも通り寝た。




読んでくださってありがとうございます!
初めてながら書かせていただきました!
これからもだすつもりですので、応援よろしくおねがいします!

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