月のバーサーカー ローラン   作:チーバ君

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幕間の物語〜fgo編〜


俺達の戦いはこれからだ!

「俺は常々思っていた」

「なぜ露出癖が世間で肩身の狭い思いをしなければならないのか!」

「これは由々しき問題だ」

 

▶︎…………。

 

「…………」

 

「露出癖とは忌避されるべきものか?いや、否だ」

「どのような趣味でも、恥ずかしい趣味などあるものか!」

「ありとあらゆる趣味は世間に認められて然るべきだ!」

 

▶︎…………。

 

「…………」

 

「というわけで最近、露出が足りない」

 

▶︎いったい何を言ってるのこの露出狂

 

「まあ、長々と語ったが、簡単に言うとだな……」

「召喚されてすぐにAUOと露出で競い合ったせいで、俺たち二人に対して露出禁止令が出されただろ?」

「そのせいで、近頃俺のモチベーションは著しく低下している」

「このままでは戦闘にまで支障がでかねん」

 

「そ、そうなのですか……」

「確かに、戦闘に支障が出るのは問題ですが……」

 

▶︎つまり、露出禁止令を解除して欲しいってこと?

 

「いや、それだけでは意味がない」

「俺は全世界の人々に露出の素晴らしさを知って欲しいんだ」

「それこそが俺が召喚に応じた理由、俺が聖杯にかける願い」

 

「えええ……」

 

「そう、みんなに露出癖を受け入れてもらったうえで、露出を解禁したい」

 

「は、はぁ……」

 

「と、いうわけだ。付き合えマスター」

「今ここに、露出を広めるための布教活動を開始する!」

露出戦争(レコンキスタ)の開幕だ!」

 

▶︎カルデア露出同盟だね!

 

「ノリノリですね、先輩……」

「念のため私も同行します」

「カルデアの倫理の盾として見過ごせませんので」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺も鬼じゃない。何も脱ぎたくないやつを無理やり脱がそうとは思わん」

「まああれだ、露出に興味がありそうな連中から手篭めにしていこうということだ」

「よし、最初の獲物はこいつらだ!」

 

 

 

 

 

 

「ありゃー、随分と不機嫌ですねー正義の味方さんよ。なんか嫌なことでもあった?」

 

「嫌なこと?貴様とこうして顔を突き合わせていることに決まっているだろう」

「貴様を見ていると、どうしてか虫唾が走る」

 

「へーそれはまた、前世でなんかあったー?」

 

「貴様ッ……!」

 

「ハッ、正義の味方がしちゃいけない貌してるぜ?」

 

 

 

 

 

 

「あれは、エミヤさんとアンリマユさんですね……」

 

▶︎あんまり露出のイメージないけど?

 

「大丈夫、問題ない」

「アヴェジャーは上半身裸だし、アーチャーも割と際どい水着とか好んで着てるしな」

 

▶︎それで、布教と言っても具体的にはどうするの?

 

 

 

「ぶん殴る!その後全裸にひん剥く!」

 

 

 

「……はい?」

 

「とりあえず気絶させて、その後服を剥ぎ取る!これで万事OKだ!」

 

「発想が完全に犯罪者です!」

「戦闘能力の強化のためとは言え、さすがにこれは見過ごせません!」

 

「必要な犠牲だ、飲み下せ、マシュ!」

「誰ひとり犠牲にすることなく戦いに勝利する、確かにそれが最善だ」

「だが、世界を救うための戦いはそう甘くない」

「全てを救おうとして、結果全てを取り零すなんてことになったら、目も当てられない」

「九を救うためには一を切り捨てなければならない」

「いざその時が来た際に迷わないよう、ここいらで何かを切り捨てることの痛みを味わっておけ」

 

「……何かを切り捨てる、痛み」

「…………っは!危うく騙されるところでした!それとこれとは話が別です!」

「無理やり服を脱がせるのは、やはり犯罪です!」

 

▶︎……必要な犠牲、なんだね。

 

「ああ」

 

▶︎……うん、私はやるよ!ローラン!

 

「先輩!正気に戻ってください!」

「それらしいことを言っているだけで、やっていることはただの通り魔です!」

 

「よし、やったるぞーー!」

 

▶︎突撃ぃーーー!!

 

「先輩!?ローランさーんっ!?」

 

 

 

 

 

 

「あん?」

 

「バーサーカー?マスターも何の用だね?」

 

「ヒャッハー!羞恥心を散らせ!!その服、貰い受けるッ!!」

 

▶︎二人には、人理を救うための礎になってもらう!

 

「「なんでさ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「所詮は最弱の英霊と近代の英霊、我らカルデア露出同盟の敵ではないな」

 

▶︎でもあまり良い反応もらえなかったね……逃げられちゃったし。マシュもどっか行っちゃったし。

 

「マシュは置いていく。この先の戦いにはついてこれそうにないからな」

「さて、次はメルトリリスあたりにでもーーーーーー」

 

 

 

 

 

 

「そこまでです、露出過多の不良!御禁制ですよ!」

 

 

 

 

 

 

▶︎ぎゃああああ!出たあああああ!!!

 

「マシュちゃんに話を聞いて来てみれば、一体これは何なのですか!!」

「母は、母は悲しいです!!」

 

「頼光ーーーーだと!?マシュ、俺たちを売ったな!?」

 

「ローランさん、先輩。お二方の愚行は目に余ります」

「たっぷり反省してもらいますので、そのつもりで」

 

▶︎この裏切り者ーー!

 

「ですが母は信じています」

「あなたが自分からそんな非行に走るわけがありません!」

「その男に唆されているだけなのでしょう?」

 

 

 

▶︎……いや、これは私自身の意思だ!

 

「マ、マスター……お前……」

 

▶︎ローラン、死ぬときは一緒だよ

 

「うう……お前ってやつは……!」

 

「……残念です」

「あなたにはキツイお仕置きをしなければならないようですね」

「そして、この子に悪い影響を与える虫は徹底的に排除します!」

「来たれ四天王ーーー『牛王招雷・天網恢々』!」

 

「行きます!顕現せよーーー『今は遥か理想の城』!」

 

 

 

「いくぞマスター!これが俺達カルデア露出同盟、最後の戦いだ!!」

 

▶︎私たちは、規制なんかに屈したりしない!

 

 

 

「「俺達の(私達の)露出(戦い)はこれからだ!」」




今回はクロエの幕間をモチーフにしました。

クロエいいですよね。
可愛いし強いしマイルーム性能高いし幕間楽しいしで、もっと聖杯捧げたい……。

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