緋弾のアリア~スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー~   作:シャラシャラン

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またまた大遅れ。
どうしようもないな、俺。


第四十三話

 

 

 

その後俺は退院して学校に戻った。

当たり前だが平崎さんのことは誰にも言っていない。

かなりの人に驚かれた。(退院が早かったという意味もあるし、俺が負けたことに対してもだ)。みんな俺が上位のRランクと戦って負けたといった納得した。

そして今日は入学式である。

キンジは今頃大変だろうな。

俺は今ジュースを飲みながら登校している。

「おはようございます」

「おは妖夢」

「なんですかそれ」

「新手のあいさつだよ」

なんてくだらないだじゃれも言いながら学校についた。

今日からとうとう原作が始まるのである。俺もそろそろ激動の時代の準備をしなければ。

シャーロックが死ねば世界は大戦争。俺は戦争が始まった場合どちらにつけばいいのか。主人公と一緒に戦うか、あえて敵になってみるか、もしくは中立を貫くか。個人的には中立でありたいと思う。もし中立で誰かに喧嘩をふっかけられても勝てる自信はある。そのころには紅魔館組は全員そろって、なおかつ幽香もこちらに引き寄せる。そうすれば無敵だろう。

この原作で言う第一巻の部分をどうしようか。

理子はもう行動しているだろう。俺も手伝ってもいいと思うのだが、俺がイ・ウーとして動いているときは教師陣が俺を殺す気で逮捕しに来るからな。それだけはなんとしても避けたい。ということは今回は傍観?

「どうかしましたか?」

「いや何もねぇよ」

俺は妖夢と分かれて強襲科に向かった。

理子と敵対するかどうするか、今後の関係を考えると協力もしくはノー・タッチが望ましいだろう。主人公を助けずどっちつかずになる。これが最善策。

しかしアリアは俺に助けを求める可能性がある。断ってもいいのだが、あとでネチネチ言われるのはいやだな。

 

 

 

 

「師匠私はこれで」

「あぁ。じゃあな」

俺は可愛い弟子と別れて体育館に向かう。

「うぃーす」

軽く挨拶しておくに向かう。

やっぱりか。

「なによその顔」

「いや、やっぱ戦うんだなって思ってね」

「嫌?」

「嫌だけどお前は我侭だから今戦っておかないとな?」

「さすがカゲヨシね!」

「うるさいぞアリア」

俺はリボルバーを抜く。

 

「へぇ~。中折れ式のリボルバーだなんて。しゃれてるわね」

「だろ?大切な友人からのもらい物さ」

「スキャッグスは?」

「使うかよ、これで小手調べだ」

俺は腕を上げ銃をアリアに向けようとするが、先に撃たれる。弾をゆっくりと避け、発砲。もちろんかわされる。Sランクを超える武偵となるとただの撃ちあいでは終わらない。アリアは両手の銃で俺の死角や動きづらい所を狙い打ってくる。しかしその程度で負ける俺でもなくゆっくりとかわしながら隙があればアリアを撃つ。

 

「よっしゃぁぁぁぁああ!!殺しあえ!!」

外野はこのざまである。

 

先生はごつい銃を振り回し、生徒たちは声をあげている。

「いつもこんな感じ?」

「平常運転さ」

「……なんだか私日本の武偵が怖くなってきたわ」

「時期に慣れるさ」

最後の一発。

お互い銃は撃ちつくした。アリアは服の中に隠していた刀を二本抜き向かってくる。いつもならば釘をだしたりスキャッグス製の剣を出しているが、今回はこれである。

「せい!」

ワイヤーである。

弦を両手で張り刀をはじく。

「なにそれ!?」

「こんな武器使うやつもいるんだよ!」

そのまま近づき服の襟元を掴み近くに引き寄せ頭突き。俺の頭も痛いがアリアの頭はもっと痛いだろう。案の定頭を押さえて泣きそうになっている。そんな彼女の足をはらう。アリアはそのままひっくり返る。

 

「俺の勝ちだ」

「い、いたい……」

 

頭を押さえてうずくまっている。

なんとも可愛らしいがちょっと面白い。

外では欄豹が「しょーもない終わりかたすんな!」と怒っているが気にしない。後でなんだか怖いことが起こりそうだが気にしない。

 

「それじゃあ私、ちょっと用があるから」

「おう、いってら」

 

アリアは氷を頭につけたままとぼとぼと歩きだす。

大方キンジについて調べるんだろう。お前の恋路は助けるぜ。

 




今回は軽く戦っただけです。アリアもカゲヨシくんも本気ではありません。

学園生活はまだまだこれからだよ、カゲヨシくん。

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