緋弾のアリア~スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー~ 作:シャラシャラン
おひさしぶりです、みなさん!
最近オリジナルや超ユーザー記者やニコニコ動画関連で忙しかったので続きを投稿できませんでした。ほんと、ごめん。
この話だけはなんとかできたので投下します。
「本で戦う魔法使い」というオリジナルを投稿しています。そっちもよろしく。
ゆっくりと目を開けた。
真っ白な天井。初めて見た天井だった。
薬品の匂い、病院か。
「負けた……」
負けた。本気で戦って負けた。手を抜いてはいなかった、スキャッグスも出した。ならなぜ負けた?あきらかに俺の能力不足だ。グローリア、ランクRの武偵。ヤバイな、それとあいつの主である平崎勇也って奴にも要注意だ。
「お気づきですか?」
「咲夜か」
そこには果物を切っていた咲夜がいた。
俺はいったい――――
「一日です」
「は?」
「一日眠っておられました」
本当にメイドには心を読む能力があるのか。グローリアとの会話を思い出す、咲夜にそんなとんでもない能力があるとは。
「カゲヨシ様が負けるとは驚きました。レミリア様や妹様、そしてイ・ウーの皆様やシャーロック様も驚いておられました」
「だろうな」
イ・ウーのNo.1であるシャーロック・ホームと戦い勝った男が負けた。
ならばそんな彼を他のしたのは誰なのか?気になるところだろう。
「ちくしょう。まさかこうなるとはな」
「私も驚きました。しばらくは安静にしてくださいね」
「わかったよ」
「あと、霊夢さんに電話してあげてくださいね」
「霊夢に?」
「はい。彼女、平静を装っていましたけど、取り乱しているはずですし」
「わかったよ」
どうやらこの一日でいろいろなことがあったらしい。
特に俺が敗北したことにより、イ・ウーのメンバー全員が驚き俺に勝った人物を探し始めたらしい。しかしどれほど探しても名前しか出てこなく能力などの詳細はわからなかった。シャーロックは俺がグローリアに負けたという話を聞いて呆れていたらしい。シャーロック曰く「彼女に勝つのは不可能に近い可能である」そう言ったらしい。
いったい何者なのか?緋弾のアリアのキャラではないのは間違いない。しかしどこの作品のキャラなのか?東方のキャラではないし、それより誰かに似ているような気もするが……出てこない。もしくは転生者なのか?転生者が俺一人だけとは限らない。グローリアは転生者である可能性が高いだろう。
「残念だけど違うぜ」
俺はベッドから体を起こし周りを見た。
窓、窓際に人が座っていた。よく見たら窓も空いている。
「誰だ?」
「誰?俺を知らないのか?」
「……残念だが知らないな」
「あれおかしいな。一度会っていると思うんだが」
そう言い窓際に座ってる人は束になっている紙をペラペラとめくっていく。
「……確かに初めてだな。なら自己紹介をしようか」
「俺は転生者管理局局長の元転生者の平崎勇也だ。よろしく」
そういい平崎勇也と名乗ったその人物は手を前に差し出したがその手を握れなかった。
平崎勇也。Rランクで自称五百歳越えで、あのグローリアの主である。グローリアがあの実力ならば、この平崎勇也という人物は各上なのだろう。
「ほら握手握手」
俺は要求されたので手をだし握手をする。
「いやぁ~まさかグローリアがここまでやるとは思っていなかったよ。ごめんね」
「え?」
「実は他の転生者を見に行ったら神様が勝手に転生させてね、そこでちょっとトラブルがあってこっちに来れなかったんだよね。本当は君がイ・ウーを卒業した直後に会いたかったんだけど、またあの駄女神がトラブルメイカーでね。いやぁ本当にすまない」
「その、平崎さんも大変なんですね」
完全にめんどうくさい上司と一緒にいる部下のしゃべり方である。
そのまま平崎さんの話を聞き続けた。
彼は転生者を管理する立場にあり、転生者が生きているかどうかを確認し、チートを管理しているそうだ。
「結局よくわからないんですけど」
「いやわからなくていいんだ。俺としては君が生きているだけでいいんだ」
「生きていて?」
「ああ。もうすぐ戦争があるからね」
「せ、戦争って。誰とですか?」
「ヴァリアント」
ヴァリアント。
こいつは平崎さんが転生したころから生まれてきたらしく、俺たちを殺そうとしているらしい。昔は平崎さんも狙われていたらしい。
「まぁそいつはおそらく異分子である俺たちを消そうとしているってことだよ」
「ようするに転生者を殺そうとしているわけですか?」
「まぁね。普段は数が少なく、俺やほかの元転生者の俺の部下が異世界中走り回ってほかの転生者の分も殺しているんだけど、やはり捌ききれなくてな。そいつらは神様が作った別の世界に飛ばすんだよ。そして一定した量のヴァリアントが溜まったら、俺たち管理局と他の転生者に協力を要請してみんなで殺しに行くってことだ。わかる?」
「わかりますけど、それって強制参加ですか?」
「いや違う」
「なら他の転生者は参加したがらないんじゃ」
そういった直後平崎さんは扇子を広げた。
「そうその通り」
扇子には「ご名答」と書いてある。
「なので参加して最後まで生き残っていたやつには、新しくチートを付け加えるか、他の異世界への移動、などの褒美がもらえるのだ!」
「新しいチート!?」
それはすごい。
俺もかなり使えるチートを持っているが、やはりできないことなども存在するのである。そんなときにこんな能力があったらな、と考えるのだが。
「まぁその願いが叶うってこと」
「できれば参加したいです」
「お、マジで?ならよろしく頼むよ」
平崎さんは俺に携帯を投げてきた。
「戦争はおそらく一か月後ぐらいだと思うぜ。その携帯を常に持っておけよ。正確な日が決まったら報告するし、電話にでてくれれば転移させるからな」
「わかりました」
「それじゃあ、おやすみ」
平崎勇也登場!
実はにじファン時代に彼が転生者だったころの小説を出していたのですが、
今はもうありませんね。
彼のチートもまさにバグでした。
覚えている人いるのかな?