緋弾のアリア~スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー~   作:シャラシャラン

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まだ死なないよ!

この小説を終わらすまでは!

また遅れました。
理由は特になしです。


第四十一話 突然の来訪者

 

 

 

 

「私を戦妹にしてください!」

 

朝一妖夢が俺の家を訪ねて来たと思ったらこれである。

 

「お願いします!お願いします!」お願いします!」

 

ぺこぺこと頭を何度も下げている。

土下座をして、何度も頭を下げている。

 

「……一応理由を聞いてもいい?」

「あなたが強いからです!」

「なんでやねん」

 

素直にそう思う。

 

「俺より指示できる人はいると思うんだが」

「あなたはこの武偵校の中でも最強の部類に入ると聞きました!」

「俺から学ぶものなんて何もないぞ?」

「ならば盗ませていただきます!」

 

帰ってくれ。

そう言いたかった。

でも、でも。

 

後ろの妖夢のじっちゃんが怖い目で見ていた。

 

「はぁ~……」

 

自然と溜息が洩れた。

仕方ないか。一年だけだし。

 

「わかったよ。受けてやるよ」

「あ、ありがとうございます!」

 

俺は妖夢が差しだしてきた申請書を受け取り、俺のサインを入れる。それを妖夢に渡す。その後妖夢は頭を下げて去って行った。

俺はお茶を飲み恐らく短いであろう休息を全力で楽しむ。

 

「はぁ~……また忙しくなって、騒がしくなるか」

 

もう一度お茶をすする。

もうすぐ年末である。すなわち原作が始まるのである。

さぁ俺はどのように生きようか。これからはもっと考えて行動せねば。いつも通りあまり考えずに行動するのは立場上良くないな。

 

「よっしゃ今日もがんばりますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝手にどこかに行かないでもらえますか?」

 

鳥肌。

俺しかいなかったはずの部屋なのに、後ろから声がする。

すぐに振り向く。

 

そこには金髪で非常に美人なメイド服を着た女性がいた。正直胸が大きすぎて服が合ってないような感じが。って違う、そこをみるべきではない。

 

「変態ですか?女の敵ですね」

「ち、違う」

 

いやきにするのはそこじゃない。

コイツは……!!

 

「どうも。私平崎勇也様に仕えています、メイドのグローリアと申します」

 

Rランク。

しかも平崎勇也に仕えているだって!?

両方Rランクだぞ、ただのチート集団だろ。

 

「それならばあなたのイ・ウーも同じです」

「心を読むな」

「メイドの必須スキルです」

「なんだよそれ」

 

グローリアは首をかしげる。

なんだよ、それ。なんでわかんないのみたいな顔するなよ。

 

「そんなことより用件があってここにまいりました」

「な、なんだよ」

「死んでください」

 

「ッ転移!」

 

すぐに範囲を指定俺は人がいない場所に転移する。

場所は人工島。武偵校の近くにある浮遊島である。

 

「なるほど被害が及ばないようにする。周りを気遣うのもよろしいですけど、助けが呼べなくなってはあなたが不利になるのですよ?」

「俺一人で何とかなるさ」

「そうですか」

 

風で金髪が揺れる。右手が青白く光ったと思えばガラスが割れるような音がして剣が現れる。なんだ、精製か転移か?

 

「参ります」

 

見えなかった。

来るのは分かっていたが、速かった。

 

「ぐっ」

 

斬られた、いつの間に。

右肩から血が出るが気にせず釘を抜き投げつけるがそこには誰もいなかった。

どこに―――――!?

 

「遅いですね」

「はっ?」

 

すぶりっ。

そんな感じの音だった。俺の腹に剣が突き刺さっていた。まさに気付いた時には遅かった。目で追えないし反応できない。何者だ、ただのRランクではあるまい。

 

「そこ」

 

俺が剣を体から抜く前に三本の剣が俺を貫く。

今まで感じた事のない痛みが俺を襲う。

 

「うぐッ」

 

「弱い。弱すぎます。転生者とはこの程度なのですか?そんなはずはありません。私が今まで戦ってきた転生者でも、もう少しまともに戦えましたよ」

 

転生者?

こいつもそうなのか?

 

「私は違います。ですがそこらの事情は詳しく知っています」

 

「なんなんだよお前」

 

「メイドのグローリアです」

 

「そうですか」

 

痛みに耐えながら体に刺さっている剣を一本ずつゆっくりと抜いていく。全て抜いた後には体中血まみれだった。まったくひどい姿だ。何がスキャッグス家現党首だ、イ・ウーのナンバー2だ。こんな様、気を張ってはいたが一瞬で片づけられた。世界は広い、こんなにも強いやつだっているんだ。

 

「負けは嫌だな。本気で行くぞ」

「ぜひどうぞ」

 

 

No.69 見えぬ槍(ファースト・ワン)

No.6深遠歩きの剣(アビス・ソード)

No.0王の剣(エレメント)

 

逆さ数字(リバース・ナンバー)

No.51 フューチャー・ゲイザー

No.28 フレイム・キャッチャー

No.23 ゴースト

No.13迫る闇(アプローチング・ダークネス)

 

 

同時展開。

 

これほどの数のスキャッグスを同時展開したのは初めてだ。シャーロックと戦ったときでもこの数は出さなかった。両手に剣、両目には模様が浮かび上がり、影が俺を纏い身を守る。

地面に刺さった槍を引き抜き投げつける。かつてシャーロックを貫いた槍はグローリアを貫く事は無かった、それよりか手で弾いた。すぐに駆けだし剣を振る。彼女はそれを避け剣を出し攻撃してくる。まただ、何もない場所から剣を出した。原理はわからないが、あきらかに異能である。まさかチートか?彼女は転生者のことを知っていたし。

 

「む?」

 

剣を上げて後ろに下がる、俺はそんな彼女を見る。グローリアは胸から懐中時計を出し時間を見る。顔をしかめ時計を元の場所に戻す。そんな胸の間に入れるな。

 

「すいません。もうすぐ勇也様の朝食を作らなければいけないので、今日はこれぐらいにしましょう」

 

拳を作り目の前に持ってくる。それを横になぎ払う。

ガラスが割れたかのような音、その時世界が変わった。

 

 

「純白なる、剣聖結界」

 

 

真っ白で空が異常なほど蒼い世界。

結界、確かにそう言った。ならばここは彼女が創り出した世界。とゆうかこの人工フロートを包めるほどの大規模な結界。なんて力を保有しているんだ。

 

「今日はこれまでです。黎那・S・影義。では」

 

言い終わった後大量の剣が俺を襲った。

 

俺は初めての敗北を味わった。

 

 

 

 

 

 

 

 





カゲヨシくん初めての敗北。

だいぶ前から負けさせようと思っていたが、他にRランクがいるし、そいつらと戦わせようと想い。こうしました。

さてグローリアちゃんは何者なのか?平崎勇也とは?
次回に続く!

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