緋弾のアリア~スキャッグスの名をもつ原作ブレイカー~   作:シャラシャラン

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第三十七話 突然の再開

第三十七話

 

 

 

 

「よう」

「……久しぶりね、生きているって聞いておどろいたわ」

「俺もまたお前と会えるとは思っていなかったぞ」

 

「なぁアリア」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは約十分前のこと。

俺が学校帰りにコンビニによっている時だった。

今日は帰り道にある、いつもの男子寮とは違うコンビニだった。

 

俺は飲み物を買いに来ていた。家ではお茶を自分でわかしたりしているがジュースなども飲みたいので買っている。そして最近はもう自炊できているのでコンビニで食べ物を買う事も少なくなっていきた。

そんなとき桃色のツインテールがデザートなどを置いてあるところで揺れていた。

 

ん?あれ?まさか……

そう思い移動して見ると、そこにはカゴに桃まんを十個ぐらい入れたアリアがレジに行こうとしていた。

 

「「あ」」

 

お互い同じ言葉を発していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所を移して、ファミレス。

武偵校の近くにあるので常に武偵校の生徒で賑わっている。

そんな中俺とアリアは窓際の席で向かい合って座っている。

 

「Any question?」

「Tell me, where were you?」

「I was hiding from my enemy」

「Why didn’t you call for help? You had some strong friends like, me!!」

「Nope. I couldn’t do that. If call you for help, you might be attacked too」

「……ok」

 

納得してくれたみたいだ。

アリアもなんとなく俺が消えた後を気にしていたらしい。

ありがたいが、巻き込みたくないからな。

 

「これからは日本語で行くわ」

「結構綺麗に話せるんだな」

「もちろんよ。これぐらいできないと駄目よ」

 

なるほど英才教育を受けているわけだ。

 

「ニュースを見て驚いたけど、本人をみつけてもっと驚いたわ。まさか東京にいるとはね」

「日本が大好きなんだよ」

「あらそう」

 

そこで店員が飲み物を持ってきた。

例を言い俺はメロンソーダを受け取る。アリアはコーヒーである。

見た目は子供だが飲み物は大人なのだな。

 

「お前はどうなんだ?」

「え?」

「ガキの頃武偵になる!とか言っていたアリアはどうやっているのかなってね」

「私は、そうね……大変ね、色々と」

「なんか手伝えることがあったら言ってくれよ。これでも結構物知りだしな」

「そうね。過去はどうであれカゲヨシはスキャッグス家だものね」

 

まさにそうである。

俺個人でもかなりの情報量をゲットできるがそれに加えて式神の椛や幽霊の幽々子や人外の紅魔館の連中を使えば、手に入れられない物などないだろう。

もちろんだが俺の事で真実が露見しそうな事だった場合、情報はあげないけどね。でもいずれバレると思うし、最悪それを覚悟で行動しなければならないときだってあるだろう。

 

「それでお前はなんでここに?」

「来学期からここに転入するのよ。それの下見よ。あと寮の部屋も確認したかったし」

 

なるほど。納得納得だな。

どうやら聞いているとすぐに帰るらしい。

 

「それじゃあ私は飛行機があるからね。またすぐに会うけどその時はよろしくね」

「わかったよ。じゃあ、また」

「ええ。See ya!!」

 

そう言って車を閉めて走らせた。

なんとも印象とかなり違った。昔の子供のアリアを知ってるし、原作のあの半情緒不安定なアリアも知っている。だが今のアリアは至って淑女。俺に飛び蹴りをだすこともなく、  普通に友達として会話して終わった。

あら意外。こんな事があるのか。それともキンジが悪いのか。

 

「……帰るか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の鍵を開けて中に入り電気を付ける。

そうすると玄関に真っ白い犬が走ってくる。

 

「犬ではありません!」

 

そう言って元の姿に戻る椛である。

いつもの人の形に戻る。最近騒ぐのがなくなったので解放してやった。

 

「だれか来た?」

「宅配だけです。それとレミリアさんから手紙です」

 

椛から手渡されたのは真っ白な便箋だった。

中には手紙が入っていた、ってかおしゃれだな。

 

中身は簡潔にまとめてあった。

どうやら日本に来る準備が出来たらしい。

すぐにでも来て紅魔館で待機してくれるらしい。

ありがたいことだ。

 

「それでどうしたか?武偵校の初日は」

「結構楽しかったかけど、やっぱ平和ボケしているのがちらほらいるな」

「信じられませんね。武偵なのに」

「いや俺らの育った環境が常に臨戦態勢だったし、これが普通なんだよ」

 

イ・ウーや旅行中の生活が普通だと思ってはいけない。

あれは人外だからできるのだ。ここは日本で武偵校だ、まだ人間という枠内にはまっている存在が多いからな。

 

 

そしてメインの物である。

俺は知り合いに依頼していた資料を開ける。

大きな封筒でA4の用紙が何枚も入っているのがわかる。かなり分厚い、まるで小説家の原稿だな。そうボヤキながら封筒の口を開ける。

中には俺を含めたRランクの情報が入っていた。俺自身の情報を入れたのは、周りから見て俺はどうのように感じられているのかを知りたかったからだ。

 

なるほど、スキャッグス家の事とある程度のことは書いてある。例えば俺が魔術などを熟知していることとか。でも俺がイ・ウー所属という事は書いていない。まぁありがたいな。

 

それでは他の人たちを見ますか。

まず原作組でのジー・サード。こっちはほとんど全部書いてあるな。

 

次に「グローリア」という人だった。性別は女性、年齢不詳、国籍不肖、写真は彼女が街を歩いているものだった。綺麗な金髪な人だった。

それより誰かに似ているような……。

まぁいいか。グローリア、についての情報は非常に少なかった。ただ彼女は盲目らしい。

 

次は……。平崎勇也?初耳である。彼は非常に有名な武偵らしく……え?年齢は自称500歳超?しかも「現在はこの世界にいるかどうか不明」だと?なんだコイツ。想像した武器を具現化できるのか。それはいくらなんでも便利すぎるだろう。能力とは別に戦闘用の機械を保持。現在各国の軍で製造されているボディーアーマーや戦闘用のロボットは彼が提供した技術を使用している。

 

「よくわからないな」

 

俺は読み終えた資料を左に流し次の資料を手に取る。

Rランクは俺を含めて十人、そして今回ゲットできた情報はあと一人だけ。

どんな奴なのかと思って読んでみれば。

 

東風谷早苗、Rランク。

 

「はぁあ!?」

 

ちょっとだけ、いやかなり驚いた。

何故に彼女が、まず読んでみよう。

なになに?彼女が参加した任務は何が合っても成功する。そして死傷者全て0まるで奇跡のように次々と人が助かったりする。彼女の希望により現在東京武偵高校の救急科に所属している。さらに彼女は巫女であり、神々との対話が可能。そして常に彼女の近くには神が二柱いるらしい。

なるほど、さすが奇跡を起こす程度の能力を持っているだけあるな。

それに救急科か。本来なら特殊能力の方に行かされるだろうな。しかも同じ年齢で同じ学年、そして同じ高校。一度接触してみるか。

まだ五人もいるのか。

もしかしてほとんど東方キャラじゃないのか?

それにグローリアに平崎勇也。東方キャラではないのは確かであるが、どんな人間なのか。特に平崎勇也。年齢500歳超えってなんだよ。

 

「とりあえず要注意かな?」

 

コップの中のお茶を飲み干し流し台に置く。

とりあえず残り五人は誰なのかが気になるが、それは楽しみだな。

近々東風谷早苗に声をかけてみよう。

 

 

 

 

 

 


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